憧れの人の「憧れ」を聞いてみたら、大切な話をたくさんくれました《人間横丁のまるでお昼休みかのような vol.4 ~ゲスト:もう中学生~》

人間横丁が「話を聞きたい」ゲストを迎えインタビューする連載『人間横丁のまるでお昼休みかのような』、第4回のゲストはもう中学生さん!

もう中学生さんは、人間横丁が憧れている人!もう中学生さんの主催ライブに出たことはありますが、これまできちんとお話したことはありません。自分たちが憧れている人は、なにに憧れているんだろう?……ということで、もう中学生さんに「憧れ」について聞いてみることにしました!連絡ミスにより少し遅れて到着したもう中学生さんですが、冒頭から人間横丁を想ってたくさんの言葉をくださっています!

オープニング

もう中学生: まずはお待たせしてしまい、本当に申し訳ございませんでした!それにも関わらず、遅れた人に対してこんだけスマイリーにお待ちいただけるって、あらためて人間横丁ちゃんの包み込むような寛大な心!お客様だけでなくね、こうやって先輩をも包み込んでくれる毛布をお持ちだというね。素晴らしいでございます!いやぁ、うれしいなぁ。

山田蒼士朗(以下、山田)「ありがとうございます!(笑)」

もう中学生: じっくりおふたりの洋服を見させていただいて……靴お揃いなんだね!

人間横丁: そうなんです!

もう中学生: 良いねぇ。あ、靴下も!色味を合わせて。さすがだね、そういうとこ~!人間横丁ちゃんの活躍、日々いろんなところで見させていただいてるよ。『深夜のハチミツ』、楽しいですか?

内田紅多(以下、内田): 楽しいです!

もう中学生: 絶賛お出んなられてるもんね!僕的には初めて人間横丁ちゃんが出てらっしゃるのを見たとき、まわりの芸人さんや番組さんにスピード感があるから「あ、これ人間横丁ちゃん、もしかしたら悩んでしまうのではないか?」とか、偉そうにも思ってしまいました。人間横丁ちゃん、もしかしたらお台場から泣いて帰っているんじゃないかと、思いきや!放送を見てたら、もう~大活躍!どんなときも自分たちの時間でやられていて、素晴らしいお笑いをやっているなと感じさせていただきました!

内田: わぁ、すごくお見通しです~!うれしい!

内田「インタビューをはじめる前に、ゲストのご紹介をしますね!」

もう中学生 そうだね!ありがとうございます!

内田: ということで、このお話を聞いて、もしかしたら誰かわかったかもしれませんが……!まずは、私たちの自己紹介です!内田です!

山田: 山田です!

人間横丁: 人間横丁です!

内田: 人間横丁がゲストにインタビューする『人間横丁のまるでお昼休みかのような』がはじまりました~!わーい!

もう中学生: 良いね~!お昼休みってことは、せっかちめにご飯を食べるってことかな?

内田: 今回のゲストは、もう中学生さんで~す!

もう中学生「事務所の垣根を越えさせていただきました!」

内田: 事務所にいらっしゃるの、すごくうれしいです!

もう中学生: ほんと?このビルのB1には、タイマン森本くんでも行かせていただいたよ!

内田: ありがとうございます~!もう中さんに、なぜ来ていただいたかというと!

山田: なぜ呼ばせていただいたかというと!

もう中学生: どうしてでしょう!

内田: なんてったって!わたくしたちの、憧れなんです!

もう中学生: え~!それは本当に?おふたりにはもっと憧れるようなね、人がいっぱいいるじゃないですか!男女コンビとか、漫才でもすごい人たちがいっぱいいる中……

もう中学生「なぜこんな、ヒゲも剃ってないような……!?」

内田: いや、ヒゲ全然ないです!剃った山田くんよりないです!(笑)

もう中学生: 山ちゃん、早そうだ!(笑)なんだかんだ、もう25歳くらいになった?

山田: 今、24です!

