【YOAKEMAE芸人】~file.10 現代仏具~ 基準は面白いか否か「HOSは、みんなバチバチ」!?

『さらば青春の光 東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』(ラジオ関西)、7月11日放送のゲストは「現代仏具」。法政大学お笑いサークルHOSに所属する、現役学生芸人です。収録直後の二人に、お話を聞きました。

現代仏具(左:室田真人、右:久保寺竜誠)

アンケートには途中まで「嘘」を書いていた

――お疲れ様でした!収録はいかがでしたか?

室田真人(以下、室田): めちゃくちゃ緊張しました。東ブクロさんに会うのも緊張するし、作家の立川さんに会えるというのもけっこう緊張しました。いつも聴いている『囲碁将棋の情熱スリーポイント』(GERA放送局)の作家さんなので……。それから、自分たちの前に収録してるのがヒコロヒーさん(7月4日放送)だったんで更に緊張しました。合間で前に収録してる学生芸人と話せたら緊張がほぐれるかなと思ったんですけど、ヒコロヒーさんだったから(笑)。

――緊張のトリプルパンチだったんですね(笑)。

室田: ほんとです(笑)。でもやっぱり、東ブクロさんが喋りやすいというか、すごいと思いましたね。(自分たちを)面白くしてくれたなぁってめちゃくちゃ感じました。だから緊張したけど、楽しかったです。

久保寺竜誠(以下、久保寺): 僕はラジオに疎くて、あんまり聴いたことないんですよ。なので、どうしたら良いんだろうってかなり思ってました。でも(東ブクロさんが)あたたかく迎えてくれて、少しずつ盛り上げてくれたなと思います。

室田: 東ブクロさん、優しかったです。自分たちが想像していた以上に東ブクロさんが面白くしてくれたなと思います。学生芸人を面白くしてくれてる感がすごくて……ありがたかったですね。

久保寺: 会話がこんなに止まらないことってあるんだ、ってびっくりしました。

室田: けっこう長い間フリートークしてたと思うんですけど、5分くらいしか喋ってない気がするんですよ。東ブクロさんに乗せられましたね(笑)。プロだなと思いました。

――収録に向けて準備してきたことは、出し切れましたか?事前にアンケートを書くと思いますが。

久保寺: 実は、僕はアンケートにめちゃくちゃ嘘を書こうとしてました。

室田: ちゃんと面白くできるか不安で……だったら、全部嘘を書いたほうが良いんじゃないかみたいなことを久保寺が言ってて(笑)。

久保寺: 途中まで嘘を書いたんですけど、怖くなって(笑)。

室田: でもちゃんと真面目に書いて良かったね。コンビ名の由来とか、生年月日までふざけようとしてたけど(笑)。

収録の様子

学生芸人は「ウケるチャンス」が多い

――学生芸人の活動は、どんなことが特に楽しいですか?

室田: 「今まで見たことが無いお笑いを見れる」ってことですね。プロが目を付けないようなものをネタにする人も多いです。……まぁ、プロが目を付けない理由もなんとなく分かるんですけど。プロでは見れないお笑いが見れるのは楽しいですね。

久保寺: ライブに出て自分たちがめちゃくちゃウケたときに、袖から他の芸人のネタを見るのも楽しい。

室田: 分かる(笑)。これはプロの芸人もそうかもしれないですけど、ホクホクで他のネタを見れるのは楽しいですね。いつもより面白く感じます(笑)。

久保寺: 優越感と言いますか(笑)。あと、いろんな人と組めるのも学生芸人の特徴ですね。自分と組んでる人が別のコンビで結果を出してると、かなり悔しいですけど。

室田: でもそういうことがあるから、自分がウケるチャンスは多いと思います。いろんなコンビを組めるので、ひとつのコンビに固執しないから。チャンスも多いし、漫才もコントもできる。なので「ウケるチャンス」は学生芸人のほうがあるかもしれないです。プロだったら解散しないと他の人と組めないけど、学生芸人だったら同時並行でできるので。

――逆に、学生芸人をやっていて辛いことや嫌なことってありますか?

室田: そうですね……社会に出るのが辛くなる(笑)。

久保寺: それはあります(笑)。

室田: 先輩を見てると、社会に出ても1年で辞めてお笑いに戻ってくる人もいるんですよ。今周りにいる人がみんな面白いので、社会に出るとどうなのかなぁって億劫にはなりますよね。こんな楽しい経験しちゃったら(笑)。

久保寺: そうですね。学生お笑いやってると、社会に出るために「汚い」部分をキレイにしなきゃいけない。それは本当に辛いです。

――汚い部分?

室田: 自分がよくやってしまうのは、面接で爪痕残そうとしちゃうんですよ。印象に残ることしなきゃと思って、求められてることとは違うトークしちゃったりとか。すぐ脳がこっち(芸人)に切り替わっちゃうんですよ。就活は「面白ければなんでもいい」わけじゃないのに……(笑)。「なんだこの子は」ってなっちゃうんで……。

久保寺: これから学生お笑いやる人は、あんまり浸かり過ぎないほうが良いかもしれないです(笑)。

室田: お笑いのほかに、もうひとつやりたいことを持っていた方が良い大学生活を送れると思います。他にもサークル入るとか。それをお笑いに活かすこともできますし……それが一番良いと思います。

――ちなみに、ふたりは将来プロを目指す予定はありますか?

室田: ふたりとも就活してます。早く終わらせて、すっきりした状態で『大学芸会』(8月に行われる学生芸人の大会)に挑みたい。

――プロを目指そうと思った時期はあったんでしょうか?

