【「Mother ~特攻の母 鳥濱トメ物語~」ゲネプロ&取材会レポート】ジャングルポケット・太田「絶対泣いちゃいけないところで泣きそうになっちゃって……」

2025年3月19日(水)より、新国立劇場・小劇場にて舞台『Mother ~特攻の母 鳥濱トメ物語~』の上演がスタートしている。本公演の会場チケットは完売しているが、オンラインで観劇できる配信チケットを販売中だ。

『Mother ~特攻の母 鳥濱トメ物語~』は、鹿児島県南九州市知覧町郡に実在した「富屋食堂」を舞台に、特攻隊員たちから“母”と慕われ、戦後「特攻の母」と呼ばれた鳥濱トメの半生を描いた作品だ。ペナルティ・ワッキーがプロデューサーを務め、自らも出演。主演・鳥濱トメ役の浅香唯のほか、ジャングルポケット・太田博久、安藤美姫など豪華キャストが出演している。

3月19日に行われた公開ゲネプロの直後、ペナルティ・ワッキー、浅香唯、ジャングルポケット・太田、安藤美姫の囲み取材が行われた。ここでは、取材の様子をレポートする。

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囲み取材は、ゲネプロ上演の直後に行われた。舞台の熱気を纏いながら登場した出演者たちは、なにを思っているのだろうか。

ゲネプロの様子。特攻隊員たちが食堂で過ごした日々が丁寧に描かれている。作り込まれた舞台セットにも注目を

プロデューサーであり、自身も出演しているワッキーは「1年くらいかけて準備してきたものがやっと初日を迎えるということで、いろんな感情があります」と語る。不安もふくめ様々な感情があるが、「一番は嬉しさ」だという。

ワッキーは、本作品に12年携わり続けている

ジャングルポケット・太田にとって、本作品は舞台初出演。本番さながらに行われるゲネプロで「絶対泣いちゃいけないところで泣きそうになっちゃって……」と振り返る。そのシーンの直後には笑顔を見せる必要があったが「どうしても我慢できなくなっちゃって、ちびまる子ちゃんのことを考えていた瞬間があった」そう。

舞台初出演の太田。複雑な境遇の特攻隊員・金山を演じた

浅香も「本当に泣いてしまうことが多々あった」としつつ、演じた鳥濱トメは「とにかく明るく元気に、非常に凛とした方」。そのため「決して私は舞台上で涙を見せちゃいけない」と思いながら演じたという。

特攻隊員たちの、お母さんのような存在だった鳥濱トメ

世界的なフィギュアスケート選手として活躍してきた安藤は、「普段は言葉なく物語やメッセージを伝える表現をしているけど、セリフがあって演技をするのでいつもと違う緊張感を持って」演じたとコメント。

職業柄か、安藤は監督から「歩き方が綺麗すぎる」と指摘されていたという

舞台初出演となる太田を抜擢したのは、プロデューサーのワッキー。体育会系の太田を「特攻隊員役に絶対合うだろう」と思っていたそうで、「見事に演じてくれました」と評価。お笑いが大好きで以前からジャングルポケットを見ていたという浅香も「こんなに素晴らしいお芝居をされるんだと本当に驚きましたし、(太田が演じる)金山さんへの想いがどんどん引っ張られた」と振り返った。

浅香が演じるトメと、太田が演じる金山

太田は「本番前に今のコメントを聞けて良かった」と安堵しつつ、以前観客として本作品を観たときに「僕が受けた感動とか気持ちと同じものを皆さんに持って帰っていただかなきゃいけないので、足を引っ張るわけにはいかない」と、感じているプレッシャーも吐露。まわりの助けもあり「自分なりの金山をちょっとずつ構築して、(以前自身が観た際と)まったく同じじゃなくても、感動を持って帰っていただけるように頑張りたい」と意気込んだ。

『Mother ~特攻の母 鳥濱トメ物語~』は、現在配信チケットを販売中。期間中は何度でも視聴できる。

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文, 編集, 撮影:堀越 愛