もう中学生「わけぇ~!!最高だ~!!」

もう中学生: でも若いからこそ、悩みも多くない?なんかさ、僕24くらいのときはさ、秋になるとすごい寂しかったよ。

山田: わかります~。

もう中学生: わかる?でも、それは慣れてくるよ。40歳にもなると「そういうものだ」ってなるから。

内田: 寂しさに慣れる?

もう中学生: 慣れる!「寂しいものだ」って、7月くらいから準備しだす。「どうせ10月には寂しくなるもんね」って。だから、安心して!

山田: 安心!希望しかない!

もう中学生: そうそうそう。だから、今のうちにこの寂しさを味わっておいたほうが良い!

内田: 秋になると、大人になることを感じられますね。

もう中学生: そうだね、じんわり!秋が基準くんとなって、わかる。

山田「すごい!大事にしなきゃ」

もう中学生: そう、大事に!寂しさを大事にして!

三人: わはははは~~!

内田: でも、すごい明確ですね。24歳。季節の感情を覚えてるんですね!

もう中学生: めちゃめちゃ覚えてる!花火とか見に行きたいけど一緒に行く人もいないし、とか、コインランドリーで洗濯してたとか、コインシャワーにも行ってたなとか、覚えてることいっぱいあるよ!

内田: すごーい!ちっちゃいときのことも覚えてるほうですか?よく聞かれると思うんですけど、一番古い記憶ってなんですか?

もう中学生「家から歩いて30秒くらいのところに、ジャングルみたいに木々が生い茂ってるところがあったんだけど……」

もう中学生: 顔とか身体中とかまだ皮膚がやっこいからさ、傷だらけになってワンワン泣いてたなぁ~

山田: 強烈だ!

もう中学生: 強烈ね~!ゆてぃ兄~!ゆってぃさーん!強烈ぅ~!藤堂雄太さんのギャグです!とど兄には会う?

内田: とど兄は、1年に2回くらいしか会わないです!

もう中学生: そうなんだね!とど兄、やっぱ持ってる雰囲気が良いよね。あ、僕、実は最初この事務所に入りたいなと思っていたんだよ。

もう中学生「2000年の夏、最初に手に取った紙はJCAの入学案内だった」

内田: そうなんですか~!なんでですか?

もう中学生: 僕、バカ爆を見てJCAがめっちゃ良いなと思ったの。アンタッチャブルさん、アンジャッシュさん、北陽さん、ドランクドラゴンさんとかみんなが出ていたとき、ぎゅうぎゅうの劇場で、立ち見でライブを見たんだよ。そのときJCAの案内書も見て、「絶対ここだ、入ろう!」と。で、当時は高円寺に事務所があって、見に行ったんだよ。見学させてくださいっていうより、お外から「こういうところなんだ」と見つつ、あれよあれよと、吉本に!

※「バカ爆走!」。プロダクション人力舎の事務所ライブ

山田: あれよあれよ!

山田「説明が6文字で!(笑)」

もう中学生: 文字数の計算はやい!算数すいすいだ!山ちゃん、算数すいすい!

内田: 普段は全然すいすいじゃないです(笑)!

もう中学生: 僕はときに「もうちょっと早く」みたいなことを言われることもあって、山ちゃんももしかしたら新宿のステーションとか大変で、時代の波・人の波に飲み込まれるときがあると思うけど、そのままで良い!

山田: そのままで良い……

内田: そのままで良いと、いっぱい言われてきましたか?

もう中学生: えーっとね、そういうことを言われる反面、こうしろああしろと、なんでできないんだってめちゃめちゃ怒られてきた。けども、怒られれば怒られるほど、良い思い出になるよ。最近も、パパンと怒られたよ!

山田: 今でも怒られるんですか!?

もう中学生: 怒られる!

もう中学生「うまくできなくて、偉い人が飛んできた」

内田: びゅ~っと飛んできて、ぼぼぼぼぼ?

もう中学生: なんでそんな、ファミコン8ビットなの?1989年くらいの古いファミコンじゃない?(笑)でもそのくらい、本当にめちゃめちゃ怒られた!で、まわりにいた芸人さんたちに「大人があんなに怒られてる」と笑われた!(笑)おふたりは怒られたことない?

