2024.04.02
仲良し&大好きな先輩に「感覚」について聞いたら、すごくお勉強になったし最高でした!《人間横丁のまるでお昼休みかのような vol.7 ~ゲスト:9番街レトロ~》
人間横丁が「話を聞きたい」ゲストを迎えインタビューする連載『人間横丁のまるでお昼休みかのような』、第7回のゲストは9番街レトロ!
9番街レトロと人間横丁は、相思相愛の先輩・後輩!『深夜のハチミツ』などで共演しているほか、プライベートでも仲の良い2組です。「9番街レトロはいろんな“感覚”に長けている」というイメージがあったので、今回は人間横丁の視点から「9番街レトロの感覚」についてお話を聞いてみました。好きな食べ物から芸人としての見せ方、過去のお話まで……。仲が良いからこそあまり聞いたことが無かったお話を、たくさん聞けました!
オープニング
内田 紅多(以下、内田): 内田です
山田 蒼士朗(以下、山田): 山田です。
内田・山田: 人間横丁です。
内田: 人間横丁がゲストにインタビューする『人間横丁のまるでお昼休みかのような』がはじまりました~わ〜い!第7回のゲストは、9番街レトロさんで〜す。
山田: やった〜。
なかむら☆しゅん(以下、なかむら): お願いしま〜す。大好き〜!
内田: いぇーい。こちらこそ〜!
京極 風斗(以下、京極): ハッピ〜!
山田: あははははは(笑)!
内田: 9番街レトロさんは、とっても仲良しな先輩です!おふたりは「いろんな感覚に長けている」という、こちら側の意見がありまして……
山田: 山田が出しましたよ。
京極: 紅多だけが言ってる話ちゃうんか?
なかむら: “テペニス”が、そんなん言う?
山田: もう忘れてるかと思った(笑)!
内田: 今日は「感覚」をテーマにお話を聞きたいと思います!
なかむら: はい、お願いしまーす。
Q1.好きな食べ物はなんですか?
内田: 「感覚について」とか言いつつね、最初に聞きたいことは、好きな食べ物。
京極: うははははは(笑)!
内田: おふたりに、なにかを食べてるイメージがないので。
京極: そんなことないよ。
なかむら: 京極は食べるYouTubeやってんで。
内田: あれは「俺はちゃんと食べてるよ」っていう、意思を見せてるのかと(笑)。
京極: 食べへんヤツがゆえに、人に心配されないように?
内田: そう(笑)。
京極: 好きな食べ物、俺はオムライス。
山田: えっ!!
内田: 一緒だぁ!!
京極: あっひゃっひゃっひゃっひゃ(笑)!!!!!!
なかむら: 京極と俺、めっちゃ似てるよな、好きな食べ物。あと、ハンバーグとかも好き。
内田: お子様ランチのような?
京極: そうそうそう。多分、小学生の「好きな給食ランキング」と好きな食べ物一緒や。
なかむら: せやな。大人になったらお金持って、「好きな給食ランキング」の最強版食えるから、強すぎるよな。高いやつ。
内田: あーそうですね!たしかに。野菜は好きですか?
京極: 野菜はねー、成人してから食べれるようになった。
なかむら: あ、ちょっと良い?
内田: はい。
内田・山田: うわー!!!!!
なかむら: わかる?
内田: たしかに、すごく強い……!
なかむら: 最強じゃない?
京極: たしかに。シソの良さわかったのも、やっぱ大人になってからやな。
山田: わ〜、じゃあシソ食べられないの僕だけか。
なかむら: シソあかんの?シソあかん人っておんねや。
京極: なにが嫌なの?シソの。
山田: “スー”っていう感じです。
なかむら: ミント感?
山田: はい。あれが好きじゃない。
内田: 私もあんま好きじゃなかったんですけど、最近なんか「美味しいかも」って思うようになりました。
京極: じゃあ、山田はメンソール系も無理なん?
山田: メンソール系は食べられるんですよ。パクチーも大丈夫。
京極: マジ?パクチー行けたら全部行けそうやけどな、香草。
山田: シソだけ食べれない。
なかむら: えー、ほんまぁ。あと、俺、なめろうとかも好きやな。
山田: なめろう!美味しいですね!
内田: でも、なめろうはシソ入ってるよ?
山田: え、そうなの?
なかむら: だから行けるかも。ポテンシャル持ってるわ。
山田: 行けるかも(笑)。なめろう美味しい。お酒に合いますよね。なかむらさんは、お酒飲むの好きですか?
なかむら: そやな。だからお酒のときの好きな食べ物で考えちゃったな。
京極: 好きな食べ物聞かれたら、メインの飯で言わん?
