2022.05.09
「マユリカのうなげろりん!!」プロデューサー神吉将也10000字インタビュー 地方局の配信ラジオがPodcastランキングをジャックするまで
今、Podcastがアツい。各放送局が配信限定番組に力を入れたと思えば、地上波の人気番組が毎日アーカイブされる。まるで優良音声コンテンツの異種格闘技場といった様相だ。毎時更新されるランキングボードでは、人気番組たちが階級を無視して殴り合っている。そこにはテレビでもお馴染みの超人気芸人がパーソナリティを務めるラジオ番組がずらっと並ぶ。ニッポン放送やTBSラジオといった在京の放送局はやはり強い。そんななか、とある関西地方局出身のPodcast番組がトップランクの常連となっている。
「マユリカのうなげろりん!!」―ラジオ関西
気になってホームページまで飛んでみると次のような番組紹介文があった。
【人気急上昇したいお笑いコンビ・マユリカのPodcastオリジナル番組です。Podcastランキングの上位、そして地上波昇格を目指します!毎週土曜 23:00ごろ配信】
あまりにも謙虚。とりわけ番組名が奇妙だ。「マユリカのうなげろりん!!」とは一体。我々は番組生みの親であるプロデューサー・神吉将也氏を訊ねた。
特異な番組の始まり方
―――「マユリカのうなげろりん!!(編注:以降「うなげろりん!!」)」をはじめるまでのストーリーがなかなか複雑というか、ほかに聞いたことのないようなお話だと思うのですが、改めてその経緯を教えていただけますか?
神吉: 僕自身の話にはなるのですが、マユリカさんの番組をはじめる前に「さしよりからし蓮根」というからし蓮根さんの番組を担当していました。ラジオ関西としてもかなり久々に吉本芸人さんと組んだ番組だったのですが、公開収録にもたくさんのお客さんが来てくれたり、ネット放送が決まったりと、社内的にはある程度うまくいったんです。その成功例を拡大するという方針から「よしもと☆のびしろアワー」という、より本格的に吉本さんとタッグを組む枠が企画されました。
―――その企画にも神吉さんは関わっていたのですか?
神吉: 「よしもと☆のびしろアワー」の枠自体は編成が企画したものでした。ただ、本当に枠だけ用意されていて、担当芸人さんが決まっていなかったんです。僕が劇場で吉本の芸人さんをよく観ているということもあって、パーソナリティのセレクトを丸っとお願いされることになりまして。そこで提案したのが、ダブルヒガシさん、たくろうさん、紅しょうがさんとマユリカさんでした。「うなげろりん!!」の前身番組「マユリカのうなされながら見た夢のあとで(編注:以降「うなゆめ」に統一)」はそこで出来た番組です。
―――その4組をピックアップされたのはどうしてでしょう?
神吉: 個人的にラジオ関西というラジオ局はいろんなハンデがあると思っています。関西といっても大阪から距離のある神戸にあるので地理的にもハードルがありますし、小さな局なので使える予算も少ない。正直に言ってしまうと第一線で活躍してらっしゃる方に声をかけずらいんです。そうしたハンデがある中でラジオ関西がするべきなのは、将来間違いなく第一線で活躍するであろう方たちにできるだけ早く声をかけることなんです。「よしもと☆のびしろアワー」も、当時劇場で観ていた芸人さんの中からこの人たちは将来賞レースで活躍するんだろうな、絶対売れるんだろうなという強い将来性を感じた方たちから選びました。
―――「うなゆめ」はそうやって生まれたんですね。「うなげろりん!!」は「うなゆめ」と一時期並行して配信されていましたよね?
