2025.11.27

スクランブル交差点で煌めく出会いとキス。映画『天使のくれた時間』が教えてくれる幸せ。【シアターフニャオ〜ダンビラムーチョ原田の日常〜 vol.42】

実は映画通の芸人、ダンビラムーチョ・原田フニャオさん。『シアターフニャオ』（月1回更新）は、フニャオさんが日常で起きたエピソードとともに映画を紹介するコラムです。

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今月の『シアターフニャオ』は、けん玉芸人・磯本五段さんが体験したロマンチック（？）なお話。人恋しくなる季節にぴったりのエピソードと、“幸せ”について考えさせられる映画をご紹介します。

ロマンチック・キス

クリスマスが近づき、街はイルミネーションで煌めき出している。それを見るカップル達の瞳もキラキラと。

一緒に住んでいたキンボシ有宗と、元TEAM BANANA藤本さんが今年結婚した。

有宗は付き合う前から「好っきゃ、、藤本さんの事好っきゃー」と家でずっと言っていたので、こんなに幸せな事ない。

最近の楽しみは、この2人がいろいろなものを食べる動画をYouTubeで見る事だ。僕が好きな動画は、大久保で行われた大つけ麺博に行く回。芸人であり夫婦である2人のかけあいが、とても気持ちよく温もりがあって見ていて幸せな気持ちになる。そしてなんといっても食べまくる。つけ麺を2人で4杯も食べていた。しかも有宗より藤本さんの方が食いっぷりがよい。気持ちが良い！そして4杯食べた後に家に帰り「エンディングでーす」とトークをするシーンになるのだが、ビックリする事に、藤本さんがポテトを普通に食べながら喋っていた。

どんだけ食べるんだ！！

そしてそれになにも言わない有宗。ちきしょう！！最高だ！週3でアップしてくれ！！

男女は様々な出会いがある。

後輩からすごくロマンチックな話を聞いた。こんなにロマンチックな話あるのか、、、。

けん玉芸人の磯本五段。

本当は、今は昇級して七段だけど響きが良いから五段と言ってる磯本五段。

磯本は女の子との出会いのためにクラブによく行き、音楽に合わせけん玉の「もしカメ」をしてホールをぶち上げるくらい、出会いに一生懸命だった。

そんな磯本が、先輩に呼ばれ合コンに行った時の話だ。

渋谷で行われた合コンで、1番下の後輩だった磯本は、その場を盛り上げるために全力で先輩をよいしょし女の子に気を使い、汗水たらして頑張った。その甲斐あって凄く盛り上がり、先輩達は女の子と良い感じになりそれぞれ帰っていった。残されたのは磯本と女の子1人。

頑張った甲斐あって2人になれた、この後2人で飲みに行ったり仲良く出来るかもしれない。そう思ったが、女の子は「明日仕事あるからごめん」と帰ってしまったらしい。

時間を見るともう朝の5時、磯本は意気消沈でフラフラとセンター街を歩いていた。「はぁ、うまくいかないなぁ」とスクランブル交差点の信号待ちをしてうなだれていた。そして磯本がゆっくり顔を上げた。すると交差点の向こう側で信号待ちをしているピンク色の髪をした60代くらいの女の人と、バチーンと目が合った。まったく知らない人。ただその瞬間、磯本は自分でもなぜだかわからないが「運命だ、、」と思ったらしい。しかもなんとなく向こうの女性も同じ事を思ってるんじゃないか？と感じていた。そしてずっと目が合ったまま信号は青になった。2人は歩き出しちょっとずつ近づいていく、ちょっとずつ、ちょっとずつ、、。そしてスクランブル交差点のど真ん中、2人は、、、思いっきりディープキスをした。

なんて、なんてロマンチックなんだ。

3000人が一気に渡ると言われているスクランブル交差点は、その瞬間だけは2人きりだったであろう。

言葉のいらない直感だけの出会い。

凄いぜ磯本。

煌めく出会い、キラキラ。