2025.02.09
新世代のお笑い界を担う芸人たちによる新プロジェクト「Generation X」初開催!ネタあり、企画あり、うぬぼれあり!?大盛り上がりのライブをレポート!
2025年2月1日(土)、座・高円寺2にてライブ『Generation X』が開催された。

このライブは、新世代のお笑い界を担う芸人たちによる新プロジェクトとして、お笑いライブ制作団体「アーク」(旧:BANGs)が立ち上げたものだ。
今回、これからのお笑い界を背負って立つ存在として集められたのは、江戸マリー(ワタナベエンターテインメント)、えびしゃ(ワタナベエンターテインメント)、家族チャーハン(吉本興業)、兄弟(吉本興業)、ナユタ(フリー)、フランツ(マセキ芸能社)、豆鉄砲(ワタナベエンターテインメント)の計7組。

『Generation X』は、各芸人2ネタずつと、企画やトークも楽しめる充実感満載のライブである。残念ながら本公演は配信がないため、このレポートでライブの雰囲気を体感いただきたい!
オープニング
挨拶とともに、オープニングMCの家族チャーハン江頭が登場。続いて本日の出演者が続々と舞台に登場し、ライブがはじまった。

挨拶やライブの注意事項が済んだあと、唯一コンビで離れて並んでいたフランツの土岐が、「さすがに初めての人もいるから」と相方の隣へ移動。どうやら、その原因は江戸マリーの伴にあったようで、土岐からクレームが入る。土岐曰く、伴が「(本番まで)あと5分あります」みたいな顔で楽屋にいたため、時計を見ずに伴の表情だけ見ていたとのこと。それに対し、周囲の芸人からは一斉に「時計見ろ!」とツッコまれ、当の伴からは「『高校戻ったら俺はモテる』みたいな話してるからでしょ」と返されていた。


しまいには江頭から「なんも言い訳になってない」と言われ、会場の笑いを誘った。

次の話題は、直前まで仕事がありギリギリで会場に到着したナユタ。しかし、ギリギリになった原因のひとつには、ホリコシが前の現場にスマートフォンを忘れたこともあるようで、こちらも江頭から「みんな言い訳ばっかりして」とツッコまれていた。
続いて、今回のライブについての話題へ。

豆鉄砲の東から「これは一体どういう……初回なんですか?」との質問。それを受けて江頭は、初回であること、そして「いつまでも上の世代に頼り続けるわけにもいかない。これくらいの世代でライブをやって、盛り上がっていって、未来のお笑いを俺らで作っていこうじゃないか」と語った。
ただメンバーが「完全固定なわけではない」と続き、江頭以外のメンバーから驚きと抗議の声が上がる。間髪入れずにフランツの土岐が「ギャグやらしてくれ!」と江頭に訴え「鼻約束」を披露するも、すぐさま「ダメです。次から呼びません」と言われてしまった。


一連の流れを受け、東が「志が一緒のメンバーをとって、その中から出れる人を選ぶ……フリーメイソンだ!」と叫び、江頭が「そうですそうです」と同意。
しかし江頭はフリーメイソンを「フリーメイション」と言い間違えていたことから、フリーメイソンを知らない疑惑が発生。説明を求められた江頭は苦し紛れに言葉を重ね、最終的に日本のフリーメイソン沼袋支部の人になっていた。

そんななか、急にナユタのホリコシが泣き真似をして「この7組でやってくんだと思ってた!俺もお客さんも!」と言うも、間髪入れずに江頭は「きしょ。きも。甘やかさんで、俺は」とバッサリ。他のメンバーからも「なんなんだあいつ」と言われ、最後に大石から泣き真似の演技指導が入った。
そして、ミニコーナーへ。


ミニコーナー

ミニコーナー「自分は何番目?」は、与えられたお題に対して自分はこのなかで何番目かを予想するというもの。メンバー間の相談はジャスチャーのみで、声を出したり、数字のジャスチャーをしたりするのは禁止。
今回のお題は「X(旧twitter)のフォロワー数多い順に並べ」なのだが、メンバーの中で唯一豆鉄砲の東がX(旧twitter)をやっていないため、MCを江頭から交代することに。

「東MCは見たことない」とメンバーから口々に言われつつも、マイクチェックをしてMC台本を読み始めた東。並び順と制限時間を読み上げ、すぐさまスタートするも慌てたメンバーからストップがかかったり、土岐が体制に「X(旧twitter)のフォロワーなんかで言ったら、100キロマラソン走ってフォロワー一気に増えたよな!」とモシモシのいけと間違えるくだりがあったりと、はじまる前から大盛り上がりし、一段落ついたあと遂にスタート!

天国と地獄をBGMに、まず始めに動いたのは家族チャーハンの大石。一目散に舞台の左側に走りフォロワー数1位の位置についた。他のメンバーもそれに倣うように己の位置だろうと思われる場所に向かう。





袖に行き、なにやらスタッフから説明を受ける東の声と「天国と地獄」がかかるなか、突如ゴングが鳴り、呼応するように東からも「はいはいはいはいはーい!」とシンキングタイムの終了が告げられた。順番は多い方から大石、ホリコシ、角井、おのはら、江頭、体制、紅葉、伴、ホセ、土岐、馬場、大根、サエキ、中村の並びに。
「家族チャーハンってこんなに違うんや」と土岐から言われた大石いわく、『M-1グランプリ』(ABCテレビ・テレビ朝日系)で異常に増えたため1位の位置へと行ったと説明。ただ、紅葉から「賞レースの関係なさはえびしゃが証明しちゃってるから」との指摘があり、えびしゃから「悲しすぎる!」、「俺らにエバースさんのフォロワー足してください!」と切実な声が上がった。




