次世代ラジオスターに「ラジオ」を学んだら、なぜか壁ができてしまいました《人間横丁のまるでお昼休みかのような vol.6 ~ゲスト:サスペンダーズ~》

人間横丁が「話を聞きたい」ゲストを迎えインタビューする連載『人間横丁のまるでお昼休みかのような』、第6回のゲストはサスペンダーズ!

サスペンダーズは、地上波で冠番組をふたつ持っている若手ラジオスター!現在「ラジオのお勉強中」な人間横丁にとって、ぜひともお話を聞いてみたい大先輩です。今回は「ラジオ」を切り口に、サスペンダーズにインタビューしました。さらに、依藤さん・古川さんの人間性に迫る(!?)質問も……!? この記事は“読むラジオ”みたいな感覚で、お読みください!

お菓子をつまみながら、インタビュースタート!

オープニング

人間横丁・内田紅多(以下、内田): 内田です。

人間横丁・山田蒼士朗(以下、山田): 山田です。

内田・山田: 人間横丁で~す!

サスペンダーズ: 漫才はじまるの?なになに(笑)?

内田「黙ってください(笑)!」、山田「自己紹介です(笑)」

内田: オープニングみたいなのがあるんですよ!

サスペンダーズ・依藤たかゆき(以下、依藤): あるんだ、ごめん(笑)。

内田: 人間横丁がゲストにインタビューする連載『人間横丁のまるでお昼休みかのような』が始まりました~!第6回のゲストは、サスペンダーズさんでーす!

山田: やたー!

サスペンダーズ「よろしくお願いしま~す」

内田: 今回はね、「ラジオ」をテーマにお話を聞きたいと思います!

依藤: ラジオ(笑)!?それ、伊集院さんにやるやつ。俺らにやるやつじゃない!

サスペンダーズ・古川彰悟(以下、古川): 若手でもほかにもっと適任いただろ。

内田: いないと思う!

古川: 若手みんなやってるからね、ラジオ。

内田: でも、サスペンダーズさんはすごくラジオが人気ってイメージあって。

古川: そう?

内田: すごい、輝いてる感じ。

依藤「まぁ一応ね、地上波でふたつレギュラーやってるけど」

古川: SBSで『モープッシュ(サスペンダーズのモープッシュ!!)』って番組と、TBSのラフターナイトで優勝して、『サスババ(マイナビLaughter Night サスペンダーズの馬場歩き)』を1年くらい……か?わかんないけど。

依藤: 適当にしゃべんないで(笑)。

※『マイナビ Laughter Night』は、TBSラジオで放送されている若手芸人発掘番組。毎月約30組の若手芸人が出演し、ネタを披露。リスナー投票で週間チャンピオンを決める。月間チャンピオンになると、年に1度開催されるチャンピオンライブに出演できる。優勝するとTBSラジオで冠特番が贈呈され、サスペンダーズは2022年の優勝を機に特番からレギュラー化を果たした。

古川: たしかに、30分番組をふたつやらせてもらってるっていうのは、同世代ぐらいの芸人の中だと……

依藤: あんまりいないと思う、たしかにね。

山田: 自分たちでアプリを使ってラジオ配信してる人は、いっぱいいるけど……。

依藤: アプリだったら誰でもできるからね。

内田: でも、サスペンダーズさんはすごくキラめいたラジオを、ふたつやってる!

依藤: キラめいてる(笑)?

古川「下ネタしか言ってないよ?」

依藤: 奇しくもそうなってるね。

古川: 人間横丁は、ラジオやってるの?あ、GERA?

山田: いや、GERAはやってなくて……。

依藤: stand.fmだよね。

山田: あ、いや……

依藤: えっ!

山田: stand.fmもあんま更新してなくて……へへへへ(笑)。

内田「Artist spokenでやってます」

古川: あっ、有料で聴けるやつ?

依藤: Artist spokenは聴けてないんだよな~。

古川: お金払わないと聴けないやつだよね?

内田・山田: そうですね(笑)!

依藤「人間横丁が『そこでやってる』って言ってんのに、やな言い方!『お金払わないと聴けない』って(笑)」

古川: でも、だからこそディープなラジオらしいっていうのは聞いてる。人間横丁に限らず、深い話をしてるみたいな。

山田: 依藤さんの守備範囲外でしたね。

依藤: そう。Artist spokenはねー、聞いてないんだよね。

内田: えー。Artist spoken入ってないですか?

依藤: 入ってない。

内田「入ってくださいよ~」

古川: 「コンテンツ全部見早大生」としては、入らないと。

依藤: (笑)。

内田: ラジオやってはいるんですけど、有料だし、まだ全然わかってなくて。Artist spokenで私たちは「週末は踊る」っていう枠でやってて、ほかにはタ―リーターキーさん、ジャンクさん、ももさんとかがいます。

依藤: へぇ~。それは、普通のラジオ?なんかコンセプトある?

内田: 「悲しいことも楽しくして、週末を踊ろう!」という感じです。でも、だんだんそのコンセプトには沿わなくなってきてはいます(笑)。無料ラジオとの違いもまだ分かってなくて。

依藤: 有料だと、個人名出したりライブの細かい話したり、みたいなことなのかな?