神吉: 2020年から始まった「よしもと☆のびしろアワー」は週代わりでパーソナリティが変わっていく形式でした。「うなゆめ」を含むそれぞれの番組を月一回ずつ放送する、というふうに。そうして1年間続いたのですが、2021年の番組改編でからし蓮根さんの番組と、もうひとつネイビーズアフロさんの番組が「よしもと☆のびしろアワー」に組み込まれることになったんです。ただでさえ週替わりの月一番組だったところにさらに2番組が入ることになりまして(笑)。その結果マユリカさんダブルヒガシさん、たくろうさんの番組が枠から弾き出されるような形になってしまったんです。
―――番組開始1年にして大波乱が……。
神吉: その結果、弾き出された3番組は3カ月に一回の「年4番組」という非常に変わった放送スパンになってしまったんです。
―――あまり聞かないですよね、年4番組……。
神吉: 本人たちも「果たしてこれをレギュラーと言っていいのか」みたいなことをおっしゃっていました(笑)。
―――番組の危機と言ってもいいような状況ですよね。
神吉: おっしゃる通りなんですが、マユリカさんたちのラジオが年4になるという改編情報をラジオ関西のホームページで発表したときに、「あんなに面白いのになんでそんなことになるんだ!」みたいな声がTwitterでズラッと並んで。年4になった3番組の中でもマユリカさんの番組が圧倒的にそうした声が多かったんです。
―――ファンの方の声が続投の後押しになった。
神吉: 「よしもと☆のびしろアワー」自体僕が関わったのは最初の人選だけで、それからは社内リスナーとして楽しむくらいだったんですけど、「うなゆめ」は聴いていくうちに声を出して笑っちゃうような番組になっていたんです。これを年4にしてしまうのはもったいないと個人的にも考えていました。
―――神吉さんの中でも思い入れの強い番組になっていた。
神吉: 改編で枠が小さくなった理由として、番組がお金を稼げていないというのがあったんですね。もともと「よしもと☆のびしろアワー」は、イベントなど番組外の収益を見越して企画があがったんです。ショッピングモールで番組イベントを打ってお客さん集めて、というような。それがコロナの世の中になって全くできなくなった。製作費だけが出ていくような状況になってしまっていたので、会社的にも続けていくにはなかなかしんどいよね、という判断になったんだと認識しています。
―――神吉さんとして、番組を救出する手立てはあったんですか?
神吉: 少し話が変わるのですが、その改編のタイミングで僕がデジタルビジネス推進室というデジタル系の事業を扱う部署に異動になったんですよ。マユリカさんの番組が年4になったタイミングとぴったり同じ2021年の4月です。デジタルビジネス推進室というのはWebメディアを運営したりオンラインストアで売上を上げていきましょうというような部署で、Podcastというのもその部署の範疇でした。
―――なるほど、Podcast番組を作れる環境に。
神吉: そうなんです。番組を作って、その番組が後々収益を生むというモデルではなくて、まずはグッズ販売で収益を産んで、製作費が稼げたらその分だけ配信を作りましょうという内容でマユリカさんのPodcast番組を会社に提案をしました。業界的にもPodcastが熱いという流れも来てたので、なんとかその流れに乗っけて番組を作れたらと考えました。絶対に赤字にはしませんから、という話をしたら会社も納得してくれて、そこで「うなげろりん!!」がスタートしました。
パーソナリティ・マユリカの強さ
―――「うなげろりん!!」をスタートするときに、「こういう番組にしていきましょう」というような番組サイドからの提案はあったんですか?
神吉: コンセプトをしっかり定めてというよりは、とりあえずやってみましょうみたいな始まり方でした。開始当時は年4回とはいえ「うなゆめ」が残っていたので、そこでやるようなメール投稿や企画がメインではなく、基本はトークを中心にやっていきましょうというスピンオフ的な考え方で差別化をしていましたね。結果的にそれが今のスタイルに落ち着きました。
―――個人的にマユリカさんの番組はダイアンさんのラジオの雰囲気に似ているなと感じます。いじりいじられの幼馴染感というか。
神吉: 僕も一番好きな番組がダイアンさんの「よなよな…」だったんです。ダイアンさんと並べてしまうのは恐れ多いですし、寄せようと意識しているわけではないのですがマユリカさんにとっても幼馴染の関係性というのが一番の強いところだなと思っています。「よなよな…」を好きな理由のひとつでもあるんですけど、パーソナリティとしての持久力というか、ずっと聴いていられるトークの力がマユリカさんにもあると思うんですよね。もちろん爆発力みたいなものもラジオ番組として求められる要素ではあると思うんですけど、それ以上にどの回を聴いても大体同じようにいい感じというか、ずっと楽しいっていうのが僕個人の好きなラジオで、それを作れるのがやっぱりマユリカさんの魅力だなと思いますね。
―――確かに「うなげろりん!!」も、どれを聴いても安定して面白いです。
神吉: たぶん他の番組だとあまりないと思うんですけど、「うなげろりん!!」ってペライチの台本すらないんです。聴いていただいたらわかりますが、定型の台詞は初めと最後の挨拶ぐらいで、基本的にはフリー。それも繰ってきたエピソードトークを毎週披露するのではなくて、その場で話しててお互いがつまづいたところを攻め立ててっていう流れが多いです。掛け合いだけで成立させられるっていうのがお二人の凄みだと思いますし、それって呼吸が合ってないとなかなか難しいことだと思います。
―――各回についても基本的にお二人にお任せ、という感じで?
