【YOAKEMAE芸人】~file.13 すみだ水族館~ 「本当は一緒にプロを目指したい!」期限付きの先輩後輩コンビ

『さらば青春の光 東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』(ラジオ関西)、8月22日放送のゲストは「すみだ水族館」。千葉大学お笑いサークルP-RITTSに所属する、現役学生芸人です。収録直後の二人に、お話を聞きました。

すみだ水族館(左:大西 隆介、右:奥林 遼丞)

本当はコントが大好き。でも“ギャグ漫才”をする理由は?

――お疲れ様です。収録を終えていかがでしたか?

大西 隆介(以下、大西): 緊張したんですけど、意外と楽しく喋れました。

奥林 遼丞(以下、奥林): 東ブクロさんも放送作家の立川さんも、和やかで温かかったです。本当に感謝しかないです。

大西: ただ、収録中に名前を出しちゃったサークルはどうしようかなと思ってます……本当に関わりのない方なので。乗せられて言ってしまったということをどうにかして伝えないと。

奥林: この記事もきっと見てるはずなんで。(現場の雰囲気に)乗せられて言ってしまいました!すみません。

――収録中に言い残したことや、伝えきれなかったことはありますか?

奥林: 奥林と言えば一発ギャグって言ってくれる方もいるんですけど、実は美術が好きで、美術検定4級をもっています。美術番組の制作の方がいたら、呼んでください!学生枠とかでなにかあれば……。

大西: めちゃくちゃ気が早いんじゃない?美術検定4級って、どのくらいなんだっけ?

奥林: 一番下の級です。好きという気持ちは負けないので、美術館巡りの番組とかに呼んで欲しいです。

――大西さんはいかがですか?

奥林: 大西さんは外ではキレモノのセンスがある人だと思われてるらしいんですけど、本当はやわらかい人なんですよ。すごく優しい。そのことを、ちゃんと伝えたいです。

大西: ほんと?……すごい優しいです。他、なにかあるかな(笑)?僕は、普段漫才をやってるんですけど、コントが好きです。もとはコントが好きで大学お笑いを始めたっていうのがあるんです。

奥林: 大西さんのコントに注目!

大西: そうですね。いつかやるかもしれないので、楽しみにしといてもらえれば……。

奥林: 大西さんのコントと、奥林の漫談に注目してください。

大西: 漫談目指してた?そんな感じ無かったけどな(笑)。

――お二人って、今の芸風と好きな芸人さんが違うんですよね。

奥林: はい。僕、本当は、ラーメンズさんが好きなんです。小林賢太郎さんみたいな、面白いのにどこか知的なことをしたいんです。でも、気づいたらギャグをやってました。

大西: 僕はうしろシティさんがすごい好きで。設定が凝った、演技をするようなコントを本当はやりたかったんですけど……。

奥林: ふたを開けてみたら?

大西: 演技ができなかった(笑)。勝つためにギャグ漫才を作り出した、というのはあるかもしれないです。

奥林: やりたいこととやってることは全然違う。でも、ギャグ漫才も楽しいです。元々やりたいことではなかったけれど、やっぱ身体に馴染んでることなので、やってて楽しいんですよね。

大西: 確かに。そこを頑張って伸ばしてきたっていうのもあるし。不満は無いです!

収録中の様子

――お二人は、いつからお笑いを始めたんですか?

大西: 僕は、千葉大でお笑いサークルに入ってからですね。

奥林: 僕は、高校時代に文化祭でネタを作って披露したときからです。小学生の頃から人前で面白いことをしてきたタイプで、過去をどれほど掘り下げても、ギャグをやる人でしかないです。

大西: 身近を笑わせたいっていうね。

奥林: クラスの尺に合わせるとギャグになっちゃう(笑)。やっぱり、“ラーメンズ”にはなれない。

謎に包まれたサークル「P-RITTS」とは?

――「P-RITTS」の卒業生には、どんな方がいますか?

大西: 「ラパルフェ」の都留(拓也)さん、「ジャイアントジャイアン」のかーしゃさんなどです。でも、先輩からの伝承みたいなのが一切なく、全てが謎に包まれてます。「ラパルフェ」の都留さんは大学芸会で優勝してるんですけど、そのときは「LUDO(早稲田大学)」の人と組んでて所属がそっちになってたんで……「P-RITTS」ではない可能性があります。

奥林: サークルの始まりや先輩方の伝説みたいなのは、ひとつも知らないです。

大西: 先輩でいうと、ずっと留年しながら「P-RITTS」を語って大会に出続ける「ヨシダ in the sun」っていう人が、去年までいました。面白いんですけど大会では絶対に6位で、あと一歩のところで次に進めないんです。今年の大学芸会では、僕達もその系譜を継いで6位になってしまって。

奥林: 呪いかもしれないです。

大西: 芸会で負けたとき、悔しいよりも先に、吉田さんが頭をよぎりました。

――サークルの雰囲気は、どんな感じですか?