室田: ちょっと結果を残すと、チラつきます。でも就職せず芸人目指した先輩たちが苦労しているのを見ると、うーん……。あと、普通に親に申し訳ないなっていうのはありますね。大学まで出してもらったのに。

久保寺: 学生だったら「面白いこと」のみで勝負できるんですけど、プロになると「売れるためのなにか」をやらないといけないじゃないですか。そこを多分考えられないというか。売れるためになにをすれば良いのか、っていう。プロだとそこを無視できないので、壁を感じて。

面白さ絶対主義!?HOSの特徴

――「HOS」にはどんな特徴がありますか?

室田: サークルの色みたいなものは無いですね。各々が面白いことやって、それをネタ見せとかでサポートし合うみたいな感じで。

久保寺: スタイルはそれぞれ違いますね。

室田: 自分に合ったスタイルを伸ばしていくというか、やりたいことをやってるみたいなのはかなり強いと思います。

久保寺: 他のサークルより、ストライクゾーンはかなり広いと思います。正統派でも尖ったことをやっても、ウケるときはウケる。

室田: 面白かったら全部良い、みたいな感じはあります。「面白いかどうか」が強いですね。マニュアル的なものが決まってるサークルもあるみたいですけど、うちには無いです。

久保寺: デビューライブを機に辞めちゃう人もいますね。

室田: ネタの形になってなかったとしても、アドバイスして面白くする助けはできるんです。けど「自分たちがやりたいお笑いをやりたい」みたいにアドバイス聞かない子だと、やっぱりデビューライブでウケなくて。それで「無理だ」って辞めちゃう。マニュアルを押し付けるみたいなことが無い分、如実に結果で現れちゃうんですよね。だからライブやる度にどんどん減ってく感じはあります。

――他のサークルだと、お笑いというより「サークルが好き」で続ける人が多いところもあると聞きました。

室田: HOSにいる人は、「お笑いが好き」ですね(笑)。サークルの人と遊んだりもするんですけど、個人個人はバチバチしてるというか。友達でもありますけど、ライバルでもあるので。アドバイスはし合ったりしますけど、単なる仲良しという感じではないです。

久保寺: みんな「俺が俺が」みたいな感じですね。

――サークルは今何人くらいいるんですか?

室田: 4学年で100人くらいですね。

久保寺: 1年生が多いです。今はライブができなくて、残ってる子が3~40人くらいいますね。(6月22日時点)

室田: ライブをやってると心折れて辞める人がけっこういるんですけど。

久保寺: 今の4年は20人くらいなんですけど、1年生のときは3~40人いました。

室田: たまに半年に1回くらいだけ来る人もいるんですけどね。そういう関わり方の方が良い気もします。そっちのほうが楽しそうに大学生活送ってるし(笑)。でも、ガチな人とそうじゃない人の差は明確になりやすいサークルだと思います。

収録後、東ブクロさんと

――「HOS」の卒業生にはどんな方がいますか?

室田: 「マヂカルラブリー」村上さん(5期)、「駆け抜けて軽トラ」小野島さん(9期)、TEAM近藤さん(7期)とかですね。でも10数年上なんで、かなり代が離れてます(「現代仏具」は20期)。途中「HOS」が鎖国していた時代があるらしくて、その時期は身内だけでやっててプロに行く人も全然いなかったみたいで。大学の規模が大きいんで、身内だけでもライブが成立しちゃうんですよね。

久保寺: 4~5年前からちょっとずつ外に出始めたみたいです。

室田: サークル自体は歴史があるんですけど、実際に(外に出て)活動してるのは短いんですよ。

――では、卒業生したプロの先輩のエピソードなども残ってないんですね。

室田: 残ってないですね。村上さんとかが本当にいたのかも分からないし(笑)。TEAM近藤さんは写真が残ってるんですけど、それ以外は見たことないですね。自分たちの2~3個上から、ポツポツとプロに進む人が出てきました。フリーでやってる「ビデボーイズ」とか。変なサークルだと思います。

「優勝」という結果を残したい

――ふたりが面白いと思う学生芸人さんを教えてください。

室田: 自分は、「IOK」(一橋大学)の「インサイド」と、「木曜会Z」(明治大学)の清水駿平っていうピン芸人ですね。

久保寺: 僕は「SCS」(上智大学)の「にわかに変わる」っていう男女コンビですね。女性が突拍子もないボケをするんですよ。

室田: 「ラランド」の後輩の男女コンビなのに。

久保寺: まったく影響受けてない(笑)。あと、「SCS」の「今‼高橋」っていうピン芸人。一発ギャグをするんですけど、ギャグとギャグの間にずっと「今‼」しか言わないんですよ。

室田: 意味が分かんなくて面白いです(笑)。

――最後に、学生芸人のうちに達成したい目標を教えてください。

室田: 大会で優勝したいです。今まで「決勝進出」とか「予選1位」はあるんですけど、「優勝」が無いんですよ。

久保寺: 勝ち上がったとしても、なにも残せてない。

室田: 勝ち上がって、ちゃんと「優勝」という結果を残したいですね。あと、できればプロのお笑いが好きな人にも見てもらいたいです。自分たちの芸風ややってることを知ってもらいたいので。残り半年くらいしかないんで、オファーいただけたらライブにたくさん出たいです!

取材 文・写真:堀越 愛

PROFILE

<現代仏具>
法政大学お笑いサークルHOS 所属

左:室田真人、右:久保寺竜誠

『YOAKEMAE』現代仏具 出演回

法政大学お笑いサークルHOS 情報

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