2026.02.03
【青色1号 インタビュー】“僕らっぽさ”を追求する先にKOC優勝がある。「この人たちが日本一になるんだ」を見せる単独ライブ!《「オトコハツライヨ」3/10-11開催》
昨年のキングオブコントでは初の決勝進出を果たし、4位の好成績をおさめた青色1号。『太田プロライブ月笑』では2年連続で年間チャンピオンに輝き、その実力は折り紙つき。

青色1号は、2026年3月に2度目となる単独ライブ『オトコハツライヨ』を開催する。今、若手コント師として注目を集める彼らはなにを考えているのか。トリオとしての現在地からコントへの向き合い方、そしてキングオブコントへの思いまで話を聞いた。

優勝するまでキングオブコントに挑む
———昨年『キングオブコント』決勝に初進出しました。昨年は、どのようにネタと向き合っていたのでしょうか。
カミムラ: 昨年は、1月から新ネタライブを3本やりました。ツーマンライブをいろんなコンビとやりましたね。
———ライブをやっているときから、手応えはあったんですか?
カミムラ: いや、全然なかったですね。だから「今年はどうかな」と思ったんですけど、直前の新ネタライブで、KOC決勝でやったネタ(石井さん)ができて。あとから思えば、ライブをやっていて良かったなと。

———榎本さん、仮屋さんとしては新ネタライブに前向きだったんでしょうか。
榎本淳(以下、榎本): 定期的な新ネタライブはやったことがなかったので、「良いな」と思いました。『キングオブコント』に向けてどんどんネタができるのは、良いかなと。
仮屋そうめん(以下、仮屋): そうですね、なぜもっと早くやらなかったのかと……
———ライブが奏功し、『キングオブコント』決勝につながったんですね。決勝は初出場でしたが、実際に舞台に立ってみていかがでしたか?
カミムラ: 思ったよりもウケたかなと思います。ライブでも反応の良いネタだったので、決勝も同じくらいウケたんですけど、審査員の方の点数が思ったよりも低かったので……審査員の対策も必要かなと思いましたね。

榎本: 今までのなかではベストパフォーマンスというか、ミスなくネタができました。反応もあって良かったんですけど、点数が伸びなくて難しいなと思いました。
仮屋: 点数は低かったんですけど、そのおかげというか、見ている人たちが「もっと点数高くても良いのに」とか「面白かった」とか応援のコメントが多かったので、それは嬉しかったですね。

———たしかに青色1号さんのネタは、視聴者からの反響が大きかった気がします。審査員の方からの意見に対し、ネタをつくっているカミムラさんとしては納得できましたか?
カミムラ: 今思い返すと、審査員のコメントはあんまり納得いってないです(笑)。でもロバートの秋山さんが、“僕が黙って仮屋を睨む”という一番好きなボケを褒めてくれたので、そこだけは鵜呑みにしている感じです。
———優勝するまで、キングオブコントに挑戦し続けますか?
カミムラ: そうですね。僕は優勝したいんで。去年したかったですけどできなかったんで、これからも優勝を目指してやっていきます。テレビに出たら賞レース関係なく面白い人が売れると思うんですけど、王者という肩書だけはひとまず欲しいなと。

榎本: 僕も優勝はめっちゃしたいです。決勝に行って、その気持ちはより強くなりましたね。
仮屋: や団さんが4年連続で決勝行っているのはめっちゃすごいですけど、優勝はやっぱりしたほうがいいですね。

理想はウエストランド井口さん
———昨年の『キングオブコント』決勝を経て、変化は感じていますか?
カミムラ: かなり変わりましたね。今までが0だったので、それをマネージャーさんが頑張って1にしてくれた。それを僕らがどうにか100にできるように頑張ってる感じですね。
———お笑いファンからの認知も一気に広がりましたよね。
カミムラ: 僕がXをやっていないのであんま反響がわかっていなんですけど、地方の方が手紙をくれたりしました。普段ライブを見に来られない人たちが、見てくれた実感はありますね。
榎本: たしかに地方の人が増えて、コメントをもらえたりするようになりましたね。
カミムラ: 僕ら史上では、キングオブコント決勝が一番影響力あったのかなと思います。

