【スパイシーガーリック単独公演『チャイルドライク』直前インタビュー】大人が子どもに戻るバカコント!ミセスの穴は「僕たちが補います」

4月19日(日)に、プロダクション人力舎(以下、人力舎)所属のコンビ・スパイシーガーリックの単独公演『チャイルドライク』が開催される。単独公演の開催は、2023年、2025年に引き続き今回で3度目。

2022年には『NHK新人お笑い大賞』優勝や『キングオブコント』準決勝進出を果たした彼ら。しかしその後、『キングオブコント』では準々決勝止まりと少々苦しい時期を過ごしたという。

それでも、今年2月に開催されたビートたけし杯『お笑い日本一』では堂々の優勝を飾り、お笑い界の巨匠・ビートたけしから「リズムがあって心地良く、絶対ウケるネタだった。彼らは売れるときに来ている」と絶賛された。漫才&コント二刀流No.1決定戦『ダブルインパクト』でも予選を1位通過するなど、新たな角度からも挑戦し続けている。

スパイシーガーリック 左:片山 智勝、右:ジョン

またお笑いの波に乗り始めた彼らが渾身の力で挑む、今回の単独公演について話を聞いた。

★第3回スパイシーガーリック単独公演『チャイルドライク』詳細はコチラから

「バカコント」を突き詰めた単独ライブに

———4月に単独ライブ『チャイルドライク』が開催されるそうですね。2023年に開催された初単独ライブから約3年が経っています。状況や心境の変化はありましたか?

片山 智勝(以下、片山): 2022年に『NHK新人お笑い大賞』を獲らせていただいてから、あまりこう、上がっていけてる実感がなかったんですよね。『キングオブコント』の結果もここ数年は準々決勝で止まってしまってるので、今回は本当に「キングオブコントに向けた単独ライブ」という感じです。

———では、これまでの単独ライブと比べて、今回はネタの雰囲気も変わってくるのでしょうか。

片山: いろいろ意識は変わってますけども、やりたいのは一貫して「バカコント」です。前回、動きをつかったバカコントのみをやる単独ライブ『生動』を開催しましたけど、引き続きそこのブレはないですね。それを今回、突き詰めてレベルアップしたいなと。

———前回は「動き」をテーマにされていたとのことですが、今回のテーマを教えてください。

片山: 今回の単独ライブでは、「大人が子どものように振る舞って童心に返る」をテーマに『チャイルドライク』というタイトルを付けました。こんなこと言ってますけど、なんやかんや理由つけてバカコントをやりたいだけです。

———成長はしているけれども、あくまでも今までの延長線上なんですね。

片山: そうですね。もしかしたら成長もしてないかもしれない。

———メインビジュアルも、目を引くデザインですね。どんな意図や思いを込めているのでしょうか。

片山: 実はジョンが、単独ライブの前日に誕生日を迎えて30歳になるんですね。ジョンもいよいよ、めちゃくちゃハッキリ大人になりますし、僕はもう35歳でめちゃくちゃ大人です。だけれども、まだまだここから童心を忘れないコントをやるぞって意味で、大人びたスーツの下でふざけているような写真を撮りました。

ジョン: 僕のためにってことですよね。

片山: お前のためにってことではないけれども。

———お二人とも、単独ライブのときにはもう大人になっているんですね。

片山: ジョンなんて、19歳で養成所入ってきて、本当にクソガキみたいな感じだったんですよ。それがもう30歳。でもジョンの良さって、本当に5歳児みたいな子どもっぽさがあるところなんです。それを忘れてほしくないというか。

ジョン: 僕は5歳児のつもりはないんですけども。

片山: ジョンは女性とかを知っちゃって、ちょっとずつ変わっていっちゃったんですよ。前だったらもう少し攻められたところが、女性の目を気にしてるのか、グッと我慢しちゃうみたいな。

ジョン: そりゃそうでしょ。きれいな人がいたらカッコつけるよ。恥ずかしいもん。前に出てスベったら恥ずかしいもん。いろいろ経験を経て変わりましたから。

片山: 変わんないでほしい。子どもでいてほしい。もちろん大人になるのはわかりますけども、大事な童心の部分を忘れないでいてほしいっていう。これはお互いに言えることですけどね。

