ダイエットになるくらい泣ける映画『オットーという男』と、金澤くんのこと【シアターフニャオ 〜ダンビラムーチョ原田の日常〜 vol.16】

実は映画通の芸人、ダンビラムーチョ・原田フニャオさん。フニャオさんが日常で起きたエピソードとともに映画を紹介するコラム『シアターフニャオ』(月1回更新)。今月のテーマは「ダイエットになるくらい泣ける映画」。ダンビラムーチョを愛する社員さんとの心温まるエピソードとともに、ご紹介します。

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読んだよ

シアターフニャオをやり始めて、1年と3ヶ月ほど経った。中学生だったら、大きめに買った学生服がちょうど良いサイズになってくるぐらいの年月だ。

そんな年月を経てようやく「読んだよ」と言ってくれる人が現れるようになった。

今まではあまりにも現れなかったので、これはもうワラパースタッフさんとの交換日記なのか?と思うほどだった。

声をかけてくれたマチルダグチヤマさんのバイト先の一回飲ませてもらった子、自分が出てたから読んでくれてたトレンディエンジェルたかしさん、そして後援会長GAG福井さん。声をかけてくれた尊い3人の皆さん、嬉しいです。

この声がけをモチベーションに、今月も〆切を遅れております。

グチヤマさん

金澤くん

今日は、普段一緒に仕事をしている「金澤くん」という吉本の社員さんの話をしよう。

金澤くんは、実写版ポムポムプリンのような可愛らしい見た目の23歳。ヨシモト∞ホールの社員さんだ。

金澤くんは、とにかくウィスパーボイス。ASMRの動画の喋りくらいウィスパーで優しい。全部の文字が聞こえないときも多々ある。そんな金澤くん、最初にこんなことを話しかけてくれた。

「ダンビラムーチョさん、、実は僕、、中学生のときからダンビラムーチョさんのYouTube見てたんです。大原さんのプロ野球選手モノマネをみんなでマネして笑ってました、、(ウィスパー)」

すごい嬉しかった。

自分たちのやってたことが知らないところで誰かにつながってるんだ、と。しかも10年前くらいの、大原がプロ野球選手のモノマネをしてた時代の動画。コメントで「似てねーよ!クソが!死ね!」と批判されまくってた初期から見てくれてる。

そして、時を経て一緒に仕事をしてるんだ。
すげ〜。

そこから金澤くんと仲良くなり、ダンビラムーチョのLIVEをたくさん担当してくれた。
その中のひとつに『曲芸単独ライブ』というライブがある。

「ダンビラムーチョさんでライブをやりたくて、、で大原さんは歌がうまかったり野球詳しかったり色々あるんですけど、、原田さん、なんにもないじゃないですか、、?だから原田さんでなにかやりたいんです(ウィスパー)

うんうん、ウィスパーでかなり破壊的なことを言うね。

そんなことを思ったが、俺らのことを本気で考えて言ってくれてる。ありがとう。
そうして、僕がメインの曲芸をやりまくる『曲芸単独ライブ』が生まれた。

LIVEも盛り上がり、僕も新しいことに挑戦できてすごく充実したライブだった。

曲芸単独ライブ集合写真


ただそこから時を経て、金澤くんがこんなことを言ってきた。

「原田さん、、実は僕、吉本の社員辞めようと思うんです、、(ウィスパー)」

悲しかった。

理由を聞くと、自分に自信が持てず、仕事をやっていても不安になってすごく辛い。だから辞めると言うのだ。

正直、仕事を辞めるというのは、全然悪いことじゃないと思う。同じ仕事をずっとやるのが正解の時代じゃない。

ただ、“自分に自信がなくて”という部分だ。
そんな、金澤くん。

そこで思った。金澤くんが企画してくれた曲芸単独ライブの第2弾『曲芸単独ライブNEXT』が2ヶ月後にある。

それはそれは面白いライブにして、金澤くんに「自分が企画したライブはこんなに素晴らしいんだ」と自信をつけさそう!そうなったら辞めたくもなくなるはずだ!