———ちょうど、今はメディア出演が増えている時期ですよね。
榎本: そうですね。今まで出たことのない番組に呼ばれたりして、経験したことないことを経験できてすごい楽しいです。いろんな芸能人に会えますし(笑)。
仮屋: 芸人さんも僕らのことを知ってくれるようになったし、「面白かったよ」と言ってくれる人もいてうれしいですね。
———テレビの現場はいかがですか?
カミムラ: 楽しいなと思いつつ、難しい現場もありますね。ネタ番組はネタをやればいいんですけど、ネタをやらない番組が難しくて……でも楽しいっすね。

———なんとなく、トリオの平場は難しいイメージがあります。
カミムラ: 難しいっすね。や団さんもご一緒したときに結構苦戦していたので、トリオ自体、コンビより難易度高いのかなと。だから、個人個人で得意なことを見つけられたらなと思っているんですけど。
———トリオの場合、合わせ技みたいのが難しいんですかね。
カミムラ: そうなんですかね。この謎は解明できていないんですけど、個人個人を磨いていったほうがトリオとして自然とまとまっていくのかなとは感じました。ロングサイズ伊藤さんとしゃべったら、「個人のほうが楽」って言ってましたし(笑)。
———今後、売れていくにつれ、ネタとテレビのバランスはどのように考えていますか?
カミムラ: 僕の理想は、毎年単独ライブをやりつつ、テレビで活躍したい。ウエストランドの井口さんが理想のスタイルですね。

———たしかに井口さんのメディア出演数はすごいですよね。榎本さんも仮屋さんもテレビで活躍する魅力を持ったキャラクターだと思いますが、ご自身ではどう思っていますか?
榎本: テレビはずっと見ていて出たいと思っていたので、いっぱい出られたらうれしいです。各々が別の仕事しながらお客さんを引っ張ってきて、トリオとしては「ちゃんとコントは面白いんだ」という印象にできたら良いですね。
仮屋: 僕はテレビスターにはなれないと思っているので、要所で呼ばれたら結果を出せればいいかなと。単独ライブはもちろんやっていきたいんですけど。
———お二人は、ロールモデルとなる芸人さんはいるのでしょうか?
榎本: 僕は映画やドラマに出たいので、ハナコの岡部さんやネプチューンの原田泰造さんを目指したいですね。
仮屋: うーん、ロールモデル……むずいっすね……。
カミムラ: 仮屋って、なんでも良いんで。欲がなくて、呼ばれたら行くみたいな(笑)。

———テレビの出方を、3人で話し合ったりはされるんですか。
カミムラ: テレビは、出れば出るほど「なにがハマるかわかんないな」と思います。僕らが将来設計したところで、意味あんのかな?って。もうちょっとテレビに出られるようになってから、方向性を決めていけば良いし、今はひとつひとつやっていくだけですね。
榎本: 一個ずつこなすことしかできないです。ひとつ言うとしたら、一旦「僕がしゃべらない」というのは決めました。僕は余計なことをしゃべったりしちゃうので……。「しゃべらない」と決めてから、動きやすくなった気はします。
———その方向性が決まった経緯を教えて下さい。
榎本: 『アメトーークCLUB』に太田プロ若手の括りで出してもらったときに、跳ねなくてプロデューサーの方に「史上最低」と言われたんです。『有吉ベース』でアメトーークCLUB反省会をやってくれて、有吉さんとトークしていたら、僕がちょっとかかりすぎて……。「なんなんですか!」とか、全部にツッコんでいっちゃったんです。だんだん雲行きが怪しくなってきて、最後に有吉さんが噛んだときに「噛んでるじゃないですか!」って言ったら「お前、可愛げないわ」と言われて。みんなが一斉に引くなか、僕だけ止まらずしゃべってました。みんなが止めるくらいの勢いで。

———有吉さんに見放されてしまったんですね……。
榎本: 『ラジオビバリー昼ズ(高田文夫のラジオビバリー昼ズ)』に出たときがとどめでした。静かにしているつもりではあったんですけど、森三中の黒沢さんに「榎本くん、可愛げないわ。榎本くんが変わるしかない」と言われて。同じようなことを二人に言われたので、これは黙るしかないなと……。
———榎本さんがこういう状況になって、お二人はどういう思いだったんですか?
カミムラ: 「とうとうか」と。僕らはもう見抜いていたというか、ちっちゃくてメガネかけてカラフルだから可愛いというわけではないことに気づいていたので。もっと人の話をちゃんと聞かないといけないのに、どこかで見たことあるお笑いテクニックをやっていたらいつかバレるよと……
仮屋: いずれ起こることで防げるものではなかったので、早めで良かったです。