———今回の単独ライブについて、今までとは違う点があれば教えてください。

片山: 今回披露するネタは、いわゆる「オシャレさ」みたいなものは全部取っ払いました。

ジョン: 伏線回収とか、恥ずかしいもんね。

片山: しない、しないしない。本当はやりたいんですけど。1回目の単独ライブのときは、ちょっとカッコつけたんですよね。で、2回目のときにそれを取っ払おうと思ってバカコントしたんですけど、やっぱまだカッコつけてた。だから今回のネタに関しては、もう本当になんのカッコつけもないです。大バカコント。

ジョン: 「やっぱり取っ払わなきゃ良かったな」っていうくらいまで取っ払う。

片山: それと、前回と違う部分として、初めて演出家の人に入っていただくことになりまして。昔よしもとにいた元芸人の百武大輔くんで、僕の同期なんですけど。芸人の養成所に入る前にやってたカラオケバイトで知り合ってからの仲です。

———けっこう長いお付き合いをされている方なんですね。

片山: その人が去年の単独ライブを観に来てくれて、そのときに「演出としてスパイシーガーリックの単独ライブに参加したい」と申し出てくれたんです。正直、自分の単独ライブに演出家を入れることにピンときてなかったんですけど、彼は元々お笑いもやってましたし、付き合いも長くて信頼してるので。今回の単独ライブで、僕たちのネタをもとに全体の世界観や統一感をつくってくれることになりました。オープニングや幕間の映像など側の部分を担当してもらうので、前回と比べて、90分間の満足度は上がるんじゃないかなと。

ジョン: なるほど。

片山: なるほど?

ジョン: そこまで深い話は、初めて聞きました。僕はグッズ担当なので。今回はすっごいですよ。

片山: その話は後で聞きますからね。

———グッズに関しては、後半でたっぷりお伺いできればと思います。ちなみに今回の単独ライブは、配信チケットも用意されるのでしょうか?

片山: 配信はあるんですけど、それを言っちゃうとお客さんが現地に来なくなっちゃうので、ちょっとまだなにも言えません。

ジョン: ただ、配信はあります。これ、そのまま書いといてください。

———今回も、前回単独ライブに引き続きユーロライブでの開催かと思います。今回も同じ場所ということは、やはり雰囲気などが良かったのでしょうか?

片山: そうですね。すごくやりやすい劇場でした。前回初めてユーロライブに来たお客さんからも「良い劇場だった」との声があったので。去年の『キングオブコント』で負けたあと、すぐにユーロライブを抑えましたね。

今年は漫才にも挑戦

———話は変わりますが、先日『ダブルインパクト』で予選を1位通過していましたね。コントのイメージが強いお二人ですが、最近は漫才もやられているのでしょうか?

片山: えー、これからつくる感じです。

ジョン: とりあえず1回戦はコントということで。そしたら1位を取ってしまいました。ちょっとやりすぎたかなと。問題は次ですよね。普段ほとんど漫才ってやってきてないんで……。

———漫才も頑張らないといけない状況になっちゃったんですね。

片山: なっちゃいましたね。どうしよう、とは思ってます。

ジョン: 『M-1グランプリ』を観たあととかは、漫才をやりたくなるんですよ。でもやっぱ、いざ漫才やってみると全然上手くいかないというか。簡単そうに見えて、漫才のほうが難しいじゃんって。

片山: 今まで何回か漫才にチャレンジはしてたんですよ。と言っても2〜3回くらいですけど。でもいつも1回限りで、全然上手くできなくて。でも今回は、ちゃんと正式にやってみようかなと思ってます。

ジョン: 追い込まれた、やる日は決まった、という感じですね。

———今回の単独ライブでは、漫才も披露したりは……

片山: やらない……つもりですけど。うーん、今の時点ではなんとも。単独ライブのネタを考えてるときに「あれ、これ漫才でやったら面白いかも」って思ったら、急遽披露する可能性はあります。

———『キングオブコント』の予選も近づいてきましたね。

片山: 『キングオブコント』の予選は7月の頭くらいからですね。もうすぐです。

ジョン: 僕らは2回戦からだから、8月ぐらいですよ。

片山: シードなのあえて言わなくていいよ。俺もグッと噛み締めて我慢したんだから。負けてたら変わんないんだから。

———ちなみに、M-1の予選も8月からですよね。そちらはいかがですか?