古川: 有料ラジオって、別でラジオやってる人がサブ的にやってるイメージがあるな。

依藤「有料のほうがマジっぽいトーンというか、エンタメっぽくないトーンでしゃべるイメージかな?」

古川: オンラインサロンとかと同じ作りなのかな。本当にファンの人しか聞かないみたいな。

依藤: あー、そうかもしんない。本音をしゃべる感じなのかな。

古川: 本編は無料で、アフタートークは有料にするパターンもあるよね。俺たちのラジオはふたつともアフタートークあるけど……どっちもね、お金払わずに聞けるから……

内田: 本編で話そびれたことをアフタートークで話すみたいな感じですか?

依藤: そうだね……ただ、あんまり俺らはそういうトーンでやったことないかも。

内田「なるほど。私たち、今ラジオお勉強中なんです」

古川: ちょ、俺らは教える側なのか(笑)?

内田: ラジオのことを聞きたいです!

依藤: わかることがあれば話すよ(笑)!

Q1.これまでどんなラジオを聴いてきましたか?

山田「おふたりのラジオの土台を知りたいです」、内田「これまで、なんのラジオを聞いてましたか?」

古川: 依藤はわりかし聞いてたよね?

依藤: うん、今も聞いてるけど、昔のほうがハマってたな。くりぃむしちゅーさんの番組とか、『放送室』とか、JUNKとか、オールナイトニッポンとか……学生時代はそういうの聞いてた。

内田: 聞くようになるきっかけはなんですか?

依藤: 大学生になってお笑いサークル入ったのがきっかけかなぁ。お笑い好きな人のなかにさ、ラジオ好きがいるじゃん?そういう人としゃべって「これがめっちゃ面白い」とか教えてもらって、聞いてみたら面白くて。「ほかのも聞いてみよう」みたいな感じかな?

内田: 古川さんはどうですか?

古川: そんな毎週聞いてるってわけじゃないけどちょろちょろ聞いてて、それこそくりぃむしちゅーさんのオールナイトニッポンとかは世代的に聞いてたかな。

古川「あと、オリエンタルラジオさんが2部(27~29時)の時間帯でやってたんだけど、たまに“喧嘩回”ってのがあったの」

依藤: あったねー。

古川: 俺、その喧嘩回をリアルタイムで聞いてて。高3くらいのとき。

依藤: 良いなー。

古川: ゲームしながら聞いてて「うわ、喧嘩した!」みたいな。

依藤: あれ、すごいよねー。

古川: それがきっかけで、身近な芸人のラジオで喧嘩回を好んで聞くっていう、最悪な習性が生まれた。オリエンタルラジオさんの喧嘩回の興奮が原体験だね。

内田: オリエンタルラジオさんの番組、「殴る音が聞こえる」みたいなこと聞いたことあります。

古川: そうそう。マイクが「ガタン!ガサガサガサ!」ってなってる音が聞こえたりね。

内田「『わ、殴った!』ってなりました?」

古川: そうそうそう。「うわ、めっちゃ喧嘩してる!!」、「スタジオ出て、CM行った~!」みたいな。

依藤: 喧嘩すると「オールナイトニッポン♪」ってCMに行くんだよね。あれが良いんだよね~

古川: そう。最近だと、えびしゃね。かなりオススメ。

内田: 私も聞きました。

山田: 僕も聞きました。

古川: やっぱ俺みたいな人間が聞く回、つまり喧嘩回っていうのは、失敗してる回なのよ。

内田: そうなんですか(笑)?

依藤「『失敗が聞ける』っていう面白さがあるよね」

古川: あるよね。てか自分たちは、絶対そうはなりたくはない(笑)。

依藤: なりたくないけどなっちゃう。楽しいからね。自分から「喧嘩しよう」とはならない(笑)。

山田: みんな、そうはなりたくない(笑)。

古川「そうだね。ラジオの“生”感というか、ときにちょっとピリッとすることはあるよね。喧嘩までは行かなくても『あれ?噛み合ってない?』みたいな」

依藤: あるある。最近はアプリでみんなできるからさ、なんか……気抜いたラジオも多いじゃない?“エンタメ”になってないこともある。ヤバい空気感になってるというかね。

内田: ラジオって基本、ふたりきりですもんね。全然会ったこと芸人でも、喧嘩してる回は聞きますか?

