【金魚番長 単独ライブツアー『ぐちゃぐちゃ』直前インタビュー】過去イチ自信のある単独ライブ。賞レースではできないネタも披露

2025年7月19日(土)、ルミネtheよしもとにて金魚番長の単独ライブツアー『ぐちゃぐちゃ』が開催される。

金魚番長は、2024年『第45回ABCグランプリ』決勝進出、『M-1グランプリ』準決勝進出と、賞レースでの活躍が目覚ましい注目のコンビだ。単独ライブツアー『ぐちゃぐちゃ』は、名古屋・大阪・東京の3大都市で開催(名古屋・大阪公演は終了)。7月19日に行われる東京公演はオンライン配信が予定されており、会場に行けない人も金魚番長の単独ライブを楽しむことができる。

7月某日、単独ライブを控えた金魚番長の合同取材会が行われた。M-1後の変化や単独ライブに向けた意気込みとは?二人の回答を紹介する。

いろんなタイプの漫才をやる単独

———ツアータイトル『ぐちゃぐちゃ』や、フライヤーデザインに込めた想いがあれば教えてください。

古市勇介(以下、古市): なんだっけなぁ……僕らと作家とマネージャーで「タイトルどうしよう」と話していたとき、箕輪が「いつもぐちゃぐちゃしてるし『ぐちゃぐちゃ』で良いんじゃない?」と。僕ら自体もあんまりちゃんとしてないから……そういう感じじゃなかったでしたっけ?

箕輪智征(以下、箕輪): …………だったと思います。

古市: 『ぐちゃぐちゃ』だったらいろいろ当てはまるかということで(笑)。で、タイトルが決まった次の週には顔に色を塗られてました。

———金魚番長さんのどんなところが“ぐちゃぐちゃ”なのでしょうか?

古市: 新ネタでもあんまり考えないでパパっとやっちゃったりするんで……たとえばエバースさんだと、けっこう流れとかちゃんとしてるじゃないですか。でも僕らはそういうのをあんまり気にせずにやっちゃうので、そういうところですね。

箕輪: 後付けですけど、単独ライブでは、タイトル合わせでいろんなタイプの漫才をやります。

古市: あぁ、それ知らなかった。

箕輪: (笑)。単独ライブのなかでいろんなタイプの漫才をやってます。主は漫才コントなんですけど、そのなかにいろいろ入れています。後付けですけど(笑)。

———『M-1グランプリ2024』敗者復活戦での活躍が印象に残っています。今回はM-1後初めてのツアーということで、注目度も高そうですね。Mー1後は、どんな変化がありましたか?

古市: お客さんは増えましたね。

箕輪: あと名古屋公演は、男性のお客さんが多いのを感じました。これはM-1効果なのかなって。

古市: カップルとか夫婦みたいな、男女のお客さんも増えたね。

箕輪: そうですね。元々、古市の顔ファンの女性しかいなかったんで……

古市: そんなことねぇよ。マジでいなかったわ。

箕輪: そういうお客さんはすべて消えた気がしますね。

古市: ……たしかにお客さんは増えました。声かけられることも多くなりましたし。

———M-1を見て、顔だけではなく、ネタが好きなお客さんが増えたんですね。

箕輪: そうですね。

古市: いやいや、顔だけじゃないよ。

箕輪: 顔だけで持ってたところがあったので……

古市: まったくそんなことないよ(笑)。

———注目度が高まっている分、目の肥えたお客さんも増えるのではと思います。プレッシャーはありませんか?

古市: プレッシャーというより、僕は楽しみですね。早く皆さんの前でやりたいです。オープニングや幕間VTRも頑張って準備してるので。名古屋公演はネタの反響も良かったし、早く見てほしいです。

箕輪: 過去の単独のなかで、今回が一番良いと思います。今回やるネタから、M-1に挑むネタが出る可能性ありますし。

———ネタは箕輪さんがすべて書いているんでしょうか?

箕輪: ほぼそうですね。

———古市さんは箕輪さんのネタについて、どう感じていますか?

古市: 楽しいです。ネタを最初に見せてもらうとき、箕輪的には笑ってほしいらしいんですよ。でも僕は真剣に見てしまうので、笑いはしないですけど、心では笑ってます。「良いネタだぁ~」と思います。でもわざわざ言うことはないです(笑)。

箕輪: わざわざ言うことですよね、正直。

———感想はあまり伝えないんですね。

古市: 恥ずかしいですよ。「面白い」とか言うの。相方なんで……

箕輪: でも「面白かった」とか言葉ほしいですね。町中を駆け回って、「イヤッホ~~~イ!!」って言うとか。

古市: 言わないって(笑)。

箕輪: 「エグイエグイエグイ、イぇ~~~~~イ!!!」て。

古市: やるわけない(笑)。でもたしかに、「なにこれ」みたいなネタは渡されたことないです。ただ、申し訳ないと思うことはあるんですよ。長年やるなかで、僕らにはあんまり頭を使わないネタが向いてるとわかったんです。でも箕輪はけっこういろんなネタを書いてくるんですよ。ほかの人がやったほうが面白そうだな、と思うこともあるので、そういうときはもどかしいですね。これ面白いけど、俺らじゃできないよ……となっちゃうこともあるので(笑)。でも単独だったらけっこういろんなネタができるし、そういうのを見られる良さがあると思います。いろんなネタができるという意味でも、単独は楽しいですよ。

———東京公演は配信があるそうですね。観ようか迷っている方に、背中を押すメッセージをお願いします!

古市: 「どうすんの?」って感じですよね。1500円ですからね。

箕輪: えぇ!!?やす!!!

古市: だいぶボリューミーな単独ですよ。日光まで行って映像も撮ったし……

箕輪: 1500円じゃ日光まで行けないよね。

古市: あと、賞レースでやらないかもしれないネタも多いです。

箕輪: 賞レースでやるかもしれないネタもあります。

古市: けっこう盛りだくさんにしたんで、観ないでどうすんだろう?わかんないですね、買わない意味が。1500円ですからね。

箕輪: そうですね。

PROFILE

金魚番長

左:箕輪 智征
右:古市 勇介

★公式プロフィール:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=7034
★公式YouTubeチャンネル:金魚番長ちゃんねる

文, 編集, 撮影:堀越 愛