『大喜る人たち トーナメント 2024』ライブレポート。総勢628名の頂点に立ったのはハチカイ・警備員。プロアマ混合の真剣勝負は必見!

大喜利は、何が起こるかわからない。

そんなコピーのもと、『大喜る人たち トーナメント 2024』決勝戦が2024年10月13日(日)に開幕された。YouTube・Xで配信される大喜利番組『大喜る人たち』が開催する本大会。プロの芸人から、会社員まで、ただ大喜利が好きな「大喜る人たち」が集い、そのなかから大喜利の頂点に立つものが選ばれる。

開催6回目にして、予選の総出場者は593名。オファー枠や過去出場者のシード枠を含めると総勢628名。そこから残った18名が、今回の決勝トーナメントへと進出した。その様子は現在も『大喜る人たち』のYouTubeで見ることができる。


※ネタバレを防ぎたい人は、先に配信をチェック!※

『大喜る人たちトーナメント 2024』YouTubeアーカイブ:https://www.youtube.com/live/TJDKL0Tcjvs?si=w9wp2qzls9K4vx15


優勝賞金は、YouTubeチャンネル『大喜る人たち』の優勝時点の登録者数×1円。2023年は15万円だったが、今年はさらに登録者数が増えて23万円代となる模様。誰がその賞金を獲得するのか。

MCは今年もひつじねいり。2023年の決勝で木曜屋とミネが対戦し、ミネが歴史に残る圧敗となったことに触れた

<審査方法>
別のブロックから選ばれた審査員4人が回答ごとに1〜3点で採点。各点数を掛け算した値が獲得点数となる。最低点は1点、最高点は81点。各ブロックから上位2名がファイナルに進出する。

Aブロック(冬の鬼、骨密度、大久保八億、霧牌春、ママタルト・檜原、にょぼりげ・ミネ)

Aブロックの出場者は、収録形式での開催だったvol.4の優勝者である冬の鬼、ネット大喜利大会で名を馳せる骨密度、2023年は決勝6位の大久保八億、関西大喜利界のホープ・霧牌春(きりばいはる)、M-1も控えるなか2年連続の決勝進出となるママタルト・檜原、そして2023年の準優勝者であるにょぼりげ・ミネ

前回、悔しさのあまりパチンコに行ったミネ。今年こそ優勝して賞金をパチンコに使うと意気込む
初出場で楽しそうな骨密度。「優勝して『ラヴィット!』に出られるかも!?」と期待を寄せる松村
2023年に赤嶺総理と話した結果、長めの回答をして時間を稼ぐ作戦だという檜原
【お題】この結婚式、実はバラエティ番組なんじゃ?と思った理由/最初の高得点は流石、冬の鬼!
警備員の厳しい採点にキレるミネ
回答の最後に踊ることで点数を稼ごうとする霧牌春
【お題】ペットとして死神を買ってみて、とても嬉しかったことは何ですか?/作戦通り前フリの長い回答で時間を稼ぐ檜原
ペンを使うことを禁止されたタイミングで、ペンを使わずに過去の解答を消して解答するという、ルールの抜け穴を見つけた霧牌春
公式スポンサー?と見紛う審査員席のどくさいスイッチ企画

規定外の解答の多さに、冬の鬼が「同じ種目でした?」と疑問を口にするほど、混戦を極めたAブロック。ファイナルへの出場権は誰の手に……?

Aブロックは、ミネと冬の鬼に決定!並ぶ写真を見て「なんかけったいなバンドやね」と松村

Bブロック(アオリーカ、J@Q、ぺるとも、木曜屋、コンピュータ宇宙・ブティックあゆみ、ジョンソンともゆき)

続くBブロックの出演者は、大喜利YouTube『こんにちパンクール』メンバーで会社員のアオリーカ、YouTubeチャンネル『大と喜利とアイツ』でも活動するJ@Q、2023年の『AUN〜コンビ大喜利王決定戦〜』でも優勝した強者ぺるとも、前回の本大会優勝者の木曜屋、ヒール役と言われたお笑い芸人コンピューター宇宙・ブティックあゆみ、SNS漫画家としても活躍するジョンソンともゆき