古川: 全然聞く。一緒に住んでるガクヅケの木田さんも、すごいそういうのが好きだから。関係値がない芸人でも、情報共有し合って「これ良いよ」みたいな(笑)。

内田: 喧嘩ラジオを(笑)。

古川: そうね。でも良いラジオを目指すのであれば、人間横丁にはそうはなってほしくない。やっぱ、そういうラジオは、なんていうか……すごく見下せるというか……

古川「プロ意識の欠如だなっていう感じがあるから」、依藤「わかるわかる」

古川: お酒のつまみとしては楽しいんだけどね。でも、そうなっちゃってる時点で、エンタメに昇華できてない。えびしゃとかを批判してる訳じゃないけど(笑)。えびしゃは面白いし。

内田: でも、なんか……分かります、すごい。

古川: 自分たちは、反面教師にしてる部分もあるかもしれない。

依藤: なんかさ、裏側を見せたい人いるじゃん?お笑いじゃない、真面目なことをいっぱい言いたい人って意外といるじゃん?俺、それがあんま好きじゃない。やりたくない。そんなの全然、やりたくない。

内田「たしかに、サスペンダーズさんのラジオはちゃんと綺麗なパッケージをいつも見せてくださる」

みんな: あはははは(笑)!!!

依藤: あ、紅多にイジられたかもしんない(笑)!

山田: イジってない(笑)。

依藤: まぁ俺は、裏側見せるのは好みじゃないんだよね。

古川: やっぱ、性格が悪い人のラジオのほうが面白い気がするんだよな。

依藤: 古川の好みとしてはね。

古川「最近だと、永野さんが『デドコロ』っていうラジオでめちゃくちゃいろんな悪口とか言ってて。 そういうの聞くと『これこそがラジオだ』みたいに思っちゃう部分はあるよね」

依藤: ステレオタイプな“陰キャの味方”的なね?

古川: そうそうそう、そうなんだよ。

内田: すごい人気の人ってそんなイメージですもんね。オードリーさんとか、有吉さんとか?

依藤: そうだね。

内田: やっぱ、ラジオは平和だけじゃあんな人気にはなれない(笑)。

依藤: なんか、テレビよりディープなものとか求められてる感じはあるよね(笑)。本音とかね。

古川: うん。捻くれてて社会でうまくいってないやつが、深夜に安息の地を求めてラジオ聞く……みたいな。ステレオタイプなラジオ観から、まだ自分自身が抜け出せてない部分はあるかもしんない。そういうラジオを目指してる部分があるっていうか。

古川「……でも、それ自体がもうステレオタイプなのかもしれない。という、自問自答をしているところもあるかも」

依藤: 「陰キャの味方みたいな方向を目指す」っていう作戦もあるしね。

古川: そうそう。そこに媚びるというか、童貞のハガキ職人たちに対して「こういうのが良いんだろう?」ってやる恥ずかしさもあるっていうか。でもやっぱり、「ハガキ職人たちの人気を集めるようなラジオにはなりたい」……みたいな、複雑な気持ちはあるね。正直。

内田: たしかに、葛藤。

古川: 俺自身も、伊集院さんとかオードリーの若林さんみたいに、なんというか“代弁者”になれる感じじゃないから……。

依藤: 古川もさ、本当はズバッといろいろ言いたい人なんだけど、先輩とかに「え?そうかな?」とか言われたら「いやぁ~そうですよね」みたく返しちゃうんだよな。

古川: 芯が通ってないんだよね。一石は投じたいんだけど。

依藤: そう、通ってない。「は?そんなことねぇだろ」とか言われたら、「まぁ、うん、そうか」とすぐなっちゃうから。本当は、ズバッと言いたいんだよな。

古川: 中途半端なんだよ、俺。「ラジオのカリスマ」にはなれないんだよ、俺は。

内田: 優しいんじゃなくて?

依藤: いや、嫌われたくない。

山田「ズバッと言いたいのに(笑)」

依藤: もっと弱気で、ネガティブなやつ。

古川: 「言ってくれた!」みたいな支持は得たいけど、嫌われたくない。

依藤: その覚悟決めて言い切ることはできてないよね。

古川: そうそう、永野さんとかウエストランドの井口さんとかはもう割り切ってると思うんだけど。

内田: でも、古川さんその割にけっこう言いません?

古川「言うんだけど『でも、こうっすよね?』みたいに、下手から相手をうかがいながらクサす。だからいつでも逃げられる状態」

依藤: そうそうそう。

古川: 後ろにすぐ飛べるような筋肉はつけてる(笑)。

依藤: まわりが古川にそれを期待してるって側面もある。スタッフさんが“そういうつくり”にしたがっている感じはある気がするけどね。

内田: わー、そうなんですね。

依藤: ラジオがはじまる前に打ち合わせをすると、古川の心の奥底の話を出してほしいのかなと感じる(笑)。

内田: くすぐられるんだ(笑)。

依藤: 古川に嫌なことを言ってほしい(笑)。打ち合わせでそういうくすぐり方をしているなと思うよ。

古川: 割と俺達は、どっちのラジオも優秀というか……

依藤: え?

古川: 優秀な、すごい信頼できるスタッフさんだから……

依藤: あぁ、スタッフさんか。「俺たちってすごい優秀だから」って言ったのかと思ってびっくりした(笑)。

古川「そ、そこまでは言わない(笑)」

古川: スタッフさんが信頼できるから、ストレスなく上手いこと大筋を立ててくれてる感じがある。

依藤: そうだね。どっちのラジオも、 割と俺らのネタとかパーソナルを知ってくれて始まってるから。たしかに、それはすごい楽かもしれん。汲み取ってくれてるというか、どういうのが好きで、どういうのを面白いと思うかを分かってくれてるスタッフさんな気がする。

古川: どっちのラジオも多分そうだね。ラジオ愛も強くて、 有能な人とやれてる感じがあるかもしれない。そこは運もあるかもね。

Q2.ラジオをするとき、なにを一番大事にしていますか?

