Youtubeや様々なサブスクリプションサービスといった、メディアコンテンツが多様に充実している現代。でもやっぱり…何年経ってもお笑いを楽しむうえでは欠かせない「テレビ」。このたび、WLUCKメンバーに、「バラエティ番組」に関するアンケートを実施した。
Q1.好きなバラエティ番組と、その理由は?
ある番組がぶっちぎりで回答の1/3を占めていた。
それは、『あちこちオードリー~春日の店あいてますよ?~』(テレビ東京・毎週火曜深夜1:35OA)。オードリーとゲストが、赤裸々にトークを繰り広げる番組である。
・「ゲストの本音トークを聞けるのが嬉しい。芸能人も人間だなと実感する」。(20代 大学生)、
・「ゲストのアンケートやVTRが無くても成立しているのは、オードリーだからだと思う」。(20代 会社員)、
・「若林さん目線で、自分では知ることができない芸人さんの生き様・考え方を知ることができる」。(30代 会社員)
MCのオードリー、特に若林正恭さんによって引き出される、ゲストのここでしか聞けない本音トーク。は、まるで「見るラジオ」のようであり、この番組の魅力だ。「ラジオじゃないからな!」と言いつつも、これからもディープな話が聞きたい。
次に多かったのは、『有吉の壁』(日本テレビ・毎週水曜日19:00OA)、『勇者ああああ~ゲーム知識ゼロでもなんとなく見られるゲーム番組~』(テレビ東京・毎週土曜日22:30OA)だ。
『有吉の壁』は、不定期の特番として放送されていたが、4月からレギュラー化。今ではお茶の間に浸透したバラエティ番組である。
・「ロケのテンポが良いし、基本明るくて楽しい。変なキャラが誕生していくのも楽しい」。(30代 フリーランス)
・「無駄なものが無く、フレッシュな芸人さんからベテランの芸人さんまで幅広く出演されている。何より毎回確実に面白いから」。(10代 学生)
『勇者ああああ』は、アルコ&ピースをメインMCに据えた“ゲーム知識ゼロでも何となく見られるゲームバラエティ”である。2017年4月より木曜深夜に放送されていたが、2020年10月からプライム枠(土曜22:30~)に昇格した。
・「新作ゲームとレトロゲームの特集がバランス良く組まれた上で尖ったお笑いをやっていて面白い」。(20代 WEBエンジニア)
・「ゲームを知らなくても、お笑い要素が濃いので楽しんで見られる。キャスティングにスタッフさんの強いお笑い愛を感じる」。(20代 会社員)
その他、『ゴッドタン』(テレビ東京・毎週土曜日深夜1:45OA )、『せやねん』(毎日放送 ・毎週土曜 9:25OA)、『テレビ千鳥』(テレビ朝日・毎週日曜22:25OA)、『全力!脱力タイムズ』(フジテレビ・毎週金曜23:00OA)、『チャンスの時間』(AbemaTV・毎週水曜 23:00OA)、『いろはに千鳥』(テレビ埼玉・毎週火曜23:00OA)などが挙がっていた。
Q2.すでに終了してしまったが、「復活してほしい」と思うバラエティ番組と理由は?
