映画『くすぶりの狂騒曲』より本編映像2本解禁!監督のオフィシャルコメントも

2024年12月13日(金)公開の映画『くすぶりの狂騒曲』より、本編映像2本が公開された。

『くすぶりの狂騒曲』は、「大宮ラクーンよしもと劇場」オープンに合わせて結成されたユニット「大宮セブン」の真実に迫る物語。飛躍のきっかけをつかめない現状に葛藤するタモンズを中心に、成功を夢見る芸人たちの軌跡をたどる“大人たちの青春群像劇”が誕生した。

今回解禁されたのは、大宮セブンが活動する拠点「大宮ラクーンよしもと劇場」の支配人として、人気者になる前に大宮セブンメンバーたちを支え続け、絶大な信頼を得る支配人・名越総一郎(チュートリアル・徳井義実)と、タモンズとおなじく「大宮ラクーンよしもと劇場」で活動しながらも、売れない日々にくすぶっているベリーハック・諸積翔真(岡田義徳)の本編映像2本。


①「大宮ラクーンよしもと劇場」支配人・名越総一郎の、突然の異動

https://youtu.be/mlq9mjnsWlI

②ベリーハック・諸積翔真(岡田義徳)のくすぶり

https://youtu.be/q09AqmiSNZ0

立川晋輔監督 オフィシャルコメント

また、立川晋輔監督によるオフィシャルコメントも解禁。出演者の魅力と撮影の裏側に迫るコメントが届いた。

【和田正人さん (タモンズ・大波康平 役) について】

Q1:まず、和田さんの印象を教えて下さい

和田さんは、どちらかというと健康的なイメージで、お笑いもお好きで芸人さんへのリスペクトも凄かったので、僕から特に何も言う事なく、全てやってくれていました。演じられた大波さんの役も、はじめは少し力が入っていたようですが、途中からご自身も投影され演じられていた印象があり、完璧に仕上げてきていただきました。

Q2:違う人物なのに、ファンの間でも演じられた「大波さんに見える!」という声が多く挙がっています。和田さんと大波さんで、共通している点を感じられたところはありますか?

和田さん・大波さんともに、“ひたむきさ”を感じました。後に和田さんとご飯へ行って分かったことですが、和田さんは人に対して丁寧で、熱い方です。それは今作の役者に対してもそうでした。大波さんも、相方の安部さんに対して“愛情”という言葉が当てはまるのかは分かりませんが、コンビ間での物凄い“絆”を感じます。正直、印象がはじめと一番変わったのは、和田さんかもしれません。はじめは俳優・芸能人という空気を纏った方だと思っていましたが、平気で泥水をすすりに行っていただけるような親しみやすい方で、やりやすかったです。

Q3:和田さんとの撮影で一番印象に残っていること・シーンはありますか?

大波と安倍の2人が路上を挟んで漫才をしながら、走って歩道橋に上がっていく終盤のシーンですね。和田さんが演じている最中というよりかは、出番前の佇まいや雰囲気が、相手あってのお芝居だとは思いますが、1人で役と向き合っている姿が格好良く印象に残っています。もちろん座長として中心となって周りの役者との関係性も築いてくれていて、待ち時間も盛り上がっていましたし、自然と現場の空気感を作り上げて下さっていたのも助かりました。


【駒木根隆介さん (タモンズ・安部浩章 役) について】

Q1:駒木根さんの印象を教えて下さい

駒木根さんは、本当に器用な方ですよね。1番凄みを感じたところは、ちょっと笑いがあるシーンからシリアスなところを成立させていくところです。無茶な設定が多かったところ、コントにもならず、絶妙な演技に説得力がありました。
「やっぱりこのセリフは入れない」「こういう感じのキャラになるよね」というセッションが出来たのも、やっていて楽しかったですし、信頼が出来ました。現場の空気や裏でも、状況を見て常に間に入ってバランスを保ってくれていた印象です。

Q2:駒木根さんが演じられた安倍さんとも、和田さん&大波さん同様に御本人に近いというコメントがたくさん挙がっており、安倍さんご自身も「僕にしか見えない!」と仰っています。監督からみた、2人の共通点はありますか?

似ているという点でいうと、“声”ももちろんありますが、とにかく“人に愛される”ところかな、と思います。安倍さんは天然で愛されるタイプかと思いますが、駒木根さんは狙って愛される術を持っている。意識してちゃんと安倍さんの愛されキャラを作り上げている姿に、本当に器用さを感じました。

Q3:駒木根さんとの撮影で、一番印象に残っていること・シーンはありますか?

