2023.09.28
人生の先輩に「柔らかさ」について聞いたら、しゃも太郎爆誕《人間横丁のまるでお昼休みかのような vol.3 ~ゲスト:オアシズ・大久保佳代子~》
人間横丁が「話を聞きたい」ゲストを迎えインタビューする連載『人間横丁のまるでお昼休みかのような』、第3回のゲストはオアシズの大久保佳代子さん!
人間横丁にとって、大久保さんはプロダクション人力舎の大先輩。たまに仕事でご一緒することもあるけれど、きちんとお話したことはありません。いつでも話しやすい大久保さんの「柔らかさ」に憧れているという人間横丁。このインタビューを通じ、いろんな角度から大久保さんを深掘りします!
オープニング
大久保佳代子(以下、大久保): 今日はふたりの企画に呼ばれてるって思ってるから、グイグイ取り締まって取り仕切ってやってくださいね!
内田紅多(以下、内田): はい!私たちが船をつくります!
大久保: おお!素材はどんなのかしら?
内田: えー、発泡スチロール?
山田蒼士朗(以下、山田): えぇ!
大久保: えー、大丈夫かなー?だいぶ不安定じゃない?それ。
内田: すごい頑張ったら、いけそうじゃないですか!
山田: 浮きそうだね。
内田: それも覚悟で!
大久保: じゃあね、乗りたくないです(笑)。なぜ私が、おふたりと一緒に転覆しなきゃいけないんだってことになるでしょ?
内田: いやいや、今日はクルーズで……!
大久保: 横丁クルーズで?
内田: はい!横丁クルーズで!ではでは、はじめさせていただきます!
大久保: はい!
内田: 内田です。
山田: 山田です。
人間横丁: 人げ……
大久保: 大久保です。
人間横丁: あー!!!!!!
山田: やってくれたのにー!(泣)
内田: うれしいー!
大久保: そういう流れかと思った、ごめんなさーい!
内田: えー、もう一回良いですか?あの、やっていただいて良いですか?
大久保: わかった。じゃあやってみるね。
内田: 内田です。
山田: 山田です。
大久保: 大久保です。
内田: 人間横丁大久保です。お願いしまーす。
大久保: お願いしまーす。
内田: わーい!
大久保: 人間横丁大久保?(笑)
内田: 取り込ませていただきました(笑)。
大久保: 路地裏みたいな感じだ(笑)。
内田: 急に風景が浮かびました!(笑)人間横丁がゲストにインタビューする『人間横丁のまるでお昼休みかのような』がはじまりました~イェーイ!ゲストは、オアシズの大久保さんです。わーい!!!
大久保: こんにちは。
内田: うれしーい。
大久保: こんばんは。おはようございます。いつ見ても対応できるように、三つ言いました。
内田: やっほーとかも?
大久保: あ、やっほーも良いね。やっほー。
山田: おーっす!
大久保: おーっすもいいね。
内田: いろんな距離感で(笑)。
大久保: そうだね、いろんな人が見てくれるといいもんね。
内田: 大久保さんはね、人力舎の先輩です!
大久保: 人力舎の先輩だし、もうちょっと言うと、担当マネージャーが同じみたいなとこあるでしょう。だから意外と、私のラジオに来てくれたりとか行き交うよね。たまに。
内田: そうなんですよ。ちょこちょこね。ラジオのブースで行き交わせていただいて。でも、ラジオはちょびっとじゃないですか。ちょろっとだから、いっぱい質問する機会がないじゃないですか?
大久保: まあ、たしかにそうだね。ラジオは時間決まってるからね。
大久保: 呼んじゃわせて?
内田: 呼んじゃわせていただこうと思って。呼んじゃわせていただきました!
山田: あはははは(笑)!
大久保: 新しい言葉があるのかと思った(笑)。呼ばせていただこうってことね。
内田: 「呼んじゃおう」って言いたかったんですけど、ちょっとビビっちゃって「呼んじゃわせて」って言っちゃいました(笑)。
大久保: 急激に敬語を加えてみたのね。
内田: 呼んじゃわせていただいて、呼ばせていただきました。ありがとうございます!
大久保: こちらこそです。
内田: とってもうれしいです。だから、今日すごい楽しみで!
大久保: ほんとに?うれしい。でも、ふたりとしゃべるのは全然、波長が合う感じはしないんだけれども……。
人間横丁: え!?
大久保: 合うわけない。合わせてる。
内田: すごい合うと思ってた……。
大久保: 私、めちゃめちゃ合わせてますよ。こののんびりした、ゆったりまったりとした感じのとこにあえて飲まれようと思って。
山田: それならそれでうれしいです。
大久保: だってさ、あの、私のこと、テレビで見たことあるかな?
大久保: もうちょっとズバッ!ズバッ!っていうね、本当はそんな人間ではないとこもあるんだけど、テレビ上のキャラクターだと結構早口で「なんだよ!うるさいよ!」って言ってたりする。
人間横丁: はい。
大久保: でも、あなたたちの前ではそんな感じでやってないじゃない?それはなぜかって言うと、あなたたちが両サイドから、似たような……
内田: 周波数を……(笑)。
大久保: 周波数をワンワンワンって出してるから(笑)、そこに合わせて、もう飲み込まれようと思って。
内田: あぁ、そうだったんですね。
大久保: そうですよ。
内田: え、どうしよう。その、今日のテーマがあって……
大久保: あ、テーマがあんの?
