2024.04.05
「カルチャー」を極めし手練れたちの競演。芸人×役者で魅せる、GAG福井の世界【ひくねとコントサークル主宰『後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ』ライブレポート】
2024年3月29日(金)・30日(土)の2日間、渋谷・ユーロライブにて『後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ』が開催された。本公演は、GAGの福井が企画・脚本を務めるコント公演「ひくねとコントサークル」の第2弾。
本公演の演出を担当したのは、ラブレターズ・塚本。また、福井、サルゴリラ・児玉、ジェラードン・アタック西本、テニスコート/画餅・神谷圭介、俳優の浅野千鶴、西出結が出演した。
ひくねとコントサークル主宰『後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ』は現在アーカイブ配信中で、4月13日(土)まで視聴可能。また、Xにて「#ひくねとコント」で検索すると本公演の感想を確認できる。
★アーカイブ配信はコチラから
※購入:4月13日(土)21時まで/視聴:同日23時59分まで
写真で振り返る「後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ」
『後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ』は、2日間で計3公演行われた。披露されたコントは計6本。演出の塚本によると、各公演の上演時間は「誤差1分以内」だったそう。“カルチャー(福井が取り憑かれている概念)”を極めし手練れたちによる公演の様子を、写真とともに振り返りたい。
1本目『ユーロライブに飲み込まれた主宰者』
1本目のコントには、会場であるユーロライブに飲み込まれ「少しでもおしゃれに」「“カルチャー”をしなければ」……と思い込んだ主宰・福井の葛藤が反映されている。
“カルチャー”と“ダサ”が融合したコントで観客を『後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ』の世界に引き込み、公演がスタート。
2本目『オールアップという儀式』
撮影がオールアップし、花束を渡された俳優たちが挨拶をしている。ドラマや映画でよく見られる光景だが、現場を支えるスタッフたちが思っていることとは……
3本目『宇宙船』
舞台は宇宙ステーション。船員たちは、「このままでは小惑星が地球に衝突する」というピンチに直面する。小惑星を止めるためには、誰かの命と引き換えに小型宇宙船で体当たりするしかないのだが……
4本目『一人暮らしの闇』
ひとり暮らしの女性宅にバイトメンバーが集い、まもなく鍋パーティーがはじまる。後から店長も合流予定ということで、メンバーの関係性はかなり良い様子。しかしとあることがきっかけで、ワンルームの現実に直面することに……。
5本目『青大将チャンネル』
人気釣りYouTuber『青大将チャンネル』の青田には、婚約者がいる。しかし婚約者の父親は結婚に猛反対。そこで、青田とアシスタントのフロッグは、彼女と釣り好きの父親を連れて撮影に赴くが……
6本目『芸歴20年付近の芸人に光を当てる彼女』
「ゆるふわゴブリン」というトリオを組んだばかりの芸人・ノリ君。恋人であるノゾミちゃんの発案で、相方ふたり&芸人仲間の「シュプリームシュークリーム」を自宅に招待することに。ノゾミちゃんは「すごくお笑いに詳しい」そうで……
コントはもちろん、幕間VTRやエンドロールも見逃せない。幕間VTRでは各出演者の「違和感」が語られ、エンドロールでは各コントのお気に入りポイントが表(まっすぐに面白い)・裏(ストレートではない笑い)の視点で紹介されている。
また、公演終了後には出演者によるエンドトークも。
ひくねとコントサークル主宰『後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ』には、「テアトロコントspecial」という冠がついている。「テアトロコント」とは、演劇人とコント師たちが競演するユーロライブの定期イベントのこと。芸人であるGAG福井が紡ぎラブレターズ塚本が演出する世界で、「演劇人と芸人」がともに暴れまわるのが本公演である。
本公演には、お笑い好き・演劇好きのどちらもに刺さる表現や言い回しが隠れている。“お笑いライブ”あるいは“演劇”という枠で縛られない公演となっているので、いずれかのファンの方はぜひ期限内に視聴を!また、配信では劇場では見落としてしまうような役者・芸人たちの細かな表情も確認できる。現地で観劇済みの方も、あらためて楽しんでみては。
★アーカイブ配信はコチラから
※購入:4月13日(土)21時まで/視聴:同日23時59分まで
ひくねとコントサークル主宰『後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ』をもっと楽しむ
文, 編集, 撮影:堀越 愛
INFORMATION
テアトロコントspecial ひくねとコントサークル主宰「後輩が頼んだ中トロ 僕が頼んだツナマヨ」
アーカイブ配信はコチラから
※購入:4月13日(土)21時まで/視聴:同日23時59分まで