———それもあってか、昨年末の有吉さんのラジオ『有吉弘行のSUNDAY NIGHT DREAMER』にカミムラさんが出たときも、すごく慎重だったように思いました。
カミムラ: そうですね。本当、吊り橋ですから。アルコ&ピースさんやタイムマシーン3号さんよりも上の先輩なので、ヘタをこかないように言われたことを大きな声で答える。当たり前ですけど、基本的なことなんです。タイムマシーンさんにも「ボケたりツッコみたい気持ちはわかるけど、聞かれたことを大きい声で答えれば他の番組も意外といけるんだよ」と教えていただきましあ。じゃあ、僕もそうしてみようかなと。
———リスナーとしては、めちゃくちゃ面白かったです。
カミムラ: ありがとうございます。あれはタイムマシーンさんやアルピーさんが僕ら世代にずっと言ってきたことなんです。散々みんな聞いていたのに、榎本がそういうことしちゃったので怒られましたね。

コントは笑えなきゃダメ
———2024年に『ABCお笑いグランプリ』準優勝、昨年は『キングオブコント』決勝進出など、すでに若手コント師として高い評価を受けていると思います。ここ数年でネタとの向き合い方に変化はあったのでしょうか。
カミムラ: いや、ネタに対してはあんまないかな。たとえば『キングオブコント』で優勝して、全国ツアーをまわりだしたら意識も変わるのかなと思うんですけど、まだそこまでは考えられないですね。やっぱ「5分で面白いものつくろう」と毎日思っている感じです。
———ダウ90000やコントユニットの活躍もあり、長いコントも受け入れられやすくなっている気がしますが、いかがでしょうか。
カミムラ: 決勝に行ってから、ちょっとだけそういうこともやろうかなとは考えました。まだちゃんとつくっていないのでわかんないんですけど、コントのなかに無駄なところも全然あっても良いと思っていて。今度ラジオで7分くらいのコントをやるんですけど、5分ネタでは入らない会話を入れて、雰囲気もつくれれば良いのかなと。

———では、ロングコントも今後挑戦していけたらいいですね。
カミムラ: それをやることで「青色1号は演技もできるんだぞ」と、幅は広がるのかなと思います。や団さんとかって、逆に面白すぎて、ロングコントのイメージがわかないんですよ(笑)。僕らはできると思っているので、もっと知名度が上がったらやってもいいのかなと思います。
———ロングコントというと、演劇とは少し違うんですかね?
カミムラ: 演劇は、そうっすね……ちょっと気持ち悪いじゃないですか(笑)。演劇好きじゃないので、あくまで僕らの世界観のまま15分、20分やれたらと思います。
———演劇があまり好きではないんですね(笑)。
カミムラ: 今まで観たことある演劇がつまんなくて、「やっぱコントって面白いな」と思うんです。意外とコントのほうが設定もしっかりしていたりするし、演劇はちょっとね……。
———最近は、演劇とコントの垣根も曖昧になってきている気がします。
カミムラ: トリオの単独ライブだと、そういうのを期待してくる人も多いと思うんですけど、僕らはそっち路線ではないですね。上品でおしゃれなものと思わずにいてほしいです。単独ライブは、もっと気軽に見に来てほしい。

———カミムラさんが「コント」を定義するとしたら、どうなりますか?
カミムラ: やっぱ、笑えなきゃダメなんじゃないですか。演劇はコメディもありますけど、笑いが一切なしもある。でもコントは爆笑させないといけない。それがコントかなと思います。
———今後、挑戦したいコントはあるのでしょうか。
仮屋: 『キングオブコント』のネタもそうですけど、「東京03さんっぽい」ってすごく言われていて。だから、優勝するためには“脱青色1号”しなきゃいけないんじゃないかともちょっと思います。僕らっぽいネタを続けると、点数が伸びない可能性もあるので、どっかで僕らっぽくないところも入れてもいいのかなとは思いました。