山田: 芸人になってからは、本気の怒られはないです。

もう中学生: うわぁ!のびのび野球だね。だからこそ人間横丁ちゃんが、こうやってきちんと階段を登り続けてるんだ。本当に良かった。このまま、のびのび野球!

内田: のびのび野球!

もう中学生: 会社の人に怒られたりしない?僕、ガラガラって窓があいて、上から怒られたりしたよ。

人間横丁: え~!!

もう中学生: 今でも覚えてるよ、それ。だからおふたりが僕にちょっとでも「良い」と思って憧れてくれていた部分は、そうでもないかも!

もう中学生「こうやって根に持つ男だし、ヒゲもウブも生えてるし……」

内田: それでがっかりするとか、まったくないです!(笑)私たちが憧れているのは、ほんとに芯が強くて、どこにいてもブレないところです。それを、この長さやっているところにも憧れます!

もう中学生: うれしい!いやいや、でもふたりもそうだと思うよ。だって、ほかに変えようがないもんね?器用にさ、ダンスをやったりお商売をやったり、ピアノを弾いてみたり、ポンポンポンポン肉付けしていける人もいるけど、やっぱり親や先生から教わった根の部分は変わらないと思うから。別に変えなくて良いと思う!

山田: 変えなくて良い?

もう中学生「途中でデデデーンとモンスターが現れるみたいに、お美味しそうな湯気が出てくることが人生にはあるんだよ」

もう中学生: 僕が揺るがなかったのは、湯気に「美味しそう」って思っても我慢したからだと思う。たぶんふたりもおわかりだと思うけど、一番美味しいのってはちみつだったり、賞レースで合格することだったりだよね。それがなによりも美味しくてカーッてなるから、それ以外の美味しさは手をグーにして自分に痛みを与えて、ぐぐぐって我慢してみるのは、いかがでしょうね?ときに美味しそうな、気持ちよさそうな誘惑があるんだけど、アンパンがふわ~っと目の前に来てもパーンと弾いて、その奥にある優勝とか冠番組とか、そこを目指してほしい!

内田: すごくわかりやすい……!

もう中学生: 大人になると、25歳の楽しそうなこと、26歳の楽しそうなことが出てくるんだけど、一切排除!

内田: ゼロ!

もう中学生: とはいえ、それが芸の肥やしになることもあるんだけどね。今40歳になって、普通に恋愛とかすれば良かったって後悔することもある。20代で普通に恋愛をしていたら、こんな人間はできあがらなくて、もうちょっとちゃんとしていたかな~とか後悔もある。

もう中学生「だからさっき言ったことをいきなり覆すんだけど(笑)、人とのお話とかコミュニケーションも大切だったなと思うよ」

内田: 「美味しそうだな」とか「楽しそうだな」に行ってしまって、もう帰ってこない人もいっぱい見ます。

もう中学生: そうだね、見る。アルバイトが楽しくて、のめり込んじゃったりとかね。

内田: たしかに、すごく大事なことですよね。程よく我慢すること。

もう中学生: そうだね、程よく。多少はご褒美をいただくけど、そっちばかりにのめり込まず!ゲームもやるけど1時間とかルールを決めて、24時には寝る!遅くとも24時には寝る!

内田: 自分のルールいっぱいありますか?

もう中学生: 自然にできたルールはめっちゃあるかも。やることやってないときは、ポテチを食べないとか。

内田: ポテチは我慢!そして、ちゃんと寝る!

もう中学生: そうだね、早寝早起きして、朝活する!

内田: なかなかできないですからね~

もう中学生「おじさんのお話、ごめんね(笑)」

もう中学生: なんかさ、おふたりのヒントになれば良いなと思ってしゃべっちゃった。

内田: ほんとにすごくうれしいです!ほかの人が大切にしてることは、聞ければ聞けるほどお得な人生なので!

もう中学生: ダメな部分も僕はいっぱいあるんだけど、おふたりがそうやって言ってくださった「ブレない」ところは、目標に向かって夢をロックオンし続けたらちょっとは実行できると思う!

内田: ありがとうございます!うれしい!私たち本当にとっても好きだから……お話ができてるの、うれしいです!