内田: 私たちがまんまと騙されて、テーマ「柔らかさ」にしてしまったんで……
大久保: あ、私のこと柔らかい人間だと思って?(笑)
内田: 柔らかいと思って、ほんとに(笑)。だから、今日は柔らかさについていっぱい教えてください!
大久保: 全然いいよ。
内田: やった~!
大久保: やった~!
Q1.尖っていたことはありますか?
内田: 大久保さんって、私たちのすごく先輩じゃないですか。
大久保: すごく先輩だと思う。
内田: 今私たち、3年目なんです。何年目ですか?
大久保: 30年は超えたっぽいね、一応ね。30年超えて、その辺からあんまりはっきりさせないようにしてます。30周年みたいことをみんなに言われたから、そこは確かだと思う。
山田: すごい。
内田: お祝いはしなかったですか?
大久保: あんまりさ、ベテランとか大御所とか大先輩って言われるとさ、みんなみたいな若い子がとっつきにくくなるでしょ?だからあんまり芸歴とかも言いたくないし、お祝いも、そんな盛大にやっちゃうと「あ、そうなんだ」って確認しちゃうでしょ。だからお祝いもそんなされてないかな?あんまりやってない。
内田: これからはうやむやにして?
大久保: うん。だってさ、こんだけ芸歴も違うし、事務所のヒエラルキーでいったら、多分頂点に私がいる(笑)。
三人: あはははは(笑)。
大久保: まあ頂点とは言わないけどね(笑)。だってオアシズより上が、あんまりいないと思うんだけど、いるかな?わかんない、まいっか。アンジャッシュだ、アンタッチャブルだ、おぎやはぎだ、ドランクドラゴンとか、あの辺の先輩と交流あったりする?
山田: 会ったことある人はいるけど……ぐらいの感じです。おぎやはぎさんとか、アンタッチャブルの柴田さんとか。
大久保: そういう先輩に接するの、楽しい?っていうか「めんどくさいな」とか「緊張しちゃうな」じゃなくて、「楽しいな」、「もっと接したいな」と思う?
内田: うれしいです!
大久保: あ、そうなんだ?
山田: うん、うれしい。
内田: 会えたらもう、「会えたー!」って。
大久保: そっか、そういう気持ちでいるんだ。じゃあ、そんなとっつきにくいとかじゃないんだね。
内田: そうですね。で、話せたら「ラッキー!」ぐらいしか思えてないかもしれないです。
大久保: そこは、ふたりの良いとこかも。私もすごい気を使われたり、すごいビビられたりとかしちゃうと、こっちも「なんか申し訳ないし、じゃあ逆にどう接しようかな?」と思うのよ。
内田: それが、ほんとに、今日のテーマなんですよ!こんなに先輩だけど、柔らかくて話しやすい。そこにすごい憧れてて。なんか、ほんとに怖い感じが全然ないんです。やっぱり、ちょっとは上の方に対して「怖い」って感じるんですけど……
大久保: 勝手に思っちゃったりするよね。
内田: だけどほんとに、出会ったときから柔らかくて。だから「若いときは尖ってたりしたのかな?」って疑問で。だんだんこうなってたのか、元々こうなのか?
大久保: あーー、どうかな?若いときも気持ち的には「馬鹿にされたくない」とか「あいつに負けたくない」とかね。とんがってた部分もあるとは思うけど、あんまりそれを言う人でもないし……どっちかって言うと「なんだよ、お前」って言われた方がうれしい人間なんで。よく言うもんね、芸人さん昔は尖ってたとか。でもそんなには変わってないと思う。言っとくけど、私に騙されないでほしいのは……
人間横丁: えぇっ(笑)!
大久保: 「柔らかいし、優しいし」って言ってたけど、表に出してないだけで、今から人間横丁がめきめきめきってすっごい仕事しだして、私がよく出てた番組にふたりが出るようになったら……
山田: 海みたいな……
内田: 海だ。
山田: 普段は綺麗だけど、急に危険になる。
大久保: ……深いねぇ。……深いのかな?
内田: 海だけに。
大久保: 自然ってそうだよね。
内田: たしかに、自然みたいだ。
大久保: そんな大きな存在ではないんだけど(笑)。
内田: でも本当に、自然みたいです。
山田: ええええ?
内田: なるほど!蟻に優しいという、解決(笑)!
大久保: そう、蟻に優しい。解決!?
山田: 解決しました!
大久保: そうそうそう、だからかもしれない。
内田: じゃあ、バチバチ言ってくれるようになったときに、最高の気持ちになるかもしれない!
大久保: そっかそっか。逆に受け取ったらそうですね。
内田: 「来た来た来た!」って、こっちも思う。
大久保: ガン無視したりとかね、悪い噂を立てたりとかね。
内田: え!そんな、精神的に(笑)。
内田: それは悲しすぎます。それでも、いっぱい話しかけますね!
大久保: あっ、そういうのうれしいよ。そうやって無邪気にヘラヘラ話しかけられたほうが、こっちとしてはすごく「可愛いな」と思うから。
内田: どのくらい後輩まで関わりありますか?
大久保: どうだろう?吉本ってさ、舞台があるからか結構「先輩が絶対」みたいなとこあるでしょう。でも人力舎ってゆるいじゃない?だから別に、こっちから後輩に接しなければ向こうから来ることもないっていう関係。そうねー、鬼ヶ島とかかな?鬼ヶ島は、野田くん(アイアム野田)とかおおかわらくんとご飯行ったりすることはある。それより下って、……あれ、誰がいるかな?
