初出場・ユーのカー！AUNに喜利神降臨！目標は、打倒・奥森皐月《第8回「AUN ～新呼吸～」出演者インタビュー》

2024年8月17日（土）に、『AUN ～新呼吸～』が開催される。これは、日本イチ大喜利が強いコンビを決める『AUN～コンビ大喜利王決定戦～』予選大会のこと。『AUN～コンビ大喜利王決定戦～』は次回で第8回となり、本選が10月26日（土）、予選第一弾が8月17日（土）、予選第二弾が9月20日（金）に開催される。

★第8回『AUN～コンビ大喜利王決定戦～』詳細はコチラ

ユーのカー（エアコンぶんぶんお姉さん＆栗原）は、説明が必要なユニットである。エアコンぶんぶんお姉さんは、吉本興業所属のピン芸人。お笑いだけでなく音楽活動にも精を出し、幅広く活躍中。栗原はフリーの芸人だけでなく、お笑いライブ制作団体「ザクセス」の代表としても活動。『新呼吸』メンバーにも、栗原と関係値が深い芸人は多いのではないだろうか。そんな才能豊かな二人が組んだユニットが、ユーのカーである。正式なコンビではなく‟ユニット”だが、仲の良さには自信を見せる。過去にユニット時代の都トムが『新呼吸』で優勝した実績もあり、阿吽の呼吸に絆の形は関係ない。初登場となるユーのカーは、『新呼吸』にどんな風を吹かせるのか。