神吉: もちろんいきなり録り始めるわけではなくて、「今回はどうしましょうか?」という打ち合わせをしてからスタートしています。ただ、『芸人雑誌』にも書かせていただきましたが、マユリカさんはいつもふたり揃って大阪から神戸まで来るのに、毎回スタジオに座ってから「今日どうする?」って考えはじめるんです。一緒に来てるんやったら、電車の中で話し合ってみたらいいのにって毎回と思うんですけど(笑)。本当にゼロから「全然話すことないですわ」みたいな感じでいらっしゃるんで、こういうことを話してみます?とか、こんな企画どうですか?っていう相談をしながら録り始めていますね。
写真集が「Perfect!!」になるまで
神吉: マユリカさんってあまり欲がないタイプに見えるかもしれないですが、「これはしたくない」っていうのは明確に持ってるタイプだと思っています。例えば大喜利的な企画や、グッズでもあまり気分が乗ってないものだと「まあまあ、それはまた」みたいに流されることもよくあります。
―――意外です。
神吉: 「なんでもやってみましょう!」っていうよりは、ちゃんとそこは一個一個考えたいタイプなんだろうなとは思っています。
―――それでいうと、写真集の話はマユリカさん的にGOだったんですね。
神吉: 番組が始まる時に、グッズありきで進んでいく番組ではありますよという話はお伝えしていたんです。何を作るか話し合いをしている中で、冗談半分で阪本さんが「ビキニ写真集とか面白いですけどね」みたいなことをおっしゃって、それがきっかけになりました。なのでビキニ写真集はマユリカさんからの提案です。
―――ビキニ写真集の話がリスナーに伝わったのはいつごろでしたか?
神吉: オフィシャルには#1になるんですけど、その前に本人たちが自分たちのインスタライブで、「番組始めます! こんなグッズを考えてます!」っていうのを勝手に言っちゃってましたね(笑)。ビキニ写真集をやりますっていう宣言もそこでされていて。
―――そこから出版社の方からの問い合わせがあったんですよね。
神吉: そうです。本当にありがたい話ですよね。メールで【こういう会社で編集の仕事をしていて、こういう雑誌作ってます】っていう連絡があって。【日程の調整から企画から編集から全部やりますし、ノーギャラでいいので】って、僕ら的にはすごいありがたい話だったのでこれは乗るしかないなと。すぐに番組のグループLINEに連絡しました。マユリカさんも「すごいっすね」って乗ってくれて、#1からほったらかしにされていた写真集の企画がそこで本格的に始動しました。
―――制作にもマユリカさんは入られましたか?
神吉: 基本的には編集の方に作っていただきました。タイトルはおふたりのセンスでやった方がいいかなと思って、タイトル案をいっぱい出してもらったんすけど、どれもこれもひどくて(笑)。「すまん‼︎ SUMA SUMMER」とか。全然ちゃうなっていうのばっかりだったのであれもこれも却下してたら「僕たちも一生懸命考えてるんで!」って中谷さんと若干口論になりましたね。
―――なんだか中谷さんの口調が思い浮かびます(笑)
神吉: 一応ラジオ関西として出すものなので(笑)。その中に「Perfect」という単語があって、そこに落ち着きました。個人的にハロプロっぽいTHE・写真集という感じにしたかったので、いいタイトルになったと思います。
―――結果的に物凄い数売れることになって。
神吉: 最初はビキニ写真集自体で儲けようというのは思ってなかったんですよ。写真集の前に作ったTシャツとエコバックがお陰様である程度買っていただけて、資金的にも少し余裕があったので、赤字にならないんだったらいいなぐらいに話を進めてました。
―――作った本来の目的というのは?