内田: 真空ジェシカさんとか、関わりあります?
大久保: 真空ジェシカさんは逆に、ちょっと怖くない?あの子たち。
人間横丁: はははは(笑)。
大久保: まだ接してないから本性がわかんないというか、芸風といい、あの目つきといい、天才肌っぽい感じも含め、怖い。近寄らないようにしてる(笑)。
内田: 近寄らない、関わらない(笑)。川北さんってキリってしてる感じするじゃないですか。でも、近くで見たらすっごいつぶらですよ!
大久保: はっはっは(笑)!
内田: おめめが。
大久保: かわいい?
大久保: かわいいおめめしてんの?川北くん?
内田: 笑ったときもかわいいし!
大久保: あー。ああいう人ってギャップがあるから良いんだよね。ちょっと尖っててなんか怖いなと思っても、笑うと良いよね。
内田: そうですよね。そういうずるいのも持ってます。
大久保: ずるいよね。ふたりはギャップないの?こうやってさ、ヘラヘラしてるけど、実は急にペットボトル投げつけるみたいな?
内田: えー、事件だ(笑)!
山田: ギャップあるかな?
大久保: ない?
内田: ギャップ、ほんとはいっぱいありますね。私たちは16面体だと思っております。
大久保: ふたりとも?8面体ずつってこと?この感じで裏見えんの、めっちゃ怖いんだけど!(笑)あと7控えてると思ったら、すーごい怖いじゃん。
内田: でも、それを見てほしいです。
大久保: でもその方が絶対「いろんな面見せてくれて多才だな」と思うし「ただもんじゃないな」って思わせることができるよね。今日のインタビューで、あと2面くらいは見れたりする?
内田: どうでしょう……?
山田: どうだろう?
大久保: すごいもったいぶるじゃーん。すげぇ見たいじゃん。気を許したときに見せてくれるの?
大久保: 気になるな。
内田: それはまた。おいおい……
大久保: なんで私がもったいつけられてんの?(笑)でも、本当に気になる。なんかあってほしいしね。
人間横丁: えへへへ(笑)。
Q2.大久保さんが柔らかいと感じる人はいますか?
内田: 大久保さんが柔らかいと感じる人、いますか?
大久保: 女性芸人と遊ぶことが多いんだけど、ほぼいないね。
山田: えー!
大久保: 一見みんな性格良さそうで、礼儀もあるんだけど、全員我が強い。
人間横丁: あははは(笑)。
大久保: この業界で生きてたら、ある程度自分の我というか、自信もそれなりに持たないといけない。それに自分がやってきたことはある程度正しいと思わなきゃダメなのかもしれないけど、まあ、我強いよ。
内田: 良いな。
大久保: ワガママとかじゃなくて「こうだ」と思ってることは言っちゃうとか。あと基本的にせっかちなところがあるし、いろんなことに気付きがち。たとえば言われたことに対して「あ、それさっき聞きましたよ」とか、言わなけばいいことを言っちゃう。それから、準備しようとしてる人の横で準備しだすとか。それは親切・不親切とかじゃなくて、待ってられないっていうこと。
内田: そうなんですね。私も女性で芸人やるんだったら気が強くないと難しいと思う瞬間があるんですけど、昔の方がもっと怖いっていうか、戦いっぽいから、もっとその気持ちがあっただろうなって思います。
大久保: 私が今思い浮かんでる人は全員結婚してないんだけど、やっぱひとりだから自分のペースで好きなことできるでしょう?
山田: うんうん。
大久保: 家族とか子どもさんがいたら、そっちのペースに合わせたりもすると思うのよ。人がいるからペースをズラされるみたいなのあるじゃない?でも基本的にひとりだから、ペースがズレないで生きてる。だから、ズラされることが嫌いなのかもしれない。
内田: 自分でつくりたいんですね。
大久保: そうだね。だから、そんなにもたついてないのに、すぐに「もたついてる」って思っちゃったりしてね。でも手足がままならないから、ちょっとつまずいたりするとバタバタって倒したりして(笑)。
内田: 迷惑をかけちゃうんですね。
大久保: 逆に「あーあ」ってなることもあるから、穏やかに生きたいですね。
内田: そうですね。穏やかに生きたいです。
大久保: 穏やかが一番よ。
Q3.大久保さんのワードセンスは、どこで培いましたか?
内田: 大久保さんから出てくるワードが好きなんですけども、それはどこで培われましたか?
大久保: え?ワード?
内田: これ、山田くんからの質問なんです。
大久保: ほんとに?山田くん、我関せずみたいな顔してるけど。
山田: だって、犬の名前とか……
大久保: パコ美のこと?
内田: 山田くんが、名前を好きって言ってて。
大久保: あー。テレビだとさ、今日みたいにだらだら長々はしゃべれないじゃないでしょ?「どうですか?」って言われたら、なるべくワンセンテンス・ツーセンテンスぐらいでパパっと面白いこと言えてた方が使われるじゃない?「そういうものなんだな」と思ったときから、意識はしてないけど強いワードになってるのかもしれない。あと、自分のキャラクターができると「言うべきワード」ってついてくるじゃん。で、“パコ美”なんちゅうのはもう、下ネタの最たるもので。そういうキャラクターっちゅうかね。まあ、エロいはエロいんですけどね。
人間横丁: ふふふふ(笑)。
大久保: セクハラで訴えられない?訴えないでよ?
