【百喜利インタビュー〜ママタルト編〜】常にインクは出るようにしとけ ~「百喜利」大喜利には正解がある~

2021年9月23日(木)、9月24日(金)、9月25日(土)の三夜連続で、新たな大喜利イベント『百喜利~大喜利には正解がある~』の開催が決定しました!これは『AUN~コンビ大喜利王決定戦~』の姉妹企画で、「WLUCK CH」にて無料生配信でお届けします。『百喜利』は、1つのお題に対し “正解” が出るまで回答し続ける一途な大喜利企画です。
本番に先駆け、『百喜利』出演を控えたママタルトに、大喜利との出会いや思い出など、「大喜利への愛」を語っていただました。

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――大喜利と出会ったきっかけを教えてください。

檜原洋平(以下、檜原): はい。僕、小学生からすごいお笑い大好きで……ある日、新聞をめくってたらラジオ欄が出てきて。僕、中学校のときサバンナさんが好きだったんですよ。で、木曜日にサバンナの『GOYŌDA』っていうラジオ番組があって。それ聴いてみたら、「勇気を出して、初めての大喜利」っていうコーナーがあったんですよ。そこに僕、10くらいメール送って。そこで初めて読まれたんです。

※正式名称は『よしもとエンタテイメントステーションGOYŌDA(ごようだ)』。OBCラジオ大阪とYES・fmのコラボレーションによるラジオ番組。月曜~金曜の夜22:00~24:00に放送しており、曜日ごとにパーソナリティが異なる。

――おお!

檜原: そのときにステッカーもらったんですよ。それをきっかけに、ラジオ欄をよく見てみたらいろんなラジオやってることに気付いて。そこからどんどん(メールを)送っていくようになりました。

――それは素敵な思い出ですね。

檜原: 実家に、ホンマにMBSラジオとラジオ大阪の封筒これくらい(手を机から目の高さほどまであげて)溜まってて。押し入れにしまってるんです。

――肥満さんはいかがでしょうか。

大鶴肥満(以下、肥満): 大喜利との出会いはですね……『ファミ通』が最初ですかね。そこで『たかまれ!タカマル』っていう漫画を読んでたんですけど。でもそれを読むことはイケナイことだと思うところがあって……これを親に知られても良くないし、同級生に知られても良くないっていうのがあって。「いや違う違う!!ファミ通のパワプロの記事と!このハガキ職人のところが好きなんだよ!」って周りに言い訳しながら読んだんですけども……そこで本当に「あれ?ハガキ職人ってめっちゃおもろいな」ってなって。これが最初の大喜利の出会いですね。

※漫画家・近藤るるるによる連載作品。『週刊ファミ通』にて2002年から2009年まで連載されていた。ゲーム雑誌を作る部活で、主人公であるタカマルと、個性的な女子高生たちが繰り広げる部活動ラブコメディー。

――なるほど。では、「大喜利」の第一印象はどんなものでしたか?

檜原: ああー……(しばし悩み)……今思えば、ですけど。ラジオに投稿していたとき、最初はなんで自分の送ったやつが読まれないのか意味分かんなかったんですよ。

――こんなに自分の大喜利は面白いのに?

檜原: そう。こんなに面白いのに!と思って。で、1年くらい経って昔の送信フォルダを見返したら……「あれ、自分の昔の投稿、全然面白くない」ってなって。で、でもまた「最近送ってるのはすごい面白いのに!」と思って。……で、また一か月位経って見直したら「あれ、先月の送ったやつ、全然面白くない」みたいな。「自分は良いと思ってるのに全然読まれない」みたいなことがすごいあるなって思ったんですね。

肥満: 僕は高校生のときに初めて『ケータイ大喜利』っていう文化を兄貴から教えてもらって。でも投稿したのに全然読まれなくて。「なんだ!?」ってなって。(檜原と)全く同じですよね。「俺の面白えな」って思ってるけど、後で読み出したら全然面白くないっていう……。

※正式名称『着信御礼!ケータイ大喜利』。2005年1月~2020年3月まで、NHK総合テレビジョンと海外向けのNHKワールド・プレミアムで放送されていた大喜利バラエティ番組。生放送中に大喜利お題が出題され、回答を視聴者が携帯電話で送信し、それを出演者らが採点、評価するという視聴者参加型番組であった。

――では、大喜利の第一印象は……あまり良くはなかった?

肥満: 顔も見たくない。

――そんな印象を経て、今は大喜利は好きですか?

肥満: そうですね……今は好きですね。

檜原: 好きですね。

肥満: 楽しいですね。

――大喜利との思い出のエピソードなどあれば教えてください

檜原: 高校2年生のときに、中山功太さんとネゴシックスさんがやっていたラジオ大阪の番組(『baseよしもとガンラジ』)に大喜利をよく送ってて。で、その番組で10勝したリスナーだけ年度末にラジオ大阪に呼んでもらえたんです。そこで初めて芸人さんに会って、そのときの二人がすごく優しかったんですよ。「高2で、よくこんな深夜のラジオに来てくれたね」みたいな。で、そのイベントが終わってからもけっこう話してもらったりして。それがすごく心に残ってるんで、僕も将来その立場になったときには、後輩に優しくしようって思ったのが大喜利の思い出ですね。

肥満: 僕は昔、(ママタルトを組む前に)太田プロの養成所に通ってたんです。養成所の大喜利ライブで、作家の子がお題を考えて、それに合わせて準備して発表してたんです。ただ……ある日、作家の子が忙しくて準備が間に合わなくなっちゃって。「じゃあどうしようか」ってなったときに「もう本番ぶっつけでええんちゃうか」って同期の子が言って。でも「それは良くない!ちゃんと準備して考えてから出た方がいいんじゃないか」って俺が言ったら……「いや、それは確かに大事かもしれないけども、ちょっと粕谷(大鶴肥満の本名)は俺たちのこと信用しなさすぎちゃうか」って。「俺たちは本番にいきなりお題を言われても、答えられるぜ」って言われて。……僕そのライブ、出なかったんですよ。

――そんな切ない思い出が……。

肥満: 今、それを思い出しました。でも結果として、(今もそのメンバーの中で)大喜利やってるのは僕だけなんですが。

最近お気に入りと言う「差し歯をつけた肥満さんの怪訝な顔」

――最後に、大喜利に対して「やめてもらいたいこと」はありますか?

肥満: 「常にインクは出るようにしとけ」。

檜原: さだまさしみたい。あとは……「大喜利が好き」って、僕もよく言うんですけど。ただ、その……(とても言いにくそうに)「結構すべるときもある」ということも覚えておいてほしいですね。

肥満: (深く頷きながら)……そうですねー。

檜原: 「いつだって面白いわけじゃない」っていうのはちゃんと知っておいてほしいですね。

――ありがとうございました。

取材・文:つるみ32
編集:堀越 愛


<ママタルト|プロフィール>
サンミュージック 所属

左:檜原 洋平 
右:大鶴 肥満

★公式プロフィール:https://www.sunmusic-gp.co.jp/talent/mamatarte/

★YouTube「ママタルト本物チャンネル」:https://www.youtube.com/channel/UCG3Z-Q1QBmWBvILXdkUBSog

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