【YOAKEMAE 芸人】〜file.21青御膳〜「こいつはもっと面白いな」個性を活かしたコンビの、出会いとこれから

『さらば青春の光 東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』(ラジオ関西)、11月7日放送のゲストは「青御膳」。早稲田大学お笑い工房LUDOに所属し、『大学芸会2021』で決勝5位に輝いた実力派の男女コンビです。収録直後の二人に、お話を聞きました。

青御膳(左:岡竹 馨、右:石島 果歩)

YOAKEMAEに「ようやく出れる」

――収録はいかがでしたか?

石島 果歩(以下、石島): 東ブクロさんやスタッフの方々に助けていただ

いたので、楽しくできました。

岡竹 馨(以下、岡竹): そうですね。僕もすごく楽しかったんですけど、何かいけないことを言っていないかなってすごく不安になってます(笑)。(収録中は)頭が真っ白でした。

――記憶にないぐらい緊張していたんですね。

岡竹: 記憶にないぐらいでしたね(笑)。

――出演依頼が来たときの心境はどうでしたか?

岡竹: 「ようやく出れる」という感じで、すごく嬉しかったです。(大会などで)良い結果もついてくるようになってきたので、「まだかなまだかな」と思っていました(笑)。

収録中の様子

最初は「プロになろう」と思っていた

――お二人がお笑いを好きになったきっかけや、好きなお笑い芸人さんを教えてください。

石島: 私は高校生のときにYouTubeでいろいろな芸人さんを見ていたんですけど、「エル・カブキ」さんを見たことがきっかけで、ライブで活躍している芸人さんなど(テレビに出ているよりも)マイナーな芸人さんも見るようになりました。そこから自分も(芸人を)「やってみたい」と思うようになって。大学卒業後は就職する予定なんですけど、(大学入学前は、卒業したら)「プロになろう」というのを決めていたので、大学でお笑いサークルに入部しました。

岡竹: 僕も学生時代にお笑いが好きで、お笑いの動画をたくさん見ていました。周りの友達にもお笑い好きの人が多くて、昼食のときにお笑いの話をしたり、GYAOの動画などを共有し合って、より本格的に好きになっていきました。

――お二人は早稲田大学のお笑いサークルLUDOに所属していますが、大学は早稲田ではないそうですね。LUDOに入ろうと思ったきっかけは何でしたか?

石島: (ネットで)「お笑いサークル」って調べて1番上に出てきたのがきっかけです。あと、当時ちょうど「ハナコ」さんや「にゃんこスター」さんなどのいろいろな先輩方が出られていた時期だったのもあります。それから、(自宅から)通えるところにあって、立地的にも良かったです(笑)。他にもいろいろな要因が重なったので入りました。

岡竹: 僕は浪人していたので、先にもう同級生が大学に入学してたんです。なのでお笑いをやろうかなと思ったときに、各大学の事情みたいなのを聞くことができたんですよ。そのときに、早稲田大学の友人が「LUDOが面白いよ」って言ってくれたので、入りました。

第一印象は「ポテンシャルめちゃくちゃあるんだろうな」

――お互いの第一印象は覚えてますか?

石島: ネタ見せで1年生ながらしっかりしたことを言っているし、しっかりとしたネタを作っているので、すごいなって思っていました。

岡竹: ありがたいですね(笑)。僕はやっぱり、(石島の)見た目が変わっているなと思っていました。あと、当時は(石島が)自分で書いたネタだったので、正直、「めちゃくちゃになっちゃってる」と思ってました(笑)。「ポテンシャルめちゃくちゃあるんだろうな」とすごく感じてたし、もう少しちゃんとすればいいのにって。

――すごいですね。先見の明というか。

岡竹: 先輩方も(石島のことを)「すごい」と言っていたんですよ。「こいつはもっと面白い」っていうのを先輩方が言っていたので、「それだったら俺が先に取っちゃおう」っていう感覚がすごくありましたね。

ネタ中の様子

――石島さんは、当時はどういうネタをやっていたんですか?

石島: 音楽ネタをやっていましたね。コントに歌が入っているミュージカルっぽいネタをやっていたんですけど、別に構成は美しくないです(笑)。

岡竹: ミュージカルコントって、元々ある曲を使うことが多いじゃないですか。でも本当に自分で書いた曲でやっていたので、メロディが気持ち悪くて変だった(笑)。

――岡竹さんは、その当時から漫才をしていたんですか?

岡竹: 1年生のときは、(お笑いの)欲求が抑えられなくていろいろなことをしたいと思っていたので、漫才もコントもやっていました。いろいろな人と組んで、どういうのが楽しいのかなというのを探っているような状態でしたね。そこから、(石島と)「二人でやってみるか」ってなって、良かったので続けたという感じですね。

――ネタは岡竹さんが作られているんですよね?

岡竹: そうですね。

――どういう風に作っているんですか?

岡竹: ちょっと恥ずかしいですけど、石島が“これをやっちゃうと面白くならない”という瞬間をメモするようにしてます。それと逆のことをやるっていうことを条件に、設定を考えてますね。例えば、「声は絶対に高くしない」とか。あとは「動き過ぎない」とか、女性らしさをなるべくそぎ落とすような感じです。

――石島さんは、どうやってネタを作っているかは知ってましたか?