山田: 大丈夫です。面白いです。
大久保: ありがと。じゃあ大丈夫(笑)。エロキャラみたいなのをつけられたときに……つけられたっつーかそうなんだけど、「そういうワードを言えた方がいいな」と思うじゃない?それがあまりにもドストレートだとブーってなっちゃうんだけど。
内田: エッチを集めて。
大久保: エッチを集めたら、私ができた。
内田: えへへへへ、つくり上げられた(笑)。
山田: 習慣になったんだ。
大久保: そうそうそう、習慣になった。でもさ、ふたりも言葉独特でしょ。ネタ2本ぐらいしか見たことないけど。
山田: 見てくれてる!
大久保: ぼんやり片目で。
山田: えー!片目で(笑)。
内田: 片目で(笑)。そんな、飛び出るやつみたいな(笑)。
大久保: 片目で見た記憶はあるけど(笑)、ワールドがあるよね。その世界のなかで出てくるワードとか、気使ってるでしょ?どう印象づけるかとか、どう聞こえるかって。それは集めてるの?
内田: はい、集めてます。
大久保: どこにあるの?人間横丁のワードはどこに転がってるのかなぁ。
内田: どこにあるんだろう。
山田: どこだろう?
山田: 4階?
内田: 結構…………階段だとめんどくさいね!
大久保: なにその、違う角度からのツッコミ(笑)。そうねえ、エレベーターないパターンもあるよね、4階だとねぇ。
内田: あれ困りますよねぇ。
大久保: わかるわぁ。
内田: 私、擬音が好きなんです。「ジャバジャバ」とか「ビカビカ」とかすごい好きで。いっつも、オノマトペのフロアにいるかもしれないです。
大久保: あー、オノマトペフロアにいるのね。
内田: はい、そっから出ないです。
大久保: 私も、そこにはたまに寄るかも。
内田: ほんとですか?たしかに、下ネタのゾーンもありますもんね。
大久保: そう。『官能小説用語辞典』っていうの持ってんだけど、オノマトペっていうページが8ページぐらいあって。
山田: ええ、そんなに!
内田: すごーい!お気に入りあります?
大久保: オノマトペじゃないのかもしれないけど、そこに「はぬ~ん」って書いてあって。女性が絶頂になったときに、思わず「はぬ~ん」って声が出てしまうって書いてあるの。無きにしも非ずだなって思って。
内田: そうなんですね。
大久保: うん。「はぬ~ん」って可愛くない?なんか、“ぬ~ん”が。
内田: “ぬ~ん”が。
大久保: ねぇ、ヌーみたいで、
内田: しかも鼻に抜ける感じが良いです。
大久保: キングハヌーン、みたいな。
人間横丁: あはははは(笑)。
内田: 聞いたことある感じ(笑)。
大久保: 可愛いし流行らないかな、と思って。この前ふたりが来てくれたポッドキャストも「はぬ~ん」って挨拶だったでしょ?
内田: 挨拶、それでしたね。そういうところから見つけて使ったりしてるんですね。
大久保: 自分のものにして、広まっていったらうれしいなと思うけど、びっくりするぐらい広まらない(笑)。やっぱ、みんな言いづらいのかな、はぬ~んって。
内田: たしかに、どういう意味なんだろうと思いますね。アフタヌーンみたいな?
大久保: あーなるほどね。その仲間みたいな。
内田: 時間帯を言ってる?
大久保: アイーンに近いかもな。
内田: たしかに!
内田: なんか動きがあったらいいですかね、そしたら。
大久保: ちょっと考えてみてもらっていい?
内田: 山田くん。
大久保: 山田くん、お願い。
内田: かわいい!
大久保: これ、かわいい?
内田: 色気もありつつ!
大久保: 色気もありつつ。じゃあ、使うね。昔、アンジャッシュがまだ全然売れてないときに「大久保さん、アンジャッシュのポーズ考えてくださいよ」って言われて。忘れたけど「アーンジャッシュ!」みたいな感じで適当にやったら、いまだに覚えててくれて。「大久保さんにつくってもらったんです」ってたまにやってくれてるから。山田君、これだよね。
内田: えー素敵。
大久保: 素敵だけど忘れちゃうかもしれないから、聞きに行くね。すっごい覚えづらいよね?
山田: 覚えづらいのはダメそう(笑)。
大久保: はっきりしてないからさ。
内田: 手が意外と難しい。
大久保: うん、手が難しい。
内田: 早くね、「山田くんが考えた」って言えるように、私たちが頑張ろう。
山田: たしかに。
大久保: そうそうそう、そういうこと。「人間横丁の山田くん」ってね。
Q4.山田くんにあだ名を付けてもらうことはできますか?
内田: 山田くんにあだ名つけていただけることってできますか?
大久保: 山田くんに?ニュアンスになっちゃうけど。
山田: ニュアンスでいいです。
大久保: ……なんか、しゃも、しゃも……
山田: しゃも太郎、良い!
内田: 良い!ですね!しゃも太郎!!めっちゃしゃも太郎に見えてきた(笑)。
大久保: ね、しゃも太郎だよね?しゃも太郎だよ。山田しゃも太郎(笑)。
人間横丁: あははははは(笑)。
大久保: このくねりと柔らかい感じで。しゃも太郎。
山田: しゃも太郎だぁ。たまに名乗ります。
内田: たまに名乗る(笑)。社交場とかで?
大久保: 社交場(笑)。しゃも太郎こと山田、なんだっけ?