神吉: 完全に番組の宣伝のためです。Podcastって知られてなかったらもう全く再生されなくて。まずはこんなことやってる番組ですよっていうのを知ってもらうためにマユリカさんのビキニ姿を利用させてもらったというか(笑)。「マユリカのビキニ写真集」は絶対バズるとは思っていたので、なんかマユリカっていう芸人が変なことやってて、それがPodcastの企画なんだっていうことだけでも知ってもらえたらそれでいいかなと。だから変な話ですけどビキニ写真集チームの中で編集をやってくださった方以外、誰も売れると思ってなかったんです(笑)。それにしてはかなり手間をかけて作ったので、ちょっと矛盾してるんですけど。
ーーーそれが、あれよあれよと。
神吉: 会社的には流石にトントンになるくらいは売らないと怒られそうな雰囲気だったので、最悪の場合僕が手売りしないとな、みたいなことまで考えていました。それが予約開始の初日にトントンのラインである300部がすぐに売れて。
―――夢みたいです。
神吉: 「うなげろりん!!」のグループLINEに「初日で300部いきました!」って伝えたら全員ちょっと引いてましたね(笑)。「おっしゃ!」とかじゃなくて「怖いです……」みたいな返事が阪本さんからあったのを覚えています。
―――マユリカさんらしい反応です(笑)
神吉: 実際本当に売れると思ってなかったみたいです。マユリカさんも他のインタビューで「せっかく作ったのに50部しか売れんかったわハハハ、でもいいと思ってたんですよね」っていう話をされていましたし。それはそれでうちからしたらだいぶ困るので、やめて欲しいなっていう話ではあるんですけど(笑)
―――結果的に刷り増しもしていくわけですよね。
神吉: 僕たちもそこまで売れるとは思ってなかったので、「初回生産分にはマユリカさんのサインを入れます」って告知をしてたんです。YouTubeの生配信でヒーヒー言いながら1000部分のサインを書かれていましたね。そこも含めてマユリカさんらしい結果になったなと思います。
「うなげろりん!!」の伸び方
―――結果2700部ですもんね。写真集の売り上げと放送の再生回数はリンクしていますか?
神吉: 「1000部突破しました!」とか「今44都道府県の方に買っていただいているので、あと3県の方に買ってもらったら全国制覇です!」みたいな情報をこまめにTwitterで出して、拡散していただいたので、そこで存在を知ってもらえた部分はあると思います。【写真集からマユリカの体目的で聞き始めたビキニ新規です】みたいな面白いメールも送ってもらえて。狙ってた宣伝という意味では大成功でした。
―――収益を得ながら告知ができた最高の形ですね。
神吉: それでも写真集が直接再生に結びついた訳ではないかなと思います。おそらく一番大きいのは見取り図さんのYouTubeじゃないですかね。見取り図さんがテレビにかなり露出するようになったタイミングで、マユリカさんが見取り図さんのYouTubeに準レギュラーぐらい出てらっしゃったので。そこから一気に業界の方たちがマユリカさんを知るようになった。
―――確かに写真集を出してからメディアが食いつくまでに少しラグがあったようにも思います。
神吉: 番組の再生回数が一番増えたのは2021年の11月以降なので、去年の『M-1』の影響もやっぱり大きかったと思います。敗者復活でマユリカさんがいい順位を取って、漫才師としてちゃんと面白いんだっていうことが認知されたので結果的にラジオまで辿りついてくれた、と勝手に思っています。あと、『M-1』の後に写真集の増刷販売をして即完、さらに受注販売で2700部を突破した……というのをWebニュースで取り上げていただき、『M-1』やYouTubeで面白かったマユリカが何かやっていると気づく方も多かったかもしれません。
マユリカはトレンドに入る
―――マユリカさんといえば最近は度々トレンドに入ることでも有名です。
神吉: 「うなゆめ」を始める前に本人たちの単独ライブを観に行ったことがあるんですけど、まだテレビや他のメディアに全然出てなかった時期なのに漫才劇場のフロアに花とかバルーンがものすごい数並んでたんですよ。え、こんなに人気があるんだと驚いたのを覚えています。ビキニ写真集を3300円出して買っていただくくらいなので、ファンの方たちの熱量が高いんじゃないでしょうか。マユリカさんのことを本当に好きな方たちなので、少しでもテレビに出たらちゃんと反応してくれる。
―――マユリカさんに熱狂的なファンがつくのはどうしてなんでしょう?