石島: 「これやっちゃだめ」とか言われるので、薄々感じてました。

岡竹: 演技指導をするときに、「そんな女性らしいことをしちゃダメだよ」とか「声高くなっちゃダメだよ」とかを言ってます。

――作り方が賢いというか、すごいですね。

岡竹: 石島のためですね。(笑)

学生芸人の特権は「自分のしたいネタが全部できる」こと

――気になっている学生芸人さんはいますか?

石島: 仲良くしている子で、頑張っているのが「クラシキ」(早稲田大学・お笑い工房LUDO)っていう2年生のコンビです。「クラシキ」は、フリートークでもちゃんと痕跡を残そうとしてる感じがとても好きです。

岡竹: 一瞬も気を抜いてない。

石島: そうそうそう。

岡竹: もちろんネタも面白いですしね。僕が最近好きなのは、「もぐら大戦争」(青山学院大学・ナショグルお笑い同好会)です。僕たちにはできないなあというか、自分が固い考え方をしてしまうので、自由な発想のネタにすごく憧れてて。先日ネタを観たんですけど、「何でそうなるんだろう」と思いましたね。たくさん言いたいんですけど、これは何人も言っていいんですか(笑)?

――はい。大丈夫です。

岡竹: この前「ユクカハノナガレ」(日本大学・経商法落語研究会)さんとライブでご一緒したんですけど、そのとき「何をしても笑ってしまうような状態」になっていて。そういう雰囲気を作れるのが、本当にすごいなって思うんですよね。

収録中の様子

――お二人が考える、学生芸人の魅力を教えてください。

石島: いろいろなネタができることですね。学生芸人はしっかりしたネタも受け入れられるし、パンイチで踊るみたいな変なネタでも受け入れてくれるんですよ。そういう、「自分のしたいネタが全部できる」っていうのが学生芸人の特権じゃないですかね。

岡竹: 突き詰められることですかね。(プロの)芸人さんは、作家さんの方針とか、いろいろな賞レースと自分のやりたいことを両立しないといけないと思うんですよ。でも、学生芸人は最悪スベってもいいと思うので、(自分のやりたいことを)追求できて、楽しくやれる環境が整っているのかなと思いますね。

――収録ではお二人とも就職予定とお話ししていましたが、仕事をしながら芸人を両立しようという気持ちはありますか?

石島: どうなの(笑)?

岡竹: これは、正直話したことがないんですけど、石島はどうなの?

石島: 私は舞台に出ているときが1番好きなので、お互い仕事に余裕ができて、「今まで通りやろう」ってなったら全然やりたい。コロナが最近落ち着いてきて、久しぶりにたくさんのお客さんの前でライブができたとき、嬉しかったんですよね。私はお笑いという形じゃなくても、舞台に立つことを続けられたら良いなあとは思ってます。

岡竹: そうですね。東大落研の同期には、「お前はどうせ戻ってくるよ」って言われますね(笑)。「仕事を辞めるかは分からないけど、また趣味で始めるよ、お前は」みたいなことを言われているので、「本当にそうかもな」と思ったりもしてます。正直、僕もこれからも「ライブとかやりたい」っていう思いはあって。社会人になったら、もっと(芸人を)やりたくなるような気がしています。

※岡竹は、東京大学落語研究会にも所属している。

石島: もしも「やろうぜ」って言われたら、私は全然OK。でも、予定が合ったらね(笑)。

岡竹: それは予定に合わせるよ(笑)。

番組内企画の様子

たくさんのお客さんに見ていただくのが1番嬉しい

――コンビとして、在学中にやりたいことはありますか?

石島: 単独ライブは(岡竹が)大変すぎるので自分からは言いづらかったんですけど、(まわりから)「単独ライブやらないんですか?」って言われたことがありました。

岡竹: 言われたことあるの!?すごい嬉しい。僕も単独ライブはすごく憧れているんですけど、(お笑いを)批評して見る癖がついているので、(自分たちの)ネタを十数本もやったらお客さんはつまらないだろうなって思うんですよね。なので、それよりは主催ライブとか、自分が好きな人と一緒にネタをする方が僕たちも楽しく終われるんじゃないかなと考えてます。あと、現実的に考えると、ちょっと時間も日程も厳しいんですよね。

石島: ありがたいことに、いろいろなライブに呼ばれてて。「えへへ」って感じ(笑)。

岡竹: いろいろなライブに呼んでいただけるようになったので、ライブに出ていろんな人と仲良くすることと、たくさんの方に見ていただくというのが1番嬉しい。

収録後、東ブクロと

――12月には、『NOROSHI』がありますよね。

※全国一面白いお笑いサークルを決める団体戦

岡竹: 節目として、『NOROSHI』を頑張ろうと思っています。最近、同期で活躍してる人が増えてきたんですよ。ようやく1年生のときから一緒にやってきた同期とチームを作れるので、嬉しいですね。

石島: 私も11月でバイトを辞めるからね。スケジュールは空き放題(笑)。

――お笑いに割く時間も増えるっていうことですね。

岡竹: 僕はバイトを続けちゃいますけど(笑)。

――これからは、石島さんがやりたかったという歌ネタももっと作れるようになると良いですね。

岡竹: そうですね。じゃあ、石島の歌ネタを二人で調整して、エントリーライブや主催ライブでやってみるのは良いかもね。

石島: 確かに。そうだね。

取材 前田昌輝
編集 堀越 愛

PROFILE

<青御膳>

早稲田大学 「お笑い工房LUDO」所属

左:岡竹 馨
右:石島 果歩

『YOAKEMAE』青御膳 出演回

早稲田大学 「お笑い工房LUDO」情報

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