山田: 蒼士朗です。
大久保: 「しゃも太郎こと山田蒼士朗です」って言ったらいいんじゃない?
内田: 良いですねぇ。すごい。ありがとうございます。うれしい。
大久保: 良いよそんな、もう全然よ。
Q5.なんでずっと「大久保佳代子」でいられるんですか?
内田: 次の質問も山田くんからです。
大久保: 山田くん、ぐいぐいくるじゃん。
山田: はい。あの、すごい見ていました!
内田: はははは(笑)。山田くんはちっちゃいときからいっぱいテレビを見てきて、テレビが好きで芸人になったんです。
大久保: ザ・お笑いバラエティってこと?
大久保: そうなんだ。誰を見て影響を受けたの?私だったらツービートなんだけど。
山田: 最初に「お笑いすごい」って思ったのは、ブラックマヨネーズさん。
大久保: かけ離れてる気もするけど(笑)、でも、ブラマヨを面白いと思うのね。M-1とか?
山田: はい、M-1とか見て。
大久保: そうなんだ。じゃあ、吉田さんのちょっと尖った感じとか、小杉さんのわかりやすい大きい声とか。
山田: 好きでした。
大久保: ほーー、いや、なんか不思議よね。今ふたりがやってる漫才はちょっと違うもんね。
内田: そうですね。できることやってたら、こうなったって感じですね。
大久保: 形にたどり着いたんだ。
内田: バシッとツッコミができないとか、大きい声が出せないとかでこうなりました。
大久保: キレ芸じゃないもんね。良いと思う。
内田: ありがとうございます。うれしい。
大久保: ちなみに内田さんは誰なの?
内田: 私はちっちゃいときからお笑い好きとかじゃなくて、20歳ぐらいで好きになったんです。養成所に入ろうと思ったきっかけはサツマカワRPGさんです。
大久保: でも人力舎じゃないよね、あの子。
内田: そうなんです。
大久保: どんなネタやってたっけ?R-1とか出てたよね?
内田: そうですね。ショートコントとかギャグとか。サツマカワさんは、元々ワタナベの養成所にいたんです。だから私もワタナベのオーディション受けたんですけど、落ちました。
大久保: それを人力舎が拾ったんだ。
内田: 拾ってくれました。
大久保: あはははは(笑)。
内田: 「ワタナベ落ちないよ」ってみんなに言われるんです。なのに落ちちゃって。
大久保: すごいね。なにが引っかかったんだろうね?
内田: 怖いです(笑)。
大久保: 今となっては気になるよね。なにがダメだったんだろう。
内田: でも良かった、山田くんに会えたので。
大久保: そうだね。よかった。
山田: うれしい。
内田: そんな山田くんからの質問なんですけれども、「なんでそんなに大久保佳代子でいられるんですか?」という。
大久保: 私、大久保佳代子でいられてます?それは、どういう意味かしら。
山田: 僕の目標が、「山田蒼士朗になる」なんですよ。
大久保: うん、うんうん?
内田: しゃも太郎も追加されたね。
山田: そうね、しゃも太郎も追加されたんですけど、最近(笑)。大久保さんは、大久保さんの輪郭ががっちりあるじゃないですか。
大久保: 大久保佳代子っていう輪郭、あるね。
山田: はい、「大久保」って聞いても思い出すし、「佳代子」って聞いても思い出すし。
大久保: 大久保は、デーブ大久保さんとかサッカーの大久保さんとか、いっぱいいるけどね、意外と。利通もいるし。
山田: ははは、まあまあまあ(笑)。でも、確固たるものがあるじゃないですか。
山田: そうです。
大久保: こうやって表に出る人間って、当たり前だけどちょっと取り繕ったり、キャラつくったりするけど、そういうのがないですよねってことをおっしゃってるのかな?
内田: テレビの大久保さんのイメージがあるじゃないですか、世間に。そこからずっとズレないで更新している感じ?
山田: なにをやっても。
内田: 大久保さんになるって感じ?
