『自由(フリー)の意味を誰よりも知っている〜東西フリー芸人大集合〜』1部・2部ライブレポート

にぼしいわしとお笑いライブ企画「げらっぷ」がW主催した『自由(フリー)の意味を誰よりも知っている〜東西フリー芸人大集合〜』が3月27日(日)に大阪・道頓堀のZAZA HOUSEで開催された。

本公演は2部制となっており、第1部「東西フリー芸人大集合の部」の出演者は、虹の黄昏・忘れる。・ダウ90000・ボニーボニー・村橋ステム・にぼしいわし・トルクレンチガールズ。第2部「アマチュア芸人大絡みの部」では、これに加えてアマチュア芸人のボケボケマンボーズ・涼風・Ms.ポストマン・ロクショウ(ペドラザ)が出演した。

ここでは、本公演を振り返るレポートをお届けする。極力ネタバレのないよう気を付けるが、前情報なしで観たい方は先にアーカイブをチェック!

★チケットはコチラから!(視聴期限: 2022年4月10日(日) 23:59 まで)
第1部:https://ssl.twitcasting.tv/butaisode_katoh/shopcart/126974
第2部:https://ssl.twitcasting.tv/butaisode_katoh/shopcart/126976

第1部「東西フリー芸人大集合の部」、ぜんぶ自由(フリー)でぜんぶ面白い!無法地帯のスペシャルライブ

オープニングには、ボニーボニーとにぼしいわしが登場。なににも囚われない発言や自由な振る舞いをしては「フリーやなぁ」と互いを認め合い、自由(フリー)の意味を再確認した。大勢のお客さんを前に「はしゃいでいる」と言うボニーボニー・花崎の、元気いっぱいな呼び込みでライブがスタート。

ネタブロックでは、トルクレンチガールズ・忘れる。・村橋ステム・ダウ90000・にぼしいわし・虹の黄昏・ボニーボニーの順にネタを披露した。

トップバッターのトルクレンチガールズ、そして忘れる。は漫才を披露。会場を大いに盛り上げた。

トルクレンチガールズ(うまこ、力学)
忘れる。(橋本知也、鶴山侑一)

続く村橋ステムは、音源を使ったショートネタの数々で爆笑を連発。配信では著作権の都合上音源箇所が無音となってしまっているが、動きだけでも面白いため要チェックである。

村橋ステム

初めての大阪でのライブということで、客席からの期待も高まるダウ90000。8人全員でコントを披露し、見事な会話劇で爆笑をさらった。

ダウ90000(吉原怜那、忽那文香、中島百依子、道上珠妃、上原佑太、飯原僚也、園田祥太、蓮見翔)

続いてにぼしいわしが登場し、スパイスの効いた漫才で笑いを誘った。

にぼしいわし(にぼし、いわし)

虹の黄昏は登場から爆発的なウケを連発。持ち時間10分に対して20分近く舞台上で暴れまわった。その頃舞台袖では、虹の黄昏の次に出る辛さを知る他の芸人たちが、ボニーボニーを慰めていたようだ。

虹の黄昏(野沢ダイブ禁止、かまぼこ体育館)

大荒れの舞台にトリとして登場したボニーボニーは、「なにかが起きるかもしれない」と、端に避けられた虹の黄昏の小道具を舞台上に散乱させる。散らかった舞台上で漫才をスタートし、途中Wアフロのコンビになるなど、その日限りのフリースタイルな姿で会場を沸かせた。

ボニーボニー(とくのしん、花崎天神

ルール無用のハチャメチャ即興コント!「みんなで自由(フリー)なコントを作ろう」

コーナーでは「みんなで自由(フリー)なコントを作ろう」と全組で即興コントを披露。花崎がツッコミを担当し、その他は各々登場してボケるシステムだ。そして「コンビニ」という設定だけが用意され、コントが始まった。

開始早々、いわしととくのしんが、よくあるコンビニコントとはかけ離れた独創的なボケで笑いを生み出す。野沢と力学、橋本がトランスフォームしてち○この像を作り、お笑い無法地帯が完成された。さらに道上が野沢のヘアメイクとしてち○こ像に加わり、ち○こは揺れて喜び大盛り上がりを見せ、会場のボルテージはMAXに達した。

