2025.07.30

音楽って、自由で自分勝手で無敵！T字路sと新しい学校のリーダーズと映画『スクール・オブ・ロック』【シアターフニャオ〜ダンビラムーチョ原田の日常〜 vol.38】

実は映画通の芸人、ダンビラムーチョ・原田フニャオさん。『シアターフニャオ』（月1回更新）は、フニャオさんが日常で起きたエピソードとともに映画を紹介するコラムです。

今月のテーマは“音楽”。フニャオさんが「音楽って凄い」と思った出来事とともに、ロックな映画を紹介します！

音楽は凄いなぁ

東京ガーデンシアターで行われた『DAIBAKUSHOW』というイベントで、8000人のお客さんを前に演奏するT字路sさん。最高の音楽をオズワルドと一緒に舞台袖で見ていた。

10年前、板橋にあるカナメストーンさん2人が住んでいる、鍵がいつでも開いていて誰でも入り放題の家で、芸人みんなでコタツに入り鍋を食べていた。そこでオズワルドの伊藤が「そういえば妹（沙莉ちゃん）からとんでもなくカッコ良い人達教えてもらいました」とテレビでT字路sさんを流して、みんなで衝撃を受けた。

10年経ってもずっと衝撃的にカッコ良いT字路sさん。そして出囃子で使い、今や盟友と呼ばれているオズワルド。そんなオズワルドを舞台に呼び、畠中が作った『コンビニエンスマン』という曲を一緒に歌っている。

カナメ家のコタツから8000人のガーデンシアターへつながる。

BECKじゃん。かなり漫画のBECK。

音楽は凄いなぁ。

そして、演奏している3人をただただ気まずそうに見ている伊藤。

BECKじゃないなぁ。

そんなこんなで最高だったなぁ〜と楽屋に帰ると、俺の後ろで一緒に聞いていたしずるの池田さんは「ちきしょう、、何なんだよこれ、、ふざけんなよ、、カッコ良すぎるだろ、、くそ、、ふざけやがって」となぜかめちゃくちゃ悔しがっていた。

音楽の楽しみ方は自由。

お笑いは、基本的にここっという時に笑うというシンプルな仕組みだ。ここっという時に笑いがないと「今日何かしぶいな」と楽屋で芸人がブーブー言う。

それに比べて音楽は自由だと思う。

先日「チケットとれたんだけどどう？」と新しい学校のリーダーズの10周年ライブに、心の師匠・もう中学生さんに連れて行って頂いた。

幕張メッセまで車で送ってもらい、腹ごしらえをした後にグッズを買いに行った。忙しなく働いてる中、きちんとお会計ボタンの時にもう中さんの顔を見て『40代』のボタンを押した冷静な女性のスタッフさんから、Tシャツとタオルを購入しいざLIVEが始まる。

すごい、、

すごすぎる、、

圧巻も圧巻。どうにかなっちゃいそうだ！！

一曲目からもう没入し過ぎて、隣にもう中さんがいるのを忘れるくらい夢中になってしまった。失礼な話だ。わーわーはしゃいでいると、メンバーが席の近くまでゴンドラで移動してきてくれた。「おーい！！おーい！！」と席の横の方に来てくれた時に手をふっていると、もう中さんが視界に入ってきて「そうだ！もう中さんに連れてきてもらってたんだ！」と気付いた。ただもう中さん、、みんながたくさん手を振ってる中、1人だけ両手でピースしてるぞ、、。キングコングさんの漫才の入りくらい元気の良いダブルピース。何だこのダブルピースは、、。あっそういえば「新しい学校のリーダーズさんにインタビューをした事がある〜」と行きしなの車で言っていたぞ。という事はこのダブルピースは

「ここにいるよー！！ここにもう中いるよーー」

と目立ってアピールしているんじゃないか？！

ただ無惨にも近くに来てくれたKANONさんは、全く別の方を向いており、気付かれなかった。

そんな事どうでもいいくらい、2人で最後まで拳を突き上げ胸打たれながら楽しんだ。

10000人のお客さんは、声を出して一緒に歌う人もいれば、体を動かして音楽にノっている人、かたや体を動かさず1人でグッとステージの方を集中して1秒たりとも見逃さないようにしてる人、家族で子供と一緒に合いの手を入れてる人、ダブルピースしている人、色々な楽しみ方がある。

音楽の楽しみ方は自由だ。

ただもしかしたら、お笑いも声を出して笑う以外にも、静かに心の中ですごく笑ってたり、幸せを感じてたり、人それぞれ自由に楽しんでいるのかもしれない。

だから、笑いが起きなかった時は「心で笑っているんだ」と思うようにしよう。