大久保: なるほど。
山田: うんうんうんうん。それだ。
内田: それが言いたかったんだね。
大久保: ニコイチだから、どっちかが補充してるのね(笑)。
人間横丁: ふふふふふ(笑)。
大久保: どうなんだろうな。
山田: うんうん。
大久保: でもやっぱり、3090グラムで生まれ渥美半島で18歳まで育った大久保佳代子、それをそのままテレビで出しても、多分そんな面白くないよね?だから無理はしてないけど、盛ってるといえば盛ってるのよ。でもね、私も最近「本当の自分がわからなくなった」ってよく言ってて。
山田: えー。
大久保: だって私、ちっちゃいころは人前出るのが嫌いで、あんまり人の悪口とか言う人間でもない。はっきりものも言えないし、ごまかしちゃったりする人間だったのよ。でも22歳くらいでこの世界に入って、そうこうしてるうちに求められるものが、ズバっと言うことになった。「うるさいな」とか、「知らないよ」とか、たまに「筋肉見せろよ」みたいな。言わないでしょ?愛知県に住んでてさ。「筋肉見せろよ」なんて、言ってたら怖いでしょ?でもやれたっていうのは、その素材があったからだと思うんだよね。
山田: うんうん。
大久保: で、それをやってくうちに、元々あった「ズバッと言いたい」「筋肉触りたい」が、体を侵食してって。どんどんそういう細胞になっていって。今となると「元々こういう子だったのにな」って、言えなくなってきて、今は「私で良いんだ」と思うようになった。「私、そんな人間じゃないんだよな」って言っててもしょうがないなと思ってから、元々あった細胞が、ばーっとこうなった。
山田: え~~。
大久保: ちょっとQ&Aがわかんなくなった(笑)。だから、最初からちょっとあったものを盛って盛って大きくしゃべってたら、それが自分になってって、今は、ほぼ無理はしてない。盛るは盛るけど。
内田: 無理せず、こう過ごしていたら、こうなった。
大久保: そうね。だからどこに行っても、大久保佳代子B面、C面は……それこそ、あなたの残り7面が、私にはない。
山田: え?ないってことは……
大久保: ないと急に、すごい単純な、深みのない人間みたいになる(笑)。
山田: 違う、そういうことじゃないです(笑)。
内田: 「この人といたらやりづらいな」とか無さそうっていう感じがあるかもしれないです。
大久保: 昔は結局さ、どっかで捻くれてるし、被害者意識も高いのか「私のこと好きじゃないな、この人」って思った瞬間に「やりにくいな」って思っちゃって。バラエティとか出るとさ、人がいっぱいいてさ、やっぱ信頼できる好きな人とやった方が楽しいじゃない?でも「敵だな」と思ったら、できない。それが、年を重ねるうちに無くなってきた気はする。でもたまに「あ、この人私のこと好きじゃないな」と思ったときは「そっちがその気なら」と私もその人の目は見ない。
内田: えー。
大久保: 「目には目を歯には歯を」みたいな、倍返しと一緒(笑)。
山田: あはははは(笑)。
大久保: 急にしゃべんなくなるとか、ちっちゃな抵抗はしてるよ。
内田: えー。そうなんですね。
大久保: 「あ、ちょっと苦手だな。一緒に仕事やるには」っていう人いるでしょ?まだあんまり出会ってないかな?
大久保: うまく空気流れてないとき、どうする?
山田: 抗えないまま終わっちゃいます。
内田: そうですね、かませないですね。
大久保: 怖いよね(笑)。人間横丁がかましに行ったら。
人間横丁: ふはははは(笑)。
大久保: かますって難しいね。
内田: そうですね。かましても面白そうだけど。
大久保: かませないよ、多分。だって、ヘラヘラしてるんでしょ。
内田: はい。笑って終わっちゃうんですよね。
大久保: この業界にいればいるほど人間関係はできてくるし、自分を取り繕うことも徐々に少なくなってるから、ま、楽は楽になってきてるかも。
山田: そっかぁ。気持ちが、楽になる。これから、なります。
大久保: これから、楽になる(笑)。そうなれるまで、時間が、かかると、思います。
山田: あら。
大久保: まあ。
内田: 相性バッチリ(笑)!
大久保: 相性がすごく良いか、すごく悪いか(笑)。
山田: あははは(笑)。
山田: 相性良いだとうれしいです。
大久保: 良いだとうれしいねぇ。いつわかるかなぁ。
山田: すごい良いこと聞けたと思いますねぇ。
大久保: 本当ですか、なら良かった。
内田: はい、とっても素敵なこと聞きました。
Q6.どんなことにワクワクしますか?
内田: すごい気になるんですけど、今ってどんなことにワクワクします?
大久保: あらぁー、そうだよね。私も、上の人に聞きたいことってそれなんだよな。ちっちゃいワクワクだと「今日帰ったら冷えたビールがある」、「この前ロケ先でもらったしめ鯖、朝解凍したからちょうど食べごろになってるな」、「シャワー浴びて髪洗ってスッキリしてそれ食べたら、最高だよな」っていう感じ。
内田: わー、ワクワクですね!!
大久保: 止まらなーい!ワクワクが!
内田: じゃあ、けっこう食事がワクワクですか?
大久保: あとは、仕事でもワクワクする。たまに入る『有吉の壁』みたいな、バンバンバリバリやってる30代ぐらいの中堅芸人さんたちと一緒にやる仕事。
内田: えーー、すごく良いですね。
山田: それを聞いてワクワクします。
大久保: あらぁー、そう?でもこれが週1だったり、10日に1回ぐらいのペース入ってくると、私の場合ワクワクがガクガクになるかも(笑)。2ヶ月に1回くらいこういう仕事が入ると、当日一瞬「やだな、怖いな」とか思うんだけど、最近はそれを「え、怖いわけないじゃん。楽しいに決まってんじゃん」っていう気持ちで上書きしてる。
内田: へー!
大久保: 「なにやっても多分、みんな許してくれるだろう」っていう甘えも出して、ワクワク。
内田: えー、すごい良いですね。
大久保: 仕事でワクワクはする?
山田: 「この人に会える!」とか。
大久保: あーなるほどね。人ね。
内田: 初めて行くところもワクワク。
大久保: 怖いっていうよりも、ワクワクなんだ?良いね!それはすごく前向きで、ポジティブで良いですね。
内田: 怖いってことはない……かもしれないですね。
大久保: 「行きたくないよー」みたいな。「明日この仕事で試される」「怖そうな人がいるから嫌だな」とかで、行きたくなくなることはない?
山田: うーん、僕が1度ひとりで収録に行ったことがあって、そのときは怖いまま行ってうまくいかず終わっちゃいました。
大久保: そうなんだ。
内田: 収録に「わー」って不安な顔で行って、うまくいかなくて、収録の合間で泣いて。みんなに慰めてもらって……(笑)。
大久保: 泣いちゃったの?怖いのと、うまくいかないので?
