スーパーニュウニュウ超小道具コラム!!!~段ボールとガムテープとコラムとガムテープと~【大将編】Vol.4

コントの世界観を彩る「小道具」。劇場の備品を使用する芸人もいれば、オリジナルを創作する芸人もいます。小道具単体が注目されることはあまりありませんが、そこには知られざる想いが込められているのでは……

ということで、“小道具完全自作派”スーパーニュウニュウ(ふるやいなや、大将)に「小道具コラム」の連載を依頼しました。独創的かつ唯一無二の小道具をつくる彼ら。同じ小道具でも、それぞれ異なる思い入れやエピソードがあるのでは?

第4回となる今回は、スーパーニュウニュウが「初めて小道具に力を入れたネタ」について振り返ります。

先にネタをご覧いただいてから、二人のコラムを読むのがおすすめです!

それでは、【大将編】をお送りします!

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おはようございます!
⼩道具作りで使⽤する新聞紙はバイト先のおばさんから⼤量にもらう、スーパーニュウニュウの⼤将です。

新聞紙は僕らが⼩道具を作る際に段ボールと肩を並べるほどの最重要アイテムです。しかも素材も柔らかく軽量なので重宝しており、バイト先のおばさんも資源ゴミの⽇を待たずに僕が回収するのでWin-Win の関係が保たれています。

不⽤品回収は無料で承りますので(要相談)是⾮スーパーニュウニュウのSNS にご連絡を!

さて今回紹介する⼩道具は、僕らコンビが⼩道具を多用するきっかけとなった最初の⼩道具です。このネタで事務所のオーディションライブに初めてスーパーニュウニュウで受からせてもらいました。8年も前のネタなんですが思い⼊れがあり、ボロボロですがいまだに現存する⼩道具です。

それがコチラ。
【たかしくんロボット】です。

「たかしくん」というのは僕のこのネタ中のキャラの名前なので少しややこしいのですが、改めて⾒てみると本当に気持ち悪いですね。しかも毎回この⼩道具を持ち運ぶ際に⾃分の顔が袋からはみ出ていたので、移動中こっ恥ずかしく電⾞に乗っていたのを思い出します。

このネタではカップルの彼⼥が彼⽒に誕⽣⽇プレゼントを渡すのですが、プレゼントが⼿作りの⼯作ロボットだった、という⼩道具任せのネタでもあります。ただ綺麗な超合⾦的なロボットより、⼤雑把な⼿作り満々の⼯作ロボットの⽅が逆に⾒栄えも良いかなということで、作りました。

それと、このネタでは印象的なハプニングが起きました。このロボットは頭から出ているヒモを引っ張ると国旗が出てくるという仕掛けを施していて、ふるやがそのヒモを引っ張っていくと、更にロボットの頭も取れるという細⼯がされています。

その後ふるやが「敵将討ち取ったり!」と⾔って吹っ⾶んだ頭を掲げる流れがあるのですが、オーディションライブでの動画を観ると途中でヒモが切れて頭が取れないというハプニングがあり、ふるやがてんぱって「……やったー!」というよく分かんないセリフを⾔ってました。そちらも是⾮改めて観てください。

今までコントをするにあたって⼩道具や物品などを買ったりしていたのですが、⼿作り⼯作ロボットを作ってみたことをきっかけに「あれ?これ買ったりするより安上がりだし、⾃分たちで作った⽅がオリジナルの⼩道具も作れるし、コントでやりたいネタの幅が広がるんじゃないか」と【作る】という発想が芽⽣えたんじゃないかと思います。

このネタでオーディションライブに受かってなかったら、⼩道具芸⼈にはなってなかったと思います。なんなら、この前⽉のオーディションでしっかりと激落ちしてたので!

⼩道具作って良かった!たかしくんロボット作って良かった!!たかしくんロボット、墓場まで持ってくので死んだら棺桶にたかしくんロボット⼊れます!

ということで終わり!!!


<プロフィール>

大将(スーパーニュウニュウ)

マセキ芸能社所属

1984年4月27日生まれ。O型。岩手県盛岡市出身。趣味は、お酒をたしなむ、格闘技観戦。特技は小道具作り(新聞紙とガムテープで人物を作れる)。

Twitter:@taisho_supanew
Instagram:dajiangsupaniyuuniyuu