【6/27『ヤーレンズ寄席#8』ライブレポート】進行表は無視!タモンズ・パンプキンポテトフライ・豆鉄砲とともに、疲れるまでトークする90分ライブ

2024年6月27日(木)、角筈区民ホールにて『ヤーレンズ寄席 #8』が開催された。

『ヤーレンズ寄席』とは、「ヤーレンズによるトーク+ゲストとのトーク+各組のネタ」を満喫できる90分ライブ。毎回ヤーレンズと関係の深いゲストを迎えており、第8回はタモンズ・パンプキンポテトフライ・豆鉄砲が出演した。ライブは現在アーカイブ配信中で、7月8日(月)まで視聴できる。

★配信チケット:https://kdashstage.zaiko.io/item/365385
※配信日時:~7月8日(月)23時59分

出井が立ち会った歴史的瞬間

オープニングは、ヤーレンズ二人によるトーク。「初めてお笑いライブに来たよーって方」と客席に呼び掛けるとたくさんの手があがり、なかにはお子さん連れのお客さんも。

「ママ~!」とお子さん連れのお母さんに手をふる楢原

この日は、ライブ開始時、暗転のタイミングで客席から拍手が起こっていた。これはお笑いライブではなかなか起きない現象であり、『ヤーレンズ寄席』をきっかけにライブに足を運ぶ層が変化していることを感じられた。

『ヤーレンズ寄席』が行われる角筈区民ホール周辺は、新宿でありながら比較的治安が良いエリア。近くには大きな公園もあり、歌舞伎町等と比べると歩きやすいエリアではあるが、難点は「どこの駅からも若干遠い」(出井)こと。アクセスは少し悪いが、この日のライブチケットは完売。
ただ、抽選の倍率も高くレアチケットだったにもかかわらず、客席には一部空席が。空席の理由は、楢原いわく「転売失敗」。一方出井は「出井ロス」と分析。

出井ロスではなく「出井ロース」であるという楢原に、「それ以上しゃべるとトンでもねぇことになるぜ」と応戦する出井

出井からは、「歴史的な瞬間に立ち会ったかもしれない」というエピソードが。先日西武新宿駅近くを歩いていたところ、むこうからやってきた男の子二人組に「うわぁ!」「ヤーレンズ出井さんですよね!」と言われたそう。彼らいわく「今ちょうど、俺たち『芸人になろうぜ』って言ってたんです!」。「僕ら芸人になります!」と目の前で宣言された出井は思わず「やめときな」と返したそうだが、もしかしたら彼らが後の大スターになるかもしれない。「ぜひ吉本に行ってほしいですね」と言う楢原に、「ケイダッシュステージでしょ」と出井。

ケイダッシュステージは今後所属芸人のツアーライブを開催するそうで、まずは8月12日(月・祝)に『ケイダッシュステージお笑い珍道中 静岡編』を開催予定。出演者はヤーレンズ、トム・ブラウン、クロコップ、サツマカワRPGの4組。静岡からスタートする理由は不明で「誰も縁もゆかりもない」そうだが、静岡編がどれほど盛り上がるのかで今後の行く末が決まる可能性がある大事なライブ。静岡編の会場チケットは現在一般販売中なので、ぜひ注目を。

★「ケイダッシュステージお笑い珍道中 静岡編」チケット情報はこちらから:https://www.kdashstage.jp/topic/archives/1774

毎度おなじみ(?)、宣材写真顔の生披露

ほか、選挙、出井の配偶者による「豚汁ムエタイ」、LINEスタンプ、ローラのモーニングルーティーン、タクシーの当たりはずれ、M-1ツアーで写真を頼まれる話、ロケの裏話など豊富な話題を20分以上たっぷり展開した。

「精神と時の部屋」のようなトークコーナー

続いて、ゲストを呼び込みトークへ。

左からヤーレンズ楢原、パンプキンポテトフライ、豆鉄砲、タモンズ、ヤーレンズ出井

5月に行われた『THE SECOND』でベスト4に残ったタモンズが登場すると、会場からはひときわ大きな拍手が。

ベスト4に対し出井が「おめでとうございます」と言うと、「ベスト2に言われたら嬉しいです」とタモンズ大波

タモンズが以前ヤーレンズ主催ライブに呼ばれたときは「倉庫みたいなとこ」(大波)が会場だったそう。今回は立派な角筈区民ホールで、しかもケータリングやスタッフも充実していることに驚きを隠せない様子。この日も楽屋に入るなり、マネージャーやスタッフを見て安部が「なんや今日手下めっちゃおるなぁ!」と言っていたという。

