2021.08.24
【カナメストーン編】「俺らみたいなコンビが優勝しないで、なぁにが『AUN』だ！」勝てるかどうかは、運営しだい ～AUNインタビュー～
8月28日（土）、第3回『AUN～コンビ大喜利王決定戦～』が開催されます。『AUN』とは、コンビで挑む新境地の大喜利イベント。2020年12月・2021年4月にライブが開催され、その異様な熱気は地上波（8月9日/テレビ朝日）にまで飛び火。お笑いファンが注目する人気イベントに進化しました。
今回は、第3回『AUN』開催に先駆け、出演者にインタビューを実施。それぞれに宿る『AUN』への意気込みを熟読のうえ、本番を楽しみにお待ちください！
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テレビに出るのは早いと思った
――カナメストーンさんは第1回・第2回と続けて出場いただいて、次が3回目になります。回を重ねて、『AUN』に対して思うことはありますか？
山口 誠（以下、山口）： まず、今日この取材の日時を決めるにあたって、ライブの現場までお伺いしますって連絡が来たんですね。で、いざふたを開けてみたら、違う場所に来させられて。
東峰 零士（以下、零士）： やめて、運営批判。来させられてとか。やめて。
山口： 良い運営だなぁって。
零士： ちょ、ちが、良くないじゃん。お前、前回もそういうこと言ってんだよ。運営批判して。「コンビ大喜利とか言ってんのに、全然コンビを活かしてない、ただの大喜利」って！「コンビ大喜利って嘘ついて、ただの大喜利させられてる」とか。
山口： 良い運営じゃん。
零士： 違う、良くねぇんだよ。
山口： えぇ！？良くない！？
零士： 良くないというか、ちが、おめぇが言わせてるし。おま、バカじゃん。分かった、今。お前が批判するから、だからポイント入んねぇんだよ、試合中！実力じゃなかったんだ、大喜利の。お前が批判してるせいで、ポイント決める人が……
山口： あれ、誰がやってんすか？
零士： な、言えないですよねぇ！
山口： ごめんね！
零士： 僕ら、そんなつもりは。
山口： 良い運営だなぁって思って。
零士： 良くないじゃん！来させてんだから！うまくいかないよ？そんな話から入ったんでは。
山口： 俺は別に、良い運営だって言ってんだから。
零士： 俺に言わす作戦だべ、全部。すみません。
――これまでの『AUN』で、思い出に残ってることはありますか？
零士： 僕たち、一生懸命やらせてもらってたんです。えぇ、一生懸命、盛り上げて。で、『AUN』がテレビになるっつって。
山口： 「AUN TV」ね。
零士： そんなダサい名前じゃない。それでいざテレビつけたらね、全然ライブに出てない人たちが出てて。あぁ結局、こういうことなんかって。僕たちは、そういう存在として、今はまだ扱われるだけなんだと。
山口： どうだった？観てて。
零士： ライブから上がった、真空とAマッソ。二人で応援しちゃいました、頑張れぇって！それで、ほかの方も面白かったし。
山口： これ、質問の答えと違くないっすか？
零士： 良いですよねぇ、話が広がったって！ねぇ。コンビの息を合わせるっていうライブなんだよ？チームにこんなやついたら、無理じゃん！そら、テレビは、俺ら……。俺らは出るのはまだ早いなと思いました。テレビには。
山口： これまでの『AUN』で印象に残ったことですよね？俺らは、第2回で初めてポイントを獲れたんです。
零士： ちょっと待って、第１回大会で、一応、ランジャタイさんに勝ったんだよ。ゼロポイントどうしで延長。延長に行かないで正式にポイントが獲れたのは、第２回が初めて。対戦相手は誰だっけ？
山口： 寺田寛明＆森本サイダー。
零士： 結局さ、戦うのが誰とかじゃないだな。じゃなくて、自分たちとの戦いなんだな、『AUN』って。
山口： そこ見られてんだよな、お客さんにも。
零士： 前回もめちゃめちゃ自分との戦いでしたね。やめたんですよ、敵と戦うのは。
――そうなんですか。
零士： はい、自分との戦いだ！
山口： 気が楽になったな。
――次回もそういう作戦ですか？
零士： あれ？今回は大喜利ではなくなったと聞いたからオファー受けたんですけど。平場のくだりでナンバー１を競う大会って聞きましたが？
山口： 違うんですか？
零士： え、違うんですか！？
――大喜利あります。
零士： 大喜利あるの？
