やりたいことやできることを、欲張ってやっていく【ゾフィー×ザ・マミィ 『ZOMMY+ vol.2』終演後インタビュー(後編)】

2部作でお届けする、ゾフィー×ザ・マミィのツーマンライブ『ZOMMY+ vol.2』終演後インタビュー後編。今回は、『ZOMMY+ vol.3』に向けた想いや今後ゲストに迎えたい芸人さん、そして来年の目標まで幅広く語っていただきました。二組の笑いやコントへの熱量とともに、2021年1月29日に行われる『ZOMMY+ vol.3』をお楽しみください!
※vol.3については新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、当初の予定から日程変更となりました。詳細は下部をご参照ください。

いかに心が折れないように、生き残れるか

― 『ZOMMY+ vol.3』もまもなくですが、今後に向けての想いはいかがですか?

林田洋平(以下、林田): 今回、二回目から三回目までのスパンが短いんですよね。

上田航平(以下、上田): そうかぁ。

林田: 止まる訳にはいかないですもんね。逆にいいかもしれないです、当然のように毎月巡ってきて、何とかやんなきゃっていうのは。

上田: 確かに、なかったら作んなかったかもしれないね。僕のルーティーンで言ったら、毎年冬はオフシーズンなんですよ。夏に単独やるから、冬は映画観たりとか本読んだりとかインプットする時期というイメージなんですけど……だからもう、怖いですよね。僕からしたら映画の『TENET』みたいな世界観というか、水の中みたいな。

一同: (笑)。

林田: 『TENET』と水の中は一緒なんだ。

サイトウナオキ(以下、サイトウ): 『TENET』観たけど、そのたとえ分からなかった(笑)。

上田: まるで水の中にいるような。だから、冬にこんなに走ってるっていうのは不思議ですね。まぁ、いい環境ですよね、やれるっていうのはね。

林田: やるしかないですもんね。

― ライブとかコントにお尻を叩かれる状況は、最近少しずつ戻ってきた感じはありますね。

上田: いや〜、そうですねぇ。今まではいっぱいライブがあったから。

林田: 確かに、たくさんあったからこそ余裕な感じが出てましたね。

上田: たとえば8回ライブがあったらその中で仕上げればいいやって考えるけど、今だと「2回しかねぇ」みたいな。「この2回でしっかり、コントを完成形まで持っていかなきゃいけないな」とか。あとは今まで時間があったので、朝から晩までコント考えて夜中も練習して、ということができたけど、最近はそれぞれテレビの仕事が増えてきたので、いかに制限時間内にやっていくかが大事ですね。

林田: 本当ですよね。

上田: 朝に喫茶店行って夜中までいるみたいな、“おはようからおやすみまで”コントのための生活はいくら何でも……って考えるようにはなりました。他も色々ある分、効率の部分でも考えなきゃいけないっていうのはありますね。あとは、メンタル面も重要だなって。みんな割と明るいから、そんなに落ち込むことはないんですよね、根本的に。落ち込むことはあるけど、本当に深いところでパキッと折れたりはしないでしょ?

林田: そうですね。

酒井尚(以下、酒井): ……なんの話ですか?

上田: えーっと、……すごく明るいよねって(笑)。

酒井: あぁ、そうですねぇ!確かに、なにも考えてないですよ。

上田: ……それは強みだよね、今。

酒井: 確かに、確かに。

上田: 明るいっていうのは最強の武器だと思う。結局1年通してフタ開けてみたら、みんながやられてたのってメンタルじゃないですか。体力というよりかは、今年はいかに心が折れないように生き残れるかっていうのが結構大事でしたね。

― そうですよね、みんなで集まって相談し合うこともできなかったですし。

上田: できないからネガティブな方向に考えちゃいますよね、色んなことを。でもここでポジティブとまでにはいかないにしても、根本的に心折れないようにやっていくっていうのはデカいですよね。

面白くて好きな人たちと交流していきたい

― 次回のゲストは相席スタートさんですが、今後ゲストに呼びたいほど気になってる芸人さんはいらっしゃいますか?

林田: ゆくゆくはというか、いつか関西の芸人さんとも絡んでみたい。

上田: あぁ〜、確かにね。

林田: なかなか絡む機会がないので。東京の人も引き続き出てほしいですね。

― 関西の方だと今一番思い浮かぶ方ってどなたですか?