神吉: それは僕からも聞きたいですね(笑)。こんなこと言ったら怒られますけど、まあ見た目も全然良くはないと思いますし。
―――いわゆるそっち側じゃないですよね。
神吉: 真面目に答えると、仲がいい人たちって見てて気分が良いというか、嫌な気分にはならないですよね。ダイアンさん的な魅力に通じるかもしれませんが、幼なじみっていうところの強みはあると思います。
―――なるほど。
神吉: あとはやっぱりポテンシャルの部分じゃないですか。本当にお二人とも才能がすごい。ニッポンの社長の辻さんがコラムで「マユリカが努力したら天下取れる」みたいな話をされていたと思うんですけど、才能やポテンシャルが随所で感じられます。ネタもそうですけど、会話してるだけでも聞いたことない発想とかフレーズがどんどん出てきますね。ビキニ写真集ももちろんそうですし(笑)。
―――確かにラジオでも物凄いテンポで面白い会話が続いています。
神吉: ふたりともポテンシャルがすごいのに、自分たちでそれをうまく見せようとか、企画して何かやろうとはしないんです。だからファンの方もそれを後押ししたくなるのかもしれないですね。ふたりともSNSとかでもそんなに発信しないタイプですし。
「うなげろりん!!」の今後
―――そして100万回ダウンロードを達成して今年4月からYouTube進出をされました。現在は番組の切り抜き動画をあげていますが、今後の方針は決まっていますか?
神吉: これもビキニ写真集を作った理由と同じで、「うなげろりん!!」を知ってもらうきっかけとして始めたんです。Podcast自体本当にまだまだ知られていなくて。iPhoneのデフォルトで入っているアプリやSpotify、Amazon Musicなどでかなり気軽に聴けるものなのに、いまだに「関西でしか聴けないと思ってました」みたいなことを言われるくらいで。本編を聴いてもらうにはある程度のハードルがあるなっていうのが自分たちの感覚です。お試しとして、YouTubeという他のプラットフォームから本編の一部を聴いてもらって、Podcastまで誘導出来たらと考えています。もちろんそれが収益になったらいいなとは思ってますけど、今はあんまり考えすぎずに(笑)。
―――さらに今後の大きなビジョンはありますか?
神吉: 「うなげろりん!!」をきっかけにマユリカさんにもいろんな話が入ってきているみたいです。最近の#35では阪本さんが開口一番「『うなげろりん!!』が強いコンテンツになってます」とおっしゃっていて(笑)。もともと番組でも全国ツアーみたいなことはしたいね、という話はしていたんですが、この回で阪本さんがおっしゃっていた「うなげろりん天国化計画」は全国のいろんなところに行って、遊んで美味しいご飯食べて「うなげろりん!!」だけで生活してしまおうという計画で(笑)。「うなげろりん!!」inドバイまで話が進んでいました。
―――今の「うなげろりん!!」の勢いを見ると、それも夢の話ではない気もします。
神吉: 今は冗談半分でお話されていますが、番組を聴いてもらってる地域も実は東京が一番多かったり、他の主要都市にも結構リスナーさんがいるので、そういう大きなツアーのような、まだPodcast界でやられてないことを「うなげろりん!!」で実現したいなとは思っています。あと、やっぱりPodcastランキングの一位を目指したいです。
文・編集:福田 駿
《プロフィール》
神吉将也(かんきまさや)1993年生まれ、京都府出身。ラジオ関西デジタルビジネス推進室所属。好きなPodcastは「ゆとたわ」