GAGによるストイックすぎるツーマンライブ 第3回目のゲストはニッポンの社長!! ≪GAG×ニッポンの社長『歌謡曲』終演直後インタビュー≫

WLUCK PARKが毎月追いかけているGAGの6ヶ月連続ツーマンライブ。三回目となる今回のゲストは、今春大阪から上京してきたニッポンの社長。

2組でライブをするのは、2023年初めに大宮ラクーン劇場で行われた「差しライブ」ぶりという。その「差しライブ」ではネタをすることなく、ケツの“(ダブルアート)真べぇトーク”でライブ時間60分をまるまる使い切ったとのこと。

その反省も活かし、本ライブでは両組しっかりネタを3本ずつ、トークコーナーもつつがなく……と思いきやライブ終盤の即興コントは12分を越える超大作が披露された。大変お疲れの両組に、今回も終演直後に少しだけ話を聞かせてもらった。

ーーー本日のライブもお疲れ様でした。今回のライブのお話をお伺いするにあたって、終盤の即興コントに触れずにはいられないと思いまして……。

(編注:このツーマンライブでは、GAGとゲスト全員参加の即興集団コントが恒例となっている。「形容詞BOX」と「名詞BOX」から一枚ずつお題を引いてもらい、お題が決定するとノータイムで即興コントを開始する。今回引かれたのは「可愛すぎる」「ケツ」

過去2度のライブでは長くても5分程度に収まっていた即興コントパート。今回は驚異の12分。最後は全員パンイチに落ち着くという怒涛の展開だった。)

福井: 事前にチーフマネージャーから「このツーマンはいつもの感じを出さないでください」っていう約束事を伝えられてたんですよ。

ーーーいつもの大宮劇場での感じ、ということでしょうか。

福井: そうですね(笑)。でもひろゆきさんが両手を縛られてパンイチで出てきた時点で「ちょっと待ってくれ約束破ってるやん」となって。あそこからなんというか……様相が変わったといいますか。

SJ: でも冷静に考えたら可愛すぎる“ちん“からその匂いはしてたよ。

ケツ: 福井さんが「可愛すぎる“ちん”です」って言った時に、僕とSJさんで「え?」って目あわせましたもんね。

福井: もしかするとそこからおかしくなっていたのかもしれないです。僕はひろゆきさんのせいだと思ってたんですけど。

辻: でも(ひろゆきさんは)“ちん“とかやる前にもう縛ってもらってたんですよね?

ひろゆき: そうですね。舞台で何が起こってるのかなにもわからんまま、ただただスタッフさんに「腕だけ縛ってください!」って言ってました。

辻: 僕は“ちん“あたりから「あ、俺間違えた」と思ったんですよ。“可愛すぎるケツ”やから、みんなでケツを可愛くしていくんかなと思ったら、ひろゆきさんがパンイチで出てきて。「ヤッバ、俺だけ守りに回ってもうた」みたいな(笑)。

ケツ: 僕はひろゆきさんがパンイチ飛び込んできた時に来たきた「キタキタ〜!!」と思いましたね。

辻: これが大宮セブンかとは思いました(笑)。

福井: ひろゆきさんは次からちゃんとしてください。

ひろゆき: 次回のゲストはダウ90000さんですからね(笑)。

次回、ダウ90000とのライブフライヤー

辻: これからもどんどんおかしくなってってほしいですけど。ダウの即興コントでもカオスになってほしいです。

GAGとニッポンの社長 即興の戦い

ーーーニッポンの社長さんはこのツーマンライブに呼ばれて、率直にいかがでしたか?

ケツ: まずGAGさんに呼んでもらってることが僕らはめちゃくちゃ光栄ですから。

辻: そうですね。うれしかったです。

ーーーGAGさんとは昔からご関係があったのでしょうか? 過去のゲストの方と比べても距離が近いのかなと感じました。

ケツ: GAGさんが大阪にいてる時は、もう劇場のトップの方達やったんで、当時の絡みはあんまり。

辻: そうですね。僕らはGAGさんが抜けはってから、やっと舞台出番をもらいはじめたくらいで。ひろゆきさんなんて5up(よしもと)のザ・MCっていうイメージやったんですよ。でも最近ちょくちょく東京でご一緒させていただくようになったら、なんかその……ポンコツキャラみたいになってはって(笑)。昔のイメージと違うからびっくりしてますね。