片山: 今はあんまり考えてないですね。その前にまず『ダブルインパクト』の2回戦を頑張らないと。

ジョン: 今年は3,000万円獲れるチャンスがあるってことだね。

片山: もうビートたけし杯で30万獲ってますから。3,030万円獲れる。

———ビートたけし杯『お笑い日本一』での優勝も、おめでとうございます。あの大会もまた独特な雰囲気かと思います。手応えはいかがでしたか。

ジョン: 予選からまったく手応えなかったです。

片山: 予選ウケなかったんですよね。

ジョン: みんなウケてないのかと思ったら、ほかの芸人さんはウケてたんですよ。予選はめちゃくちゃ怖かったですね。あと決勝も、とにかく緊張してて。なんせ僕、たけしさん大好きなんですよ。

片山: みんな好きだと思うけど。

ジョン: 「生たけしさんに見られてる」って思っちゃって。100回くらいやってるネタなのに、ひとこと目を噛んじゃったんです。

片山: もっとやってる。何回もやってるネタ。

ジョン: 200回くらいはやってるネタですよ。緊張は人をおかしくさせますね。

———そんななかでの優勝はすごいですね。こういった大会で結果を残されているので、今年の『キングオブコント』もとても楽しみです。

片山: まわりにはよく「賞金が控えめな大会でよく優勝するね」って言われるんですけどね。

ジョン: 失礼な話。

片山: 本当失礼な話だよ。

ジョン: 我々は賞金じゃないもんね。称号が欲しい。

片山: NHKもビートたけし杯も、日本一ですからね。でもこうなったら、賞金が高めの優勝を取るしかない。

ジョン: みんなに見せつけましょう。

ジョンのハンドメイドグッズ

———単独ライブのグッズについてもお伺いできればと思います。ジョンさん、今回はどんなグッズをつくられたのでしょうか。

ジョン: 任せてください!今回は、前回に比べてはるかに種類を増やしました。そのうえで、ちょっと遊びの要素も入れたりして。

———遊びの要素、ですか。

ジョン: 前回はステッカーとかクリアファイルとか、普通のものを売ってたんですよ。でも今回はそれだけじゃなくて、ちっちゃいチャームみたいなものを作ってみました。僕のこだわりとして、シリコンリングを取り入れまして。というのも、キーホルダーって意外と付ける場所ないじゃないですか。シリコンリングはなににつかえるかと言いますと、自分のペットボトルや傘に付けることができるんですね。つかい勝手の良いチャームを、4種類ほど用意しています。

———銭湯とかでよく見る、自分のペットボトルに付けてるようなあれですね。

ジョン: そして今回はなんと、ランダム販売にしました。なにが当たるかわからないっていう楽しみ方もできるようにしています。

片山: 今の情報は初めて聞きました。

ジョン: あとは、今回もステッカーを用意してるんですけど、前回のとは色が違ったり。こちらも4種類ほど出します。あとこれが一番デカいんですけど、今回、Tシャツをつくらせていただきました。

———スパイシーガーリックとして、Tシャツ制作は今回が初ですか?

ジョン: そうです。前回は「Tシャツはまだ僕たちには早い」みたいな雰囲気だったけど、もういけるだろうということで。今回は相当な枚数をお出しする予定です。

片山: 変わってないよ、あんまり。前回の単独ライブから1年も経ってないよ。なんか一個結果残したとかだったらわかるけど。

ジョン: ビートたけし杯です。ビートたけし杯がすべてを変えてくれました。

片山: ビートたけし杯でいける?Tシャツ。

ジョン: デザインがめっちゃ良いんですよ!色は言って良いかな!………………黒ですね!一色しかないんですけど、一番つかい勝手の良い色で。これから夏も来ますし、良いんじゃないかということで。

———今回の目玉商品ということですね。

ジョン: それだけじゃなくて、もう一つあります。ちょっとこれは、内容まではまだ言えないんですけど……、今回もジョンのハンドメイドグッズを新たにつくらせていただきます!