山田「もう中さんとだったら、なんでもない話だったとしても、楽しい!」

もう中学生: 寿司でも頼む?出前とる?

内田: それは我慢します!(笑)ここでお寿司が来ちゃったら幸せ過多になってしまうんで、そういうことを我慢します!

Q1.憧れの人について教えてください!

内田: もう中さんの、憧れの人のお話を聞きたいです!

もう中学生「自分にとって命を助けてもらったような存在なのが、ダウンタウンさんだね~」

もう中学生: 子どものころ学校や日々の生活で、すごく寂しかったり憂鬱だったり、悲しいこともいっぱいあるじゃん?そこにお笑いを与えて支えてくれて、「こういう世界に行ってみたい」と思わせてくださったのは、やっぱりダウンタウンさん。得体の知れないものとか世の中に存在しないものとかを、お笑いを通じて教えてくれた。意味がわからなくても「あはは」って笑えて元気を貰ってたんだよね。
だから、もしかしたら自分も、あんまり意味がわからなかったり伝わらなかったりしても、感覚やお気持ちで届くんじゃないかな?って。ネタのアドバイスで「それじゃ伝わらないよ」って言われるんだけど、自分が憧れてるダウンタウンさんは、意味はわからなくてもやり通してソウルで面白かったりしたから……魂で伝えてくれてたから、自分もそれ相応の努力をすれば伝わるのかなと思ってやってる!……んだけど、まだ足らない!

内田: 寂しいとか、足らないとか、すごく“グッ”としますね!

もう中学生: この数分でわかった?なにごとも“グッ”とする人なんだ!しかも自分で散々言っておいてさ、「足らない」とか「おじさん」、「言いすぎた」とか、保険もかけたりする(笑)。

内田「保険をかけているということまで、客観視してるんですね!(笑)」

もう中学生: そうだね~客観に客観を重ねてるね。

内田: ダウンタウンさんに憧れて、「そうなりたい」みたいな気持ちもあるんですか?

もう中学生: いや、「なりたい」というよりは、大好きだからこそ、「その人の近くに行くにはどうすれば良いんだろう?」って考えるかも。有吉さんや麒麟の川島さん、今田さんとか、たくさん大好きな先輩がいるけど、大好きだからこそね。近くに行くためには、やっぱりお笑いをね、頑張るしかないよね。

山田: そうですね。

もう中学生: その人がやってらっしゃる番組に近付けるようにネタづくりするしかないけど、なかなかね。

もう中学生「でも僕は、戦略は絶対に立てなくても良いと思う!」

内田: そうなんですか?

もう中学生: うん。計算とか戦略とかなくても、ただただガムシャラで良いと思う。

内田: わりと、戦略を立ててらっしゃる方なのかと思ってました!

もう中学生: いや、まったく!「こうするぞ」っていうより、全部流れ。ピンになったのも流れ、段ボール使うことになったのも流れ、オーディションに行くのも流れ。インスタで配信をやってたりもするんだけど、そういう自己発信的なものも、たまたま人がやってるのを見て「そういうボタンがあるんだ!」と思ってピチッて押して始めてみたり。あんまり「これをやることによって」みたいなことは考えず、一つひとつものすごい力を出して、ぐるっと行かなきゃいかねば!

もう中学生「……うん、ねばだまだね!」

人間横丁: ねばだま?

内田: グーッとやって、ねばだまてワーッとやって、これではだめだ!となるってことですか?「計画とは違った」とかじゃなく、自分とまっすぐ戦って?

山田: 自分との戦い?

もう中学生: そうだね。「戦略を立てない方が良い」っていったのは、一般的にではなく、おふたりに対してね。おふたりは考えすぎず、のびのび野球で!のびのび野球なんだけども、お稽古とか練習とか、スタディはめちゃめちゃやってほしい。それはね、決して計算ではないじゃん?

内田: 努力ですね!

もう中学生: うんうん、そうだね。がんばるんば!

内田: がんばるんば!のびのび野球!