大喜利のコンカフェ出身

———ユーのカーさんは、AUN初出場ですね。オファーが来たときはどう思いましたか？

エアコンぶんぶんお姉さん（以下、エア姉）：　ユーのカーを組んだ理由が「AUNに出たい」だったんで、目標をクリアできました。

栗原：　そうなんだ。AUNを目がけてたんだ。

エア姉：　なんかさ、ユニット組むと雰囲気的に大喜利強そうに見えんじゃん（笑）。まず雰囲気を出して、「AUNに呼んじゃおう」と思わせようと。

栗原：　じゃあ、見事に成功したんだ。

エア姉：　正直、成功した。いったん、うちのなかで目標クリアした。「絶対に勝ち上がるぞ」という気分になってる。

———栗原さんはいかがですか？

栗原：　僕はもともと、芸人をはじめる前から大喜利をやっていて。芸歴はオオギリストはじまりなんです。

エア姉：　オオギリスト？あんま芸人がオオギリストって言うな（笑）。

栗原：　昔『喜利の箱』っていう大喜利ができるお店があって。そこの常連客だった。

エア姉：　大喜利のコンカフェの常連ってこと？

栗原：　（笑）。もともと大喜利コンカフェの常連だから、負けるわけにはいかない。

エア姉：　それは負けられないね。『喜利の箱』の顔が立たないね。

栗原：　『喜利の箱』には「大喜利道場」っていうのがあってね。

エア姉：　あ、争わされんだ。

栗原：　“喜利神”っていう謎の番付がある。

エア姉：　なに、喜利神だったの！？

栗原：　喜利神だった。

エア姉：　マジで！？

栗原：　『喜利の箱』の喜利神として、負けるわけにはいかない。

エア姉：　それは負けられない。ヤバいね。

———喜利神は、番付のなかでどのくらいの位置なんですか？

栗原：　上から3つ目くらいですね。

エア姉：　けっこうすごい。マジで通い詰めないと無理だ。

栗原：　ただ通ってただけかもしれない。“通えば通うほど”のやつだったから。

エア姉：　入店ポイント（笑）。

栗原：　ポイント溜まってただけかもしれない（笑）。

エア姉：　でも、強そうっちゃ強そうかも。喜利神ってとこだけ言っとけば。

———大喜利には、お二人とも自信がありそうですね。

エア姉：　はい。かかって来いって感じです。

———ユーのカーさんはユニットですが、コンビネーションはいかがですか？

エア姉：　ユニット界では、相当仲良いと思う。

栗原：　だいぶ仲良い自信はあります。

エア姉：　仲良いままでいたいから、お笑いの話をいったんやめたりもします（笑）。「このままだと仲悪くなりそう」って理由で、ネタ合わせ中断したりする。

栗原：　たしかに。仲悪くなるくらいなら、ネタをそんなに詰めない（笑）。

エア姉：　のびのびやっています。

栗原：　仲の良さだけで。

———では、阿吽の呼吸はばっちりですね。

エア姉：　けっこうバッチシかも。

文字数では負けない

———今回の対戦票がこちらです。

エア姉：　おお～、緊張する。

———ご覧いただいて、いかがですか？

エア姉：　都トムと友田オレ＆惹女香花はさ、もう（新呼吸の）決勝に行ったことがあるじゃん。だいぶ怖い。

栗原：　たしかにね。

エア姉：　なんか、「文字数では負けない」みたいな感じはする。

栗原：　たしかに、この四角の枠を誰よりも……埋めてる。

エア姉：　誰よりも黒くしてるって自信あります。

栗原：　一番説明が必要。そこの自信はあるかも。判じ絵もさ、俺らだけありえないくらいの情報量だったよね。

エア姉：　そう、情報量すごかったよ。

栗原：　知っていればわかりやすい。知らなきゃ終わりだけど。

エア姉：　シモリュウとかカッコよかったよね。シンプルでちょっと憧れる。

———特にあたりたくないコンビはいますか？

栗原：　うーん。今回のメンバーのなかで、唯一仲良くないというかお会いしたこともないのがシモリュウさん（笑）。だからどういう感じになるのかわかんないよね。

エア姉：　たしかに。当日までに、街とかでお会いできれば良いんだけど。

栗原：　街で仲良くなれば、やりやすくなるかも。

エア姉：　ライブ情報とか調べて、劇場の近くをうろついてみようかな。うまく運びたい。出会っとこう。

栗原：　うん、先に会っておくのは良いかもね。

———けっこう仲の良いコンビが多いですか？

栗原：　そうですね、うーん……

エア姉：　うーん…………。だいぶ仲良いかも、正直。友田オレの主催ライブに呼んでもらったこともあるし。栗原は都トムと毎月ライブやってるし。

栗原：　そうだね。

エア姉：　なんか、普通にめっちゃみんな友達。さっき「うーん」とか言ったけど（笑）。

栗原：　誰とのエピソードを話そうか、今すごい考えてます。

エア姉：　そんな、誰とも友達じゃない（笑）？

栗原：　いや、なにを話そうかな（笑）。でも僕は都トムかな。毎月一緒にトークライブやってるし。一回、都トムが所属してるジンセイプロに入りかけるくらい仲良かった。

エア姉：　え、ジンセイプロに？

栗原：　うん。

エア姉：　ジンセイプロってさ、あんの！？都トムが嘘ついてんのかと思ってた。

栗原：　いや、嘘の事務所じゃない。ある事務所。

エア姉：　そうなんだ、あぶねぇあぶねぇ。

栗原：　高木払いと一緒にジンセイプロとしてモノマネ番組のオーディションに行ったことがある。

エア姉：　え、踏み入れてんじゃん。

栗原：　テレビ局の受付で「ジンセイプロから来ました」で通ってるから。

エア姉：　え、そうなの。じゃあジンセイプロからしたらさ、裏切り者だと思われてるんじゃないの？

栗原：　そうだね（笑）。

———エアコンぶんぶんお姉さんさんはいかがですか？

エア姉：　うーん……倒したいのは……奥森皐月。

栗原：　一番のライバルは、MC。

エア姉：　だって、毎回出てるから。奥森皐月を倒したら毎回AUNに出れるんだろうなって。

栗原：　たしかに。本戦にも出てるし、『新呼吸』は譲ってくれても良いよね。

エア姉：　ちょっと、倒させていただきたいみたいなところはあるかも。

栗原：　MC力をアピールできたら良いかも。

エア姉：　大喜利しつつMCもして。

栗原：　裏まわしもして。

エア姉：　すごいね、それ。まわせると思わせたら、倒せるかもしれない。

栗原：　勝手に仕切りはじめたら良いんじゃない？

デジタルハリウッド大学

———優勝候補になりそうなコンビはいますか？

エア姉：　惹女香花を邪魔しようと思う。うち『新呼吸』楽しみというかちょっと緊張してて。ライブで惹女香花に会ったとき「どんな感じのライブなの？」って聞いたら「めっちゃ楽しいですよ。けっこう盛り上がる感じです！」みたいに教えてくれて。どうやら「本気で優勝しにいく」ようなことを言ってたんで、邪魔しようと思う（笑）。

栗原：　単純に邪魔をする。

エア姉：　単純に邪魔しようかと思います。

———優勝を阻止する？

エア姉：　阻止する。

栗原：　僕は、ナユタのおのはら君をライバル視しています。

エア姉：　え？

栗原：　このメンバーのなかでは、高学歴キャラは東大のおのはら君ですよね。僕も高学歴なんで。つぶし合っちゃうかなと思って。

エア姉：　高学歴なの？

栗原：　高学歴なんですよ。

栗原：　高学歴。

エア姉：　「東京大学」って短い漢字で、「デジタルハリウッド大学」って長いカタカナだけど、大丈夫そう？

栗原：　こ、高学歴。

エア姉：　ごめん、わかんないわ。

栗原：　高学歴。

エア姉：　入試とかあんの？

栗原：　入試あるよ。俺は、スケッチブックに描いたオリジナルキャラクターを見せた。

エア姉：　“見せる”っていう入試！？

栗原：　見せて、引っ込めた。で、入学した。

エア姉：　そうなんだ。

栗原：　東京大学はね、たぶん引っ込めなくて良いと思う。デジタルハリウッド大学のポスターもすごいカッコいいから。カッコいいのが高学歴じゃない？東大も、カッコいいから高学歴。