零士： え、今大会、大喜利あるんですか。どうする！？
山口： もちろん、コンビで力を合わせる大喜利ですよね？
――はい、コンビネーションで……。
山口： いつもみたいな、個人戦の大喜利じゃなくて？
零士： やめてよ。遠回しで運営批判すんの。やめて。よくないじゃん。
――いつもコンビ大喜利でして……。
零士： そうですよね。
――幼馴染で絆の深いカナメストーンさんだと思うので、頑張ってほしいのですが……。
零士： 俺らみたいなコンビが優勝しないで、なぁにが『AUN』だ！
山口： なるほど！？
零士： そう思うんですねぇ～。
今ばかりは不仲
――コンビ大喜利ということで、相方についてお伺いします。最近、あらためて気が付いた相方の良い所はありますか？
零士： このご時世だからこそ気が付いたことがあるんですけど、この間、おでこじゃなくて髪の横の刈り上げ部分で検温をされてた（笑）。ここでも検温ができるんだっていうのを、最近知りましたね。彼にはそういう良さがあるんだな、すごいなっていう。検温する係の人も楽だろうなっていう。顔をこう、合わせないで済むじゃないですか、横でできるんで。それは彼の良いところだなって、最近。
山口： 今日も、サイドで検温された気がするなぁ。
零士： 多分、それ正式じゃないよ。サイドの温度とおでこの温度って、多分違うから。正式な温度じゃない可能性あるよ。
山口： 俺もね、零士に対して気が付いたことがあって……。
零士： 何？教えて。
山口： （喜）
零士： さっきいたんですよ、道端に、アブラゼミが。それをね、彼が拾ってきたのかと思ったんですよ。色までアブラゼミにちけぇ葉っぱ拾ってきやがってこいつ。はぁ～、汗かいたマジで。
山口： ごめんね！
零士： やだ！
山口： いつもはね、こうやって謝ったら許してくれるんですけどね。今ばかりはね。
零士： なにその言葉遣い。今ばかりとか。『AUN』までには調整します。この不仲を。
ニッチェさんの魂とともに
――初戦の対戦相手が、真空ジェシカさんです。
零士： あー、彼らね。
山口： あー、「人力舎所属」ね。
零士： 「人力舎所属」だ。コンビ名、そうでしょ？コンビ名「人力舎所属」ですよねぇ。彼ら２連覇していますけど、負けられない理由があるんですよ。
山口： なに！？いけ！零士！
零士： なぁ～にが逆ニッチェだ！はぁ！？うちの事務所の先輩に！逆ニッチェって！
山口： え、どういうこと？
零士： 江上さんの、モフモフと顔を逆につけてるんだよ。
山口： 江上さんが、どんな想いをしてモフモフにさしてんのか。知らないんでしょうねぇ。
零士： え、知ってんの？
山口： そう！それを知ってないで。
零士： 「人力舎所属」は、そういう苦労とか知らないから、そんなことやっちゃうんですよ。そういう面では、俺はニッチェさんの魂も込めて、今回は勝たないといけないんだなっていう思いです。
山口： 零士はニッチェさんの魂を込めて。
零士： お前は？
山口： 俺は、ちょっと1回考えさせて。
零士： なんで込めないんだよ。俺だけ空回ってるやつになってるから。今んとこ。
――真空ジェシカさんからは、カナメストーンさんに対して「これまで2回出てるのに、合計2ポイントしか獲ってない」とコメントがありました。
山口： あ、そうですね。
零士： まぁ、嘘はついては無いかぁ。嘘ついてないけど、俺らの戦いを見てるってことだよね。気にしてない？言わなくて良いじゃん、2連覇しててさ。
山口： 川北がさ、俺らのこと好きだからね。結局は。
零士： 川北、めっちゃ俺らのこと好きです。そこに付け入れば良いのかもしれない。裏で。や、ただ、山口のことが好きなんだよな。
山口： 俺にはね、すごい挨拶してくれるんですよ。川北。
零士： 「俺には？」みたいな感じで言うと、「さっき山口さんにちゃんとしたんで」って。で、零士にはしなくて良いみたいな。「山口さんに、俺がどんな挨拶したか聞いてください」みたいな。
山口： 悔しい？
零士： めちゃくちゃ悔しいね。
――コンビで一人として認識されているという……？
零士： 山口にさえ好かれてれば良いみたいなの、ちょっとあるんすよね、川北は。ガクに関しては、なんもしてこないですね。
山口： ガクに関しては、なんだろな。薄い・細いみたいな。
零士： 薄い・細い、の二拍子ですね。
山口： 意外に声太いんだよな。
