2部作でお届けする、ストレッチーズのインタビュー後編。今回は風穴(ストレッチーズ・さすらいラビー・ひつじねいり・ママタルト)ユニットライブへの意気込みやメンバーへの想い、そしてコンビとして大切な未来の話など、幅広く語っていただきました。お二人の想いとともに、2020年12月26日に行う「風穴〜M-1決勝おつかれさまライブ〜」をお楽しみください!
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インタビュー前編はこちら:「これも、あれもできない」 ― そこから見つけた、“ネタを極める”という目標【ストレッチーズ インタビュー】
「全員同期」だからこそ強くなる意識
― 風穴メンバーが仲良くなったキッカケは何ですか?
高木貫太(以下、高木): 大学時代にお笑いサークルで活動してたときの仲間ですね。そのままプロに行ってからも仲良くて、自主的に風穴を始めました。なので、「草月ホールでやりましょう」って話がきたときはビックリしましたね。草月ホールってほぼ立ったこともなくて。
福島敏貴(以下、福島): ないか。
高木: すごい上の方々がやってるイメージ。僕らが1年目のときにバカリズムさんの単独を手伝いに行った場所なので、「仲良し4組で始めたライブを草月ホールで?」みたいな感じは一瞬ありましたね。だけど今となってはモチベーションになってるというか。年末までに、頑張って何者かにならないとなっていう気持ちにはなりましたね。
福島: 僕はピンで売れるとかコンビで売れるっていうよりも「風穴メンバーで売れたい」っていう気持ちがすごくあって。だから正直、コンビとかは全然どうでもいいし、自分自身もどうでもいいんですけど、風穴の皆で上に上がっていきたいですね。
高木: 僕らはどうでもいいはなくない(笑)!?現役引退した奴みたいになってるけどさ!
福島: あんまり考えてない。
高木: チームのために、みたいな感じ?
福島: チームのためっていうか、これがそのもう所属する「族」というか。
高木: そういう感じ!?僕は一応コンビとか個人で売れることが優先で、さらに風穴っていうのも盛り上げていけたらいいなっていう気持ちだったけど。
福島: 僕はもう、風穴が売れれば。そのぐらいアツい気持ちで。
高木: 風穴でもコンビでも、どっちもいけたら最高だよな。
福島: それは無理ですけどね。
高木: そんなことないよ、別に(笑)。
福島: どっちかにしないと。
高木: どっちかにしないといけない?だったらこっちだろ、個人だろ絶対。
福島: いやいや、風穴ですね。
― お二人は色んなユニットライブをご経験されてると思うんですけど、風穴に対して他のライブとは違う印象などありますか?
高木: 他のユニットとかライブとかに出るのと感覚が違うのが、今まで全員同期っていうのがなくて。他だと先輩に噛みつくとか後輩からイジられるとか、そういうのである程度関係性を作りやすいんですけど、同期だからこそ難しいと思うところは結構ありますね。仲良い人とライブに出ると結構スベるイメージがあるので(笑)、そこは気をつけなきゃいけないなとは思ってて。
― そのイメージはご自身が舞台に立って思ったことですか?
高木: そうですね。仲良いメンバーだからこそちょっと緊張感が緩んじゃうところも結構あって。普段一緒にいてエピソードもたくさんあるけど、「別にいけるっしょ」って感じだとあまり上手くいかない。逆によく知らない人とかと出て「大丈夫かな?」って思ってるときの方が上手くいくっていうのが、何となく自分の中であります。なので、風穴はそれの最たるものというか、一番仲の良い同期の仲間で集まるからこそ、だいぶ引き締めないと(笑)。
― その他に、個人的に意識していきたいことはありますか?
高木: ツッコミは、風穴だったら一番正しいっぽいことを言う人なのかなというのが何となくあって……お客さんに一番感覚が近いのかなっていう。風穴って変な奴も多いんで、今後続けていく上でそこは意識していきたいですね。ライブでMCやる機会も多いんですけど、誰かひとりお客さんの感想とか気持ちを言う人がいないと収集がつかないことが結構あるので。皆ふざけると思うので、僕は割とふざけないようにしないといけないポジションかなと考えてます。
― なるほど。舞台とお客さんの距離が離れないように繋ぎとめるというか。
高木: そうですね。
オープンチャットで思うことは……
―オープンチャット(風穴メンバーの日常をのぞき見できるグループLINE)をやってみてどうでしたか?
福島: 風穴のメンバーで売れたいって気持ちが強くなりましたね、やっぱり。
高木: そんなに風穴に対する想いが強いんだったら、もっとオープンチャットで発言しな?
福島: それは……緊張しちゃうんですよね。一番大事だからこそ。
高木: 緊張すんなよ(笑)。
福島: あとは元々LINE返す方じゃないので、「あれっ?もうきてる!」って感じることはありますね。
高木: 何なんだよ(笑)。風穴は好きだけど、LINEは好きじゃないの?