ヤーレンズが『THE SECOND』の反響を問うと、「忙しいからXとか見れてないか~」ともったいぶった様子の大波。自己紹介をするよう促された安部は、「どうも、香取慎吾です」と挨拶。

安部のマヨチュッチュ

決勝後、安部と香取慎吾が「同一人物にしか見えない」とSNS上で話題に。しかも「複数人」がそう言っていたそうで、マシンガンズ滝沢に続く「SECONDで結果出した人、変な人気の出方する」(出井)の系譜は、なんと安部が受け継いでいた。

パンプキンポテトフライ谷は、出井の弟と中学の同級生。「勉強も運動もできる、むっちゃ良いヤツでした」(谷談)
ライブでうまくいかなくて落ち込んでいた山名に、「慣れろよ」と詰め寄る谷。「慣れへんねん」と返す山名
今年改名して「ホセ」を名乗るようになった豆鉄砲。ホセの背景を聞かれるも最初に「理由はない」と言ってしまったことで、谷から激烈に詰められていた

ゲストとのトークが25分ほど経過したところで、「ネタやりましょうか、しゃべりすぎました」と出井。

タモンズ大波「時計の概念とか無いん?」、安部「(ネタ)やりたくないならずっとしゃべれるよ」

ヤーレンズは最近ロケが多くほかの芸人と会う機会が減ってしまい、毎日「二人でロケバス乗ってるだけだから、ほんっとに(楢原と)話すことなくて」と出井。芸人仲間と話せる貴重な機会ということもあり、いくらでもトークできそうな雰囲気だ。進行表を逸脱したタイムスケジュールで進む『ヤーレンズ寄席』に対し、大波は「ここ精神と時の部屋ちゃうで!」と突っ込んでいた。

※外の世界に比べて時間が何倍も速く進む部屋

「ネタやめて歌おうか」と、安部によるSMAP『SHAKE』披露

結局30分ほどたっぷりトークし、各コンビのネタがスタート。

ヤーレンズ
豆鉄砲
パンプキンポテトフライ
タモンズ

エンディング

全組のネタが終了し、エンディングへ。

パンプキンポテトフライからは、パーソナリティを務めるラジオ番組『パンプキンポテトフライの剣』に「スポンサーがついた」という報告が。そのスポンサーとは、メガネブランドのJINS。収録でメガネをもらったばかりということで、谷がメガネ姿を披露。

谷のメガネ姿を見た楢原の感想「より谷の輪郭がはっきりする」

タモンズからは、47都道府県をまわるツアー『詩芸』の告知が。三重公演(7月24日開催)の会場は、三重県総合文化センターのリハーサル室B。「リハーサル室」と冠されているが、ライブは間違いなくこの部屋で実施予定。「近い方よろしくお願いします」と告知をしていた。

『詩芸』会場は「立派なところもあるけど、僕らはもうちょっとちっちゃいところに椅子を並べて、ごまかしながらやってる」(安部)

最後に記念撮影をし、ライブは終演。最後の最後までトークが止まらない、情報量の多いライブとなった。本ライブは、7月8日(月)までアーカイブ配信を視聴可能。レポートでは到底補いきれない量のトークをしているので、ぜひ確認を。

★配信チケット:https://kdashstage.zaiko.io/item/365385 
※配信日時:~7月8日(月)23時59分

また、7月10日(水)にはなかのZERO小ホールで『スーパーヤーレンズ寄席』を開催予定。普段の『ヤーレンズ寄席』よりも規模を拡大し、ザ・パンチ、マシンガンズ、ストレッチーズ、リニア、インディアンスをゲストに呼んでライブを実施する。(チケット完売)
さらに7月25日(木)には、角筈区民ホールにて『ヤーレンズ寄席 #9』を開催予定。ゲストはきしたかの、お見送り芸人しんいち、ヘンダーソン。こちらは現在会場チケット抽選受付中なので、お見逃しなく。

★「ヤーレンズ寄席 #9」チケットはコチラから(抽選受付期間:~7月12日(金)23時/結果発表:7月15日予定)

文, 編集, 撮影:堀越 愛