林田: 「関西コント保安協会」のロングコートダディさん、ニッポンの社長さん、セルライトスパさんとか。そこに限らないですけど、ゲストさんを選ぶ基準が“面白くて好きな人”っていうシンプルな考え方なので、交流するキッカケが『ZOMMY+』から生まれたらいいなと思います。あとは会うたびに「言え!」って言われてるんですけど……さんだるさん。

サイトウ: 「言え!」って言われてるって言っちゃうと、ちょっと……。

林田: インタビューとかでも「ライバルです」って名前出せって言われてる(笑)。

上田: 僕はさんだるNGなので……(笑)。

サイトウ: 何にもNGじゃねぇだろ!

上田: 冬のさんだるだと、ちょっと。

林田: 季節大事っすね、ロングコート(ダディ)さんは冬だから大丈夫(笑)。

上田: 僕は、ずっと日程の調整が合わないだけなんですけど、しずるさんを呼びたくて。しずるさんは二人とも異常にコント好きなんですよ。爆発的に面白い人たちだから、1回一緒にしっかりライブやってみたいなって思います。それこそ昔、池田さんが「コントの話したい!」ってウチに来たことが1回あって。会話の中で「今『コント村』っていうのをやってるんですよ、トークライブで」って伝えたら、「いいねぇ、面白そうだねぇ」って言ってくれたんですけど、帰り際に玄関で「それは、どうやったら入れるんだ?」って聞かれたんです(笑)。

林田: (笑)。

上田: それで、「後輩とか関係なく、コントの話すげぇする人なんだ」って。

林田: 分け隔てなく。

上田: 熱望してるのかもしれないなぁと思って。

林田: 僕も池田さんと会うたびに、「嫌で断ってるんじゃないからね!?」って言われます(笑)。

― 酒井さんはいらっしゃいますか?

酒井: ドリフとかですかね。

一同: ……。

酒井: ……言わなきゃよかったですね。

上田: ドリフっていうのは、ドリフターズで合ってる?

酒井: いやぁ、そうですよ。えっと……。

林田: なかったことにしようとしてる(笑)。

酒井: 空気階段さんですね。

上田: あぁ〜!

酒井: 僕ら、ルックスも何となく似てるので。

林田: そうかなぁ(笑)?

酒井: 何とな〜く見たら。

林田: 髭クズ(笑)。

上田: 髭クズ男(笑)。

酒井: 空気階段さんは実力がスゴいので、パワー負けしないように頑張りたいですね。そういう意味で一度合い交えたいというか。

上田: (鈴木)もぐらくんと闘ってみたい?

酒井: 闘ってみたいですねぇ。ライブでも空気階段さんの後だとパワー負けするんですよ、キャラクターで。だから、いつか勝ちたいという気持ちはつねにあります。

上田: なるほどね。

酒井: 僕、いいことを言いました。

上田: (笑)。

サイトウ: 僕はサンシャインですね。最近ライブで一緒になってないから、アツい感じのコント観てみたいですね。

林田: 好きなんですね。

サイトウ: そうそう。しかも、一昨年から去年にかけてコントの新ネタを100本作りまくってたんで、その気合いを観たいですね。

― ゲストの方にも新ネタをおろしてもらうっていうのが肝ですよね。

上田: そうですねぇ。

林田: (オファーすると)思ったより「いいね、オッケー!」って感じの返事をくれますね。それが嬉しいです、やっぱり。

新ネタを準備する大変さを知っているからこそ、快諾してくださったら嬉しいですよね。

上田: そうですね、労力は凄まじいものがあるから。でもゲストの人たちの感じを見ると、好きなんだろうなっていうのがありますね。「新ネタなんて……」って戸惑っちゃう人はいないですね。

それぞれの目標と、度肝を抜くような結果に向かって……

― 最後に、来年の目標を教えてください。

林田: テレビコントをやれる環境を守りつつ、ライブコントと両方、来年もやり続けたいですね。そして、キングオブコントも獲りたい。できることは全部やって、テレビもまだまだ出たいし……やりたいことばっかりですね。欲張りたいです。

上田: 僕はこの1年で、やりたいことが明確になってきて。「こういうコントが好きなんだ」とか「ここが一番好き」っていう部分が見えたので、それをYouTubeでやろうと考えてます。

林田: 何をやるんですか?