内田「ラジオのときは、なにを一番大事にしてますか?」

依藤: 面白さじゃない?面白くしたい。「とにかく面白くしたい」っていうだけ。

古川: それはマジでそうだな。依藤もそうだし、俺も、多分ラジオに対する思い入れがそれなりにあるっていうか。「ラジオが面白い芸人ではありたい」というかさ。

依藤: 好きだからね、ラジオ。

古川: わかんないけど、なんかぁ、だらだらしゃべってるラジオはぁ……

依藤「あっはははは(笑)」

山田: また出てきた(笑)。

依藤: そういうのを好んでるファンの人もいると思うよ?

古川: まぁ、そうなんだよ。ダラっとしゃべる良さもあるような気もするんだけど。

依藤: 古川、そういうの聞くのは好きだもんね。

古川: ダラッとしたラジオ聞くのは好きだけど……。でも、俺達はけっこうラジオをある種特別なものとしてとらえてるから、気持ちが入ってるのかもしれない。

内田: 「ラジオを面白くしよう」っていう気持ちでコーナーも作ってるんですか?

依藤: いや、コーナーは、俺らじゃなくて作家さんとかディレクターさんが作ってるんだよ。

山田「あ、サスペンダーズさんの“人間”からコーナーが作られるみたいな感じですか?」

依藤: そうそうそうそう!ありがとうございます。それ言うわ、今度から。カッコいいから、言う(笑)。

内田: サスペンダーズさんのラジオ、コーナーがすごい上手というか、ほんとに“人間”でつくるじゃないですか。

依藤: そうだね、たしかに。

内田: 古川さんや依藤さんが言ったことからコーナーが生まれてるから、良いなぁと思って。

依藤: やっぱ、作家さんがラジオ好きなんだよ。ラジオの構成というかさ、「こういうコーナーはだいたい何週くらい展開してここらへんで終わったほうが良くて」……とか、そういうのがすごく見えてる。ラジオ特有の感覚を持ってるから、凄いなと思うね。

古川: 作家さんに任せるしかない。

古川「……コーナーが良くなかったら、作家さんが良くない(笑)」

内田: そしたら、ラジオのときはコーナーというより、お話するエピソードをいっぱい考える感じですか?

依藤: いや、考えるというか、事前準備はそんな大事じゃない。どっちかというと、その場の空気なのかな。

古川: ざっくり「こういう話しよう」みたいなのは持っていったほうが転がりやすいかもしれないね。でも『すべらない話』みたいにガッツリ頭からケツまで決めるというより、ふわっとしてても大丈夫というか。

依藤: そうだね。30分番組だからかもしんないけど、お互い「どこで落とすのか」みたいなことをずっと探り合ってる時間がけっこう多い気がするんだよね。コーナーがあるし30分だからダラダラ話す時間はあんまなくて、割と「どこで面白くしようか」みたいなのを探り合いながらしゃべってる気がする。

古川「そうだね。だから、人間横丁だったら『山田君のあの行動が実は引っかかってて』くらいの話から展開していくような感じじゃない?」

依藤: たしかに。気になったことがあってもその場で確認しないで、ラジオまで待ったりね。でもふたりって、けっこう楽屋でも仲良さそうだよね。

内田: すぐ聞いちゃうかも、そういうことがあったら。

山田: たしかに。

古川: ラジオまで取っとくって考えを持ってても、もしかしたら良いのかもしれない。

内田: たしかにそうかもしれない……

内田「でも、山田君は後から『あれなんだったの?』って言っても『忘れた』とか『分かんない』って言うタイプかも」

古川: あーそれはよくない。

依藤: それは山田が良くないな(笑)。

古川: それって多分、分類としてはいわゆる「スカす」に入るというか。

依藤: あー、そうだね。たしかに。

内田「スカしてたの!?」、山田「スカしたくてスカしてるわけじゃない……」

古川: 日常生活の会話だったら「忘れた」で良いけど、ラジオでそれを言うとそこで終わりになっちゃうから、広がっていくような返しをしたほうが良いかもね。

内田: 山田君が努力して広げる?

古川: でも、ほんとに忘れちゃうんだよね?

山田: そうですね……。

内田: 「忘れた」ではないけどこの前も似たようなことがありました。私だけR-1に出たんですけど、ピン芸人の方にすごく褒められたんですよ。だから「出るだけで褒めてもらえるし、山田君も出たら良いのに」みたいなことを言ったら「もうその話はいいです」みたいになって……。

依藤: えー。なんで?

山田: なんで?

依藤: いや、お前に言ってんの(笑)。

内田: なんか、「R-1は出ません」みたいな……。

古川: 「出ない」には理由があるから、その理由言うだけでも良いんだよ。

依藤: そうそうそうそう。別に「ピン芸人を見下してるから」でも「コンビだからR-1出ても意味がない」でも、悪口言ってもなんでも良いんだよ。

古川: たしかにね。なんで出なかったの?

