2021.08.27

【野田ぶるまちゃん編】「取って付けたようなちんこには負けない」主従関係明確な年の差ユニット、戦略はストレート　～AUNインタビュー～

8月28日（土）、第3回『AUN～コンビ大喜利王決定戦～』が開催されます。『AUN』とは、コンビで挑む新境地の大喜利イベント。2020年12月・2021年4月にライブが開催され、その異様な熱気は地上波（8月9日/テレビ朝日）にまで飛び火。お笑いファンが注目する人気イベントに進化しました。
今回は、第3回『AUN』開催に先駆け、出演者にインタビューを実施。それぞれに宿る『AUN』への意気込みを熟読のうえ、本番を楽しみにお待ちください！

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この人に手綱握らしちゃだめだな

――第3回『AUN』が初出場となります。このライブのことはご存じでしたか？

野田ちゃん（以下、野田）：　はい、こないだのテレビも観ました。

紺野ぶるま（以下、ぶるま）：　テレビでやってないでしょ（笑）。

野田：　え、やってましたよね？

――はい、やってました（笑）。

ぶるま：　うそ！？え……知らなかったです。

野田：　大丈夫ですか？観てない人も参加できますか？出場が無くなるとかないですよね？

――ライブ版の『AUN』はご存知でしたか？

ぶるま：　……はい。

野田：　ライブだけ知ってたんですか！？テレビでは観てないのに？

ぶるま：　……はい。テレビは誰が出てたんですか？

――Aマッソ、真空ジェシカ、蛙亭、きつね、マヂカルラブリー、三四郎ですね。

ぶるま：　……。

野田：　興味あります！！僕らもそこ目指して頑張ります！

――『キングオブコント』にユニット出場された「野田ぶるまちゃん」はどのような経緯で組まれたんですか？

野田：　僕がぶるまさんの大ファンだったんで、僕からの猛アタックでなんとか振り向いていただいて。口説き落とすまで頑張りました。今は組んでから3ヶ月目くらいなんで、今が一番アツアツの時期です。

ぶるま：　よく分かんないです（笑）。

野田：　カップルに例えると、一番アツアツの時期ですね。

ぶるま：　「ぶるまさんとやりたい」って言って来てくれてたんで私も信じてたんですけど、後々聞いたら声かけられたの4人目だったんですよ。「他の女芸人誰か誘ったんですか？」って聞いたら、3人くらい名前が出てきて。第4志望だったんです。

野田：　それは、周りが面白おかしく言ってるだけで。まさかぶるまさんが僕とやってくれるなんて思わなかったんで、もし断られたら他の誰とやりたいかっていう話をしてたらこんな風になってました。最初はぶるまさんの連絡先も知らなかったんです。

――どうやって連絡されたんですか？

野田：　ロビンフットのおぐさんが取り持ってくれました。おぐさんに相談してたときに「ぶるまさんはやってくれないだろうな」っていう話になってたんで、他の方にも色々話してたらぐちゃっとなっちゃって。だから第4希望みたいになっちゃってるけど、本当は第1希望なんです。

ぶるま：　苦しい（笑）。

野田：　第1希望です。

――ぶるまさんはどうしてOKされたんですか？

ぶるま：　『キングオブコント』に出たいなと思ってはいたんですけど、誰を誘っていいのか分からなくて。そのタイミングで野田ちゃんが誘ってくれたので、じゃあぜひっていう。「どうしてもぶるまちゃんと」というお話だったので、そんなに言ってくださるならって思ってたんですけど、蓋開けてみたらこれです。私の1個前が、河邑ミクだったらしいです（笑）。

野田：　それは、おぐさんが両方に連絡とってくれてただけで！

――並行で声をかけられてたんですね。

ぶるま：　並行じゃないですよ、絶対。並行で聞かなくないですか？だって、どっちもOKだったらどうするんですか？

野田：　ダメだと思ってたんで。LINEをしたのは、ぶるまさんの方が先です。

ぶるま：　誘ってもらう1週間くらい前、『キングオブコント』どうしようかなと思ってる頃に決勝に行ってる夢を見たんです。板付きで、白いスーツを着て黒い蝶ネクタイをした相方が座ってたんですよ。その直後に野田ちゃんが誘ってくれたから、これはもう決勝行けるって思って。いざ受けたら……1回戦で落ちるっていう。

――ぶるまさんから見て、野田ちゃんさんの良いところはなんだと思いますか？

ぶるま：　私は今11年目で、野田ちゃんが23年目で。「芸人を辞めようと思ったこととかありますか？」って聞いたら、「無いっすよ」って言われて。で、「今おいくつでしたっけ？」「46」「結婚しないんですか？」「いや、まだ早いっしょ」とも言われて。いや、早くねえっすよと思って（笑）。時間の感覚がバグっちゃってて、すごい明るいなと思いました。私はネガティブなので、すごい面白いと思います。