エア姉：　うん、東大もカッコいいよ。

栗原：　デジタルハリウッド大学もカッコいいから。

エア姉：　違う。「高学歴だからカッコいい」。高学歴にカッコよさが追いついてきてんの。「カッコいいから高学歴」ではないから。

栗原：　カッコいいのを高学歴って言ってるわけじゃないんだ？

エア姉：　言ってないよ（笑）。ポスターってなに？

栗原：　学生数が少ないから、デジタルハリウッド大学の宣伝をしておきたくて。卒業生として。

エア姉：　どういうポスター！？

栗原：　バカにされたい大学。開き直ることで、あんま気にしてないですよ～みたいな感じを大学自身が出してるポスター。これ、学長。

エア姉：　カッコいいね、学長。

栗原：　学長、カッコいいよ。バンドとかもやってて。

エア姉：　え、めちゃカッコよ！

栗原：　俺が卒業するとき、卒業パーティーで『前前前世』弾いてた。

エア姉：　めっちゃカッコいいじゃん（笑）！

栗原：　これを見てるお笑い好きの高校生、ぜひデジタルハリウッド大学に入ってください。

作戦：元気に

———コンビの強みを教えてください。

エア姉：　ユニットなので、各々で頑張ってるってのが強み。

栗原：　たしかにね。今回、告知で過去に出たいろんな大会の戦歴が出てて。ユーのカーは、各々で頑張ってたね。

エア姉：　二人でなにも頑張ってないよ（笑）。

栗原：　ユーのカーでなにかをやったことが1個もなかったね。

エア姉：　各々でちょっとずつ協力し合ってるところが強みかな。

———『新呼吸』に向けた秘策があれば教えてください。

エア姉：　…………。ヤバイ、ここで黙ってたら作戦ないと思われる。

栗原：　（笑）。作戦って言われると……。二人とも……

エア姉：　今作戦考えてるのがバレバレ。作戦……

栗原：　リアルなこと言うと、元気をいっぱい出そう。

エア姉：　最初の作戦すぎる（笑）。

栗原：　いっぱい出そう。

エア姉：　うん、たしかにそう。元気をいっぱい出して、気付いたらいっぱいポイントが溜まってるみたいな感じにしよう。

栗原：　『喜利の箱』時代と一緒だ。通い詰めることでポイントが上がって喜利神までいけたから。そのときの成功体験がある（笑）。

エア姉：　たしかにそうかも。

栗原：　『喜利の箱』での成功体験を、AUNで出す。

エア姉：　出せれば良いね。とにかく、気付いたらポイントが溜まってる。そういう感じでいこうか。

栗原：　楽天ポイント感覚でね。

エア姉：　携帯料金がポイントに還元されてるみたいな。意外と溜まってんだ？みたいな。

栗原：　毎日携帯使うのと同じくらいの、当たり前の感じで。

エア姉：　それで行こう。

ハッ！！！

———最後に、意気込みをお願いします。

エア姉：　元気に、盛り上がっていきたい。

栗原：　結果より、まずライブを盛り上げたいね。

エア姉：　ということで、自分たちを鼓舞するために……太鼓です。

栗原：　良いね、それで盛り上げよう。景気づけに。

エア姉：　ハッ！！！

栗原：　これ、出して叩いたほうが楽しいよ。

エア姉：　ハッ！！！

栗原：　それでもけっこう楽しいかもしれないけど……

エア姉：　どんどこ♪どんどこ♪

栗原：　出して……

エア姉：　どんどこ♪

栗原：　出して、太鼓自体を叩いたほうが楽しいよ。

エア姉：　ハッ！！！

栗原：　出したほうが良いよ。

エア姉：　あんま出せないというか。

栗原：　え、なんで。

栗原：　あ、風邪ひいてる。

エア姉：　そう、太鼓、風邪ひいてて。だからあんまり開けないであげたいみたいなところある。

栗原：　感染ると良くないしね。隔離してるんだ。

エア姉：　そう、隔離してたんだよね。

栗原：　じゃ、これで叩こう。

エア姉：　うん。ハッ！！！頑張ります。

栗原：　僕を育ててくれた大喜利ルーム『喜利の箱』にトロフィーを持ち帰ります！

エア姉：　奥森皐月を倒します！

PROFILE

ユーのカー

左：エアコンぶんぶんお姉さん
右：栗原

文・写真・構成：堀越 愛
取材：武山
協力：なかのなつみ