ケツ: 僕らが知らん東京の期間でなんかがあったんですかね(笑)。

ひろゆき: うまく騙せてたのよ大阪のときは。

ケツ: いやいやいや! いじられ役もやらはるから「もう全部できはるやん!」って思ってます。

ひろゆき: いじられ役に“出来はる“とかある? 全部くらってるだけです(笑)。

SJ: ほんまにはじめてがっつりしゃべったのは、2020年の『キングオブコント』だよね。終わりの反省会のバーベキューが一番最初に“私語”をした思い出です。

辻: 坂本さんが話しかけてくれたの覚えてます。

SJ: 「悔しかったな、また頑張ろうな」みたいな話をしました。で、その次がニッ社が東京来る直前の『差しライブ』よね。

辻: ケツが真べぇさんで1時間話してもうて(笑)。で、一番最近が一緒に2時間半乗ったバス旅ですよね。

(編注:ライブのトークコーナーでも話題に上がったバス旅。GAGとニッポンの社長が同乗したバス内で、ケツが福井をいないものとして話を進める、というその場で生まれたくだりを車中の2時間半やり切ったという)

トークコーナーでの一幕

福井: なので、ちょくちょく会ってちょっとずつしゃべるというより、ガッツリ2時間の事件みたいなことが2連続でボンボンとあったので距離が近いように見えたのかもしれないです。

SJ: あのバスが1戦目としたら今日は2戦目というか。これからも楽しみですね。

ケツ: 毎回GAGさんと即興でやりあわわなあかんのイヤですよ!

前半3回のツーマンを終えて

ーーー中間報告ではないですが、このツーマンライブで手ごたえを感じているのか、もちろんないとは思いますが息切れみたいなものもあったりするのか……。

辻: 息切れ感じててもここで言わないでしょ!(笑)

福井: まあそうですね、息切れしてるとは言えないですね(笑)。

ーーー大変失礼しました。3回やってみていかがですか?

ひろゆき: ゲストが変わる度にいろんなお客さんの前でやれているので、経験としてはすごいありがたいものになってますね。これからもう3回やって、それを経てキングオブコントがあるっていうのはすごくいい流れだと思うんですけど……今日は男性のお客さんが多かったですけど、僕がパンイチで飛び込んだ時男の人笑ってませんでしたよね?

福井: パンイチって男の人みんな好きなはずなんですけどね。 

ひろゆき: 思ってたのとリアクションが違ったので、インタビュー中もずっと「なんでああなっちゃったんだろう」って考えてました……なのであと3回は空気を読み間違わないようにしたいです。

ケツ: あの時、僕が降りたらよかったんですかね……

ひろゆき: 悩んでくれるのはうれしいけど、あの即興コント自体にたぶん答えはないと思うよ?(笑) 僕もパンイチで飛び込むまでしかビジョンなかったし。ケツくんにこうして欲しいとかは考えてなかった。

辻: これからのお客さんはあのキャラ待ちになるかもしれないですよね。

ひろゆき: 恒例にならへんよ! それなら毎回ケツくんがおってくれないと。

SJ: 僕は、毎回メンバーが変わっていくので新鮮に楽しんでいます。誰かと2組で毎月みたいなのはこれまでにもやったことはあるんですけど、今回は男ブラ、今回はニッ社、みたいに毎回違うのは初めてなので、ワクワクしますね。

福井: 『キングオブコント』に向けて弾みはついてると思います。このライブは毎回下手打てないって思いながらやってるんで。ここまで手を抜かずにやるイベントって意外とないんです。毎月これがあることによって、生活が締まってますね。

ーーー生活が締まるライブなんですね。

福井: ゲストの方に恥をかかせれないと言いますか。僕らが中途半端なことをすると失礼に当たるので。

SJ: ニッポンの社長もそうですけどシンプルにゲストが毎回面白いじゃないですか。だから負けてたまるかって思いながらやってます。

ケツ: いやいやいや。 

ーーーニッポンの社長さんは今日披露するネタはどのように決めましたか?

辻: 最近やってないネタのなかで、自信ある濃いやつをさせていただきました。男性ウケするようなやつを。GAGさんのお客さんなんで、やっぱそっちが見たいんかなと。

SJ: 今日はニッ社のお客さんが多いんかなと思ったよ。

福井: 今までの2回ともちょっと感じが変わって、お客さんもネタをじっくり見る感じ人が多い雰囲気でしたね。

SJ: 面白いよねニッ社。今日の3本も全部最高でした。2本目はがっつり覚えてるけど、1本目と最後のやつは初めてだった。

福井: 僕も最後のは初めてでした。面白かった。

辻: 僕は今日のGAGさんの1本目のネタ見て「あ、これやってくれはるんや」って思いました。めっちゃ仕上がってるイメージだったんで一緒のライブでやっていただけて嬉しかったです。

ーーー確かに、3回も続けていると、お客さんも変わってきますよね。

福井: そうですね。いろんな方に来ていただきたいですし、見ていただきたいです。

ーーー今日もありがとうございました!次回もよろしくお願いします!

取材・編集:フクダ 撮影:堀越 愛

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