前回優勝者だが謙虚な木曜屋。なにかを食べながら登場するブティックあゆみ。果たしてその口の中身は……?
登場とともに起こる歓声に「そういうの要らないから」と貫禄を見せるぺるとも
【お題】アンパンマンの世界で募集されていたアルバイトに応募してみてどうでしたか?/初決勝のJ@Qも落ち着いた様子で点を稼ぐ
【お題】アンパンマンの世界で募集されていたアルバイトに応募してみてどうでしたか?/バイト先では優しいあの人……
審査員も爆笑の回答が続く
出で立ちが頭文字Dの主人公すぎるアオリーカ
【お題】それ何も言ってないのと同じだよ川柳/5・7・5という定型タイプの大喜利でも、爆笑回答が続出

前回優勝者・木曜屋の連覇が掛かったBブロックだが、ファイナル進出者は、ぺるともとジョンソンともゆきに決定!

ブティックあゆみが2点差で敗退。「素人が捲んなよ!」となだれ込んだ
一方、「まぁこんなもんでしょ」と爽やかな笑顔の木曜屋。「良い負けっぷり!」と松村も讃える戦いだった

Cブロック(蛇口捻流、さすらいラビー・中田、ハチカイ・警備員、ひつじのあゆみ、こっぺ、どくさいスイッチ企画)

Cブロックは、こちらも会社員の傍ら大喜利YouTube『こんにちパンクール』で活躍する蛇口捻流、本大会で準決勝1位通過のお笑い芸人さすらいラビー・中田、大喜利歴16年、芸人としても賞レースで名を残すハチカイ・警備員、2023年決勝3位の実力者で歌人でもあるひつじのあゆみ、現役大学生のこっぺ、2024年R-1グランプリ決勝進出のどくさいスイッチ企画とバラエティ豊かなメンバーが名を連ねた。

予選にも多数出ていたR-1グランプリ決勝出場者のなかから、唯一勝ち上がってきたどくさいスイッチ企画
行きの電車でR-1チャンピオンの濱田祐太郎さんを見たので、どくさいスイッチ企画にはビビらないというひつじのあゆみ。間に挟まれる痩身のこっぺ
【お題】マジシャンとの最悪なデートの思い出を教えてください/破壊力が高すぎて警備員の頭に残り続けたというこっぺの回答はぜひ配信
【お題】「米が炊けたこと」が赤ちゃんが生まれるくらいおめでたいとされる世界/一捻りある回答が続く
【お題】「米が炊けたこと」が赤ちゃんが生まれるくらいおめでたいとされる世界/「ここが俵になってるんですよぉーー!」とR-1の同志・街裏ぴんくをリスペクトした口調に
【お題】「氷上の格闘技 アイスホッケー」のようにちょっとマイナーなものに異名をつけてかっこよくしてください/落ち着いて堅調に得点を重ねる蛇口捻流
【お題】「氷上の格闘技 アイスホッケー」のようにちょっとマイナーなものに異名をつけてかっこよくしてください/「『研修テレビ』の大黒柱、ひつじねいり!」という回答に「誰がマイナーなものやねん!」と松村

年代も職業もバラバラな出場者が戦ったCブロック。互角の戦いを勝ち抜いたのは、安定して点を稼ぎ続けた蛇口捻流と警備員のふたり!

写真を見て松村が「国際指名手配のようなふたり!大喜利で人を殺してる!」と叫ぶ横で、スラムダンクのような爽やかなハイタッチを交わすふたり

ファイナル(冬の鬼、ぺるとも、ミネ、ハチカイ・警備員、ジョンソンともゆき、蛇口捻流)

ファイナルに残ったのは、冬の鬼、ぺるとも、ミネ、ハチカイ・警備員、ジョンソンともゆき、蛇口捻流。なんとミネと冬の鬼以外が大喜利YouTube『こんにちパンクール』のメンバーという結果に。