山田「恥ずかしかった……」

依藤: たはははは(笑)!!でも、それを言わないと!「R-1に出てひとりでやるのは恥ずかしい」って言えば、「じゃあ私が恥ずかしいってこと!?」みたいに話を広げられるよね。

内田: そうですよね。コントがやりたくて人力舎に入ったのに漫才ばっかやってるから、「R-1でひとりコントやったら?」とか言ったんですけど、「養成所で最初のほうコントやったから気が済んだ」とか言って、気まずい感じで話題が終わっちゃいました。

山田「漫才が好きなの……」

依藤: ぎゃはは(笑)!!!今も気まずくなってる(笑)!

Q3.ふたつのラジオ、すみわけはどうしてますか?

内田: 『モープッシュ』と『サスババ』のふたつラジオをやってるじゃないですか。「こっちでこういう話をしよう」とか、どうやって内容を分けてるんですか?

古川: たしかになぁ。

依藤: 元々、俺らのYouTubeで1週間に1回2時間おしゃべりする生配信をやってたんだよ。だから、『モープッシュ』がはじまるときに「YouTubeではその週あったことをしゃべってるから、モープッシュではコーナーメインでやろう」って話になって。で、その後『サスババ』がはじまることになって「どう差別化しよう」ということで、こっちは「毎週違う企画をやる」ってことになったの。

依藤「でも初出しの情報は地上波のラジオで言ったほうが良いんじゃないかってことになり、YouTubeの生配信はやめて……結局わけが分からなくなっちゃった」

古川: たしかに。依藤は結婚発表をTBSラジオのほう(サスババ)でしてて、長くやってた静岡放送のほう(モープッシュ)ではなく規模の大きいメディアの方でやるっていう……。でも、俺もちょっと正直そういう意識がなくはないというね。SBSラジオの方だと、長くやってる分、TBSラジオでは出せないぐらいの近い芸人の名前とかを出せたりする。

依藤: なんとなく、ちょっとあるな(笑)。TBSのほうでは全国的な有名人の話をしたほうが良い、みたいな。SBSだったら、普段のライブの話でも「説明しながらなら良いか」みたいな感覚がちょっとあるかな。

古川: 『サスババ』で俺が「ウーバーイーツやってる」って話をしたらそれがコーナーになったから、ウーバーイーツで起きたことはそっちで話すという軸はあるかも。なにか軸ができたら、それにまつわる話はそっち、みたいな。

内田: えー、なるほどな。

古川: 逆に『モープッシュ』では、あの、大仰天の木場の悪口とか……

依藤: ゲストにも呼んでないのにね(笑)。

古川「大仰天とライブ一緒になったときとかは、モープッシュでその話をしてる」

依藤: たしかに(笑)。なんか分かれてるね。

古川: 大仰天の軸と、ウーバーイーツの軸。いろんな軸に合わせて、自然とレールができていくんだよ。

依藤: こんなふうにラジオのことを聞くってことは、人間横丁もけっこうラジオが好きで、これからラジオを頑張りたいってこと?

内田: やっぱり「ラジオが面白い芸人になりたい」って思っちゃいます。

依藤: そうなんだ。そんなタイプに見えなかったよ。

山田: でも、ラジオ好きです。

古川: 人間横丁のラジオ面白そうではあるけどね。お金払うやつだから聞けてはないけど。

内田: ネタが面白くても、ラジオは「スーン」って感じだったら悲しくないですか?

依藤: ちょっと悲しいよね。

古川: 正直冷める。自分がファンだったら、もうファンやめるかもしれない。

依藤「だはははは(笑)!!!『ラジオ面白い』ってだけで人間的に魅力があるよね」

山田: ラジオが面白いの、大事です。

Q4.【依藤さんへ】依藤さんは後輩に優しいです。どんな意識で後輩と接していますか?

内田: 山田君からの質問です。依藤さんは後輩に本当に優しいなと思います。どんな意識で後輩と話していますか?

古川: 優しい……か?本当に?

依藤: いや、優しいでしょ、俺は。

内田: 山田君は、依藤さんのことを「まっすぐ優しい」と言っていました。

山田: 愛。愛だなぁって。

依藤: 愛に溢れてるからなぁ。

古川: いやいや、恐怖!恐怖で人を威圧している、恐怖の人間だから。

山田: 威圧(笑)?

依藤: そんなことない。お前が服忘れたり、目やにつけたりしてるからだよ。

古川: そのたびに恫喝する人間だよ?

内田: 恫喝!?恫喝されてるんですか(笑)!?

古川: 依藤のどういうところが優しいの?

山田「うーん、なんだろうな、この笑顔」

内田: 外見(笑)?

古川: 優しくしてくれた人が、これまでの人生で極端に少なかったんじゃ?