もう中学生: のびのび野球をしつつも、みんなと「じゃあね」したあとに「クククッ」って言って、かげでカリカリカリっとやったりね。

内田: なるほど!かっこいいですね!!

もう中学生「でも、やってるでしょ?やってなきゃこんなに面白くないし、こんなに輝いてないと思う」

内田: いや、なんにもやってないんですよ~~

三人: わはははは!!

もう中学生: 山ちゃんは、本当になんにもやってないだろうけど!

山田: わはは!

内田: その通り!(笑)

もう中学生: 海苔巻いてあるおせんべい、ご飯の前に食べておなかいっぱいにして、結局ご飯あんまり食べれなくてっていう、計画性がなさそう!ご飯前は、おせんべい食べちゃダメっしょ?

山田「お見通しです!(笑)」

Q2.人がワーッといる平場で、どうやったら前に出ることができますか?

内田: 『深夜のハチミツ』を見て「悩むこともあるんじゃないか」って言っていただきましたけど、本当にあって……

もう中学生: そんな話、聞かせてもらって良いの!?

内田: 若手の人が、いっぱいいるじゃないですか?だから、前に出ようとしないと出れない!

もう中学生「むじゅい!」

内田: 「すいません!」とか言ってみんな前に出ていくじゃないですか。でも、それができないんですよ。特に吉本の方って、すごく前に出るのが得意だなって思ってます。

もう中学生: そうだよね!ちゃきちゃきの芸人さんね。

内田: そうなんです!若手がいっぱいいる番組だと、前に出てくだりをやったりするじゃないですか。もう中さんがああいう番組に出たとき、どうやって前に出てたんだろう?って。

もう中学生「えー、僕も現在進行形でその悩みはすごく思ってる」

もう中学生: 僕もできていないという前提だけど、三人で今「どうしていこう会議」をしているとしましょう。

人間横丁: はい!

もう中学生: みんな前に出るし、結果も出すし、仲良しの芸人たちがリレーをするようにおもしろの連鎖をするじゃん。で、わぁっと盛り上がっておもしろくて「羨ましいな」って指をくわえることしかできず、肩を落として帰るじゃん。だけど僕らで作戦を立てるとするならば、「今日はこんなテーマでお笑いをやります」と決めるかな。それをポッケに入れとく。もしかしたら違うかもしれないから、もう1個持っておく。ポッケをパンパンの状態にしておくと、その時点でまず安心するじゃん。

内田: そうですね。

もう中学生: 奇跡的に指名されたらポンッと出せるから、自信はつく。で、みんなのイエーイが始まっちゃったら、ものすごく「突拍子もない男なんだよ」みたいな感じで「押さないでよ~」って出ていくとか。

もう中学生「あと『あーあ』って伸びをして、司会者の人に『なにかあるの?』って言われたら、『いや伸びをしてたんです~。あるといえば、あります~』と言うとか、ニュータイプ?」

もう中学生: ほかの子とは違う、まったくのおニューがあるはずなんだよ。「いててて……」と出ていくとか、「押すなよ」みたいなニュージャンルのなにかを見つけるとかね?

内田: なるほど。たしかにそういう出方をする人はあんまりいないですね。

もう中学生: そうだね。おててを挙げるとか、誰かに暴露やタレコミをされるのではなく前に出るニュージャンルが絶対におふたりにあるはず!いろんなライブのエンディングでなんとなく想定しながら……たとえば、山ちゃんが「気象予報士のキャラクターで出てみよう」とか。うっちーが司会者の人に「すいません!」と言って、「どうしたの?」と言われたら、「実は山ちゃん、独自の方法でお天気を見られるようになったので、この後の天気を発表します!」みたいな。

もう中学生「ファミレスとかで、おふたりでニュージャンル会議をやったら良いよ」

内田: どれだけニューウェーブを起こせるのかと!

もう中学生: そうそう!今まで「はいはい!」って前に出られなかったことも逆手にとって、新たな笑いを起こせそうな気がするよ。まだお若いし、持ってて良いお悩みだと思う!そこに対して立ち向かっているからね、良いんだよ。そこを諦めて後悔してしまった場面を僕は明確に覚えているから、できればおふたりには後悔してほしくない。なんとか前に出るニュータイプの形を見つけて!今は思いつかなくても、絶対にいつか思いつく!