遂に順位発表へ。
それぞれが自分のフォロワー数を書いた紙を持っているので、それを読み上げていく。

気になる大石のフォロワー数は、11,009人(下記、すべて2025年2月1日時点)!しかし、おぉーという声がチラホラあがるも雲行きが怪しい。おのはらが「ホリコシは1万人フォロワーがいる」と発言し、周囲から「もう終わるのはマズいぞ……」と声があがる。では、ホリコシのフォロワー数はいくつなのか。

ホリコシのフォロワー数は、18,230人!なんと1位にいる大石と7,000人以上の差がついていることが判明。その後も、角井に13,712人のフォロワーがいることが分かり、大石の大うぬぼれが露呈。メンバーから盛大にツッコまれていた。
また、大石のうぬぼれはこれだけではないようで、体制からライブ前のうぬぼれを暴露される事態に。


続いて、おのはらのフォロワー数は12,477人で、ここでもうぬぼれが発生。
このまま大石のうぬぼれが続くのかと思いきや、次の江頭を見た東から「大石より上なのはここまで(おのはらまで)じゃないの?」と予想が入り、江頭もそれを認めて発表したフォロワー数は7,654人。もちろん多いのだが、なぜかまわりからなんとも言えない空気が漂っていた。

次の体制が6,517人、紅葉が4,380人で順調かと思いきや、次の伴は5,485人。それを受けて紅葉が「需要ないうぬぼれがありました」と発言し笑いを誘った。


東から、「どうする、やめる?足しても1番上まで届かないだろ」と言われつつも、続きを発表することに。次の土岐が4,747人、ホセが2,993人、馬場が3,363人でホセのうぬぼれが発覚。相方の東から「こんな低いレベルでもうぬぼれって起きるんですね」と言われてしまった。

残るはえびしゃのみ。大根が2,976人のため僅差でホセより少なく、「背高いだけのブスだ!」と大暴言を吐かれていた。次にサエキは2,128人で、土岐から「西暦でいうと近い未来!」と言われ、中村は2,021人で「過去」だった。
様々なうぬぼれが発覚し大盛り上がりのミニコーナーを終え、次はネタへ。


ネタ
続いて、各組2ネタずつを披露。














企画
全組のネタが終了し、次は企画コーナー。しかし、この時点で既に終演時間を20分過ぎているという事態に。「誰とは言わないが、血のつながった人が持ち時間5分のところを、11分くらいやった」とのことで、企画をひとつだけやることになった。

今回の企画は「雑学人狼」。
これは、2チームに分かれ、各チームが「本当みたいな嘘の雑学」を3つ出題。その中から本当の雑学を当てるという企画。


シンキングタイムは1分。各チームが話し合うなか、待つお客さんに向けて江頭の“雑学タイム”が設けられた。語られたのは、弟と母親の名前にまつわる妙味について。大工のような名前と漢字を持つ弟、そして病院で名前を呼ばれると全員が振り返る母親の話で、会場の笑いを誘った。さらに、江頭が人生で最もウケた瞬間として語ったのは、転校先の小学校での全校集会。「江頭君です」と紹介されたその瞬間が、人生最大のウケだったという。

江頭が雑学を話し終えると丁度終了のゴングが鳴り各チームの発表へ。
まずAチームから。

対するBチームはこちら。

ここから3分間のディベートが始まった。


次にBチームへの質問へ。


最後にホリコシについてバイト先の種類を聞いたが、ここでタイムアップ。それぞれ誰が本当のことを言っているのかを決めるターンへ。


両組の答えは…
Aチームが選んだのは、東の「死んだハムスターを埋めた場所にきれいな草が生えた」
Bチームが選んだのは、土岐の「牛に乗ったことがある」
さて、果たして正解しているチームはあるのか…?!

正解したのは、東の「死んだハムスターを埋めた場所にきれいな草が生えた」を選んだAチーム!!!

土岐は牛に乗ったことはなく、ホリコシのバイト先もつぶれていない。しかし、大石のバイト先はこれまでに2回つぶれているという。そして、皆が気になっていた紅葉のエピソードは、正しくは「肩で寝た」だった。また、馬場はカブトムシを2匹飼っていたようで、メンバーからは「だいたいそうですよね」と同意の声が上がった。
ゲームも無事終え、エンディングへ。

エンディング

エンディングでは、今回の特別企画であるミニラジオの告知が行われた。家族チャーハン、フランツ、兄弟の体制が終演後にライブの感想を語ったミニラジオが、Stand.fmで配信されているので要チェック。このミニラジオを聞けば、なぜライブが押したのかが分かる!
また、主催のお笑いライブ制作団体「アーク」(旧:BANGs)には公式LINEがあり、友達登録をするとライブに来るたびにポイントが貯まるポイントカードをGETできる。気になる人はぜひ登録してみよう。
最後に、江頭から改めてライブ時間が押してしまったことへの謝罪と「次回からは責任を持って時間を守るように、若いもんたちに厳しく言うときますんで」というライブの頭としての思いがにじみ出た濃い関西弁の挨拶があり、温かい拍手と共に幕を閉じた。

おまけの楽屋ショット






お笑いライブ制作団体「アーク」(旧:BANGs)は、今後も様々なライブの開催を予定している。最新情報は、公式X(@ark_liveworks)をフォロー&チェック!
文, 撮影:横山みのり
編集:堀越愛