エネルギー全開!コロナも吹き飛ぶ?!ボニーボニー第二回単独ライブ『明日に向かって撃て』をレポート!

2022年2月4日(金)、大阪・難波にある道頓堀ZAZA HOUSEにて、ボニーボニー第二回単独ライブ『明日に向かって撃て』が開催された。

本ライブはボニーボニーの3年7ヶ月ぶり二回目となる単独ライブ。当初ゲストにカナメストーンを迎えると発表され、最高に元気を貰えること間違いなしの相性バッチリなコラボが話題を呼んでいたが、コロナの感染状況を鑑みてゲストなしの完全単独ライブに変更。カナメストーンの迎え入れを見送る形となった。また、来場者の安全に配慮して客席数を削減し、感染対策を万全にした状態で当日を迎えた。

グッズ販売もあり、『週刊芸人ボニーボニー』というボニーボニーによる全ページ書き下ろしの雑誌は制作期間2ヶ月半の超大作である。他にもキーホルダー、オリジナルソングと録り下ろしラジオを収録したCD(ボニーボニー1st single『ガイアフォースVのテーマ』)、『ボニーボニー雑おみくじ』などバラエティに富んだグッズ展開となっている。

グッズ一覧

入場時にはライブチケットとビンゴカードが配布された。チケットは、思い出として残しておくのにピッタリなイラスト付き。

入場時に配布されたチケットとビンゴカード

客席数制限により満員御礼!単独スタート

映画調のおしゃれなオープニングVでライブスタートかと思いきや、「やりすぎてる」「お笑いじゃない」ということでやり直し。4種類のオープニング映像が流れたところで、ボニーボニーが登場した。

コロナの状況を考慮して席数を減らしたことにより、制限下では満員であると嬉しそうに話す2人。お客さんを前に、「一年前の企画ライブではお客さんが2人しかいなかった。よく頑張ったほう」と語った。

本編は漫才7本と映像パートやギャグ対決、コーナー企画など盛りだくさん。漫才、映像、ギャグ対決が次々となされ、お客さんを一切飽きさせないボニーボニー100%のエンターテインメントであった。ギャグ対決では一発ギャグにとどまらず、モノマネや三点倒立などこちらも色々な芸を披露し客席の心を掴んだ。

100%ボニーボニー!やりたいことをたっぷり詰め込んだネタの数々

ボニーボニーというコンビ名に飽きたとくのしんが新しいコンビ名をくじで決める漫才では、コンビ名から着想を得て登場から掴みまでを試すことに。どのパターンもコンビ名から得られるイメージが2人の中で一致しており、仲の良さが伺える。実践ではとくのしんの瞬時に思いつく力、花崎の瞬発力、対応力を遺憾なく発揮し、拍手笑いをかっさらった。構成以外ほぼアドリブなライブ感が楽しめるこの漫才はほぼコーナーのような内容で、単独ならではの自由なネタであった。

アルティメットボンバーズという架空コンビの掴みで息ぴったりな姿を見せるボニーボニー

続くエヴァンゲリオンのシンジ君をやりたいというネタでは、テンションMAX、体を使ったフルパワーな漫才を披露。漫才の入りで「~をやりたい」という入りはよく耳にするが、ここまで本心で望んで漫才を楽しむコンビはなかなかいないだろう。少年時代に戻ったかのようにやりたいことを全力でする姿は笑いだけでなく元気も届けていた。また、サンプラーを使った“電脳花崎”ととくのしんの掛け合いをする漫才なども披露し、面白ければ自由といったようなフリースタイルなネタの数々で客席を魅了した。

映像パートではCMのような映像や、ポケモンのゲームをする映像などがあり、こちらもバラエティ豊かであった。芸人仲間からの“賞レース決勝進出”用の応援VTRが流れるシーンもあり、にぼしいわし、絶対的7%森田GM、森本サイダー、鬼としみちゃむ等など親交のある芸人仲間からの応援メッセージが届いた。この映像のラストには心が温まるようなかわいらしい映像も流れ、会場全員がニコニコする場面もあった。

コーナーでは“口(くち)ビンゴ”が行われた。これはガラポンの代わりに会話に出てきた数字でビンゴをするというもの。花崎から4年着ている革ジャンと、とくのしんからウクレレが景品として用意された。住所や電話番号末尾など個人情報を暴露しまくり、最後は経験人数でビンゴ!最初にビンゴした女性が景品として革ジャンを受け取った。

最後のネタでは、漫才中、突如とくのしんがガイアフォースVというヒーローに変身。変身シーンの映像では販売されているテーマ曲が使用されていた。変身後、スポットライトを浴びて舞台脇に登場。キチートと呼ばれる敵と戦う中、大きな声でがんばれーと言ってほしいというヒーローからのお願いはコロナ禍のため心の中での応援に変更となった。心の声を汲み取って見事キチートを倒すと、ヒーローの姿をしたまま漫才を続行。見たことのない漫才の形を見せた。どこまでもやりたいことを全力でやるボニーボニーらしさが詰まった濃厚なネタであった。

これからも地球の平和は俺に任せてくれ!エンディング

ボニーボニーが登場。「最高」「今回の単独はこれ(ガイアフォースV)をやりたかったんです」と、興奮気味に話した。ガイアフォースVのネタに登場したキチート役のまさる、シンバルモンキー・ジンリキを迎えると、「小学校の休み時間みたい」「楽しかった」と2人。敵役を大いに楽しんだようだ。最後は「これからも地球の平和は俺に任せてくれ!」という頼もしい言葉とともにライブが終了した。

90分間ボニーボニー一色のボニーボニー第二回単独ライブ『明日に向かって撃て』は大盛況のうちに幕を閉じた。本公演のアーカイブは2月18日(金) 23:59まで視聴可能。

「現地で観ることができなかった!」という方にも、「もう一度観たい!」という方にも、ぜひ配信での視聴をおすすめしたい。

 取材(文・写真):藤田うな

編集:福田 駿