未だかつてない混沌とした舞台に、ダウ90000のメンバーも奮闘。虹の黄昏を中心とした自由すぎるフリー芸人達によってかき乱された大阪の初舞台は、彼らにとって波乱の幕開けとなった。

エンディングでは、全員が舞台上に集まった

エンディングでは、いわしたっての希望で「ち○こ像の写真タイム」を設け、ライブのハイライトシーンを振り返った。全員がこの光景を楽しんでいる状況は、フリー純度の高いライブの賜物だろう。


第2部までの間、会場の入り口では虹の黄昏とトルクレンチガールズがグッズ販売を行っており、空き時間もサービスたっぷりにお客さんを楽しませていた。

第2部「アマチュア芸人大絡みの部」・ネタブロック

オープニングには、にぼしいわし・村橋ステム・トルクレンチガールズが登場。第1部から続けて来ているお客さんも多く、「ほなネタ変えなあかんかも」と、うまこ。芸人たちのフレキシブルさに自由(フリー)が垣間見えた。

第1部では出順においてボニーボニーが虹の黄昏の餌食となったが、今回はそれを踏まえてボニーボニーがトップとなった。

ボニーボニー

続くにぼしいわしは、いわしが水族館のオープニングスタッフをするという漫才を披露。終始爆笑をかっさらった。

にぼしいわし

村橋ステムはアントニオ猪木のスタイルで登場。音楽も相まって活気溢れるフリップネタで会場を沸かせた。

村橋ステム

忘れる。は橋本が「あの時電車に乗れたら良かったな」という一言から始まるコント漫才を披露。リズムが心地よく見た目も面白いネタは拍手笑いの連続であった。

忘れる。

トルクレンチガールズは、売れて凱旋するという漫才を披露。言葉選びが秀逸で面白く、爆笑をさらった。

トルクレンチガールズ

ダウ90000は二郎系ラーメン屋を舞台にしたコントを披露し、客席を笑いで包んだ。

ダウ90000

虹の黄昏はバカバカしくも全力なネタで客席を沸かせた。終盤に向けて更にヒートアップした2人は最後、舞台上で打ち上げを行った。

虹の黄昏

次に、関西で頭角を現すアマチュア芸人3組が登場。Ms.ポストマンは裏切りが面白く、想像の先を行くネタで爆笑をさらった。

Ms.ポストマン(ミノシロケイスケ、イケダタケシ

涼風は、普段の会話の延長線上に在りながら、不思議と惹きつけられる漫才で客席を魅了した。

涼風(だいち、かわい

ボケボケマンボーズはボケ・ツッコミともに動きのある漫才で、爆笑をかっさらった。

ボケボケマンボーズ(たつ、とびた)

アマチュア芸人大絡みのコーナー!

アマチュア芸人のお悩み相談コーナーでは、各コンビが先輩フリー芸人らに相談。ボケボケマンボーズ・とびたは「コンビ仲が良すぎること」、Ms.ポストマン・ミノシロは「相方からの愛が重いこと」を相談した。学生ではなく仕事として芸人をすることを考えたときに仲の良さがどう影響するかという、学生芸人ならではの心配だった。

涼風・かわいは事務所所属ではなくフリー芸人になるにあたって、誰でも芸人と名乗れてしまうことから、「事務所所属の芸人はしても許されるがフリー芸人はしない方がよいこと」があると考え、そこについて先輩らに意見を求めた。慎重派なかわいに対する、ドンと構えた先輩たちの意見は必見である。

ペドラザは普段淡々としたネタをしているが、「実は虹の黄昏のような大暴れするネタがしたい」と言う。コラボすることになり、虹の黄昏による“う○このボケ方講座”を開講。踏んでツルンと滑る流れをやってみることに。かまぼこ体育館の無茶ぶりにより蓮見もう○こでボケる羽目に。一体どうなったのかは是非配信でチェックしてほしい。

★チケットはコチラから!(視聴期限: 2022年4月10日(日) 23:59 まで)
第1部:https://ssl.twitcasting.tv/butaisode_katoh/shopcart/126974
第2部:https://ssl.twitcasting.tv/butaisode_katoh/shopcart/126976

取材(文・写真) 藤田 うな
編集 堀越 愛

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