【7/25『ヤーレンズ寄席#9』ライブレポート】ゲストはきしたかの・お見送り芸人しんいち・ヘンダーソン!高野は愛妻家で人格者

2024年7月25日(木)、角筈区民ホールにて『ヤーレンズ寄席 #9』が開催された。

『ヤーレンズ寄席』とは、「ヤーレンズによるトーク+ゲストとのトーク+各組のネタ」を満喫できる90分ライブ。毎回ヤーレンズと関係の深いゲストを迎えており、第9回はきしたかの、お見送り芸人しんいち、ヘンダーソンが出演した。ライブは現在アーカイブ配信中で、8月9日(金)まで視聴できる。

★配信チケット:https://kdashstage.zaiko.io/item/366072
※配信日時:~8月9日(金)23時59分

楢原の奇声

『ヤーレンズ寄席』は、「我々(ヤーレンズ)がおしゃべりして、ゲストを呼び込んでおしゃべりして、ちょっとネタをやって、またおしゃべりする」正真正銘の‟おしゃべり”ライブ。オープニングでは、初めてのお客さんに向けてお笑いライブ鑑賞のルールを説明しつつ、様々なトークを展開した。

楢原は「お前らに会えたからな~♪」とご機嫌に登場

「急に奇声を発しないように」とお笑いライブのルールを説明していると、「『奇声を発しない』で思い出した話があって……」と楢原。先日とある現場で、出井に「エレベーターで奇声を発するな」と注意を受けたという。出井いわく、「エレベーターのヒモが切れたんかな」と思ってしまうような奇声が聞こえてきたのだそう。

「コンビニ行ってくる」と楽屋から出ていった楢原を見送った出井。すると、ひとりでエレベーターに乗り込んだ楢原の奇声が聞こえてきたそう……。そのときの楢原を再現する出井

奇声の理由について、楢原は「のどの手術」が関係していると分析。1月ころに行った手術の結果が芳しくないのか、いまだに声があまり出ないという。いろんな人がいる楽屋で発声練習をするわけにはいかないと考えてエレベーター内で発声したところ、思いのほか声が漏れてしまったようだ。

お客さんを考慮し(?)、マイクを離し尾崎紀世彦らのマネをしながら奇声を発する楢原

楢原の奇声は、エレベーター内だけで行われるわけではない。たとえば楽屋でも、「そんなわけないだろ~♪」「おまえ~♪」など発声練習しつつ会話をするそう。そのため、居合わせたテレビ局のスタッフなどは困惑。大声を出す楢原を心配するスタッフに、出井が「揉めてないですよ」と弁明することもあるという。

CAさんの救命胴衣着用説明を再現する出井

ほか、飛行機のCAさん、ロケで九州ばっか行ってる話、日本人の異常なパンダ好き、恋愛リアリティショー『ボーイフレンド』と徳井さんのこと、ベッカムヘア→ベッハラ、おばあちゃんのFU〇K Tシャツ……などの話題に横道を逸れながら、約23分かけて「お笑いライブの注意点」を説明した。

均衡を保つヤーレンズ

きしたかの高野は愛妻家で人格者

続いて、ゲストを呼び込みトークへ。

ヘンダーソン中村によると、ヤーレンズのオープニングトークが長すぎて(関連動画)、きしたかの高野とお見送り芸人しんいちが袖で「今後のお笑い界について」語り合っていたそう。

左から、お見送り芸人しんいち、ヘンダーソン、きしたかの

中村に対し、いきなり「フーさん、言って良いかわからないすけど……」と切り出すお見送り芸人しんいち。しんいちとはまだ2回ほどしか会っていないらしく、中村は「ななななにを言うの?」と動揺。

なにについて話そうとしているのか、舞台袖で確認する中村としんいち。「大阪に奥さん置いて……」(詳細は配信で確認を)

“奥さん”つながりで、『ヤーレンズ寄席』前夜に放送された『イワクラせいや警備保障』の話題に。高野がテレビで「奥さんとイチャイチャしてた」ことから、「愛妻家で人格者」(楢原)であることが判明。同じく前夜放送された『水曜日のダウンタウン』のドッキリで高野の素晴らしい人柄が世に放たれ、高野はちょうど好感度が爆上がりしていた。「愛妻家で人格者」であることがバレた高野は、「誰が笑うんだよ!愛妻家で人格者!」と叫んでいた。

過去、『水曜日のダウンタウン』のドッキリで女性の指を舐めたお見送り芸人しんいち。営業先のハイタッチ会で、お客さんたちがみんな指を出すようになったそう
ヘンダーソンは3か月ほど前に上京したばかり。中村は家族を大阪に残して単身赴任、子安は配偶者とともに上京した
「ラブホテル」というワードが出たため、高野を心配して泣く岸。苦手(?)な下ネタに、「(高野は)頑張ってツッコんでるんです……!」(岸)

ゲストとともにたっぷりトークをし、各コンビのネタがスタート。

ヤーレンズ
きしたかの
お見送り芸人しんいち
ヘンダーソン

エンディング

全組のネタが終了し、エンディングへ。

ネタ直後のヘンダーソンに対し、「仕上がってない?」と出井。ヘンダーソンは2023年がM-1ラストイヤーだったため今年の出場権はないが、すでに「セカンドに向けてやってるんです」と中村。芸歴で見ると、ヘンダーソンと出井は同期、楢原はひとつ上。コンビ歴的にはあと3回M-1に出場できるが、芸歴でいえばヤーレンズもセカンド世代である。
それに対し、「俺らは全然(出場できる芸歴を)ごまかしてないよ」と楢原。2022年にR-1優勝しているお見送り芸人しんいちを「この人は大ウソつきで……」とやり玉に挙げていた。

疑惑について「ほんまのこと言うの~?」と悪い顔をするしんいちと、笑う子安
「今日で売れたい」とひとりで大立ち回りしていた中村に詰め寄る面々。「全然変わんねぇな、人生」

最後に記念写真を撮り、ライブは終演。
実は、この日はそれぞれの給料事情などかなり過激なテーマも話されていた。配信ではカットされているため、話を聞けたのは会場に来た人だけ。チケット倍率が高く「行きたい」と思っても行けない人も多いのだが、この日は“生”で観る醍醐味をだいぶ感じられるライブであった。現地を訪れた人も、どこがどうカットされているか配信で確かめてみると、二度楽しいかもしれない。

★配信チケット:https://kdashstage.zaiko.io/item/366072
※配信期間:~8月9日(金)23時59分

9月23日(月祝)には、有楽町よみうりホールにて『ヤーレンズベストネタライブ』を開催予定。これは「ヤーレンズがベストだと思うネタを何本も披露する」ライブで、チケット抽選は8月5日(月)12時~8月18日(日)23時。ヤーレンズの珠玉のネタをたっぷり観られるライブなので、お見逃しなく!

★「ヤーレンズベストネタライブ」チケットはコチラから(抽選受付期間:8月5日(月)12時~8月18日(日)23時)

文, 編集, 撮影:堀越 愛