2020.12.29
若手芸人がカナメストーンと盛り上げた激アツの「WLUCKアンダー10 LIVE」!!
笑いの仕事をつくるオンラインサロン「WLUCK(ワラック)」主催の「WLUCKアンダー10 LIVE」が11月23日、下北沢のOFF・OFFシアターで開催された。このライブは総合MCにカナメストーンを迎え、今後が期待される芸歴10年目以下の芸人が出演。12:00/14:15/16:30開演の3公演に、18:30開演のグランドフィナーレを加えた計4公演が行われた。出演者は、ネタ終了後にカナメストーンと二組でトークを実施。ネタ・トークともに充実のライブとなった。なお、チケット購入者には、ライブの一週間前から当日まで、出演する芸人同士で交流するLINEのグループチャットが見られる特典付き。今回は「WLUCKアンダー10 LIVE③」をレポートする。
漫才からコントまで、個性が光るネタが満載!!
出演者はカナメストーンをはじめ、真空ジェシカ、Gパンパンダ、銀兵衛、元祖いちごちゃん、みたらし祭り、しんぷる内藤の全7組。 「どうもこんにちは〜〜!!」と元気いっぱいの挨拶で登場したのは総合MCのカナメストーン(山口誠・東峰零士)。零士が「我々、本日3本目のライブということで、ちょっとおかしなテンションですけど、皆さんについてきてもらえたらうれしいです〜〜!!よろしくお願いします~!!」と呼びかけると、客席からは大きな拍手が。二人の「それではさっそくネタにいきたいと思います。行くぞーー!!」の掛け声とともにライブがスタートした。
トップバッターは銀兵衛(小松海佑・あゆむ)。小松の客席に訴えかける熱いメッセージから漫才が始まった。独自の理論を聞かされるあゆむがうろたえる様子と、徐々にヒートアップする小松の熱弁に会場からは笑い声が。
ネタ終わりのトークコーナーでは、漫才の中でセリフの少ないあゆむが「俺、本当はむっちゃしゃべりたい!」と本音を吐露。あゆむが小松に言いたいことを言う!という流れになったが、結果「言いたいこと弱え〜〜〜」と全員からツッコミを受けることに。最後は小松が渾身の一発ギャグを披露し、あゆむも加勢して次に繋いだ。
2組目は真空ジェシカ(ガク・川北茂澄)の漫才。「でこぼこコンビです〜」のつかみから、独特の設定が展開される。話が進むにつれ、川北の飄々としたボケにガクのリアクションとツッコミがハマり、客席の笑い声もどんどん増えていった。
トークコーナーではグループチャットの話題になり、川北が「(銀兵衛の)あゆむと間違えて(ママタルトの)大鶴肥満を殺した」とカミングアウト。道に座り込んだ大鶴肥満の写真が投稿された真相を聞くことができた。最後は川北が零士の腕をたたき、「ほこりを吸わせる」という謎の嫌がらせをしたところで時間がきてしまった。
3組目はみたらし祭り(りゅうせい・ゴッチス)の可愛いらしい女性とダンディなおじさんで展開される恋愛(!?)コント。おじさん役のりゅうせいが見せるギャップとコミカルな動き、ゴッチスのリアクションに客席は笑いに包まれた。
今日やっと会えたという2組は、山口が発見したりゅうせいの野球肘の話題に。肘で笑いを取っていきたいと語るりゅうせいを零士が褒め、山口はとにかく肘に興味津々。みたらし祭りが東京に来て初めて観たのがカナメストーンのライブだったそうで、当時のネタを再現するひとコマも。最後はなぜかゴッチスが零士に「ある人物の写真」をプレゼントして帰っていった。
しんぷる内藤は堂々と歌いながら登場し、ネタを披露。異様なビジュアルと声量の大きさが出す迫力と裏切りの連続で、客席も大爆笑。くだらなくて面白いという、しんぷる内藤らしさが爆発していた。
ネタ終わり、零士から「(髪型)地毛じゃないよね?」と第一声が。しんぷる内藤が「カツラ!カツラ!」と返し、カツラを取って見せると「ほぼ一緒じゃねえか!」のツッコミに客席も共感。グループチャットの話題で少し揉めたが、最終的には「今度ご飯に行こう!」という約束をし、和解となった。
続いては元祖いちごちゃん(植村侑史・ハイパーペロちゃん)のコント。二人が動揺する掛け合いで会場が沸くと、流れは一気に“元祖いちごちゃんワールド”に。スローテンポが魅力のハイパーペロちゃんに勢いのある植村のツッコミが炸裂し、衝撃のオチで会場は笑いと驚きに包まれた。 カナメストーンの先輩である元祖いちごちゃんだが、実は芸歴が10年を超えていたという詐称疑惑(!?)が浮上し、必死の弁解タイムに。さらに、グループチャットに投稿された元祖いちごちゃんの「腹蹴り動画」に対して、カナメストーンからのクレームや裏話で盛り上がった。
ライブも終盤に向かい、続いてはGパンパンダ(星野光樹・一平)がコントを披露。音楽に合わせて星野がパフォーマンスを繰り広げ、一平の気持ちのいいツッコミとの掛け合いで客席を楽しませた。
トークコーナーが始まると、なぜか「星野が細すぎる」という話題に。星野自身も『R-1ぐらんぷり』に「腰回り細太郎」という名前で出場したが、細すぎてウケなかったことを告白。グループチャットで零士の右腕として活躍していた一平は、ライブで共演できた喜びを早口で伝えるが零士に伝わらないという悲しい結果となった。
大トリはカナメストーンの漫才。山口から次々と投げかけられるボケに全力でツッコむ零士の高音ボイスが会場に響き渡り、客席は大爆笑。アドリブなのかと思わせる掛け合いも見られ、ライブならではの醍醐味を味わえた。
漫才が終わると、二人は「楽しかった〜!」と叫びながらステージに登場。「これで3本目のライブも終わり!本当に感謝しています!何も言うことはございません」と零士が達成感と安堵感を交えて述べ、大きな拍手に包まれながらライブは幕を閉じた。