———コント界全体を見て、潮流の変化などは感じますか。
カミムラ: あんま感じないかな。僕らは流行りに流されず普遍的な設定が多いし、それが好きなんで。バカコントが流行ったり、音楽流したりがブームになったりはするんですけど、僕はあんまわからないので意識せずにつくっていますね。僕は東京03さんやバナナマンさん、おぎやはぎさんのコントを見て、あるあるや人間模様が面白いなと思ったので、そういう思考になったかもしれないです。

愛で生まれた劇場サッチー
———プライベートでは昨年、仮屋さんが結婚を発表されました。
仮屋: そうですね。やっぱ守るものができたので、ちゃんとしなきゃなと思います。
———『キングオブコント』翌日というタイミングでしたよね。
カミムラ: 社長にめっちゃ怒られてました。
仮屋: 勝手に言っちゃったので、めっちゃ怒られちゃいました。
———仮屋さんは、結婚して私生活に変化はありましたか?
仮屋: 奥さんが『中野の劇場サッチー』という劇場をつくってしまって。鍵の開け閉めや主催の人との連絡など、管理人として頑張っています。

———劇場をつくるってかなりすごいですよね。経緯を教えて下さい。
仮屋: お笑いライブの数が多いから、劇場をつくってもすぐ埋まって儲けられるんじゃないかという話をラジオでしたんです。僕は本気でそう思っていて、それを聞いた奥さんが「つくろうか」と。
———奥さんの愛ですかね。
仮屋: お笑いというより、僕への愛ですね。

———この活動を受け、お二人はどう思いましたか?
カミムラ: 仮屋の奥さん、劇場つくるとか、みなみかわさんの奥さんみたいなことしているんですよ。結構なことなので、もうちょっとうまく使えばいいのにとは思っています。
榎本: 端から見ていると、ずっと働いていて大変そうな気はしています。

青田買い推奨!
———まず達成したいと思う目標を教えてください。
カミムラ: テレビで認められた実感がまだないので、“おかわり”をいただきたいですね。仮屋は『座王』で爪痕を残しましたけど、そういうのを積み重ねて自信つけたいですね。
榎本: いろんなところに出ている人になりたいです。映画とかドラマとかCMも。
仮屋: 僕はパチンコの番組がしたいです。
———大きな目標で言うとなにになりますか。
カミムラ: 全国ツアーですね。全国ツアーはかっこいいっすよ。ツアーで食えてる人って数少ないし、すごいなと思います。

仮屋: もうちょい大きな劇場をつくりたいです。「もう1個つくれ」と言われたら、めっちゃ良い劇場をつくる自信があります。
———3月に行われる単独ライブは、全国ツアーの足がかりにもなると思います。『キングオブコント』決勝を経て、あらためて単独ライブへの想いを教えて下さい。
カミムラ: 前回の単独ライブはなにもわからない状態だったんで、今回は反省も踏まえてやりたいです。ライブを成功させるのもそうですけど、ライブでやったネタで『キングオブコント』優勝したらファンの方も喜ぶと思うので、強いネタをつくれるようにしたいなと思います。

榎本: 『キングオブコント』決勝で僕らを知ってもらえた人に観てもらいたいし、観た方に後押しされるようなライブにできたらなと。
仮屋: 僕も「単独ライブ良かったよ」と言われるようなものにできれば。ダウ90000の『ロマンス』やこたけ正義感の『弁論』みたいに、配信がまわって芸人に褒めてもらえたらうれしいです。

———ネタの方向性で言うと、どういったものになりそうでしょうか。
カミムラ: 僕は別に今までと変わらなくても良いと思っているので、僕らっぽさを売りにネタづくりをしているかもしれないです。このまま深みを出していけば『キングオブコント』で優勝できると思っているので、ネタづくりはそんな感じですね。
———では最後に、ファンの方にメッセージをお願いします。
カミムラ: 今のうちに青田買いしといてほしいですね。「この人たちが日本一になるんだ」というのを、今から見といてくれたら。
榎本: とにかくたくさんの人に見てほしいので、全国から来てください。
仮屋: 前回よりはパワーアップしていると思います。グッズも変わったものを売ろうとしているので、お楽しみにという感じです。

PROFILE

青色1号
左:榎本淳
中:カミムラ
右:仮屋そうめん
★公式プロフィール:https://www.ohtapro.co.jp/talent/aoiroichigo.html
★公式YouTubeチャンネル:青色1号のホストクレープキッチン
文:まっつ
編集, 撮影:堀越愛
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