なかむら: メインだったら、俺もオムライス。
内田: えー!一緒だ!
山田: えー!みんなオムライス大好きだ!
なかむら: だいっすきよ。フワッフワのやつな。
京極: 俺も、昨日もオムライスやったもん。
山田: ケチャップかデミグラスはどっちが好きですか?
京極: デミグラス。
なかむら: 俺もデミグラス。
山田: うわぁ、ふたりともデミグラス派だぁ。
京極: 濃ければ濃いほど美味い。
なかむら: なんか、「昔ながらの~……」みたいなやつはあんま好きじゃない。美味しいけど。
京極: 美味しいけどな。
京極: 昔ながら系?
山田: 薄皮&ケチャップ、大好きです。
内田: ケチャップが好き!
なかむら: なるほどね。
京極: 育ちが良かったんじゃない?それは。
なかむら: 俺らは味濃いのが好き。
京極: 実家お金ないからさ。やっぱ、ご飯ないときはマヨネーズすすらされとったもんな。
なかむら: そうそう。
内田: え、なにそれ?そうなんですか?
なかむら: ほんまにほんまに。ドアノブとかにマヨネーズ付けて、ンーって舐めてたもん。
内田: 「苦労したぞー、苦労してまっせー」のやつ、やめてください(笑)!
なかむら: 「下積みありまっせ」のやつ(笑)。オムライス大好きやな。
内田: わーい、うれしい。一緒だったんだ!
Q2.好きな作品を教えてください。
内田: 次は、好きな作品知りたいです。漫画でも映画でも本でも、なんでも。
京極: なるほど。俺はね、ある程度なんでも共通してるのがあんの。敵役が、めっちゃカッコいいやつ。
なかむら: おー、なんなんそれ?
京極: 敵役にカリスマ性あるやつ。
山田: バットマンとか?
京極: バットマンとかジョーカーとか……。ルパンとかもそうやけど、主人公がさ、見方によっちゃあ“悪”みたいな。
内田: たしかに。わかります。
なかむら: ルパンなんて、泥棒やもんな。
内田: 芯のある悪役は、やっぱめっちゃ良いですもんね。
京極: そうそうそうそう。
なかむら: ほえー、考えたことなかった。
京極: そういうのが好きかもね。映画の『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』って知ってる?ほんまにおった小切手詐欺の話で、主演をレオナルド・ディカプリオがやってんねん。詐欺で警察に追われんねんけど、逃げ方とかめっちゃカッコいい。
内田: へー!
京極: 悪いことしてる役やけど、カッコいい。
内田: あはは(笑)!!!「表では」まで言ってくれるんですか?
なかむら: 俺な、わりとな、映画とか疎いねん。 アニメも漫画もほぼ知らん。『ワンピース』も読んでないぐらいやねん。
内田: えーそうなんですか!なにを観て育ったんですか?
なかむら: なんかな、小説にハマる時期ずっとあんねんな。
内田: えー!小説の人なんだ。
なかむら: 「本を読み進めれてる」っていう安心感もあんねんけど……
京極: 人でおれるっていう?
山田: あはははは(笑)!!
内田: 小説を読むって、けっこう上級の人ですよね。
内田: 飛び級だぁ!
なかむら: で、めっちゃハマったんは『百年法』って小説。100年で死ななあかん法律ができる小説で、三回読んだ。
山田: へー!おもしろーい!
なかむら: 薬ができて、みんなが不老不死を得てしまうんよ。でもさすがに人口が増えすぎちゃうから、「みんな100年で死にましょう」っていう法律をつくるか作らんか……みたいな。めっちゃおもろかってん。
内田: 面白そう!
なかむら: めっちゃおもろい。なんかリアルなとこも出てくんのよ。薬飲むとそのままの体で年取らんくなるから、自分のおばあちゃんということがわからんくて、恋しちゃったりするんよ。
山田: えー!すご!
内田: 怖い!
なかむら: 怖いやろ?
内田: 怖いです。
なかむら: なんか怖いねん。それがめっちゃおもろかった。
京極: それ、最後どうなんの?
内田・山田: あはははは(笑)!!!
京極: ほな『ビリギャル』やんけ。
山田: 混ざっちゃった。
内田: 『ビリギャル』って、その世界の話だったんですね。
京極: お前、「合格する」って言うなよ。『ビりギャル』のネタバレ。
なかむら: ごっちゃなってるわ。
内田: 三回も読んだのに(笑)。
なかむら: 百年法読んでほしい。めっちゃおもろかった。
なかむら: え、マジ?読んでほしい。
山田: 読みたい!
内田: 作者は誰ですか?