内田: はい!やっていたら、いつか!後悔しないように頑張ります。いろんなことを我慢して、努力もします!

山田: 努力もちゃんとします!

もう中学生「もうしてるよ、じゅうぶん!」

Q3.超能力をゲットできるとしたら、なにが良いですか?

内田: 続いてメルヘンな質問です!超能力をゲットできるとしたら、なにが良いですか?

もう中学生: お笑いに通ずるお話だけど、お時間止めたい!お時間を止めて、その間ずっと考えたり、1回楽屋に戻って確認したり、きのこの山をつまんだり!いったんそのチャンスが欲しい。

内田: テレビを見てたら、急にもう中さんのほっぺにチョコが付いてるかもしれない!(笑)

内田「超能力をゲットしても、お笑いに使いたいんですね!」

もう中学生: もちろん!おふたりもそうじゃない?

内田: 空飛びたいな~とか、瞬間移動とかかなって。

山田: 超能力の王道というか。

内田: 時を止めてお笑いを考えたいって、便利そうだけど最初には思わない!(笑)3つ目くらいに出てくるかも。

もう中学生: しょっちゅう思うよ!「これ、時間あったらな~」って。時間、すんごい使いたい!

内田: 私も、ひとりでいっぱい考えたいです!みんなといると、なかなか頭がまとまらなくて。でも、どうしますか?時を止めて1時間考えます。で、解除して言ってもウケなかったら……

もう中学生「たしかに~!」

もう中学生: スポポン!の1個目を出したほうが良い場合もしょっちゅうあるもんね。

内田: 1時間すごいこねくり回して、アートを提出しちゃう可能性があります(笑)。

もう中学生: 1時間の作品はねぇ、練りに練りすぎだね。

内田: 傷もでっかいです!

もう中学生: そうだよね、落ち込む。あ~やっぱだめだ~って。

山田「それで、また時を止めて落ち込む(笑)」

内田: 落ち込む時間をつくってたら、1日が終わらない!

もう中学生: めーーちゃめちゃ長くなっちゃうね!

内田: すっごいスピードで老けちゃうかもしれない(笑)。

もう中学生: だね、ぐったりして(笑)。今のままで良いんだね。ふたりがそう思わせてくれたよ、ありがとう。

内田: なんか……「指先から綿毛が出る」とかにしましょう!

もう中学生: なるほど、指先からね!綿毛が出るの良いね!

Q4.衝撃を受けたことを教えてください!

内田: これまで見たもの・聞いたもので、衝撃を受けたことはなんですか?

もう中学生: なんだろうね~。やっぱ、ちっちゃいころのことになるかなぁ。いろんな意味での衝撃になるけど、知らないおじさんにパーン!とビンタされたことがある!

内田: わはは!!!!!

もう中学生: それ、衝撃!いまだに思い出すもん。

もう中学生「夢にも出てくる」

山田: 衝撃すぎる!

もう中学生: 僕も悪かったんだろうね。雨上がり、車のボンネットに水滴がタタタタッてついてるじゃん。良かれと思って、それを手のひらで、ざさーって流しちゃったの。それで持ち主にビンタされた衝撃、いまだに残ってる。

内田: 泣いちゃいますよね。

もう中学生: うん、泣いちゃったりしてた。でも親に言ったら余計怒られるなとか自分が悪いんだと思って、ごくっと飲んで我慢。

山田: 衝撃の話だった……

Q5.おじいちゃんになったらしたいことを教えてください!

内田: おじいちゃんになったらしたいことはなんですか?おじいちゃんになっても、ずっとお笑いやってますか?

もう中学生: 生涯やってたいな~。お笑いを目指したころ、おじいちゃんになったときのことを想像して「お笑いになりたかった~」って縁側で言うのは嫌だなって思ったことがある。だからなんとしても、お笑いにならないと。今はまだ、完全にお笑い芸人とは言えないから。

内田: え、そうなんですか!?