山田: うまくいかないので、1個フューチャーされるみたいなのがあって……
大久保: はいはいはい。
山田: 終わってホッとしたのもあって。
大久保: 安心して泣いちゃったのもあって?かわいいねー。
山田: あははは(笑)。
大久保: 泣いちゃうんだ。
内田: いっぱい芸人さんがいる収録だったんですよ。みんな慰めてくれて、次の日に電話したんですけど、そのときも「みんな優しくてぇ~~」って優しさを思い出して泣いて。
大久保: あっはっはっは(笑)!
内田: ずーっと、いっぱい泣いてます(笑)。
大久保: なんか、芸人さんって優しいよね、基本ね。なんとかしてくれようとしたりね。
大久保: それ感じられてるのが、幸せな環境かもしれないね。悪いヤツも、どっかにいると思うし。
内田: まだ会ってないかも。
山田: 良い人にしか会ってない。
大久保: でも、私も「すっごいあいつ嫌だったな」とか「あいつ絶対許さねえからな」っていう人は意外といないかも。
内田: えー、すごい。
山田: あ、いた(笑)。
大久保: いるな、忘れてるだけだった。忘れたほうが良いんだけどね。
内田: テレビ収録に行けば行くほどみんな優しいので、「本当?」っていつも思ってます。
大久保: でも、本当そうかも。ライブシーンの子たちのほうが、もしかしたら人間ができてないんじゃない?
人間横丁: あははははは(笑)!!
大久保: やっぱね、テレビである程度稼げるようになってる人たちって、当たり前だけど常識求められるし、破天荒すぎることはしないのよね。じゃないと仕事を続けられないし、やっぱり番組って集団でつくるから、お互いが思いやるというか。「我が我が」とやってたらみんなを嫌な気持ちにさせるから、結局テレビに出てる人ってある程度ちゃんとした優しい人が多いと、思われます。
内田: 本当に多いですよね。
大久保: ライブなんか、ちょっとしたことで僻むとかさ、足引っ張ってやろうとかするでしょ。
内田: あー、ありますねぇ……。
大久保: そういう子たちはね、売れませんから。
内田: そうかぁ、沁みますね、これは。
Q7.「これやってきて良かったなぁ」ってことはありますか?
内田: 「これやってきて良かったなぁ」ってこと、ありますか。芸人としてでも良いし、人間としてでも。
大久保: なにかあるかなぁ。私はお酒好きなんだけど、「お酒が飲めて良かったな」って思う。
内田: え??
大久保: ちょっとサイボーグ的なとこがあって、あんまり感情が豊かにならないのよ。でもお酒飲むと、人の優しさとか親切心とか、感謝の気持ちがいっぱい出てきたりする。
山田: えー!
内田: なんででしょう。シラフじゃそんなこと考えらんないよって?えー!不思議な性質。
大久保: そうでしょ。だからお酒を飲むことで、腹を割っていろんな話ができる。お酒で失敗したこともあるけど、20代・30代とお酒のおかげでできた繋がりみたいなのもあるし、今でも飲むことでストレス発散できたり、より良い愚痴が言えたりとかあるから。
内田: 良いですね。まっすぐお酒に感謝を……。
大久保: そうだね(笑)。お酒にまっすぐ感謝だね。人生を助けてもらって、すごく“人間”にしていただいてるのがお酒という存在。だから感謝だね。ただ、ま、お酒飲むと疲れちゃうけどね。お酒飲む?
山田: お酒好きです。
内田: 好きです。
大久保: あ、飲むの?ふたりとも。飲んだら変わる?
山田: 変わらないです。
内田: でも、山田くんはいっぱい赤くなります。
大久保: ずっとこんな感じで、ヘラヘラしてるの?
山田: はい、ヘラヘラしてます。
大久保: それは良いお酒だね。
内田: そうですね。楽しさが増す感じ。
大久保: 内田さんは、飲むと出るでしょ、2面・3面・4面が。
大久保: 急激に増えた。怖いんだけど(笑)。
内田: デコボコです(笑)。でも、お酒の失敗は怖いなって思います。仲の良い人と飲んだとき、結構なんでもしゃべっちゃうから、本当に失敗が怖いですね。
大久保: なんでも言っちゃうっていうのは、相手を傷つけるようなことを言っちゃうってこと?それとも、なんか言っちゃいけないこと言っちゃって、それが広まっちゃったら嫌だなとか?
内田: 言っちゃいけないこと言っちゃいます(笑)。
大久保: 広まっちゃったらやばいぞ、みたいな。それは気を付けた方が良いね。
山田: まっすぐ注意された(笑)。
大久保: そう、まっすぐ注意(笑)。あとは、本当に口が固くて信頼を置ける人とかしか飲まない、深酒しないとかね。
内田: すっごい広がるスピード早いんですよ、芸人は。
大久保: 早いと思う。芸人ってさ、「面白ければなに言っても良い」って私も思ってるんだけど、そういうとこがあるから。こっちが本当に「やめて」っていうことも意外と「いや面白いじゃん」って変換しちゃってさ、伝えちゃうんだよ。
内田: そうですね。
大久保: 「本当にやばいからね!別にこれ、フリでもなんでもないからね」って言わないと、言っちゃうよね。私も言っちゃうし。
山田: みんな言っちゃう(笑)。
内田: そうですよね。自分も言っちゃいそうだし(笑)。でも、たとえばライブであんまうまくいかなかったときとかに酒に頼ることは、良いことじゃないんじゃないかっていうのもちょっと感じます。
大久保: なるほどなるほど。私も仕事で失敗して、飲んで人に話すとさ、私の友達って良い人ばっかりだから「いや、それは大久保さん悪くないよ。それは仕方なかったよ」って言ってくれて、その場は「そうだよね」で終わるけど、絶対翌日覚えてる。解消なんかされてない。
内田: うわ、聞こう!