山田: そんなことない(笑)。

依藤: いろんな人に優しくされた上で、「依藤さん優しいな」ってなってるんだよな(笑)?別になにも意識してることはないけど、人としゃべることは割と好きだから、変そうな後輩がいたらメシに連れていったりしちゃうな。

古川: 依藤って特定の後輩をすごくかわいがるというより、満遍なく後輩を連れてくタイプ。そこはたしかに、良いところな気がする。

依藤: 芸人だと同じ人とずっと一緒にいるみたいなイメージあるけど、それをあんまり楽しいと思えないんだよな。いろんな人と行きたい。

古川: そのフラットさがあるのかも。

山田: たしかに。

内田「優しいからみんなと行けるんですよね」

古川: 山田君にちょっと怖いことしたら、猫みたいに逃げちゃいそうだな。依藤は自然にしているだけだと怖いからさ。

山田: 怖いと思ったことない(笑)。

古川: 恫喝する人間だから……。

依藤: お前だけだぞ、ずっと言ってんの(笑)。恫喝じゃなくて「怒る」で良いだろ。

山田: 依藤さんは、いろんな人と話したいんですね。

依藤: そうだね……「優しい」の定義がよく分かってなくて、ずっと考えてるんだよね。自分のこと優しいとは思わなくて、なにも気にしてないだけなの。いろんなことが「どうでもいい」と思ってる。だから「全然良いよ」とか「それにしようよ」とか「好きなの選んで」とかやっちゃうだけなの。これってさ、優しいと思う?俺なにが優しいなのか分かってないんだけど、たぶん気にしてないだけ。なにをされても、別に好きにすれば良いんじゃない?って感じ。

古川: 遅れて行っても「全然良いよ」って言うのは、優しい?

依藤: それを「優しい」と言われても、俺は別になんとも思ってない。「5分遅れても別に良いよ」ってだけ。

内田: 「優しい」の中に、「興味ない」がある?

依藤「そうそうそう。俺は多分いろんなことに興味ないの」

古川: 「ドライなだけ」とも言えるってことよね。

依藤: なんかさ、いっぱい耐えてさ、「僕は良いんだ」って言ってる人って、別に優しくなくない?相手が5分遅れてきてめっちゃ怒ってるけど「良いよ」って言う人って、優しくなくない?心狭い。

内田: 怒っていると言えないという、臆病さもプラスでありますね。

依藤: そう、だから俺「優しい」がずっと分かってないんだよ。

山田: 受け取る側の問題じゃないですか?

依藤「受け取る側が優しいって思ってりゃ良いのか?」

山田: 受け取ってる僕が「優しい」と思ってるし、笑顔が嘘じゃないから、信じられる優しさです。

依藤: そうか。相手がどう思うかで別に良いってことか。

山田: でも「本当の意味での優しさ」みたいなのもありますよね?

古川: ある種能動的というか、困ってる人に手を差し伸べるみたいな?

内田: 人にちゃんと怒ることが優しいっていう場合もありますよね。

古川: あーたしかにね。怒らない人って自然に「優しい」とも見えていくしね。でもその実、怒る人のほうが優しいんじゃないかという。

内田: 受け取り方で「怒られた!」って思う人もいるだろうし、「怒ってくれて優しい」って思う人もいる。すごい難しいですね。

依藤: たしかに難しいね。たまに優しいって言われるけど、ずっとピンと来てない。優しい動きはしてる気もするけど、別にこれって「優しい」じゃないよな?ってすごい思ってて。

古川「たしかに、俺が10年以上依藤と一緒にいて、抱く感情としては、怖い……」

山田: でも古川さんに怒るのは、優しさに入るんじゃないかなと。

内田: でも恫喝なんだよ(笑)?

古川: 結局は自分に繋がることだから。俺がだらしないと自分に対してデメリットあるから、怒る。

依藤: そうそう、一応その理屈はあるよ。

古川: デメリットがある。かなり合理的な思考。

依藤: 他人は別に好きにすれば良いと思うけど、自分にデメリットあるのは怒って良いとは思ってるから。

古川: それは優しさ由来ではないんだよね。

依藤: そう、別に優しいではない。

内田: 自分のために怒ってるみたいな感じ?

依藤「そうだね。だから優しくないです(笑)」

山田: 優しくないになっちゃった(笑)!でも笑顔がね、優しいから。

内田: 人ってやっぱ、顔で得をすることがありますね(笑)。でも興味ないのも含めて、こっちは優しいと思ってますから!

依藤: ありがとうございます(笑)。

古川: 結構ご飯とかも行ってるもんね。

内田: また行ってください!!!

依藤: 行きましょう(笑)。

Q5.【古川さんへ】「気にしすぎ人間」として快適に暮らせていますか?

内田: 古川さん、「気にしすぎ人間」として快適に暮らせてますか?

古川: き、気にしすぎ人間?

依藤「『気にしすぎ芸人』でなく?『気にしすぎ人間』で合ってる(笑)?

古川: 「気にしすぎ芸人です」って言わしてくれよ!!!『アメトーーク!』出られないじゃんか。

依藤: 「僕たちは、気にしすぎ人間です!」ってね(笑)。

古川: 人間だったら出られない。芸人じゃないと出られないから(笑)!