なかむら: そんなんが、覚えられへん。
京極: そんなことありえる(笑)?三回読んだ本の作者、知らんとかある?
内田: でも、一番純粋ですよね、内容だけで好きなんですもん。
なかむら: そうそうそうそう。
内田: わかります。人の名前覚えるの難しいから。
なかむら: うん、好きやで。
内田: 気持ちだけはある(笑)!!
・『百年法』上巻:https://amzn.asia/d/fGGEXtP
・『百年法』下巻:https://amzn.asia/d/cQYpofV
なかむら: もうひとつ言って良い?昔、「グリコ森永事件」あったん知ってる?犯人から、子どもの声で音声が届くんよ。
内田・山田: こわ!!!
なかむら: この事件が映画になってん。声の子どもたちが大人になって「これ俺の声や」っていう物語で。
内田・山田: えー!すごい!
なかむら: この映画、めっちゃおもろかった。ただ、……作者は覚えてない。
内田: 最後どうなるんですか?
京極: 『ビリギャル』やんけ、お前。
なかむら: ちょ、ほんまわからん。ごっちゃになってるわ。
京極: なんでお前、合格系しか見いひん?
なかむら: 金髪やったかもしれん。
京極: 『ビリギャル』やんけ、ほんなら。
内田: タイトルはなんですか?
なかむら: えっとね、なんやったかな?えっとね、なんやったかな……『罪の声』。
なかむら: あ、そうそうそうそうそう。はっきし言って、綾野剛も出てた気がする。
京極: お前、はっきし言うなよ。
内田: はっきし言ったら、ヤバいですよ。出てなかったとき(笑)。
なかむら: 「気がする」って言いました。
Q3.どんな人のことを面白いと思いますか?
内田: 続いて、お笑いの感覚の話に入ります。どんな人を面白いと思いますか?気〜に〜な〜る〜。
山田: 気〜に〜な〜る〜。
京極: けっこう広いよな、面白いと思うジャンルな。
なかむら: めっちゃ広いよな。
京極: センス系もあっかるい系も好きやし。でもやっぱ、そいつじゃないと意味ない子が好きかも。
なかむら: たしかに。
京極: そういう意味では、人間横丁はめっちゃ“そう”。
なかむら: 人間横丁を初めてなんかで見たとき、「めっちゃおもろいな」みたいな話したもんな。京極と。
内田・山田: えー!うれしい。
京極: 人間横丁がやってることって、人間横丁じゃないと意味ないやん。
内田: それは、自分たちでもわかんないんですよね。
なかむら: だから、本物。やからすごい。偽物が人間横丁みたいなことした瞬間、マジきついと思うで。
京極: 激寒。
山田: あはははは(笑)!
なかむら: そうやろ?なんか「うわぁ」ってなるやん。たまにおるやんか。普段絶対そんなんちゃうのに、短パンに蝶ネクタイ付けて明るいボケしてる人とか。「普段はちゃうやん」と思ったら、冷めちゃうやん。
京極: 嘘ついてない人はおもろい。でも、嘘をつき切るやつも好きやけどな。ほんまに。覚悟が決まってるヤツもおるやん。
なかむら: 誰?たとえば。
京極: ユビッジャとか。
なかむら: ユビッジャはあのままやから。
京極: うん、覚悟決まってる。
内田: ユビッジャさんは、ちゃんと星に帰りますもんね。終わったら。
なかむら: そうそう、ちゃんと星に帰る。おもろいと思う芸人かぁ。「そう来たか!」みたいなヤツは、やっぱり好きやな。自分の考えにはないおもろいこと言う人、めっちゃ好き。なんか、自分がしそうなボケでウケてる人を見たら、悔しなんねん。だから「お前のウケの取り方やな」と思えたら、にこやかに見れる。
山田: たしかに。
なかむら: あー。それ、めっちゃ良いよな。
京極: キレて怖くない人、たとえば、TCクラクションの坂本さん、きしたかの高野さんとか。あと、楽屋でもほんまにキレてるみたいにツッコんでくれる人。
山田: あれうれしい。たしかに。
内田: たしかにそのおふたりは、楽屋でもそうでしょね。
京極: ああいうのは絶対できへん。俺、キレたら怖いから。
内田: たしかに、けっこう声が低いから(笑)。
京極: キレてるのに怖くないって、方程式がわからんやん。だって、一歩間違えたら、たかのさんだって怖い見た目のおっさんやん。なんか要素があるから、キレても怖くないと思える。
内田: たしかに。岸さんのほうがデカいとかもあるのかな。
なかむら: あ、ありそうやな。
京極: 慣れもあるんやろうけどな。(ド桜の)村田さんとかもそうかな。なんやろなぁ、普段から雑魚感みたいなの出してるからなんかな?