片山: 内容はまだシークレットなんだね。

ジョン: つくる、ということだけ。内容もほぼほぼ決まってて、めちゃくちゃ良いものが完成しつつあります。

———前回に引き続き、今回も!現在は制作途中なんですね。

ジョン: はい!3月末には完成するかなと。前回はハンドメイドの扇子を売らせていただいたんですけど、そのときは1日20本限定で販売をしました。ちょっと攻めたグッズだったんですけど、どうやらめちゃくちゃ評判が良くて、20本しかないのに80人くらいから応募があったんですよ。だから今回は、60個用意しました。……あ、「個」って言っちゃったから扇子じゃないことはバレちゃいました。

片山: 扇子じゃないことはみんなわかってるよ。

———単独ライブ自体の準備や稽古もあるなか、ハンドメイドグッズの制作は大変そうです。

ジョン: めちゃくちゃ大変です。前回も20本でひぃひぃ言ってました。今回60個ということで、材料の調達であったり、いろいろ工程がありまして。……ちょっと言えるのここまでです!あとは当日のお楽しみということで。

片山: お前だけ盛り上がっちゃってる。

『チャイルドライク』グッズ情報(詳細はコチラ

迷ってる人にこそ来てほしい

———今回の単独ライブは、ファンの方々はもちろんのこと、どんな人に来てもらいたいですか?

片山: 日頃お笑いライブに来ていて、スパイシーガーリックのことも知ってる。けど……、みたいな人にぜひ来てもらいたい。単独ライブ……うーん、どうしよう。いつものお笑いライブは2,000円くらい、スパイシーガーリックの単独ライブ3,000円、行く価値あるかな……。くらいの感じで迷ってる人もいると思います。そこで、1歩勇気を出して来てほしい。本当に自信を持って、今回マジで面白いネタそろえてますんで。必ず満足させます。

———行くか迷ってる人こそ、来てほしいと。

片山: もちろん、全然お笑いライブに行ったことのない人でも大歓迎ですよ。昨年は営業に行かせてもらうことも増えたし、メディア露出も多少はあったので。そこで僕らのことを知ってくださった人とかも、全国から来てほしい。

———ジョンさんはいかがですか?

ジョン: やはり、前回グッズを買ってない方。

片山: グッズじゃん……。

ジョン: 前回グッズを買えなかった方も、今回は多めに用意してるので。もちろん、配信チケットを買ってくれるのでも良いんですけど、やっぱり生で見てもらって、そこでしか買えないグッズを買ってほしい。とにかくグッズ。

———今回はグッズにかなり力を入れていますもんね。

ジョン: あとこれは絶対伝えたいんですけど、単独ライブ前日に僕の誕生日があるので、当日はプレゼントボックスを置かせていただきます。

片山: いらないよ。記事にも書かなくていいです。これ関係ないもん。

ジョン: 絶対書いてください。僕自身、実は初めての試みというか。というのも、僕は毎年誕生日の前日と翌日、3日間全部休み取ってたんですよ!

片山: いや、恥ずかしいことだから。なんで自信満々に言えるの。

ジョン: それなのに、今回単独ライブの予定を入れるって、僕の中では挑戦なんですよ。だからいろんな人たちに盛大に祝ってもらいたいんです。プレゼントをたくさんいただいて、「誕生日期間に単独ライブやって良かったな」って思いたいなと。プレゼントを入れに来るだけでも構いません。

片山: 俺への差し入れが減りそうなのが嫌なんだよな。

ジョン: 二人に向けた差し入れだったら、片山さんが少し多めに持っていって良いですよ。3個入りのまんじゅうとかだったら、2個食べていいです。

片山: 本当にこれ書かなくていいです。

———最後になにか、これだけは伝えておきたい、ということはありますか?

片山: 実は今の時点で、夜公演の席が空いてまして。確かに日曜日だし、平日お仕事されている方は大変なのもわかるんですけど……

ジョン: でも前回より時間を早めて17時30分スタートにしたんですよ。でも、なんか売れ残っちゃってるなって。

片山: だから、なにか理由があるのかなと思って。たとえば、ほかに大きいお笑いライブが開催されてるとか。そっちにお客さんが流れちゃってるのかなって。マネージャーさんに調べてもらったんですよ。そしたら、Mrs. GREEN APPLEのライブがあった。

ジョン: そっちにお客さん流れてんな〜って。

片山: ミセスは仕方がないかって感じだったんですけど。でもミセスのライブの抽選に漏れちゃった人もいるはずなんで、そういう人たちはスパイシーガーリックの単独にぜひ来てください。

ジョン: スケジュール空いてるはずなんで。

片山: 僕たちが補いますよ。

PROFILE

スパイシーガーリック(プロダクション人力舎)

左:片山智勝
右:ジョン

★公式YouTubeチャンネル:スパイシーガーリック

文:中込有紀

編集, 撮影:堀越愛