上田: みんなはライブでやってた映像とかをYouTubeに上げたりしてるんですけど、映像だからこそ表現できるコントをガッとやってみたいなって。

林田: いいですね、僕もそれやりたいです。

上田: 僕1個しかないから、お前いっぱい言ったから(笑)。

林田: 全部やりたい。

上田: 色んなことが最終的にコントに繋がればいいんですけど、まず基礎賃金を完全にコントだけで確保して生きていきたいですね。自分の強みを一番出せる場所は単独ライブだって今までは思ってたんですけど、YouTubeで映像のコントを自分100%で出したいです。テレビもライブもラジオも色んなよさがあるんですけど……制限を全部取っ払って、濃いやつを出したいですね。

― ファンの気持ちは高まりますね。

上田: ありがとうございます。まぁ、これでYouTube一切やんなかったら……(笑)。願望を言いました。

サイトウ: 僕はなるべく、相方に迷惑をかけないように生きていこうと思います。

上田: なるほど!じゃあ、いいですか?YouTubeの方は。

サイトウ: 迷惑かかんなければ。

上田: ノーギャラでやってくれると。

サイトウ: じゃあ……やります!

一同: (笑)。

上田: 言ったな、大変なことになるぞ!?YouTubeで稼ぎ出したら。

サイトウ: 大丈夫です、記事に書いといてください。ノーギャラでやらせていただきますと。そういう気持ちで働かせていただきます。

酒井: 僕は姪っ子がいるんですけど、僕のことをあんまり好いてなくて泣かれちゃうんですよ。だから、姪っ子にウケたいっていうのはありますね。コントをこんなにやってるから、色んなキャラクターで姪っ子に会いに行くんですけど。

林田: それは怖いだろ、ウチのキャラクターで行ったら(笑)!

酒井: 「ヤッホー、さかまるだよ〜!」とか、僕たちのコントのキャラクターをやったりするんですけど、どうしても泣いちゃうんで。何でしょうね、僕の人間的に終わってる部分が見えてるんですかね?なので、もう少し心も洗って……。

上田: もう少し泥を落として(笑)。

酒井: 子どもにも愛されるコント師になりたいなぁと思います、僕。

上田: なるほど。

林田: いいじゃん。

上田: 言うなれば、バナナマンの日村さんのような。

酒井: そうですねぇ!

サイトウ: 深いね。

林田: 髭が怖いんじゃない?

酒井: 人間だから生えるよ、髭は。

一同: (笑)。

― ちなみに次回の『ZOMMY+ vol.3』では、酒井さんのZOMMYポーズも進化しますか?

酒井: ……観たいですか?

― 観たいです(笑)。

酒井: 仕方ないですねぇ〜。

一同: (笑)。

上田: ZOMMYポーズは進化してないでしょ。

林田: 進化はしてない、同じことを変わらずやってる。

サイトウ: 今回はメンタルがちょっと折れちゃったけど……。

林田: どっちかって言うと退化してる(笑)。

上田: 結局はメンタルだもんね、あれも。気持ちさえ整えばもっと美しいZOMMYポーズできるもんね!

<ゾフィー|プロフィール>
2014年4月結成。グレープカンパニー所属。

上田 航平(うえだ こうへい)
1984年12月17日生まれ。O型。170cm/60kg。神奈川県出身。趣味は読書、サウナ。特技は子供に勉強を教える、本・海外ドラマの知識、執筆活動。

サイトウ ナオキ
1980年3月26日生まれ。O型。175cm/70kg。青森県出身。趣味は一人酒、居酒屋巡り、吉田類の酒場放浪記鑑賞、ゾンビ映画、賃貸探し。特技は昔のパチンコ屋のマイクパフォーマンス。

★公式サイト:https://grapecom.jp/talent_writer/zoffy/
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<ザ・マミィ|プロフィール>
2018年9月結成。プロダクション人力舎所属。

林田 洋平(はやしだ ようへい)
1992年9月10日生まれ。長崎県長崎市出身。趣味はラジオ鑑賞(深夜ラジオ)・ラジオ投稿、カメラ(一眼レフでの撮影)。特技はカリンバ(素敵な音色を出す楽器です)、ヘディング(サッカー)。

酒井 尚(さかい たかし)
1991年6月1日生まれ。東京都目黒区出身。趣味は口琴(素敵な音色を出す楽器です)、パチンコ、イリュージョン。特技は卓球(中学 3 年生時、都大会進出)、ポイ(大道芸)。

★公式サイト:http://www.p-jinriki.com/talent/themommy/
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インタビュー:カラカマ、撮影:秦 法爾、編集:堀越 愛


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