内田: たしかに、雑魚感は取り外せないかもしれないです。芸人には必要ですよね。
京極: 怖くないマジギレができる人は、無条件でおもろいかも。
なかむら: たしかに。(しみじみ)
山田: たしかに。(しみじみ)
内田: ……たしかに。(しみじみ)
一同: 爆笑
山田: みんなに聞きたいね、おもしろいと思う芸人。
Q4.「見せ方」をどう意識していますか?
内田: おふたりは、見せ方が上手だとすごく思います。
なかむら: お、そうなんや。どういう?
内田: なんか、あり方が……ずっとキラキラしているというか?
なかむら: えー、あんまわからへん。
内田: YouTube見てても京極さんはずっと京極さんのままだし、ふたりの感じがブレない。見せ方が上手っていうイメージがあります。
山田: 「裏がある」とか、そういうことではなく。
内田: 外側をつくるのが上手。
なかむら: 俺、わからへんそれ。外側ってなに?
内田: そうです。それが、おふたりはすごい上手だなぁと。
山田: ナチュラルに出来てる。
内田: ふたりのバランスとか関係性とかも、とても良いなって。
なかむら: おー、マジ?どうやってんねやろ?知らんうちにそうさしてんの?
京極: あー。たとえば、個人で活動するときとコンビで活動するとき、動き方がちょっとちゃうかったりする。
なかむら: だいぶ違うんちゃう?それは。
内田: ふたりとも、その意識があるんですか。
京極: 俺はなかむらが得意な範囲はそんなに頑張らん。やってないラインを補いたい。
山田: お互いが干渉し合わないみたいな?
内田: なかむらさんも、そういう感じあります?
なかむら: いや、その、まあ、え、なんやろうな。その……いや、わからん。ほんまにわからんかった。
山田: ナチュラルなんじゃない?
内田: 「こう見られたい」とか、「こういうことしたくない」ってのが、はっきりあるのかなと思ってました。
なかむら: あー、それはあるな。
京極: 嘘ついてないからちゃう?ほんまに、我慢してやるとかはないから。俺、「おもろいと思われたい」以外はないな。ほんまにない。
内田: じゃ、やりたくないことは別にない?面白かったら良いよって感じですか?
内田: えーほんとですか?やりたくないことやると、悲しくなったりしないですか?
なかむら: そこまで経験がないんかも。でも「やりたくないことやって、“おもろい”じゃない注目のされ方をする」はやりたくなくなっちゃう。
内田: あ、そうなんですか。えー、感動するとか?
なかむら: 泣いてるとこでも、笑えたら良いけど。
山田: しゅんさん泣いてたらめっちゃ面白いけどな(笑)。
なかむら: でも、自分が泣かれへんのも知ってんのよ。人のことならめっちゃ泣けんねんで。でも自分のことで泣くのは、めっちゃ悔しいとかしかないかも。
内田: そうなんですか。
なかむら: 俺、ほんまさ、ずっと涙出えへん人やってん。 でも、悔しいときにめっちゃ泣きそうになることに気付いて。で、流せるときは流しとくっていうテンションやから、抑えへんというか。
内田: え、泣いてるときあるんですか?悔しくて。
なかむら: 最近は泣かへんねん。M-1負けても。
山田: 前は泣いてた?
なかむら: ひとりで泣いてた。「なんか涙出るぅ~」って。俺にとって、涙出るのはイベントやから。
山田: たまにしか流れないから。
なかむら: 「出しとこー」って感じ。
内田: 最近ありました?悔しいこと。
なかむら: 悔しい涙?……「手も足も出えへん」って状態にならないと、もう泣かへんのかもしらんな。あんま泣いてないな、最近。
内田: 良いことですね。
京極: 勝ち続けてる?
内田: 悔しい瞬間がない?
なかむら: タコ負けしないと泣かへん。
内田: そんなことなかなかないですもんね。
なかむら: 逃げれちゃうしさ、負けから。
京極: 人間横丁は、月で泣く回数のノルマあるもんな。
京極: ノルマある?
山田: ノルマはない(笑)。泣いちゃうんだよ……。
なかむら: 綺麗よな、人間横丁の涙(笑)。あれも嘘がない。
内田: いっつもVTR見て泣いてる。
京極: 紅多は、人を詰めるときに泣くもんな。
内田: 自分の言いたいことを言うと、泣いちゃいます(笑)。
なかむら: あー、わかるで。普段言わんテンションで伝えるから、もうわけがわからんくなって、泣きそうになっちゃうみたいな。
内田: そうなんです。それで泣いちゃう。だから、しょっちゅう泣いてます(笑)。私たちは。
京極: 泣き虫どもがよ!
