随筆er・大声魔法使いは、元バスケ部主将!引退試合の思い出【ストレッチーズ 高木貫太『大声魔法使いかんちゃん』 第14声】

『大声魔法使いかんちゃん』は、ストレッチーズ・高木貫太さんの大声コラム連載。

『大声魔法使いかんちゃん』は、文字媒体にもかかわらずイヤホン必須の新感覚コラム。どんな局面も大声の技術を用いてなんとかしてくれる“大声魔法使い”かんちゃん(ストレッチーズ高木貫太)が、日常で見つけた様々な違和感にツッコミまくります!

魔法使いはコラムニストかエッセイストか?

このコラムを書き始めて1年以上が過ぎた。
はじめの頃は、コラムニストという肩書きに酔いしれ、サブカルを気取っていこうと意気込んでいた。最近はそんな浮かれていた足も地に着き、いよいよコラムニストという名刺が身体に馴染んできた頃だった。
先日、ラジオのふとした流れから、「コラムとエッセイって何が違うの?」という話になった。俺もよくわからなかったので、調べてみた。

●コラムは、ある特定の出来事やテーマに対し、個人の見解や専門的な意見を交えて論じる短い評論・解説記事のこと。

●エッセイは、個人の体験、見聞、心に浮かんだ思いや感想を、自由な形式で書いた文章のこと。

なんか俺が書いてたの、コラムじゃなくてエッセイだったっぽい。

だって日々起きたことを書いてるだけだし。かなり。専門的な意見を交えて論じたことなんかない。

マジかよ。俺、自分がコラムニストだと思っていた。俺はエッセイストだった。ワラパーの項目に「COLUMN」って書いてあったから、「This is my column」って言っちゃってた。
続いてコラムの特徴が書かれていた。

●コラムの特徴
エッセイに比べて、論理的•分析的な視点が求められる。

マジでエッセイだったっぽい。
論理的なこと書いた記憶全くない。

●エッセイの特徴
書き手の内面世界や感情、情緒に焦点が当てられます。決まった型や論理的な根拠の提示は求められません。

エッセイだったわ。

ていうか、エッセイって言っとかないと。「COLUMN」のところに掲載されてる時点で、記事1つ1つに対して論理的な根拠の提示求められんじゃん。なんなの「COLUMN」って。MNの部分何?「コラムン」みたいなこと?たまにある英語の「MN」で終わるやつなに?「Autumn(秋)」とか。「オータムン」。いやいや、論理的な根拠の提示を求めないでください。これはエッセイなんで。コラムだったらね、専門的な意見を交えますけど、エッセイなんで。「おーたむん」とか自由に言います。内田すぺしゃるおーたむん。はい。エッセイなんで。言いますよ。秋腰元気教室の内田すぺしゃるおーたむん

調べた結果、俺はコラムニストではなくエッセイストだった。随筆を書いていた。

随筆er(ずいひつぁー)だったんだ、俺は。

極論どっちでもいい。そんな2択の前に「大声魔法使い」とかいう恥ずかしい肩書きをつけられているので。

部活の思い出

9月に入った。
今年は8月もそこまで暑くはなく、例年よりは過ごしやすい夏だった。
そんな涼しい今年の夏も、甲子園はアツく盛り上がっていた。
毎年この時期になると自分の学生時代の部活を思い出す。夏の最後の大会、いわゆる引退試合だ。

俺は中高6年間バスケットボール部に所属していた。まず先に言っておくと、俺は全然運動ができない。バスケも大好きで、ほとんど練習もサボらず毎日練習して、なんか全然上手くならなかった。むずすぎだろドリブルとか。どうやってあんな小さいゴールにボール入れんだよ。
そんな俺も、中学3年生の時は地元の中学のバスケ部主将だった。なぜ俺が主将になれたかというと、チームがめちゃくちゃ弱かったからだ。バスケは1チーム5人、3年生はギリギリ5人しかいなかった。しかも真面目に練習してる奴があんまりおらず、消去法でキャプテンになったのだ。
俺の地元所沢には当時公立中学が15校あったのだが、間違いなく15校中15位の強さだった。練習試合も含め、1回も試合に勝ったことなんてなかった。「試合に勝つって、どんな気持ちなんだろう?」と夜な夜な出窓から空を眺めたりしてた。

最後の大会、1回戦で当たったのは、15校中7位くらいの強さであろう中学。
もしかしたらいけるかもしれない。7位だもん。俺たちだって3年間頑張ってきたんだ。
スタメンは引退を控えた3年生5人。

前半終了時、スコアは4対50だった。
舐めていた。相手の強さではない。自分たちの弱さを。15校中15位って言うんじゃ、生優しかった。俺らってめっちゃ15位だった。偏差値にしたら40くらいかと思ってたら、多分22とかだった。だって現にそんな強くない相手中学が、もう3軍みたいな選手出してるもん。この間まで小学生でしたみたいな選手にバカスカシュートを決められる俺たち。

4対50って何?????
逆に4、何????

そうだ、3軍の中1たちが出てきて、さすがに身長差でもぎ取った4点だった。1軍のメンバーと戦ってた時、0対32までいったのは覚えてる。0て。本当に無理だった。暗闇でバスケしてるのかと思った。
恥ずかしいよ、相手チームの3軍メンバー全員12歳とかだよ。声高いんだよ、みんな。声変わりしてないから。でも俺たちより全然バスケ上手いんだよ。恥ずかしいよ俺たち、喉仏ばっかり出っ張ってさ。

前半終了時点で、今日で引退を強く確信した。
せめて後半、ちょっとでも良いプレーをしたい。確かお母さんとかも観にきてたし。3年間俺らだって頑張ってきたんだ。
後半開始直前、顧問から衝撃の一言が告げられる。
「3年全員交代。後半は2年メンバーでいく」

マジで????????
え、今日で俺ら引退よ?????
せめてやり切らせてくれない?????
ねえ、確かに4対50だけどさ!!!!!

顧問「来年以降のチーム作りの為に、2年に経験を積ませたい」

めっっっちゃ礎にされた。
畜生、お母さんとかも観にきてたのに。
こうして俺の中学3年間は、余裕の負け試合をベンチから観て終わった。主将よ?俺。一応さ。あとなんか2年メンバーに交代してから、まあまあ点とかも決めてた。普通にちょっと後輩の方が上手かったんかい。もうええわ。

高校は強くも弱くもないチームだったが、全然スタメンじゃなかったので、当たり前みたいな顔でベンチで引退した。
うん、やっぱりバスケットボールって難しすぎるよ。運動ができる人はみんなカッコいい。

文・声:ストレッチーズ 高木貫太
編集:堀越 愛
サムネイルデザイン:TSURUMI32

PROFILE

ストレッチーズ・高木貫太

・公式プロフィール:https://www.ohtapro.co.jp/talent/stretchees.html
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