リニア・ういろうプリン・魂ず・三福エンターテイメントが新ネタを披露!!漫才好きにはたまらない「激漫」ライブ

2020年12月11日(金)に新宿バッシュ!!にて「ライブ制作まによん」主催のイベント「激漫」が開催された。「激漫」とはリニアういろうプリン魂ず三福エンターテイメントが中心となり、月1ペースで行われている“漫才に特化したライブ”だ。この日は、ゲストとしてターリーターキーらが参加し、2020年最後の「激漫」ライブとなった。

オープニングからネタ披露、企画コーナーまで笑いが止まらない

会場は座席を間引いて客数を減らし、舞台と客席の間には透明なカーテンが用意されていた。開演時間の19時を迎える少し前、激漫ではお馴染み、おしどり大名(てんこ盛り男、はるのぶ)の前説が始まった。てんこ盛り男が“人力舎の良いニュース”として先輩のターリーターキーが『女芸人No.1決定戦THE W 2020』のファイナリストに決定したことを発表。これには客席からもお祝いの気持ちを込めて拍手が送られた。そして、おしどり大名のファンを「譜代大名」と呼ぶことや、ファンとのエピソードを語り、最後はじゃんけんにちなんだ一発ギャグを披露して会場を温めた。

おしどり大名(左:てんこ盛り男、右:はるのぶ)

オープニングトークには、リニアういろうプリン魂ず三福エンターテイメントが登場。「激漫」では持ち回りでリーダーを担当しており、今回は魂ず・コバシがリーダーとのこと。コバシはリーダーの仕事として、「激漫」のゲストに出てもらうために色々な芸人にオファーをかけたが、M-1の時期と重なっていたため、ことごとく断られたという苦労を語った。また、コバシがツイッターに「新ネタ2本やります」と書いたことに対し、「書いたら、逃げ道がなくなる。せめて“僕ら”はってつけてほしい」と、ういろうプリン・丸山からクレームが。リニア・酒井も「それは何度言ったら分かるんだ?」とキレ気味に責め、笑いを誘った。三福エンターテイメントは『R-1グランプリ』の参加資格が変更したことを話題に挙げ(参加できなくなってしまったため)、そこからみんなに今後の活動スタイルを提案してもらう流れに。そして、全員の「激漫スタートです!!」という掛け声でネタコーナーへ繋いだ。

オープニングトークの様子

トップバッターはういろうプリン(内間一彰、丸山雄史)。つかみで笑いを取ると、「歯磨き」をテーマに漫才が始まった。丸山の果敢に食い下がるボケに対し、内間の毒舌だが愛情のあるツッコミが心地よい。

ういろうプリン(左:内間一彰、右:丸山雄史)

続いては、魂ず(コバシ、翁長玄)。「健康に気を遣っていますか?」というコバシの問いかけからに徐々に白熱していく漫才を披露した。テンションの高い翁長のツッコミが決まるたび、客席からは大きな笑い声が。

魂ず(左:コバシ、右:翁長玄)

3組目はリニア(しょうへい、酒井啓太)。しょうへいの「映画を撮らない?」という提案から漫才が進んでいく。掛け合いがどんどんヒートアップし、いつの間にか酒井が提案する側になってしまう展開に会場は爆笑。

リニア(左:しょうへい、右:酒井啓太)

急遽ゲスト出演が決まったターリーターキー(玉遥香、伊藤那美)は、漫才ではなくコントを披露。「社長と部下」という設定で演技力の高さを見せつつ、テンポよく展開が繰り返された。伊藤演じる部下に振り回される、玉の必死なリアクションに笑いが絶えなかった。

ターリーターキー(左:伊藤那美、右:玉遥香)

1巡目のラストは三福エンターテイメント。「喫茶店にいる芸人を見抜く方法」をテーマに漫談が始まった。落ち着いた佇まいと低音ボイスで独自の“芸人あるある”を次々と発表し、お笑い好きの客席の心をつかみ、会場を沸かした。

三福エンターテイメント

2巡目もういろうプリンからスタート。楽しそうにボケ続ける丸山を、内間が邪険にあしらう流れがクセになる漫才で爆笑をかっさらった。

続いて魂ずは、動きと掛け合いで見せるスピード感あふれる漫才を披露。徐々に立場が変わり、翁長が偏見を熱弁し、謝罪する展開には会場も大盛り上がり。

リニアはコンビ愛が伝わってくる熱い漫才で客席を魅了。酒井がしょうへいにツンデレ(!?)なアドバイスをするたびに会場は爆笑に包まれた。

ターリーターキーは1本目よりもさらに玉のキャラ&ハスキーボイスが光るコントで客席の目を奪った。話が進むにつれどんどん引き込まれ、最後のオチもきれいに決まった。

 

全組のネタが終わると、激漫メンバーが舞台に登場。ここからは企画のコーナーがスタート。企画内容はM-1にちなんだものだが、残念ながら口外禁止&SNSへのアップ禁止ということで会場に来た人だけのお楽しみとなった。

企画コーナーの様子

企画コーナーが終わると「激漫」もいよいよ終盤を迎え、エンディングへ。「今年もありがとうございました!!ですかね!?」とリニア・酒井が話し出すと、みんな名残惜しい様子で2020年の「激漫」を振り返った。魂ず・翁長が「2021年も開催しますので、よろしくお願いします!」と言い、最後は全員で「今年もありがとうございました!!以上、激漫でした!!」の挨拶で閉めた。客席は拍手で応え、2020年最後の「激漫」は幕を閉じた。

ユニットライブは固定ファンも多く、客席からは新作を楽しみにしているという期待感と「激漫」が好きという熱意がヒシヒシと伝わってきた。出演者と客席が一体となり、一緒に漫才や漫談を楽しむことができる「激漫」。漫才が好きな人にはぜひおすすめのライブだ。

ライター、撮影:なきごろう

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