零士： この間、偵察というか、楽屋で一緒になったときに、ガクには一応……。
山口： あぁ、ごめんっ！
零士： みんなの前ではやんないって約束したもんなぁ、じゃないよ。みんなの前では手ぇ添えないって約束したもんな、じゃなくて。
山口： ッハハハハ。
零士： ……偵察して、ガクに。「大喜利ってどうやってやんの？」って。
山口： なんつってたっけ。
零士： 「平場と大喜利の脳は、僕は切り替えてます」みたいな、ちょっと、キモい答えが返ってきた。キモいなぁと思いましたね。なぁにが切り替えてやってますだぁ！って。そんときは言いませんでしたけどね。
山口： ちなみに第1回のとき、俺ら真空と戦ってるんですよ。
零士： そうだ！
山口： 準決で。
零士： よくあれを準決勝と呼べるな。あれはランジャさんが大喜利できなさすぎて、俺らが自動的に上がっただけだから！
★第1回『AUN』ライブレポートはコチラ
――真空ジェシカさんと戦うにあたって、作戦はありますか？
零士： 川北が山口を好きなんで、そこに付け入る隙があるんじゃないか、みたいなのはあるんだよね。
山口： どういうこと？
零士： 挨拶来たとき、「今日あんまやんなよ」みたいなのを山口からかましてくれれば、言うこと聞く可能性あるんじゃない？俺が言ったって意味ねぇんだから。
山口： いや零士が言った方が良いだろ。
零士： 聞かないよ！多分聞かないし、チクられると思う、本番で。「あいつ裏で……」みたいな。それ俺、嫌だから。
山口： でもこいつら、なにが弱点なんだろな。
零士： えっとね、弱点ねぇ。無いね。あの、最強。
山口： 大喜利がねぇ、強いのよね。こうきたらこう、みたいなのがインプットされてて。
零士： そうなのよ。全インプットされてるのよ。
山口： あだ名「インプット」だから。
零士： あ、「人力舎所属」じゃなくて？
山口： 「こう来たらこう」だな。
零士： どれ！？あだ名。
止まらない運営批判
――今回、トーナメント表はこんな感じです。
零士： ちょ、これねぇ、俺思ったんすよ。真空・カナメを第1試合に持ってきて……見えるんですよ、運営のやり方が！ここで、どうせあいつら、平場でなんかワーワー大きい声出すから、とりあえず大会自体のエンジン入れてもらって、で、真空にぶっ倒してもらって……
山口： 良い運営じゃん。
零士： 良くないねぇ！
――ほかの出場者を見てみて、いかがですか？
山口： うーん。
零士： 正直、全員つえぇなぁ。これ、ザ・ギースさん出さないなら、それに代わる良い人を楽屋に置かないとダメですよ。それは言っときたいです。第1回は、あの人たちが楽屋にいたからみんな楽しくやれたんだから。
山口： あんな良い人いないな。
零士： いないんだから。でかいしさ、良い人だからさ。次回からは良い人を一組置いてください。じゃないと大会自体が殺伐としてしまう。
山口： 運営がね、良い大喜利さえ出してもらえれば勝てます。
零士： やめて、運営批判やるの。
山口： あ、ごめ。ん゛ん゛……。
零士： 痰。
山口： ごめ。あの、トルネードダンというか。
零士： いいいい、巻き付いてるとか。食道に巻き付いた痰、トルネードダン。
山口： ごめんごめん。今気合いどう？
零士： すごいみなぎってるよ。今インタビュー受けて、真空への、敵意とかも増してきてるし。
山口： いいね。分かった、じゃ、これやってやるよ。
山口： 大丈夫だから零士、いつも家でやってるようなことやれば良いんだから。
零士： なんで、鼻と耳、チェーンで繋げて、ドーベルマン山井の気分を味わわせて、さらに、饒舌を増させてるんだよ！
零士： なめんじゃねえぞ、俺らのコンビ力。
＜カナメストーン｜プロフィール＞
マセキ芸能社 所属
左：山口 誠
右：東峰 零士
INFORMATION
第3回『AUN ～コンビ大喜利王決定戦～』
●日時：2021年8月28日（土）開場16時30分／開演17時 ※客席観覧チケットは完売
●配信チケット料金：2,500円（税込）※9月4日（土）23時59分まで視聴可能
🎫チケットはコチラから
PERFORMERS
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山口 誠（やまぐち まこと）／カナメストーン
マセキ芸能社所属
Twitter：@ks_yamaguchi
Instagram：@ks_yamaguchi/ -