山田: 泣き虫どもだ。
内田: 弱いんですよ。あはは(笑)!京極さんは、したくないことないですか?
なかむら: 裸とかも全然なるやんな。
京極: なんやったら俺、なかむらより少ないと思うで。したくないこと。
内田・山田: へー!
なかむら: たしかに、そりゃそう。
内田: 面白くなくても良いんですか?
京極: 俺は、求められてたらやる。
山田: えー!
京極: 需要があるなら。仕事やし。
山田: ああ、なるほどねー。
京極: なかむらが嫌がるんやったらやらんって感じ。
Q5.子どものころ、なにをしているときが楽しかったですか?
山田: おふたりの、土台を知りたいです!
内田: そう!おふたりの感覚が、どう積みあがってきたのかを知りたいんです。
京極: どうすんの、それ。解析して、コピーかなんか作んの?
内田: 遺伝子をみんなに配って、新しいおふたりをつくって……(笑)。
なかむら: 量産するの?
山田: 「どんな人なんだろう」がね、気になるんです。
京極: もう知ってるやろ。
内田: だから、子どものときのことを知りたいなと思って。なにをしているときが楽しかったですか?
なかむら: 子どもって、何歳ぐらい?小学生とか?
内田: 小学生。中学生だと、もう形成されてるから。
京極: 俺は、めっちゃ過集中やった。炎天下で2時間くらいアリを見続けて、熱中症になりかけたり……。子どものときは集中力がエグかったな。
内田: 楽しくて見てたんですか?「アリおもしろーい!」って。
京極: そう。終わりがわからんようになって。アリって、ずっと動いてるやん?切り上げるタイミングがないやん。だからずっと見てた。縁日とか連れてってもらっても同じようなことして、めっちゃ迷子なったりとか。でも、親からしたら「30分もおらん!」って探し回ってるけど、俺自身は迷子になったことを見つかるまで気付いてないの。ここまで聞くと、めっちゃ内向的な感じやん?でも俺自身は覚えてないねんけど、小学二年のとき、壇上でちんちん出して踊った。
なかむら: えーーー!
内田・山田: あはははは(笑)!!!!!
なかむら: 全部爆発したん?ちんちんに集中した?過集中がちんちんに?
京極: 俺は覚えてないねんけどな。
なかむら: みんなでふざけてるときにやったんかな?
京極: どうなんやろ。
内田: 急に?
京極: 突発的にやった可能性あるよ。
なかむら: 友達で覚えてる子おらへんのかな?
山田: たしかに。聞きたい。
京極: 友達も、あんま覚えてない。小学校の昼休み、けっこう教室おったんよ。
内田: そんな人がいるんですか!?
京極: それも別に「友達が嫌い」とかじゃなくて、外が暑いのが嫌で。みんな頑張ってドッジボールしてるのを教室から見てた。
なかむら: 変にマセてたんかな?
内田: 暑かったからじゃないですか?
なかむら: たしかに。
山田: 暑いの苦手だから(笑)?
なかむら: 上のほうが涼しいから、できるだけ高いところに上がって。
内田: で、服脱いだほうが涼しいから(笑)。
京極: (笑)。小学校までは勉強面ではめっちゃ優等生やったな。全部100点やったし、文章でも絵でも賞状もらって、親戚はほんまに「神童や」と思ってたっぽい。ただ、中学でガタガタ……と。
内田: え、勉強できなくて?
京極: 応用が効かんかったな。基礎は全部授業で覚えられたけど。
山田: あーなるほど。まっすぐだったんだ。
なかむら: 俺は、めっちゃサッカーしてたんよ、小学校のとき。スポーツめっちゃやってた。
内田: 楽しくてやってました?
なかむら: めっちゃ楽しくてやってた。
山田: へーーー!素敵だ。
なかむら: 幼稚園のときから、サッカーめっちゃ上手かったんよ。だから親も張り切って、クラブチームみたいなんに連れて行ってくれちゃった。だから、めっちゃサッカーやったな。ちっさいとき。
山田: 練習がたくさん?
なかむら: うん。
内田: サッカー以外のこと、あんましてないですか?
なかむら: サッカー以外のこと……、あ、習いごとしとったな。
内田: なにやってたんですか?
なかむら: そろばん。
内田: そろばん!
なかむら: 書道。
山田: 書道!