内田: あはははは(笑)!今回は人間で。

古川: でもたしかに“気にしぃ”というかね。自意識過剰の部分はけっこうラジオでも話したりしてる。「苦しくない?」とか「大変じゃない?」って言われることもあるけど、自分のなかではそれが通常モードなんだよね。

古川「考えすぎて病むってことはまったくない」

内田: へー、そうなんですね!

古川: へこむとか病むことはない。気にしすぎていろんなことを考えてるからこそ、あらゆることに対して言い訳とか誰かのせいにするっていう保険や予防線を張り巡らせられるだけ張り巡らせているから。セーフティーネットがどこにでもある。

内田: ふかふかなんですね!

古川: だから、逆に落ち込んだりすることがないんだよ。

人間横丁「えー、すごーい!」

古川: 嫌なことがあっても、予防線からひとつを引っ張り出して「これは俺のせいじゃなくて、あれのあれがああだったせいだし」とか、「これがダメだったらこうすれば良いし」っていう思考ができてるから、すごい快適かもしんない。

内田: すごい!私も気にしすぎのほうなんですけど、気にすれば気にするほどいろいろできなくなっちゃうんです。人に対してなにか気になったとき、自分がそれをできなくなるからどんどん活動範囲が狭くなっていく気がして。

古川: 「ああいうことやってる人ってあぁだよな」って、考えちゃうと、それがもうできなくなるんだ。

内田: はい。できなくなっちゃう。

依藤: あー、古川もそれはありそう。

古川: 縛り付けて縛り付けて、究極なにもできなくなっちゃうんだよね。

内田: そう。そういう状態になっていっているような気がして。どうやって快適に生きたら良いんだろう?って……。

古川: たしかに、それはあるかもな。

内田: でも、古川さんは保険をかけることで動けるようになってるってことですか?

古川: ま、そうだね。うーん……でも、動けてないかもしれない。

依藤: 動いてるけど関節ガチガチな気はする(笑)。

古川: ガチガチなんだけど、落ちないというか……。

依藤「古川は、めちゃくちゃ自己矛盾みたいなものがあるんだよ。『なんであれは嫌でこれは良いんだ?』とか、めっちゃある。『なんで?』って聞いても『分かんない』とか言われる」

内田: あ、山田君だ(笑)。

依藤: そうそう(笑)。自分でも分からないで、そんなことがありえるんだって思う。

内田: へぇ~。

古川: 人間ていうのは、全員、矛盾を孕んでる。俺だけに限った話じゃない。

依藤: それもよく言うよなー。

古川: だから自分が批判していた動きを自分がしてても、「人間は自己矛盾する生き物だから、それはそれで良いんだ」みたいな感じ。

内田「誰かと話していると『この人って言い訳ばっかだな』とか思いません?」

古川: 人に対して?あ~……思うことはあるかな。

内田: それを思ったら、その「自己矛盾だな」とかも「これも言い訳になってしまう」みたいになって、「うわー」ってなりませんか?

依藤: 古川は呼吸をするように言い訳ができる。本当に矢継ぎ早に、なんでこんないっぱい言い訳出てくんだろう?みたいなときあるよ。

古川: 依藤いわく、俺は言い訳を瞬時に出してそれを真実だと自分に思い込ませる術を持ってるらしい。

依藤: そう、怖い。過去に吉住さんとラジオをやったことがあるんだけど、そんとき吉住さんが松葉杖をついてたんだよ。で、古川が見た瞬間にそれを笑ったの。「なんで人がケガしてるのを見た瞬間に笑うんだ、おかしいだろ」みたいなことをラジオで言われたんだけど、「いや、これこれこういうふうに思って、こうだったんで、こういう意味で笑ったんです」みたいに言うわけ。で「見た瞬間に笑ったのに、そんな理屈あるか」みたいなことを言われるのよ。本当に考えてる時間なんてないのに、バーッていっぱいしゃべり出す。絶対にその瞬間そんなに考えてないでしょ?でも「正しい」と思ってしゃべれんのよ。

依藤「めちゃめちゃ言い訳して、後から自分で『そう思ってたんだ』って過去の記憶を改ざんすることができる。だからなんでも言い訳ができる」

古川: 思考の言語化の文字量が多いから、それが自意識過剰に見えてんのかもね。文字量の多さで「気にしすぎ」に見えてるとか?もしかしたら、AI生成的にただただ言葉を並べてるだけなのかもしれない。

依藤: あるある。1個言い訳するとかじゃなくて、どんどん矢継ぎ早に「これこれこうだし、これでこうだし……」とずっとしゃべり出すときがある。なんか怖い。

依藤「たまに、本当にAIみたいになる(笑)」

山田: えー!そうなんだ。

古川: うん。「気にすぎ人間」でもないのかもしんないね、俺は。じゃなくて、「気にすぎAI」。

みんな: あはははははは(笑)!!!!!

山田: AIになった(笑)。

古川: そういうものなのかもしれない、もしかしたら。

内田: そうだったんですね。逆に、ある意味前向きな人?

