2025.04.08
【超お弁当解説コンテンツ『BENTOBEN』×ママタルト】ロケ弁は「増える楽しみ」であり「初心に戻してくれる」存在《収録直後インタビュー》
2025年4月8日(火)、“弁当愛”を語りつくす超お弁当解説コンテンツ『BENTOBEN』第1弾「喜山飯店 × ママタルト大鶴肥満」が公開された。『BENTOBEN』は、お弁当だけが置かれた空間で著名人たちが“弁当愛”を語るベントートークコンテンツ。

本コンテンツの初回ゲストとして登場したのは、ママタルトの大鶴肥満&檜原洋平。収録では、肥満は「喜山飯店」、檜原は「いちのや」と、それぞれが愛するお弁当について語りつくした。(第2弾「いちのや × ママタルト檜原洋平」は、2025年4月25日(金)12時に公開予定)

収録の合間、二人にインタビューを決行。収録では1番好きなお弁当を語っているので、インタビューでは“2番目に好きなお弁当”や、ロケ弁の思い出について話を聞いた。
2番目に好きなお弁当
———収録お疲れ様でした!肥満さん、収録ではどのくらいお弁当を食べたのでしょうか?
大鶴肥満(以下、肥満): 3個しか食べられてないですね……。
———3個“しか”ですか?
肥満: 申し訳ない……。期待に応えられず、自責の念とご飯の重さで押しつぶされそうな状態でございます……。

———普段はどのくらいお弁当を食べますか?
肥満: 向こうから「やめてくれ」と言われるまでは食べられるかな。

———収録では、肥満さんと檜原さんが一番好きなお弁当に焦点を当てていましたよね。なのでこのインタビューでは、2番目に好きなお弁当について聞きたいと思います。
檜原: 僕は、銀兵衛!
肥満: 銀兵衛は小松海佑。
檜原: あ、「金兵衛」です(笑)。枝豆とかカレー味のマカロニとかが、すごく美味しい。
肥満: 僕は「今半」の牛玉弁当。やっぱ、開けたときにテンションが上がります。「今半」といえばすき焼きじゃないですか。となったとき、牛肉だけの牛肉弁当選ぶ人も多い。でも僕は、卵があることによって、肉と卵を両方とも「美味しい」と思える幸せな状態でフィニッシュできると思う。良いお弁当ですね。
子どもの興味に寄り添える大人に
———お二人は、ロケ弁は好きですか?身体づくりに力を入れている方など、芸能人のなかには、あえてロケ弁を食べない方もいますよね。
肥満: ロケ弁、好きです!我々は、まだロケ弁をたくさん食べられる位置にいないんですよ。だから、いつか自分もロケ弁を食べない側にまわってしまうのではないかという恐怖に怯えながら、毎日を過ごしています。「ロケ弁食べないからあげるよ」とか言う側にならないよう、常にロケ弁に熱い情熱を持って、芸能生活を進んでいきたいなと思っています。

———初めてロケ弁を食べたときのことは覚えていますか?
檜原: 僕は大学生のときですね。『学生HEROES!(学生才能発掘バラエティ 学生HEROES!)』(テレビ朝日)という番組の収録に行ったときに弁当が用意されてて、みんなを代表してディレクターさんに「ありがとうございます!」と言いに行ったんです。そしたら「弁当があるのは普通だよ」と言われて。「あ、そうなんですか」と言ったのが、最初のロケ弁の記憶です。
肥満: 最初のロケ弁は覚えてないんですけど、僕は実家がお総菜屋さんなんですよ。で、実家からチャリで10分くらいのところにロケ弁で有名な「津多屋」があるんです。テレビを観てると、けっこう芸能人の方が「津多屋の弁当美味しい!」って言うじゃないですか。すると見てる人は、普通「食べてみたい」と思いますよね。でもうちの親は尖ってたんで、「わざわざ買う必要ないよ」とか冷めた意見を言ってきて。なので僕も「そうなんだ」と冷めた気持ちでいたんです。けど、いざロケで「津多屋」のお弁当を食べたとき、感動したんです。この経験から、「教育の際は子どもの興味を削ぐようなことは言わないようにしよう」と思いました。
———ロケ弁を機に、子どもの教育方針が決まったんですね。
肥満: はい。子どもが興味を持ったことに対し「食べてみたいね~」と寄り添える大人になろうと思いましたね。

ママタルトにとってお弁当とは?
———「お弁当」という言葉を聞いたとき、思い浮かぶことはなんですか?
肥満: 僕はやっぱり、実家ですね。お弁当のプラ容器が大量に家にあったので。
檜原: 僕はピザハットでのアルバイトを思い出します。休憩で「ほっかほっか亭」に行って、弁当を食べるのが楽しみだったんですよ。当時毎日のように食べてたのが、とりめし。スライスした唐揚げが乗ったお弁当なんですけど、安くて大好きでした。今でもとりめしを食べると、大学生のときの気持ちが蘇ります。

———賞レースなどの大勝負のとき必ず食べる、勝負飯はありますか?
檜原: ピザハットで10年アルバイトしてたので、僕はこれまで宅配ピザをいっぱい運んできたんです。なので去年(2023年)から、大勝負の前には「売れてなかったときの自分とお別れ」という意味でピザを食べながらお別れパーティーをするようになりました。
肥満: 勝負飯かぁ……。オズワルド伊藤さんや蛙亭イワクラさんとルームシェアしていたとき、僕だけファイナリストになれていなかったので、賞レースのときはいつも見送る側だったんですよ。僕はいつもピザを焼いて、「これ食べて頑張ってきてください」と見送っていたんです。でも今年(2024年)はついに、ピザの作り手側じゃなく食べる側にまわったので……じゃあ、誰が僕の勝負飯をつくってくれるんだろう?って状態ですね。
※取材は、ママタルトがM-1ファイナリストになった直後の2024年12月中旬に実施。

———最後の質問です。お二人にとって「お弁当」とは?
檜原: 収録に行くとき、事前にマネージャーや知り合いのスタッフさんに「今日はお弁当ありますか?」って聞いて「あります」と返ってくると、その日の楽しみが1個増える。お弁当は「増える楽しみ」です。
肥満: 昔アルバイトしていたとき、食費がもったいないから自分でお弁当をつくって持って行ってたんですよ。でも、寝る前につくって朝早く起きて準備するのがすごく大変で、途中で飽きちゃったんです。なので、ロケでお弁当があると「食べる人のために作ってくれる人がいるんだ」と思います。お弁当への感謝の気持ちを忘れてはいけないなと思いますね。『最強伝説 黒沢』では、ホームレスたちがお弁当を最初にもらったときは「ありがとうありがとう」と感謝してたのに、1週間くらいすると「俺の好きな具材が入ってないじゃねーか」とわがままを言うようになるんですよ。ロケ弁は「うぬぼれるなよ」と言ってくれる、僕を初心に戻す存在ではないでしょうか。
「BENTOBEN」とは

弁当には、物語がある。主菜、副菜のバランス、うま味、塩味、甘味、酸味、苦味をどう散りばめて、どう彩っているか、そしてどんな想いでつくられているのか。その物語をどう読み解くかは、食べる人にかかっている。どんな順番で食べ、どんな想像をして食べるのか。余すことなくその弁当愛を語る番組。
「くるめし」とは
ロケや展示会などの大型イベントから、役員会議・ランチミーティングまで、ビジネスの場における幅広いニーズに応じた宅配弁当を検索・注文できる国内最大級の法人向けフードデリバリーサービス。
文, 編集, 撮影:堀越 愛