京極: めっちゃちゃんとしてるやん。サッカー、そろばん、書道って。
なかむら: わりと習いごと多かったかもな。
京極: なかむらの親、けっこう真面目やからね。
なかむら: お勉強っていうお勉強じゃないけど。なんか習いごとに行く感じとか好きやったな。
山田: えー、そうなんだ。
なかむら: だからゲームとか、ほんましてないんよ。
内田: する時間ないですもんね。
なかむら: そう、中学ぐらいで感じたで。「俺めっちゃゲームやってないんや」って。
内田: 人としゃべるのとか好きでした?
なかむら: 全然好きやった。
内田: じゃ、習い事も人としゃべるのが楽しかったかもしんないですね。
なかむら: そやな。
内田: 社交的。
なかむら: あ、でも、こんな「楽しい」とか言ってるときあれやけど、俺小5~中1くらいまでめちゃくちゃいじめられてんのよ。でも、いじめられてないテンションで乗り切った。でも明らかにいじめだった。教科書なくなるとか。
内田・山田: えー!
内田: えぇー。悲しい……。
なかむら: なんやったかなぁ。俺が教室入った瞬間に“シーン”となるとか、あったな。そういうとき「絶対しゃべってた!今の今まで!」とか言うとみんな笑うやん?それで耐えてた。
内田: みんな、それで笑うんですね。
なかむら: わろてまう、みたいな感じ。で、「はい~、笑ったぁ!」とか言ってね。
山田: すご!
なかむら: めっちゃきつかったけど、こうやって逃れてた。ほんで女の子にモテたい気持ちもあんねん。だから、女の子から「なかむらはいじめられてる」と思われるのがキツかってん。
内田: なるほど。だから「こういうノリですよ?」みたいな感じで?
なかむら: そう。「ノリですよ」みたいなんに、頑張ってしようとしてた。
内田: 実際、モテました?
なかむら: モテた。
山田: あははは、最高(笑)!!!
内田: すごい!勝ちじゃないですか!
なかむら: モテたで、小学校・中学校時代。今、同級生と会うと「しゅん、めっちゃいじめられてたよな」とか言われる。でも今は「俺、いじめられてるって気付いてないヤツみたいやったやろ?」とか言える。子どものころ、しぶとかったんやと思う。
内田: へー。じゃあ、芸人のいじりとかも大丈夫ですか?
なかむら: 全然大丈夫。
内田: 最強ですね。
山田: 最強!
なかむら: めっちゃ強なったと思う。「みんな一回いじめられたほうが良い」って思っちゃうぐらいや。
内田: 経験してるとしてないでは、だいぶ違いそう。
京極: 俺も、学期が変わるごとに絶対に嫌われんねん。
山田: え~、なんか、全然そんな感じしない。
内田: おんなじクラスの人に嫌われるんですか?
京極: 嫌われんねん。やっぱ、俺はどの現場に行ってもいけ好かないやつではあるから。はじめは絶対嫌われんねんけど、俺は子どものなかで一番親を呼ぶ速度早かったから大丈夫やった。
内田: 親がすぐ来る?
京極: 秒速。「あ、こいつめっちゃ簡単に親に頼る」ってなったら絶対いじめられへん。
なかむら: 親出てくんの良いと思う。俺も。
京極: ほんで、俺の親若かったしな。俺が子どものとき、親がまだオラついてる年やった。
内田: それはたしかに頼りがいがあります。
山田: だから肝が座っているんですね、おふたりとも。あんま先輩に緊張しないですか?
なかむら: あー、先輩に緊張するとかはなくなってきたくない?元からあったかな?でも人間横丁、俺らより下手しぃすごい人らに会ってる可能性あんで。
内田: そんなことないです(笑)!
なかむら: 人間横丁は、元から意外と物怖じせえへんやん。
山田: 僕はあんまりしないタイプです。
内田: 私もあんまり。
なかむら: そうやんな。
内田: 上すぎると、むしろ知らないじゃないですか?
なかむら: わかる。上すぎると大丈夫やな。
内田: はい。私、テレビをずっと見てきたわけじゃないんで、「テレビで見てた人だ!」ってなる人があんまりいないんです。
なかむら: なるほどね。
内田: だから、あんまり緊張しない。
京極: 最近はけっこう「誰に会ってもおかしくない段階」に入ってきたし、別にいちいち緊張しないって感じもあるな。
なかむら: そうやな。
内田: 吉本の人って、吉本の先輩には結構劇場とかで会えるじゃないですか。
なかむら: うん、そうやな。
なかむら: 緊張というか「かまさなヤバイ」って感じかな。「認識してもらうために頑張らな」みたいな。テンパることはあるけど……あんまり人に対して緊張しなくない?