大久保: 『仕事で落ち込んだことは仕事でしか回復できないから!』
山田: わぁ。
大久保: 以上です。
山田: おーーー!
内田: かっこいいーーー!メモしたい!
大久保: 本当に?「もうちょっとちょうだい」みたいな顔してたけど。「終わった?」みたいな(笑)。
内田: 「から」で終わったから、続きそうだったんですもん(笑)。
大久保: 思ったより手前で終わった、みたいな(笑)。
内田: でもめちゃめちゃ素敵なことだし、本当にそうかも。
大久保: そうでしょ。
内田: うん、お酒飲んでも、ずーっとなんかありますもんね。
大久保: そうそうそう。で、次に舞台に出てウケたらさ、「あ、これで良かったんだ」って納得がいくもんね。
山田: うんうんうん。
大久保: だから本当に、仕事の落ち込みはそうかもしれないね。
内田: すごいそうですね。じゃあ失敗しても、全然違う仕事で頑張ろうみたいなことですか?
大久保: いや、私は結局、同じとこじゃないと無理だな。
山田: リベンジ?
大久保: リベンジ。たとえば『さんま御殿』で失敗して、うまくいかなかったとする。『さんま御殿』なんていつ呼ばれるかわかんないけど、ずっとちっちゃく残ってるんだよね。で、次呼ばれたときに「今回は大丈夫だ」と思えたら、やっとつっかえが無くなるみたいな。そんな四六時中ずっと悔やんではいないんだけど、薄っすら残ってて。次に呼ばれたときうまくいったら「よし、帳消しになった」みたいなことはありますかね。
内田: でも私たちは若手だから、1回失敗しちゃったらもう二度とない可能性もあるんですよね……。そしたら、ずっと残っちゃいますかねぇ。
大久保: そうだよ、灰になるまで。
内田: 灰になるまで!?えー、私たちが灰になるまで!(笑)
内田: えー!花が咲く!!
大久保: 花咲か爺さんの話になってる(笑)。
人間横丁: ははは(笑)。
内田: 後悔の花が咲くんです。
大久保: 後悔の花がね(笑)。
内田: えへへへ(笑)。
Q8.人力舎の若手にひとことお願いします!
内田: 最後に、ひとつお願いしたいことがあります!
大久保: いいですよ~。
内田: 人力舎の若手に、ひとこといただけたらうれしいです!
大久保: ひとこと!?
内田: 無かったら無かったでいいんですけど。
大久保: ないっちゃないんだよね。
人間横丁: あははは(笑)!
大久保: だって人力舎の若手なんてさ、ざっくり言ってくれたけど、知りません(笑)。
内田: じゃあ、「知りません」ということで(笑)。
大久保: まぁでも、懐いてくる分には気分によっては全然受け入れますので。たまに懐いてきていただいて。
内田: あぁ!それはうれしい情報です!
内田: 気分でお返しされるときもあるけど(笑)、わぁ、ありがとうございます!!
エンディング
内田: インタビュー、いかがでしたか?
大久保: 途中に2~3回睡魔が襲ってきたんですけどね、インタビューしてくれましたね。
山田: うそぉ!!
大久保: 「しっかりしなきゃ」と思いました。
内田: すごい!そんなふうには見えなかったですよ。
大久保: 見えないでしょ(笑)。そういうときはふたりの話聞こうかなと思って。まぁでも、話しやすかったです!
内田: えぇ!うれしい〜!
大久保: ぼわんとした受け皿だったけど、ちゃんとキャッチはしてくれてるので。なんか興味持ってくれてるなって感じしたんで、非常に良かった。
内田: うわぁ、ありがとうございます。じゃ、もしかしたら「寄せてる感じ」がちょっと今日で、少なくなりましたか?
大久保: あ、そうね。こんだけ同じ時間一緒にいたら、やっぱ人って慣れるというか。この子たちはあと7面あるって聞いちゃったからちょっとあれだけど(笑)、これ以上でもこれ以下でもないのかなってわかると無理しなくていいというか。
内田: わぁ、うれしい〜!ありがとうございます〜!
山田: やった〜!
内田: いっぱい聞きたいこと聞けて、もうすっごい贅沢な時間でした。
内田: ありがとうございます〜。
大久保: ありがとうございます。
山田: はい〜。
大久保: 締まらな〜い。
山田: やははは!(笑)
内田: なんかあります?山田くん。
山田: 本当にこうね、ずーっと隣にいたから、すごい。
内田: そうだよ、だって1個の机で挟んでることなんてないから、うれしい!
山田: 貴重!良い機会、うれしかったです。
内田: ありがとうございました〜。
大久保: ありがとうございました〜。
山田: ありがとうございました〜。
内田: では、次回の第3回もお楽しみに〜。
山田: 4回で〜す。
大久保: 4回で〜す。
内田: あっ、4回も〜(笑)!ばいば〜い!
大久保: ふふふふふ(笑)。
構成:堀越 愛
写真・サムネイルデザイン:ヘンミモリ
協力:藤田うな
PROFILE
左:山田蒼士朗(人間横丁)
中:大久保佳代子(オアシズ)
右:内田紅多(人間横丁)