M-1グランプリ2025ファイナリスト9組が決定!発表会見をレポート《写真44枚》

12月4日(木)に行われた決勝進出者発表会見で、『M-1グランプリ2025』ファイナリストが発表された。

今年決勝に進出したのは、ドンデコルテ、エバース、ヨネダ2000、豪快キャプテン、ヤーレンズ、真空ジェシカ、めぞん、ママタルト、たくろう。ここに敗者復活組を追加した計10組が、決勝で戦うこととなる。

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今年のM-1はすごい

決勝進出者発表会見でMCを務めたのは、昨年に引き続きマヂカルラブリー。

ベストアマチュア賞を撮った「ピ夜に会えて良かった!」と語るマヂカルラブリー・野田

今大会の出場者数は、過去最多の11,521組。一番おもしろい漫才を披露し、これまで受け継がれてきた“漫才日本一の称号”を手にするのは、いったいどの組なのか。緊張感が漂うなか、決勝戦への切符を手に入れた9組が発表された。

決勝初進出のドンデコルテ(小橋共作・渡辺銀次)
2年連続ファイナリストとなったエバース(佐々木隆史・町田和樹)
2度目の決勝進出を決めたヨネダ2000(誠・愛)
決勝初進出の豪快キャプテン(べーやん・山下ギャンブルゴリラ)。Wピースで登場
3年連続決勝進出のヤーレンズ(楢原真樹・出井隼之介)。同事務所のトム・ブラウンを模した「ダメー」で登場
5年連続決勝進出の真空ジェシカ(ガク・川北茂澄)は、小道具持参で登場。野田は「やめて~」と懇願
決勝初進出のめぞん(吉野おいなり君、原一刻)
2年連続決勝進出のママタルト(檜原洋平、大鶴肥満)は「まーごめ」で登場
最後に名前を呼ばれたのは、初進出のたくろう(赤木裕・きむらバンド)

ファイナリストが舞台上に揃い、決勝進出を決めた直後の率直な気持ちを語った。

ドンデコルテ・渡辺は「これでやっと人の実家を出れる」と安堵の表情。同期のカゲヤマ・益田宅に長年住んでおり、来年5月でなんと10年になるのだという。

渡辺銀次・40歳。決勝を機に、益田の実家から出る?

マヂカルラブリー・村上が「圧巻の漫才」と評したのは、昨年に続いて決勝に進出したエバース。特に「町田が輝いていた」と村上。最近は出る賞レースすべてで結果を残しており、町田は「“町田が”」優勝の決め手になっていると強調。

町田「決勝行けるなんてガチでエグイぞ」、佐々木「いや、ほんとそうっすね」
お困りモードの町田を助けにやってきた、真空ジェシカ・川北

ヨネダ2000は、3年ぶり2度目の決勝進出。

ヨネダ2000・誠「返り咲きと言われていますが、これが本当のカエリ・ザッキローニ監督」
再度やってきた川北。村上は「厳かにやりたい!」と拒否反応を示した
小道具を取り出した誠に、野田は「決勝取り消しもあるからな」と忠告

これまで「準決勝で1回もウケなかった」という豪快キャプテンは、念願の初決勝進出。山下ギャンブルゴリラは、2023年・2024年と敗者復活戦に挑戦したものの観客票が奮わなかったことを回想。

「優勝候補」と言われつつも悔しい思いをしてきたこの数年。べーやん「焦らされすぎて焦らされすぎて、こまっちょ」

初決勝のたくろうに対し、「赤木が憑き物がとれたような顔をしている」と嬉しそうな村上。「こんな微笑んでる赤木は初めて見た」と、相方のきむらバンドも嬉しそう。

2018年以来7年ぶりの準決勝進から決勝進出を決めたたくろう。赤木は優勝賞金の使い道として「ネコを20匹飼える」……と計算

準決勝では大トリで漫才を披露したママタルト。手ごたえを聞かれると、大鶴肥満はなぜか硬直。この1年、「平場を捨てて漫才だけをやってきた」成果が出たようだ。

ママタルトは2年連続の決勝進出を決めた。漫才以外をすべて捨ててM-1に賭けたという

マヂカルラブリーと初対面だというめぞんは、現在9年目。初めての準々決勝・準決勝を経て決勝進出したということで「なにがウケててなにがウケてないかわからなくて、なにもわからないまま今ここ」と吉野。

めぞんは昨年、2回戦で敗退した。表情を変えず「悔しかった」と語る原を見て、「怖いなぁ!」と村上
終らない夢を見てるみたい。その夢の先に、約束があるなら、僕は絶対に、その約束を守りたい

5年連続決勝進出を決めた真空ジェシカ。「僕らから見たら、去年の令和ロマンもマヂラブさんも、2回しか決勝に行ってないザコ」と川北。

今年はイルカとのツーマンライブで腕を磨いた真空ジェシカ。袖でネタを見ていたが「イルカに比べればザコばっかり」
会見序盤の川北と間違い探し

ヤーレンズは3年連続の決勝進出。

「3年連続ってほかになにかあるのかな、と思って調べたんですけど、なにも出てこなかったです!」と大声で語る楢原
後輩たちから「(M-1に)まだいるのか」と思われはじめているというヤーレンズ。「そろそろ優勝したい」と出井

ファイナリスト全組のコメントが語られた後、野田の発案で円陣を組むことに。

今年のM-1はすごいよなー!
うぉー!
最高のM-1になること間違いなし!

TVerでの会見生配信が終了後、集まった記者による質疑応答が行われた。

大阪と東京を比較する質問を受けた豪快キャプテン・山下ギャンブルゴリラは、「大阪は今年、万博もございました。記念すべき年に大阪からチャンピオンが出たら素晴らしい!」と演説。

まるで政治家のように、マイクをたくさん持って語る山下ギャンブルゴリラ
「5分くらい前に左耳がピキッとなって、そこからずっと“キーン”としてる」とたくろう・赤木。東京にストレスを感じているようだ

2年連続の決勝進出となったエバースは、昨年との気持ちの変化を問われ「獲るしかないっしょって感じです」と町田。初決勝だった昨年は“チャレンジャー”だったが、今年は違うと意気込む。

昨年は「これなら爪痕を残せるんじゃないか」というネタ選びだったが、「今年は獲るしかないっしょって感じ」と佐々木

3年連続の決勝進出となるヤーレンズは、意気込みを聞かれ「いい加減優勝しないとと思っています」と出井。

しのぎを削った令和ロマンについては「戦って勝ちたかった気持ちはあるので、今年優勝して来年彼らに出てもらって、最終決戦したい」

決勝戦は12月21日(日)18時30分より、ABCテレビ・テレビ朝日系列にて全国ネット生放送。この9組に敗者復活戦で選ばれる1組を加え、計10組で優勝賞金1000万円と漫才日本一の称号を競うこととなる。

文, 編集, 撮影:堀越 愛