2026.06.06
大声魔法使い、委縮する!カスハラしそうになるの巻。【ストレッチーズ 高木貫太『大声魔法使いかんちゃん』 第11声】
『大声魔法使いかんちゃん』は、ストレッチーズ・高木貫太さんの大声コラム連載。

『大声魔法使いかんちゃん』は、文字媒体にもかかわらずイヤホン必須の新感覚コラム。どんな局面も大声の技術を用いてなんとかしてくれる“大声魔法使い”かんちゃん(ストレッチーズ高木貫太)が、日常で見つけた様々な違和感にツッコミまくります!
新章突入
6月に入った。ここ数日30度を超えるような夏日もあったし、今日はちょっと肌寒い。
服に無頓着なので、季節の変わり目に適切な羽織物を気付けば1着も持ち合わせておらず、この数日は「スウェット」と「半袖」の2択のギャンブルを毎朝している。今日は「半袖」を選んで負けた。ちょっと寒い。
服も買わないし、とにかく最近は何も買ってない。物欲がないといえば聞こえはいいが、(聞こえ良いのか?)実際は何かを買うのが面倒臭いだけ。あと普通に貧乏。やかましいわ。
スマホは充電器を差す角度によって充電ができたりできなかったりするようになってから半年以上経つし、ワイヤレスイヤホンも右耳をなくして左耳だけでここ3ヶ月聞いている。このままいくと俺の身体が左耳寄りに進化して、左耳だけが大きい、デフォルトでマギー審司さんのような生物になってしまう。1000円くらいで買った安物イヤホンなので、充電のパーセントが画面に表示されるが減り方がエグい。100貯めてたのに一気に17とかまで減ったりする。ボス戦かよ。
買い替えない理由として、どうせ失くしてしまうからということがある。以前のコラムでも書いたが、僕はとにかく忘れ物失くし物が多い。仕事現場に必要なものを忘れてきてしまうことがしょっちゅうなのだが、とうとうつい先日のこと。僕は舞台衣装を2種類持っているのだが、「今日はBの衣装で行こう」とBの衣装をリュックに詰め、何故か分からないがAの衣装も手に持って家を出た。家を出た、っぽい。ボーッとしていて覚えていない。劇場の近くでそれに気づいて絶望した。「持っていくべきものを持ってこない」というステージから、「持ってこなくていいものを持ってくる」という新たなステージに突入してしまった。俺の忘れ物は新章突入。これからはモノを増やす時代へ。
攻防
この間近所のお店でご飯をテイクアウトしたところ、注文したトッピングが入っていなかった。家に帰ってから気づいたのだが、実はその1週間前にもこのお店でテイクアウトした際、トッピングを忘れられていた。要は2連続でやられている。1回目の時は「まあしょうがないか」と思い泣き寝入りしたが、2回目の今回はどうしようと思った。自分が忘れ物をする分、他人の忘れ物には寛容でいたいところだが、さすがに言う権利もあるだろうと、レシートに書かれた電話番号に電話してみた。
俺「すみません、先ほどテイクアウトしたんですけどトッピングが入ってなくて…」
店「かしこまりました、確認します〜!〜🎵(保留音)」
まず確認しますってなんだろうとは思った。
入ってないことって確認できるのかな。入ってない状態のものは俺の手元にあるんだけど。キッチンの人に聞いて、「アッ!!ヤッベー!!」ってなるかどうかみたいなこと?まあでもしょうがないか。保留音を待つ。
店「確認できました。申し訳ありません。結構こちらのお店ご利用ですか?」
どういう意味だ?なぜ来店頻度を聞かれてるんだ?常連だったら謝りの具合が変わったりするのか?あと確認できたんだ。キッチンの「アッ!ヤッベー!!」が出たのかな。違う、来店頻度聞かれてるわ。
俺「エ…マァ…近所ナンデ…」
なんか萎縮してしまった。ギリギリ答えにもなってないし。
店「では、私〇〇という名前ですので、次回来店時に『〇〇に話通ってます』と言っていただければサービスします!」
言えねーーーーー!!!!!
俺恥ずかしくて言えないんだけど多分。貴方がいる時間なら少し話早いかもしれないけど、いない時間だったら絶対ひと揉めありそうじゃん。「話通ってます」って何?あとサービスって何してくれるの???1回無料????忘れたトッピングくれるのか???記念品とかだったらどうしよう????
正直近所なんで、「お届けにいきましょうか?」の一言が欲しかった。実際届けてもらうかは別として。でもどうなんでしょうこれって。いわゆるカスハラか。「届けてください!」と言ったら対応してくれそうだけど、そんなことはする度胸もない。
俺「ワカリマシタ…」
店「ご来店お待ちしてます、申し訳ありませんでした」
俺「…アノ、コノ間モ、トッピング、忘レテマシタヨ!」
最悪だ。なんか伝えたくて意味のない負け惜しみみたいな一言を足してしまった。何をウダウダ言ってんだこの忘れ物大臣がよぉ。もちろんそれ以来そのお店には行けていない。
明確なルールが無いことって難しいなと改めて思う。今このコラムを書くために入った喫茶店で、受け取ったアイスコーヒーを一口も飲まず床にぶちまけてしまった。
店員さんに伝えたらてきぱき清掃してくれて、手伝おうかと思ったが、「大丈夫ですよ〜」と言われ、「ア…アァ…」と何もできず傍で立ち尽くしてしまった。再度アイスコーヒーを注文しようとしたら、無料でもう一杯出してくれた。優しすぎる。
俺が少しでも口をつけてたらどうなったんだろう?きっと明確にルールはないはずだけど、ホスピタリティに触れた。でもトッピングを忘れたお店も、サービスすると言ってくれてるんだから思いやりはきっとあるはずで、でも俺側の気持ちはまた違くて。
直接の関係はないが、今日の喫茶店で2連続トッピング忘れのモヤモヤが少し晴れたのも事実。カリカリせずに優しくしてもらった分優しくしようという次第。そうやって回していこう世の中を。
文・声:ストレッチーズ 高木貫太
編集:堀越 愛
サムネイルデザイン:TSURUMI32
PROFILE

ストレッチーズ・高木貫太
・公式プロフィール:https://www.ohtapro.co.jp/talent/stretchees.html
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