囲碁将棋の根建さんと楽屋で話した後の、叫ぶシーンですね。あとは、駒木根さんの場合は関東出身の方なので、エセ関西弁を受け入れてもらえるのかは不安ではありました。駒木根さん自身も不安がっていたところではあって、関西の方からしたら違和感が出てしまうので、気になって物語に入っていけないのでは?と危惧しました。でも、安倍さん自体がおかしな関西弁を話されるんですよね(笑)キャラクターなのか。それもあって、周りも「ありなんちゃうか?」となり、安倍さんがそれを気にさせないくらいのキャラクターで、駒木根さんもそれを忠実に作っていってくれたので、安心して進められました。

★現場での和田さんと駒木根さんの関係性は?

和田さんがやろうとしていることに対して、駒木根さんがしっかりと受けて返している印象でした。決して駒木根さんが受け身という訳ではなく、意図して応えているところも見えて、本当に楽しそうでした。


【岡田義徳さん (ベリーハック・諸積翔真 役) について】

芸人を辞めていく人たちの代表的な役を演じてもらったんですが、はじめの顔合わせで「実はこれは諸積の話でもあるので、最後は岡田さん(諸積)の顔で終わらせてほしいんです。どんな表情をするかは、お任せします。」と、想いの丈をお伝えさせていただきました。

・岡田さんの印象を教えて下さい

現場では気づかなかったんですが、後に成立していることが多くあったことに気づきました。例えば、頭のほうに、諸積が大波や村上を見送るシーンがあるんですが、そこの顔のアップシーンで、とんでもない殺気を放たれたんですよね。御本人としては、あえてだったみたいですが、そのカットは「やりすぎです。もう少し抑え気味で」とリクエストして撮り直しをしました。でも結局使用したのは撮り直す前のカットでした。あれくらい殺気を放った表情じゃないと、後に繋がらないと感じたんですよね。振り返ってみると、そんな出来事が多かったなと感じます。


【徳井義実さん (「大宮ラクーンよしもと劇場」支配人・名越総一郎 役) について】

徳井さんは、大好きですね(笑)役者として、あれだけ色気があって、上手で、飄々とした感じでやっているのに確実に印象を残されているのは、すごいなと感じました。震えましたね。

・徳井さんの印象を教えて下さい

徳井さんとご一緒するのは今回で2回目になりますが、今作ではほとんど話さなかったです。演出も少しリクエストを出すことはありましたが、「はーい」と一言返事で、確実にインパクトを残してくれました。例えば劇場で大波の肩を叩くシーンがありますが、あの飄々とした感じで、確実に仕上げてくれるんです。芸人さんなので、足りないところはアドリブで埋めて下さったりもして…。芸人としても、役者としても、凄さを感じました。ただ、個人的にはもっとコミュニケーションをとりたかったですね(笑)


【辻凪子さん (「大宮ラクーンよしもと劇場」社員・山岸あかり役) について】

一言で言うと、辻さんは、こんなもんじゃないです。コメディエンヌと自覚されているようですが、シリアスな役をやってもらえばやってもらうほど、力を発揮するタイプじゃないかな、と思っています。
はじめは色々とお話もさせてもらった記憶があって、それは前作(『風の中のピアノ』/22年)で彼女に大きく救われた部分もあったからです。存在感もあるので、今作でも彼女の魅力を引き出す為に、何度もお話をさせてもらいました。思い返すと、「大宮ラクーンよしもと劇場」の楽屋でのあの雰囲気を出せるのは、辻さんだったからだな、と信頼を置いています。


【永瀬未留さん (タモンズファン・月瀬琉瑠 役) について】

永瀬さんは、オーディションで選ばせてもらいました。候補がたくさんいる中、劇中で披露している歌を歌い終わった後の、なんとも言えない表情が印象的で。難しいシーンもたくさんあったので、苦労はしただろうなと思っています。僕から具体的な指導はしなかったですが、助監督の女の子と話し合いながら作り上げていってくれて、大事なシーンをお任せしていたこともあり、今作で彼女自身にも何か思うことが残っていれば良いな、と思っています。
劇中で披露している歌は、彼女の曲ですし、彼女の中にあるものを引き出してやってもらったので、あの歌がこの映画全体を代弁してくれているようにも感じます。彼女をキャスティングして、本当に良かったですし、出会うべきして出会った存在です。

立川晋輔 監督 プロフィール

1997年 コマーシャル、MV等、フリーの映像ディレクターとして活動
2003年 テレビ東京「オー!マイキー」監督
2013年 短編映画 「ウタカタノトキ」監督
2015年 劇団維新派「トワイライト」映像制作
2016年 劇団維新派「アマハラ」 映像制作
2018年 映画「POST 入ル」監督、映画「明日の君へ」監督
2019年 映画「I(アイ)」監督
2022年 映画「風の中のピアノ」監督
近年は広告映像の傍ら、地域発信映画や自治体のPR動画など幅広い作品創りを行っている。

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