シャッターチャンスを逃すな!『第4回WEST ANTS集結ライブ〜映えネタライブ〜』レポート!

2021年9月23日(木)、大阪・なんばにあるバー兼ライブハウス「BAR舞台袖」にて、『第4回WEST ANTS集結ライブ〜映えネタライブ〜』が開催された。

大阪・なんばにあるBAR舞台袖

『WEST ANTS集結ライブ』は、WEST ANTSメンバーによる月一コンセプトライブ。4度目の開催となる今回のテーマは、“映え”。全コンビ“映え”に特化した、この日限りの(?)豪華なネタが披露された。

お客さんは、ネタ中にカメラを構え、「今がシャッターチャンスだ!」と思ったタイミングで写真を撮影。各ネタごとに“SNS投稿タイム”が設けられ、自身のSNSにハッシュタグ(#WESTANTS)をつけ写真を投稿する。ライブの最後にお客さんが撮影、投稿した写真をスクリーンに映写し、“WEST ANTSの中で一番ええ被写体”になれた人を決めよう!というコンセプトのライブである。

当ライブでは、面白さだけでなく、どれだけ映えることができたかが重要視される。

会場は満席。WEST ANTSメンバー全組集結というだけあって、ライブ開始前から期待と熱気が会場に充満していた。

開演時間が近づくと、BAR舞台袖のオーナー加藤さんが舞台に登場。ライブの概要と、使用されるハッシュタグについての説明が行われた。

BAR舞台袖オーナー・加藤進之介

前座として登場したボニーボニーがしっかり会場を盛り上げ、写真撮影の練習が行われた。

ボニーボニーの掛け声と同時に、ライブは元気よく幕を開けた。

ボニーボニー(左:とくのしん、右:花崎天神)
被写体になるボニーボニー

音に光にシロクロに!?ネタパート前半戦!

この日のトップバッターを飾ったのはシンバルモンキー

明転すると、舞台上には、無造作に置かれたドラム缶やバケツ、配管が。作業員扮するイオリがその前に座ると、それらはドラムセットと管楽器に早変わり。圧巻の生演奏が繰り広げられた。

シンバルモンキー(左:イオリ・ジャンバック 、右:ジンリキ)

YOASOBIの『夜に駆ける』を演奏するシーンでは、その音に吸い寄せられるように、トルクレンチガールズ・力学が、ダンスをしながら登場。ジンリキもシンバルで演奏に加勢し、トップバッターらしく、力強いパフォーマンスで会場を大きく盛り上げた。

左からトルクレンチガールズ力学、シンバルモンキーイオリ、ジンリキ

ネタが終わり、SNS投稿タイムへ。前半MCであるボニーボニーが舞台へ登場。舞台に忘れられていたスティックを拾い、「普段のライブでは絶対に見られない忘れ物だ」と語った。

スティックを拾ったとくのしん

MCの花崎から「演目は何に該当するの?」と聞かれると、シンバルモンキーは「ブロードウェイです」と回答。

ボニーボニーとシンバルモンキー

また、イオリは機材トラブルでオープニングVTRが流れなかったことに対し、「朝の4時に頑張って作ったので、YouTubeを見てほしい」と嘆いた。

イオリの作成したオープニング動画は、WEST ANTS公式YouTubeで観ることができる。ぜひチェックしてみてほしい。


続いて風穴あけるズは、定番の漫才スタイルで登場。つかみの最中に、写真映えスポットがあることを発見し、通常より長い時間ポーズを決める。

長時間ポーズを決める風穴あけるズ(左:ノブヨシ日本代表 、中央:飛び出せっ!安藤っ!、 右:コブラ)

ノブヨシが、「これ以上お笑い能力が伸びないかもしれない」と不安そうに話すところから、ネタが始まる。ノブヨシのお笑い能力を向上させるため、コブラは様々な“チルい”提案をしていく。“チル”をしながら、果敢に大喜利に取り組むノブヨシの回答に注目が集まる。

チル前のノブヨシの回答
ぐんぐんグルトで“チル”をするノブヨシ
チル後の回答
チルタイム最終形態

会場には、終始悲鳴のような笑い声が響き渡っていた。

ネタが終わると、MC・ボニーボニーが再び舞台へ。今回の忘れ物は、パイプ椅子

パイプ椅子を回収するボニーボニー

ネタ終わりの風穴あけるズを呼び込むと、安藤は、ネタ中に使用したテントを持って登場。広い場所でしかテントを畳むことができないのだという。

舞台上でテントを畳むボニーボニーと風穴あけるズ


続いて登場したのは絶対的7%

電光飾をふんだんに使った”舞台映え”する派手なコントを披露した。

絶対的7%(左:マスト 、右:森田GM)

マストの絶叫ツッコミが会場にこだまする。煌びやかな世界観で観客の笑いを誘った。

ネタが終わり、SNS投稿タイムへ。森田は、舞台上でクリオネから人間の姿へ生変身(?)。

舞台上で生着替えをする森田GM
「森田のこんな姿は見たことがない」と語る花崎
クリオネになるまでにおよそ3,000円もの製作費がかかったことを明かした


前半戦最後に登場したのは、にぼしいわし

にぼしいわし(左:にぼし、右:いわし)

「謝罪会見」をテーマにコントを展開。

先ほどの絶対的7%とは打って変わり、一見“映え”とは程遠そうなスーツスタイルで登場。神妙な面持ちのままコントはスタートし、にぼしいわしワールドで魅せる。圧巻のコントで観客を楽しませた。

ネタが終わり、明転すると舞台上にはカップラーメンの忘れ物が。

カップラーメンを両手に抱える花崎
ボニーボニーとにぼしいわし

ボニーボニーからネタについて聞かれたにぼしいわしは、「光ればいいってことじゃないです」「光ったり大きいもん出したらええってことじゃない」と大胆に回答。スーツ姿にカップラーメンで、にぼしいわし流”映え”を表現した。