世代も性別も違うサロンメンバー。一体どんな番組が、終わってもなお心に残り続けているのであろうか。
『爆笑オンエアバトル』(NHK)
・ 「初めてお笑いを観たのがオンバトであり、思い出の番組。深夜に正座して観ていた。すごくストイックなネタ番組という印象。客票でオンエアが決まるのもリアルで良かった。またレギュラーでやってほしい」。(30代 フリーランス)
・「いわゆる黄金期の時代はまだ幼く、見られていなかったのでレギュラーとして復活してほしい」。(10代 学生)
『ミレニアムズ』(フジテレビ)
・「お笑いを好きになりたてだった当時、ただメンツが良くて面白い番組としか認識してなかったが、すごく難しい番組だったらしいと最近知り、今同じメンツが集まったらどうなるのか見たい」。(10代 大学生)
・「メンバーの手探りで頑張っている感じが応援したくなった。ハロウィン企画が面白かった」。(30代 会社員)
『くりぃむナントカ』(テレビ朝日)
・「企画も面白いし、カメラを回してない部分までボケ続けるような芸人のボルテージが高い番組だった。バナナマンやおぎやはぎがサブにいるというのも、今では考えられない豪華さ」。(20代 WEBエンジニア)
『おーい、ひろいき村』(フジテレビ)
・「初期のドミノ企画をたまに見返したくなる。今となってはMCが多い小峠さんだが、過酷ロケで輝く芸人さんという一面が忘れられない」。 (20代 会社員)
『爆笑!レッドシアター』(フジテレビ)
・「小学生のとき、時は友達とネタの真似をしていた。昨日見たテレビで話がもちきりだった時代が懐かしい」。(20代 学生)
その他、『クイズ☆タレント名鑑』(TBS)、『NEO決戦バラエティ キングちゃん』(テレビ東京) 、『クレイジージャーニー』(TBS)、『吉本超合金 』(テレビ大阪)、『はねるのトびら』(フジテレビ)など。
最近は終わってしまった番組でも、ラジオなどで当時の出演者によるこぼれ話を聞ける機会が増えた気がする。どの番組も多くの人々の努力の上に成り立っている一つの作品だと実感させてくれる。
Q3.『アメトーーク!』でやってほしい「〇〇芸人」と、出演者案&理由は?
もしあなたが『アメトーーク!』(テレビ朝日)の加地倫三プロデューサーだったら……? お笑いファンに考えてもらった、〇〇芸人案をいくつかご紹介する。
「お笑いサークル出身芸人」
出演者:ラランド、にゃんこスター・アンゴラ村長、ハナコ・岡部大、水溜りボンド、おるたなChannel、さらば青春の光・東ブクロ、メイプル超合金・カズレーザー、ストレッチーズ、ミルクボーイ、ななまがりetc
理由:
ラランドや水溜りボンドの躍進によって注目されつつある大学のお笑いサークル。『アメトーーク!』で取り上げられることで、さらに注目度が高くなると思うから。お笑いサークル出身者しか知らない学生芸人の話で盛り上がって、MCの蛍原さんを困惑させてほしい。(10代 学生)
「シェアハウス芸人」
出演者:オズワルド、ママタルト、蛙亭・岩倉美里、ZAZY、さや香・新山士彦、ほかシェアハウス経験者
理由:オズワルド伊藤さんのシェアハウストークが癒やされるから。(40代 会社員)(20代 学生)
「マセキ芸人 第七世代編」
出演:かが屋、赤もみじ、サスペンダーズ、銀兵衛 ほか
理由:
実力派が集中している印象があり、側から見ても良い事務所というイメージ。下手ゲストに松竹や人力舎などの他の事務所の芸人さんも呼んで話を聞きたい。(20代 学生)
「一人暮らしデビュー遅かった芸人」
出演者:ハライチ・岩井勇気さん、三四郎・相田周二さん
理由:ラジオで聴く、実家暮らしのときの話や、一人暮らしを始めた頃の話が面白かったから。 (30代 会社員)
「音痴芸人」
出演者:博多華丸・大吉・博多大吉さん、見取り図・リリーさんなど
理由:運動神経悪い芸人、踊りたくない芸人に続く、「できない系」の面白さがあると思う。 (匿名)
その他にも、「ラジオ聴きすぎ芸人」 、「DIY芸人」、「SNSではもはやアイドル芸人」、「音楽芸人(作詞・作曲・演奏スキルなどを持つ芸人)」、 「動画編集芸人」、「ライブ企画芸人」、…など様々な回答が寄せられた。お笑いが好きな人から発せられるアイデアは、想像するだけでも楽しみな組み合わせや企画ばかりだ。
個人的に、『あちこちオードリー』が群を抜いて好きな番組のトップだったことに驚いた。知らず知らずのうちに、サロン内では類友現象が起きているのではないだろうか。テレビ離れの嘆かれる現代だが、無料で見逃し配信などのサービスも普及し、誰でも・どこでも楽しめる時代へと変化してきた。どんなときもお笑いと密に関わるテレビ。今後もどんな番組と出会えるかが楽しみだ。