――コンビを組んだら、引っ張っていってくれる感じでしょうか？

ぶるま：　チャーミング^※さんは『キングオブコント』でも準決勝行かれてたし、ピンネタもすごい面白いので、ネタ合わせとかでも野田ちゃんの言うこと聞いてたんです。でも、野田ちゃんが出てるテレビとかAbemaとかを観た上で、この人に手綱握らしちゃだめだなって途中で気づいて。そこからは自分の意見を言うようになりました。

※野田ちゃんが2004年から2018年まで組んでいたコンビ。『キングオブコント』では、3回準決勝に進出している。

――形勢が変わったんですね。

野田：　僕がひとまわり年上なんで頑張らなきゃと思ってたんですけど、途中から才能の差を感じたんで。あ、これはぶるまちゃんの言う通りにした方が売れるなと思いました。

――来年も「野田ぶるまちゃん」で『キングオブコント』に出る予定はあるんですか？

野田：　僕のアタック次第ですよね。ぶるまさんは今年売れると思ってますんで。

ぶるま：　他に声かけてる女芸人がいるから、そっちがダメだったらってことですよね、多分ね。

野田：　違うって！

――『AUN』はコンビ大喜利の大会なんですけど、大丈夫でしょうか……（笑）。

ぶるま：　ね、本当に。みんなちゃんとコンビですもんね。

野田：　それは大丈夫です。今、僕ら一番熱い時期なんで。ちょうど良いときにオファーが来ました。

「スーパー三助さん」で揃った

――お互いの他己紹介をしていただいてもいいですか？

野田：　ぶるまちゃんは、本当に才能ありますね。

ぶるま：　そんなに私のこと知らないですよね。

野田：　身内とかにもすごい優しいですね。旦那さんにも。

ぶるま：　知らないでしょ。

野田：　本で読ませていただきました。

ぶるま：　本か。

野田：　あと、判断が早いところが好きですね。面白いか面白くないか分かるのが早い。パッて言ったら、それがOKかダメかすぐ分かる。僕は分かんないから。

ぶるま：　違うんですよ。『キングオブコント』の当日に、「白いTシャツ持ってきてください」って野田ちゃんに言ったんです。そしたら「普通の白いTシャツと、ポッケが付いてるTシャツと、ステッチが付いてるTシャツ、どれが良いですか？」って聞いてきたんで、「いや何も付いてない普通のですよ」って言っただけで。

野田：　僕はもう、ぶるまちゃんに聞かないと決められなくなっちゃったんですよ。

ぶるま：　ズボンをどの程度まで上げるかとかも、「ストップって言ってください」って言われて（笑）。なので判断が早いとかじゃないです。

――ネタのことだけじゃなくてズボンまでなんですね（笑）。ぶるまさんはいかがですか？

ぶるま：　野田さんはテンパるとすごい汗をかくんですけど、顔にワセリン塗ったみたいになるんです。

野田：　脂性なんで。

ぶるま：　あと46歳なのに毛量が素敵です。あとは、今まで贅沢をしてこなかったので屈伸運動が何回もできます。

――贅沢をしてきてない（笑）。

ぶるま：　野田ちゃんの同級生とかは高級なお肉食べたりしてるから動きが鈍いんですけど、野田ちゃんは本当に早い。

野田：　スリムなボディなんです。

ぶるま：　待ち合わせにも絶対遅刻しないし、絶対先にいます。

野田：　主従関係がめちゃくちゃ見えるエピソードだな（笑）。

ぶるま：　あとはコンビニ行くたびにロールケーキ買ってくれたり、スカート貸したらわざわざクリーニング出して返してくれたりとか。育ちが良いんですよね。

野田：　いやいや、衣装でスカート貸してくれたときに、ぶるまちゃんはそのまま持って帰るって言ったんですけど、悪いから僕が持って帰って洗いますって強引に持って帰ったんですね。それがコンビ組んで初期だったし、よく考えたら、僕が「ファンです」って言って組んでもらったし、すごい変態に思われてるんじゃないかと思って急いでクリーニングに出したんです。そうしないとなんか怪しいから。

ぶるま：　優しいなって。

――お二人の「阿吽の呼吸を感じるなあ」っていうエピソードがあれば教えていただけますか？

野田：　面白いと思うことが共通してるっていうのはありますね。

ぶるま：　私は、オーバーオールを着てる男芸人さんって性欲強いなって思うんですよ。可愛く見せておいて、実はモテたいっていう気持ちがそこにぎゅって詰まってるっていう話を野田ちゃんにしてて。じゃあ例えば誰ですかってせーので言い合ったときに、「スーパー三助さん」で揃ったんです。そのときに、「あーすごく合うな」って思いました。