もう中学生「いつの日か縁側でゆっくりお庭を見て、『お笑い芸人としてあんなこと、こんなことがあって楽しかったな~』って言いたい」

内田: 良いですねぇ~。そのときはなにを食べますか?

もう中学生: うーん、ピーナッツ?落花生の、剝くタイプのやつ。

内田: けっこうロックなものを食べてますね!

もう中学生: たしかに、かたいもんね!バリバリバリバリ!おふたりはなんでしょ?おじいちゃん・おばあちゃんになったらしたいことは?

内田「集会場に集まりたいです!」

もう中学生: あー!いやぁ羨ましい!すごいわかる!僕も近所の集会所の中、わからん!見たことないの!

内田: カーテンが閉まってますよね!

もう中学生: そうそう、入り口は、カラカラカラって開ける扉でね!で、たまに神輿が出てきたりするんだよね!

内田: いっぱい人が入っていって楽しそうだけど、なにをしているかはおじいちゃん・おばあちゃんにならないとわからない!

もう中学生: あっこから若者が出てくるの、見たことないもんね!

内田「そうなんです!しかももし若者が入れても、若者向けのお話しかしてくれないじゃないですか?」

もう中学生: 優しいからね、気を遣ってくれてね。

内田: だから、おばあちゃんになったら自分で解明しないと!

もう中学生: それは良い!壮大なドリームをお持ちだね~

内田: おばあちゃんになったらきっと寂しいだろうし……

もう中学生: そんなネガティブなことを……

内田: 自分の老後は寂しいと思うから……(笑)。集会所でしゃべれたら、きっとうれしいと思うんです。

もう中学生: なんでそんな宣言するの?老後もきっと明るいよ!

内田: そうか!

もう中学生: ちゃん山は、おじいちゃんになったらなにしたい?

山田「わたくしは、観覧車に乗っても、ワクワクしたい」

内田: うわ~!こりゃあ良い!

もう中学生: 良い~~~~夢持ってるねぇ~~!たしかに観覧車は年齢によって感じ方も違うし、もしかしたらお年を召したら観覧車は当たり前の存在で、通算300回くらい乗っているからワクワクしないかもしれない。でも山ちゃんは、おじいちゃんになっても観覧車に乗ってワクワクしたい!非常に良い夢だと思います!

山田: わはは~!!

もう中学生: 見習いたい!山ちゃんのお背中!細めの背中を!細めの背中にストライプ!そしておふたりはこれからも、仲ようね。

もう中学生「コンビってすごく大変だと思うけど、これからも二人三脚で!」

内田: はい!二人三脚で、たまに遊びに行っても良いですか?

もう中学生: 遊びに来てください!よろしければね、ライブとかいろんな場所で共演できたらうれしいし。

山田: したいです!

もう中学生: これからもよろしくお願いします!

内田: わ~~こちらこそ~~!!

もう中学生「あと、とど兄、ゆってぃさんにも『よろしゅう』と!」

内田: わかりました!来年また会えるかどうか……!

山田: 今年は、おっきい人力舎のライブで会ってしまったので……。

もう中学生: 今年は済なのね!わかちこしてた?

内田: 誰より大きい声を出して、一番はしゃいでくれてました!

山田: 一番長くネタやってた(笑)。

もう中学生: 時間守らず!げんこつだなぁ、ゆてぃ兄は!

げんこつ!

エンディング

内田: 今日はありがとうございました~!いかがでしたか?

もう中学生: おふたりはシャボン玉のような空気でゲストを招き入れてくれて、気持ち良い景色が見れて非常に楽しかったでございます!またぜひ、次回の偶数回に!

内田: 良いんですか!?そんなにすぐ来てくれるんですか?(笑)

もう中学生「またこの緑色の壁の前で!お抹茶で!会いましょう!」

内田: ありがとうございました!

もう中学生: 次回はお抹茶くんも交えて!

内田: お抹茶さ~ん!ありがとうございました!!

構成:堀越 愛
写真・サムネイルデザイン:ヘンミモリ

PROFILE


左:山田蒼士朗(人間横丁)
中:もう中学生
右:内田紅多(人間横丁)

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