2020.11.10
真空ジェシカ「アンタッチャブルに追いついた」 本多劇場で若手がWLUCKアンダー10 LIVE
「WLUCKアンダー10 LIVE」が9月20日に東京・下北沢の本多劇場で開催された。
笑いの仕事を作るオンラインサロン「WLUCK(ワラック)」が主催するWLUCKアンダー10 LIVE。このライブには、WLUCKのメンバーが推薦する芸歴10年目以下の芸人が出演。第三部では真空ジェシカ、赤もみじ、化石コンパス、金の国、Gパンパンダ、ジョウダンアオナナテンパイ、タイーク、竹内ズ、つくり囃子、奈良原、にたりひょん吉がネタを披露した。
オープニングには2日前に『ハイスクール人力舎~秋の学園祭ライブ~』で本多劇場に立ったばかりだというMCの真空ジェシカ(川北茂澄・ガク)が登場。川北は「アンタッチャブルさんが使っていた楽屋Aを今回我々が使った。2日でアンタッチャブルさんの位置まで追いついた」と語り客席の笑いを誘った。また、今回はライブ配信がないことについて「賞レース前にネタバレを防げるのでありがたい」と率直な感想を漏らしていた。
Gパンパンダ、一平のキャラが躍動
1組目のタイーク(和田佑・金井貴史)は、金井のワードセンスが光るツッコミが特徴的な漫才を披露。金の国(渡部恭平・桃沢健輔)はボケの渡部の演技力を活かしたクセのあるキャラコントで客席を惹き込み、にたりひょん吉は川柳添削をテーマにブラックな笑いを起こす。
続くジョウダンアオナナテンパイ(冨山麗璃・勝呂祐介)の漫才では2人の人柄がにじみ出る掛け合いに、会場は笑いに包まれた。竹内ズ(竹内大規・がまの助)は突飛な設定の歌ネタを披露し強い印象を残した。前半のトリを飾ったのはGパンパンダ(星野光樹・一平)。一平のキャラクターに振り回される星野の姿に、会場からは大きな笑い声があがった。
トークコーナーには真空ジェシカとGパンパンダが登場。川北は、大好きだというギャグを星野にリクエスト。星野が自らの税理士資格を活かしたギャグを披露すると、客席からは大きな拍手が起こった。その後Gパンパンダは、星野が公認会計士の資格も持っていることから、毎年呼ばれているという会計士合格祝賀会での営業について語った。普段知ることができない会計士の世界に、真空ジェシカも客席も興味津々だった。
赤もみじのどなり漫才に客席爆笑
後半1組目はつくり囃子(上田隼也・小澤翔太)。表現力豊かなボケと鋭いツッコミが絡み合い笑いを引き起こす。奈良原は耳に残るワードを中心に繰り広げられる一人コントを展開。化石コンパス(増子潤也・木下裕之)は男子学生のじめじめとした青春を切り取ったコントを演じた。
赤もみじ(村田大樹・阪田ベーカリー)の漫才では村田のどなり声が会場にとどろき、それに呼応するように客席からも大きな笑い声があふれた。真空ジェシカは川北の飄々としたボケで会場をひきこみ、一日のラストを飾った。
エンディングでガクが「言い残したことはないですか?」と尋ねると、川北は「あります!」ときっぱり。「後日郵送で送ります。『言い残したことがある』って紙が届きます」と説明し、次回以降の「WLUCKアンダー10 LIVE」への期待を残す幕引きとなった。
今回のライブは新型コロナウイルス対策として客席の稼働率を通常の半分にした状態で実施した。客席は2席ずつ、ついたてで仕切られ、感染者が出た場合に追跡ができるよう、観客の連絡先も控えた。また開演中もドアを開放し、終演後には客席の消毒も行われた。