山田: 僕、好きなバンドのネクライトーキーさんにお会いしたときくらいしか緊張しませんでした。
京極: 大好きやったら緊張するな。
なかむら: たしかに。俺は「おもろ!って思われなあかん」っていうフィルターがないと、緊張するかも。
内田: 私は「面白いと思われたい」が、緊張になります。
京極: 緊張は、まぁ、ないかな。
なかむら: 緊張って、なんかしゃべられへんくなるみたいなイメージやない?
内田: あ、そうですね。たしかに。
なかむら: 俺は「おもろいと思われなあかん」でいっぱいしゃべって、テンパるっていう感じ。
内田: テンパってるとこ「見られたくない」はないですか?
なかむら: うーん、ないなぁ。そういうキャラクターっていうのもあるけど。「テンパってる」の根源が緊張なんかもしらんけどな。緊張してるから、いつもとちゃう行動してるのかな。
京極: 売れてる人からしたらさ、俺らなんか養成所生と同じようなもんやんか?俺らがNSC生のライブでMCやるってなっても、全部覚えてるってことはないと思うんよね。だから緊張しないかな。
なかむら: 緊張はせんくなったな。最初は「なんもできんで終わったー」みたいに思うこともあったけど、今はほんまに「それだけはないようにしよう」って思ってる。
京極: 昔って大きいチャンスあったらさ、「ここでミスったら死ぬ」ぐらいに思ってたけど、……なんか「チャンスめっちゃあるな」って思って(笑)。
内田・山田: わはは(笑)!!
京極: タコスぐらいちゃう?「チャンス流したら死ぬ」と思ってんの(笑)。
なかむら: でも、あれ良いよね。
内田: すごいですよね。いっぱい汗かいて。
なかむら: そうそう。たとえば先輩に「お前めっちゃ前に出てミスってたな」とか言われたら、俺らは「あの回だ」ってわかってまうくない?
山田: うんうん。
なかむら: 「あーあの回かー」ってなるけど、タコスはわからんやろ。
山田: タコスさんわかんない(笑)。
なかむら: いつでも本気っていうのも、それはそれですごい。キャラクターに合ってるのもあるけどな。
Q6.【なかむらさんへ】サッカーの楽しさを教えてください!
内田: おふたりにひとつずつ質問です!まず、なかむらさんへ。 サッカーの楽しさを教えてください!
なかむら: おー、ほっこり。
京極: サッカーやりたい?
内田・山田: 知りたい。
京極: サッカーやりたいヤツの質問やけど(笑)。
なかむら: サッカーの楽しさ?えーっと、マジでルールあんまりわからんで良いし、チームのこともあんまりわからへん、人も選手も覚えんで良いから、埼玉スタジアム行ってほしい!
内田: ゼロの状態で行っても大丈夫ですか?
なかむら: ゼロじゃなくてもちょっと知ってても、どっちでも良い。あのね、埼玉スタジアムっていうとこがあんねんな。
内田: はい。
なかむら: 埼玉スタジアムをホームスタジアムにしてるチームが浦和レッズって言うねん。
内田・山田: えぇ、すごい!
なかむら: 5万人やで?すごいやろ。サポーターの熱狂は見たことなさすぎてめっちゃゾクゾク怖いし、 えぐいもん見れる。で、5万人の声量を聞くんもやばい。怖い。泣きそうになったもん。
内田: えー!怖いよぉ!
なかむら: ほんま怖い。これ見に行ってほしい。
内田: すごい!楽しそう。
なかむら: 行ってほしい。サッカー見に行ってほしいな。
内田: 見てみたいです。
なかむら: うん。おもろい。
Q7.【京極さんへ】修学旅行の楽しさを教えてください。
内田: じゃあ、次は京極さんへ。修学旅行の楽しさを教えてください!
京極: なんで知らんの?っていう感じやねんけど。こっちからしたら。
山田: えへへへ(笑)。
なかむら: 行ったことあんねやろ?
山田: あるけど(笑)。あるけど、京極さんは伝道師だから。
内田: 京極さん、修学旅行大好きだから。
なかむら: せやんな。
京極: まあ、修学旅行はさ、最後の規律のある旅行やんか。だから良いのよ
山田: なるほど。予定が全部狂ったりとか?
内田: 昼まで寝ちゃったり?
京極: そうそう。でも学校で行くとさ「ここの石碑が〜」「これは歴史の何々の〜」みたいな、興味ない時間に結構フラストレーション溜まんねん。
内田: そうですね。
京極: で、3日目とかにさ、開放タイムみたいなあるやん。
内田: あぁ、自由時間。
内田: あはは!サウナ(笑)!?