「パンクールばっかりやないか!いいやん社会人は働いているんやから!」と毒づくミネ
くじ引きで選ばれた審査員は、アマチュアとして大喜利の舞台に出ている4人。真剣に大喜利の回答を審査する
【お題】宇宙大戦争に巻き込まれてしまったアホ山くんがやったこと/緊張の1問目かと思いきや、アホらしい回答が続出
【お題】宇宙大戦争に巻き込まれてしまったアホ山くんがやったこと
【お題】宇宙大戦争に巻き込まれてしまったアホ山くんがやったこと
1問目終了時点では、なんと『こんにちパンクール』のメンバーを抑え、僅差でミネが1位!冬の鬼が2位という結果に

ファイナルでは、2問目終了時点での上位2名が戦うこととなる。この段階ではまだまだ逆転も考えられる。

【お題】「ゴムとチョコが逆になっている世界」からこっちの世界にやってきた人/チョコでもゴムでも食べてはいけない!とセルフツッコミ
【お題】「ゴムとチョコが逆になっている世界」からこっちの世界にやってきた人/ダンスするぺるとも

ファイナルだけあって、レベルの高い回答が次々と繰り出された2問目。ぺるともやジョンソンともゆきが早々に「もうダメです……」と諦めるなか、優しい審査員たちが「誰が勝ってもおかしくないですね」と模範解答のような励ましを贈る。

東南アジアにあるジャルジャルのフィギュアっぽいと言われるこっぺ
結果、手応えを聞かれて「全然無理ですね」と答えたミネと「いってそうですね」と答えた警備員という両極端だったふたりが上位2位に!

なんと最後は、再び決勝の場に躍り出たミネと、昨年は決勝へ進むも本番は欠席となってしまった警備員の対決。雪辱を晴らすのはどちらか。

3問目のお題は、実はクイズが得意なことを必死に隠しているおばさん
【お題】実はクイズが得意なことを必死に隠しているおばさん/トントントン、小声で「クイズノック」
【お題】実はクイズが得意なことを必死に隠しているおばさん/演技力が光る警備員。まるでおばさんだ
【お題】実はクイズが得意なことを必死に隠しているおばさん/イラストに加え、身振り手振りで答えるミネ
【お題】実はクイズが得意なことを必死に隠しているおばさん/警備員も椅子に座ったまま長い手をフルに使う

演技あり、イラストありで、両者ともおばさんが憑依したかのような回答が繰り広げられた3問目。オープニングで「ミネの圧敗だった」と評された2023年とは打って変わって、どちらが優勝してもおかしくない戦いとなった。そして最終の4問目へ。

【お題】「フードコート王」と呼ばれている人物について何か教えてください/コートでは〜いつでも〜ひとり一人きり♪
【お題】「フードコート王」と呼ばれている人物について何か教えてください/フードコートでなにかをハッキングしている
こうして接戦のままに全お題が終了!面白い回答の応酬が繰り広げられた二人の戦いっぷりに、審査員も予想不可能な結果を見届ける。
「まず、ここに来れて良かった」と警備員
「今日1番正しかったのは、霧牌春ですからね」と、フリーダムに戦っていた霧牌春を思い返すミネ
結果は……
警備員が、見事優勝!!
崩れ落ちるミネ。会場には叫び声が聞こえる
むしゃくしゃして『犬人たち』にしてしまう
賞金は登録者数×1円だが……リアルタイムで「130円増えたぞ!」と駆け寄って教えてくれる檜原
リアルタイムでどんどん数が増えていき、さらに200人に!
『大喜る人たちトーナメント2024』、628名の大喜る人たちのトップに輝いたのはハチカイ・警備員(大喜る人たち公式Xより)
出場者集合写真(提供:大喜る人たち)

戦いの全貌はYouTubeで。

熱い戦いの繰り広げられた『大喜る人たち トーナメント 2024』。現在も『大喜る人たち』の公式YouTubeで、なんと無料公開中だ。

プロアマ関係なし、個性が光る大喜利の数々。自分の好きなプレイヤーを見つけるのも楽しみのひとつ。総勢628名から選ばれた18名のガチンコ大喜利の全貌を、ぜひその目でたしかめていただきたい。予選大会の様子もアップされているので、気になる人は併せてぜひご覧を。

★『大喜る人たちトーナメント 2024』YouTubeアーカイブ:https://www.youtube.com/live/TJDKL0Tcjvs?si=w9wp2qzls9K4vx15

文:conomi matsuura

編集, 撮影:堀越 愛