まさかのゲスト登場!?ネタパート後半戦

後半戦1組目に登場したのはトルクレンチガールズ

「ハロウィン」をテーマにコントを展開。

トルクレンチガールズ(左:うまこ、右:力学)

ナッシーに扮した力学が登場すると、瓜二つのその姿に会場は大笑い。何度も爆発的な笑いを起こした。

ネタが終わると、後半MCの風穴あけるズが登場。トルクレンチガールズを舞台に呼び込んだ。

風穴あけるズとトルクレンチガールズ

マスクを忘れて舞台上にあがってしまった力学に、マスクの着用を促すうまこ。両手がふさがっている力学にマスクを着けてあげようとするが、うまこが選んだ顔は……

「それ俺ちゃうねん!!」とツッコむ力学

続いて、チームクボからふわり春が登場。

ふわり春(左:クボ、右:まいち)
 

21歳女子大生と、24歳の可愛らしい女子コンビが繰りなす、逸品“映え”漫才。女子あるあるを織り交ぜたポップかつダークなネタで、笑いを誘う。

まいちは、今日がWEST ANTSライブ初出演。今後、多数WEST ANTSライブに出演していくであろう『ふわり春』に要注目だ。

初出演のまいちに拍手が送られる

続いて登場したのは、ハノーバー

「祭り屋台」をテーマにしたコントを披露した。コント中にはまさかのスペシャルゲストが登場。

ハノーバー(左:井口バツ丸、右:良元カルビ、SPゲスト:井口の息子)
じゃがりこを食べる井口の息子

観客は終始子供に釘付け。随所から「かわいい!」の声が漏れる。

息子と共に、てんどんマンダンスを踊る井口

井口の息子が笑顔をみせるたび、会場は大盛り上がり。舞台映え・写真映えする愛らしいその姿に癒された。

ネタが終わると風穴あけるズが登場。

ハノーバーから、「一発ギャグでうち(井口)の子供を笑わせてほしい」と頼まれたノブヨシは、「今から見るのが“お笑い”やで」と渾身の一発ギャグを披露。

ノブヨシの一発ギャグに笑顔を浮かべる井口の息子と、それらを見守る風穴あけるズ、ハノーバー

続いて登場したのはブルーウェーブ

西澤扮する博士が、「うまい棒の新しい味を開発した」と話し出すところからコントがスタート。

ブルーウェーブ(左:すみかわ、右:四番サード西澤)

博士に翻弄される研究員・すみかわの一挙一動すべてが面白く、何度も爆笑を巻き起こした。

ネタ直後に登場したMC・風穴あけるズは、「漫才マイクがないだけでほぼいつものネタやん」と笑いながら感想を漏らした。

コブラにスティックに差し出し、力を入れるよう指示するブルーウェーブ
コブラが力を入れるとスティックが点灯。「この小道具こそネタ中に使うべきだ」と風穴あけるズ
風穴あけるズは「俺らとブルーウェーブが絡んでうまくいった試しが無い」と話す
 

この日の大トリを務めたのは、ボニーボニー

白色と黒色のテープで全身をぐるぐる巻きにした、インパクトのあるビジュアルで登場し、会場を大きく沸かせた。

ボニーボニー(左:とくのしん、右:花崎天神)

ビジュアルの面白さもさることながら、披露したショートコント“白き者・黒き者”は圧巻。この日一番の大爆笑をかっさらう。

ネタが終わり登場した風穴あけるズは、「エンタの神様の中盤でした?」とコメント。

ボニーボニーはテープを身体に直接巻き付けていたようで「うっ血しそうだ」と一目散にテープを剥がす
前半MC中も、スーツの中はテープでぐるぐる巻きになっていたことを明かした

WEST ANTSの映え王は誰だ!?優勝者発表!!

全組のネタが終了。

WEST ANTSの“映え王”を決めるため、スクリーンには、お客さんから投稿された写真が映し出される。

「かっこいいかも知らん」という一言と共に投稿されたブルーウェーブ西澤の写真に、会場は大笑い。

優勝者は、お客さんの拍手で決められた。

見事優勝を飾ったのは……ハノーバー

決め手となった一枚
優勝に輝いたハノーバー
喜びのてんどんマンダンスを披露するハノーバーと風穴あけるズ
風穴あけるズ、ハノーバー、ボニーボニー

1時間半にわたった舞台は大盛況のうちに幕を閉じた。より一層WEST ANTSのことが好きになる、楽しさと癒しに満ちた一夜だった。

本公演のアーカイブは10月7日(木)まで見ることができる。「現地で観ることができなかった!」という方も、「もう一度観たい!」という方も、配信で至極の映えネタを堪能してほしい。

アーカイブURL→https://twitcasting.tv/butaisode_katoh/shopcart/97534

また、WEST ANTS公式YouTubeでは、公演上で紹介しきれなかった写真の中からMVPを決める、『映えネタ写真MVP決め【WEST ANTS】』という動画が公開されている。こちらも合わせてチェックしよう。

次回のWESTANTS集結ライブは、10月21日(木)、『第5回WEST ANTS集結ライブ~一撃王~』。このライブでは、ネタ中に行って良いボケは1回のみ。ファーストボケで即暗転のショートネタトーナメントライブだ。瞬間最大風速をたたき出すのは誰なのか!目の前で!配信で!WESTANTSメンバー渾身の“一撃”をぜひ体感してほしい。 

その他詳しい情報は、『BAR舞台袖』『WEST ANTS』の公式SNSを要チェック!

ライブ終了後のWESTANTSメンバー

取材(撮影・文):サトミメイ
編集:宮下若葉

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