オズワルド・蛙亭…本多劇場に実力派芸人、爆笑さらったWLUCK LIVE

vol.1に続き、MCを務めたななまがり

笑いの仕事を作るオンラインサロン「WLUCK(ワラック)」が主催する「WLUCK LIVE」「WLUCKアンダー10LIVE」が東京・下北沢で9月19、20日、計4公演行われた。この記事では、19日夕にあった「WLUCK LIVE vol.2」をレポートする。

舞台は、芸人にとっても特別な本多劇場。新型コロナウイルス感染防止のため、観客は入場の際に検温、客席は一席空けてついたてを設置しての開催となった。

客席は一席空けるなど、感染対策が取られた本多劇場

5GAP、ベテランの味光る

出演は銀兵衛、元祖いちごちゃん、ブリキカラス、サスペンダーズ、キュウ、5GAP、東京ホテイソン、ファイヤーサンダー、蛙亭、オズワルド、ななまがりと実力派のメンバー。昼公演のvol.1からMCをする、ななまがり(初瀬悠太、森下直人)は開口一番「こんなにも早くvol.2があるんですね!」。出演者は、ななまがりとWLUCKが推薦した芸人がそろったが、「このメンバーで本多劇場、MCななまがりは渋い!!」と初瀬が早速突っ込み、会場の空気を温めた。

トップバッターの銀兵衛(小松海佑、あゆむ)は、パソコンの検索履歴からある職業について口論を始める漫才。音響も抜群の劇場に、小松の迫力あるツッコミが響いた。続いて登場したのは元祖いちごちゃん(植村侑史、ハイパーペロちゃん)のコントは、中盤からのある「パターン」に、客席の笑いも爆発した。

MCのななまがりとWLUCKが推薦した実力派の芸人たちがそろった

ブリキカラス(黒田和基、小林メロディ)は、美容室の漫才。スローテンポに映える小林のバリトンボイスのボケに、黒田が的確なツッコミ。占いのコントに臨んだファイヤーサンダー(藤田崇之、﨑山祐)は、藤田が作り出した占い師のキャラクターと、﨑山のテンポのいいツッコミが、心地よい化学反応を見せた。

「好きな色」をネタに漫才を繰り広げたキュウ(ぴろ、清水誠)は、独特すぎるぴろのボケから広がる世界観をいかんなく発揮。前半のトリを務めたのは5GAP(久保田賢治、秋本智仁)は久保田が扮したバッティングセンター店員のコミカルな動きやボケが会場の爆笑をさらった。

中間のコーナーでは、残った5GAPがななまがりとトーク。芸歴20年以上のベテランだが、「これに呼ばれたってことは第7世代でいいかな」と秋本が言えば、初瀬が「我々も第7世代ですよ~」。秋本が「若い子にはこういうスタイルがいないんだろうね、楽屋に行くと『逆に新しいですね』と言われる。シュールだと思われてるのかな」とたたみかけると、会場に笑いの渦が巻き起こった。

話題が「外出自粛中の過ごし方」になり、秋本が「ちゃんと自粛してた?」と振ると、森下が「何の話ですか?」。初瀬がウーバーイーツで森下と遭遇したエピソードを紹介するも、「事情通のピーピーおじさんが来ているから、本当のことを言った方がいいぞ」と秋本が詰め、「お世話さまです!」と今度はピーピーおじさんに扮した久保田が登場。「2人はなんと、歌舞伎町で手をつないで……」と暴露するかと思いきや、肝心の部分を「ピーピー」と笛を鳴らし、「どこがシュールやねん」と初瀬が突っ込んで盛り上がった。

舞台を縦横無尽に駆け回って、ななまがりとトークする5GAP(左)

完成度高かったオズワルド

後半はテレビでの活躍もある東京ホテイソン(たける、ショーゴ)から。ショーゴが繰り出すおかしな「なぞとき」にたけるのツッコミのボルテージが上がるたび、会場も盛り上がった。

リハーサルから本多劇場の大きさを実感していたサスペンターズ(古川彰悟、依藤たかゆき)はビジネスホテルを舞台にしたコントを披露。男性なら経験したことがあるかもしれない「あるある」な場面を笑いで切り取ると、東京進出した蛙亭(中野周平、岩倉美里)は、「乙女」な中野と「やさぐれ」の岩倉の演技力が光る舞台となった。

7月にはABCお笑いグランプリを準優勝し、勢いに乗るオズワルド(畠中悠、伊藤俊介)は「めちゃくちゃ腹立つこと」で漫才。畠中によるまったく話のかみ合わないボケに、伊藤が嘆きにも似たキレキレのツッコミ。先ほど登場したサスペンダーズの依藤が「M-1決勝かよ…」とツイートするほどの完成度の高さだった。

そして大トリはななまがり。会社での企画会議という設定から安定感あるコントを繰り広げた。全ネタ終了後のエンディングでは、vol.1に続き森下が架空芸能人ものまねタレントの「ムーシー藤田」で登場し、「将棋100人指し100人負け男」や「縦水泳銀メダリスト」といった「架空芸能人」をうさんくさそうな出で立ちで実演。客席からもお題を受け付け、即興で「架空ものまね」を作り上げ、笑いに包まれたまま、この日の幕を閉じた。

WLUCKの片山勝三氏は「想像以上に面白かった。ネタがしっかりした芸人さんに集まってもらったので、期待はしてたんですが、それを上回る面白さでした。当日券も予想以上に売れて、このご時世の中、劇場で笑いを見ようと思ってくれたのもうれしいですね。きっと『笑いっていいな』と思ってもらえるメンバーだったと思います」と公演を振り返った。

エンディングは「ムーシー藤田」のキャラで登場した森下

写真/なきごろう 文/モダン

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