古川「気にしすぎて、もう行きつくとこまで行って、むしろ楽観的。むしろポジティブかもしれない」

内田: そうなんですねぇ。うわぁ、それを目指してみます、私も。言葉を生成するっていうことを目指してみます。

古川: 生成は良いよ。『HUNTER×HUNTER』とか『DEATH NOTE』読むと、自然とそうなるかもしれない。

依藤: ならねぇよ(笑)。みんなめちゃくちゃ読んでるぞ。

内田: 文字をいっぱい読むんですね(笑)。

エンディング

山田: 終わりの時間が来ました。

依藤: 終わりの時間?

山田: はい、来てしまいました。

内田: エンディングに行きま~す。

古川: わ、エンディングもあるんですか。

依藤: ラジオみたい!

人間横丁「今日はありがとうございました!!」

古川: こちらこそありがとう。いやぁ、ほんとあっという間だった。

依藤: 楽しかったです。もっとしゃべりたかったです。

古川: 人間横丁とこんなにしっかり話すことってあんまりない。依藤と普段ご飯行ったりしてるイメージがあるから、俺が立ち入れない領域のコンビだと思ってた。

内田・山田: そんなことない、そんなことない(笑)。

内田: 前、「ラジオでご飯行こう」って言ってくれましたよね。

依藤: あー、そうだそうだ。「誰かゲスト選んでください」ってときに、俺らが人間横丁選んで。

内田: それでメッセージとして「ご飯行こう」って伝えてくれて。だからずっと楽しみにしてたんです。

※2023年9月11日『おとなりさん』(文化放送)にて、ゲストのサスペンダーズが次のゲストに人間横丁を指名。その際、古川が「依藤だけじゃなく俺ともご飯に行こう」という旨のメッセージを伝えた。

依藤「あー、まあ、あれは嘘だからね。絶対」

古川: 生成しちゃったかもしんない。

内田: えー?本当に(笑)?

古川: でも、行きたいとは思ってる。本当に。

依藤: 行けば良いじゃん、このあと。

古川: このあとは無理だよ。

依藤: 理由聞いて良い(笑)?

古川: ウーバーイーツが……。

依藤: ウーバーイーツ理由にすんなよ。あれ、空き時間でできるバイトなんだから。

内田・山田: あははははは(笑)!!!

内田: じゃあしょうがないですね(笑)。でしたら、ウーバーイーツがないときに!

古川: 人間横丁には、本当に、なんかシンパシーを感じるんだよ。

依藤: なに?それも嘘?

古川「本当にふわふわしてるけど、芯があるっていうかさ。ふたりとも良い意味で毒気もあるから、話しててなんか心地良いというかね。良い意味の性格の悪さ。ただほんわかしてるだけじゃないという」

依藤: ちゃんと斜めで見れてる人たちっていうとこあるよね。

古川: 良いよね。

山田: じゃあご飯行きたいですよね。

内田: ほんと行きたいです!

古川: そうだね、また。

依藤: 決めれば良いじゃん。今。

古川: 日程決めんの、俺得意じゃない。

依藤: こいつどんだけ逃げんだ(笑)!!!

内田「じゃあ今日は絶対連絡先交換しましょうよ!」

古川: してないっけ?

山田: 多分してない気がする。

古川: そうね……。

依藤: 嫌そうじゃん。うわ、連絡先交換も嫌そうじゃん。

古川: それは全然全然、全然。

依藤: 「それは」とかも(笑)。「連絡先交換までなら良いけど」、みたいな言い方してる。

古川: そんなつもりないけど……。

内田: 絶対変なLINEしないんで!誕生日のときもLINEしないんで!

古川「あーなるほどね。うれしいよ」

内田: 余計なLINEしないんで!!

依藤: 「誕生日おめでとう」は余計じゃないよ(笑)。

古川: それを聞けて安心したよ。

内田: じゃあ交換しましょう!

内田: 山田君は、今日の感想なにかありますか?

山田: あっという間でした!

内田「もっといっぱい聞きたいことあったね」、山田「いっぱいあったけどね。楽しかった」

古川: 楽しかった……けっこう。

内田: また……。

古川: そうだね、また……。

内田: えへへへ(笑)。

依藤: なんか気まずくなってる(笑)。

内田: 悲しい。なんでだろう(笑)?

古川: 気まずくなっちゃった。あんな楽しかったのに。「ご飯行こう」あたりからちょっと雲行き怪しくなった。

依藤: 壁ができたね。

内田: 悲しい……。

山田: 楽しかったです……(笑)。

内田: ……では、第7回もお楽しみに~!!

インタビュー終了後の様子。連絡先を交換しようとするも、古川のLINEの不具合により交換できなかった

構成:堀越 愛
写真・サムネイルデザイン:ヘンミモリ
協力:藤田 うな、リカコ

PROFILE


後列左:古川彰悟(サスペンダーズ)
後列右:依藤たかゆき(サスペンダーズ)
前列左:山田蒼士朗(人間横丁)
前列右:内田紅多(人間横丁)

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