そう思い、そこから金澤くんと二人三脚で曲芸単独の準備が始まった。

板橋のジャグリングショップに一緒に行って買った、目の錯覚で輪っかが浮いてるように見えるエイトリング。ライブの合間や終わった後にとにかく回して「曲芸ムゲンダイリングの戯れ」の練習をしまくる。

すべては金澤くんのためだ。

八王子のハードオフに行き、中古のスネアドラムを買い、でかい音で迷惑がかからない誰も劇場にいないときに、必死に「曲芸カッコいいドラムロール」の練習をする。

すべては金澤くんのためだ。

手芸用品店に行って様々な糸を買い、家や劇場、新幹線の移動中などでとにかく編んで編んで編み込む「曲芸こんなミサンガ嫌だ、どんなミサンガ?」を作る。

すべては金澤くんのためだ。

2ヶ月間、金澤くんも案をくれたり練習に付き合ってくれたり、映像を撮るために車を出してくれたり、たくさんの曲芸を一緒に頑張って作り上げた。

そして本番、周りの芸人の助けもあり、無事大盛り上がりでLIVEは終わった。こんなに充実感のあるライブなんてない。

キラキラした目でずっとライブを見てくれてた金澤くんは、LIVE終わり「最高でした!」と声をかけてくれた。

そう、ウィスパーボイスではなく腹式パワーボイスで。
頑張ったなぁ金澤くん。

そして季節も変わり今月、、
『モウフ』という文字が編み込まれたミサンガを社員証につけた金澤くんが近付いてきた。

「原田さん、、(ウィスパー)」

どうした?

「あの、、、、(ウィスパー)」

ん、、?

「辞めます、、(ウィスパー)」

えっ、、、、

えっ、、、

や、、や、や、辞めるんかーい!!!!!

ズズズズズコー!!!

ズズズ、、ズズズ、、ズコー!!

ズッズッズズコズコ、ズッコズコズコー!!!

曲芸とか関係なかったー!!

そりゃそうだー!!

ってかそもそも曲芸を頑張って辞めさせないってなんだー!!

ズコー!!

ただうっすら涙を浮かべてる金澤くんを見ると、本当に毎日頑張ってたんだなというのが伝わってきた。
それで辞めるなら仕方ないぜ!!

「辞めるんですが、辞めた後もダンビラムーチョさんと仕事ができるところに絶対に行きたいです!」

と言ってくれてる。

嬉しいよ。

ただ金澤くんが辞めようと思ってるのは来年らしい。
よし、、まだチャンスはあるぞ!!
よし、、、
金澤くん、、、
来年、、、

やるぞ!!!!!

金澤くんと海

Funyao`s recommendation

そんな金澤くんが教えてくれた、ダイエットになるくらい涙が出る映画
それは『オットーという男』

「オットー、辛かったんだな。でも良かったな、、」

町1番の嫌われ者のおじさん、トム・ハンクス演じるオットーは、今日も自分が気に入らないことに怒鳴りつけている。

オットーは、愛する妻を亡くし自ら命を断とうとしていた。そんなとき向かいに引っ越してきた、新たな家族。

死にたいけど、その家族の行動が気になりなかなか死ねない。

そしてその家族がきっかけで、オットーもちょっとずつ心境に変化が起きてくる。
最初は「なんでだ、こんなカタブツじじぃどっかいけ!」なんて思ってたのに、どんどん好きになっていく。最終的には「頼むから幸せになってほしい、なんでもしてあげたい!」なんて思ってしまう。

そして、もうずっと泣いてる。そして痩せてる、そして浮いてる。
是非ともオットーと周りの人達の優しさにつつまれて、泣いてみてください!


オットーという男
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文:原田フニャオ(ダンビラムーチョ)
編集:堀越 愛、サムネイルデザイン:つるみ32

PROFILE

原田フニャオ(ダンビラムーチョ)

・出身地:長野県諏訪市
・趣味:映画、代々木八幡猫探し、酔っ払う
・特技:けん玉

★Twitter:@danviraHARADA
★Instagram:yoshihiro0519

★公式プロフィール:https://profile.yoshimoto.co.jp/talent/detail?id=4459
★公式YouTube:ダンビラムーチョ