なかむら: フラストレーション溜めてんねや、わざと。
京極: 全部は叶わないっていうのが、叶う部分への喜びを何倍にもしてるわけよ。「21時に寝なあかん、消灯です」からの、先生が見回りに来ない時間の一瞬の開放とか。なんか、修学旅行の楽しさってそういうのじゃない?あと一番わかりやすい青春やん。
内田: あ、そうですね。
京極: 俺は、高校の修学旅行が一番。
内田: 一番推し?
京極: そう、高校は修学旅行だけ行ったから。
なかむら: 企画してもらったら?誰かに。規律ある旅行。
京極: 俺はタコスと約束してんねん。「修学旅行に連れて行く」って。
内田: タコスさん行ったことない?
京極: タコスは行ったことないらしい。でも修学旅行やろうとすると、やっぱ先生役がいる。そいつらにはお金払わな、やってくれへん。
なかむら: やし、ほんまに怖い人じゃないと意味ないし。
山田: たしかに。
内田: 先生役は、知らない人のほうが良いですよね?
京極: そうやな、知らんぐらいのほうが。……まあでも、先生は知ってるからな(笑)。 なんか、その良さもあんねん。普段は学校で怖い先生と、修学旅行で少し打ち解ける……みたいな。プライベートの一面を見る感じとか。
京極: あーリアルやな。
山田: うわぁー(笑)!!!
京極: うっはっはっはっは(笑)!!!
なかむら: もちろん知ってる人やけど、そんな仲良くしゃべれる距離感じゃない。
山田: めっちゃ良いですね。
内田: 支配人さんと旅行、OKですか?
京極: 支配人がダメでしょ。
内田・山田: はははは(笑)!!!
京極: 俺はOKやけどな。
内田: 五十嵐さんにしましょうよ!
なかむら: 五十嵐さんめっちゃ良い。学校の先生っぽさエグいやん。
京極: どこまで降りずにやってくれるのか……。
山田: あはははは!(笑)
京極: 「ちょっとタバコ良いっすか?」って聞いて、「良いっすよ」ってなったら終わりやん。修学旅行なんやから、タバコは怒られなあかん。
なかむら: 没収やもんな。
京極: タバコなんか吸ったら、没収で済まへんからね。帰らされるで。そういうのも、ほんまはやりたい。
内田: お金払って、帰らされる(笑)。
京極: 将来お金できたら、やりたい。
内田: 良いですね。楽しそう!もしやるとしたら、YouTubeとかで見れますか?
京極: 俺が200万ぐらい余ったらやるんちゃう。
内田: あはは(笑)!じゃあ、M-1優勝したらとかになりますかね。
京極: 優勝したら、1年は忙しいからやってられへん。
内田: リアルだ(笑)!!
京極: 三日は欲しいもんね。
エンディング
内田: では、エンディングでーす!
山田: いっぱい聞けた。真面目な話も。
内田: インタビュー、いかがでしたか?
なかむら: 人間横丁は、俺らに気を遣わんのがええな。後輩からあんまり気を遣われたくないやん?なんか、楽に行こうぜって感じ。
内田: うれしい!
なかむら: 山田も、最初からちんこちょーんよ。
山田: あははははは(笑)!!!!!
京極: おちんこちょーん。
なかむら: そうそう。おちーん。
山田: あはははははは(笑)!!!!!
京極: 大喜び、山田。
山田: そうだ、おちんこちょーんだ(笑)!
なかむら: ほんでも、嫌がらへんから嬉しかったもん。
内田: たしかに。山田君は笑うだけ(笑)。
なかむら: そうそう、めっちゃ笑ってた。
内田: ははは!(笑)元々仲良かったけど、今日はいろんなこと知れて、感覚のこともわかった気がしたからすごいお勉強になりました!
なかむら: ありがとう。お菓子も散らかして。
山田: いえ!こんなお菓子いっぱい食べてくれたゲストは久しぶり。川北さん以来※です(笑)!
※謎に包まれた先輩に「好き」を聞いたら、プリティな新発見がありました《人間横丁のまるでお昼休みかのような vol.5 ~ゲスト:真空ジェシカ~》
なかむら: うれしい。
内田: うれしい。ありがとうございます。では、第8回も、お楽しみに〜!
山田: 楽しかった~
なかむら: ありがとうございました~。最高でした。だいぶ楽しかったで~す。
構成:堀越 愛
写真・サムネイルデザイン:ヘンミモリ
協力:藤田 うな
PROFILE
後列左:京極風斗(9番街レトロ)
後列右:なかむら☆しゅん(9番街レトロ)
前列左:山田蒼士朗(人間横丁)
前列右:内田紅多(人間横丁)