福島: そうですね。
― 実際にオープンチャットに参加してやりとりをする中で、どういう気持ちが大きいですか?
高木: 風穴のオープンチャットをして思ったのが、それこそ会話って早い者勝ちじゃないですか。だけど今、性能がゲームボーイアドバンスくらいしかない6年前のスマホ使ってて……めちゃくちゃ重いんですよ。なので、スマホの処理落ちで会話に参加できないことが結構あって。だから風穴のオープンチャットに参加して一番思ったのは「スマホを早く替えたい」ですね(笑)。年末あたりには替えたいと思います。
一生続けていくのは、漫才と…〇〇!
― ストレッチーズさんにとって「売れる」ってどういうことだと思いますか?
高木: 僕は、本当に一生お笑いをやりたいっていう気持ちは強くて。でもそれって難しいじゃないですか、お金の面とか。なので、一生できてたら「売れる」ってことなんだろうなと思います。
― 「お笑いを一生続ける」というのは、やっぱり漫才を?
高木: もちろんそうですね、今まで支えてくれたものなので。お笑いに関することであれば何でもやりたいっていうのはあるんですけど、今は「漫才を一生やっていきたいな」っていう気持ちが強いですね。
― 福島さんは?
福島: 人生っていうのは船なんですよね。どんな嵐がきたりどんなことが起きようとも、一生航海が続けられる。そして、その船に色んなたくさんの食料を蓄えてたり仲間がたくさんいて、やっとその人生の船は沈まずにやっていけると思うので……そこに乗っていくことが「売れる」ってことかなと思います。
高木: ……何かズルイな、お前。お前だけめっちゃカッコいいじゃん!
福島: 自己啓発本に書いてあったんで。
高木: 書いてあったんかい(笑)!
福島: 書いてたことをギリギリ……僕の言葉でかいつまんで。
― 福島さんの「船」っていうのは、「漫才」っていうことになるんですか?
福島: そうですね……風穴になりますかね。
高木: お前すごいな(笑)。めちゃくちゃ思い入れあるじゃん。
福島: 結びつきましたね(笑)。
高木: 風穴に対する思いは、福島が一番強いかもしれないですね。風穴メンバーの中で。
― コンビとして決めていることはありますか?
福島: 「先に死なない」ですね。先に死ぬ方がやっぱり面白いんですよ。最近は「絶対に必ず同時に死ぬ」って言ってます。
高木: マジで最近決めたルールですね。どうやってその話になったかは覚えてないんですけど、「先に死ぬのはどっちだ」って話になって。「俺絶対に先に死なれたくないわ」って言われて、「確かにそうだな」って思って……。じゃあ、死ぬときは同時に死のうと。
福島: 平均寿命どんどん上がっているので、僕らがおじいちゃんになる頃はもしかしたら120歳がいっぱいいるんじゃないか。それで片方が70歳で死んだら、50年違う。それってズルいなって。
高木: 50年ピン芸人はさすがにできない。同時に死ぬのはさすがに無理かもしれないですけど、できるだけ同時期に死にたいっていう。あんまりピン活動をしたくない、おじいになって(笑)。
― 最後に、お笑いファンの方々へメッセージをお願いします。
高木: 近いうちにM-1優勝します。
福島: そうですね……。当時はそのままの価格だったんですけど、だんだん時も経ってきて、今やっとネット通販とかamazonとかで手軽に買える時代にもなってきたので、結構安くなってきてるんですよね。Kindleとかでもすぐ買える時代になってきたので、ぜひ『手紙屋』を読んでください。
高木: 『手紙屋』と『すごいよ!!マサルさん』を読んだら、福島が伝えたいことはだいたい分かるっていう。
福島: 分かるね。
高木: すごい2冊だなぁ(笑)。
<ストレッチーズ|プロフィール>
2014年4月1日結成。太田プロ所属。
左:福島 敏貴(ふくしま としき)
1992年3月19日生まれ。O型。180cm/73kg。埼玉県出身。慶應義塾大学総合政策学部卒。趣味はスポールブール。特技は全国のドッジボールチーム名を50音からすぐ言えること。
右:高木 貫太(たかぎ かんた)
1991年7月24日生まれ。O型。174cm/60kg。埼玉県出身。慶應義塾大学理工学部卒。趣味はバスケットボール、麻雀、ぷよぷよ。特技は数学(数学検定準1級)、トランプ大富豪。
★公式サイト:https://www.ohtapro.co.jp/talent/stretchees.html
★公式YouTubeはコチラ
INFORMATION
PERFORMERS
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ストレッチーズ/福島 敏貴
太田プロダクション所属
Twitter:@fukushimatoshi
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ストレッチーズ/高木 貫太
太田プロダクション所属
Twitter:@komekami2010