大西: (千葉なので)都会から離れた孤島みたいなサークルですが、お笑いに対する熱量は大きいです。あと、みんなで頑張ろうという気持ちが強くて、サークル内で色んな人と組み替えたりして活動しています。

奥林: 月並みなんですけど、優しい雰囲気ではありますね。外に出て交流するのは苦手だけど、本当は外に出たい気持ちのある人が多いです。でも怖くて出れないって感じで、「本当は外に出ていきたいのに出られない小心者」みたいなところは、サークルの“っぽさ”かなと思いますね。

――学生と芸人、両立するのは大変ですか?

大西: 僕は4年生なので、平日は月曜から金曜まで研究室に通ってます。その分ネタ合わせは18時以降になってしまうので、大変ですね。

奥林: 僕は3年生で教育学部なのですが、びっくりするくらい教師の才能があるので、両立で困ったことはないです。3年間で1回も努力してないんですよ。テスト勉強もしてない。

大西: そんなものなの?知識じゃないってこと?

奥林: そう、なんかもう、パッションなんですよ。

大西: 才能(笑)。

奥林: だから本当に両立に困ったことは無くて、むしろお笑いが軸で勉学が二の次です。教師になるべきかも。

大西: それはすごい。

奥林: ここも乖離してるんですよ。やりたいこととできること。ラーメンズ好きなのにギャグやってるし、お笑いやりたいのに教師の方が向いてる。毎晩、枕濡らしてますから。涙で。教師になったほうが良いのかな、って(笑)。

大西: かわいそうに。

奥林: ただ、教育学部の課程で学校にお手伝いに行ったとき、先生達にお笑いをやっていることを話してしまい、学校でギャグをやらされてスベった経験はあります。教員にとって、「スベる」って一番縁起悪いはずなのに。

ネタ中のすみだ水族館

――学生芸人ならではの良いところはありますか?

大西: 色んな人とコンビを組めるのは一番良いところです。あと、何やっても多少は許されるので、ネタの可能性が広がります。いろんな目を気にせず、好きなように出来るのは楽しいですね。

奥林: ちなみに、大西さんはネタ作りのポリシーとして、下ネタとかバイオレンスな表現は入れないと決めてるので、僕は出来るだけポリシーに沿うようにギャグを作ってます。

大西: そういうのを作ってきたら、切ってます。

奥林: だから、僕はその鬱憤を晴らすようにピンのときにやってます(笑)。

M-1、NOROSHI、R-1……出られる舞台は出たい!

――「すみだ水族館」としては、普段どんな活動をしているんですか?

大西: 普段は、月2回「P-RITTS」のオンラインライブをYouTubeで流しています。他は、誘ってもらった外のライブに出ています。つい最近までは、大学芸会に向けてずっとやってきました。

奥林: 6位で惜敗でしたが、順位に表れない良さもあると思うので、業界の方には是非ネタを観て欲しいです!

――今後はどんな活動をする予定ですか?

大西: 残りの学生生活で出れる大会には出たいので、『NOROSHI』、『M-1』は出たいです。

奥林: あとはいろんな大学の同期とのライブに出たりして、学生芸人を謳歌したいですね。

大西: ピンの大会も出たい。 (去年奥林さんが)『学生R-1』で決勝に出てるので、良いなーと思って。僕も頑張りたい。

奥林: お、対決だ!『M-1』の準備もあるし、楽しい夏になりそうですね。

収録後のすみだ水族館と東ブクロ

就職の道とプロの道。「すみだ水族館」の今後は?

――同世代の芸人さんで意識してる人はいますか?

大西: 「無尽蔵」さん(東京大学落語研究会)は凄いです。芸風は自分達と違うベクトルですが、同じくらい面白くできたら良いなって思います。

奥林: 僕の同期にはギャガーが多いんですよ。「今!!高橋」(上智大学SCS)とか。

大西: 実際に見たことは無いんですけど、よくTwitterで話題になってるのを見ます。

奥林: 僕は、今は大西さんっていう武器があるから戦えてるんですけど、「今!!高橋」はギャグ一本で戦ってるらしいんで。

大西: 来年は真っ向から戦わなきゃいけないね。

奥林: 来年、僕、「今!!高橋」と真っ向勝負しなきゃいけないんですよ。大西さんが就職していなくなっちゃうので。

大西: そうね、ちゃんと意識していかないと。

奥林: もう、来年は、シュールコントやります。

大西: 念願のね(笑)。

奥林: あと、友達でありライバルなのは「かえるのうた」(明治大学木曜会Z)や、「モザンレーション」(慶應義塾大学お笑い道場O-keis)です。仲良い上に面白い漫才をやってるので、僕も励みになります。

――今後の目標を教えてください。

大西: 出れる大会には出て、単独主催ライブをやりたいです。悔いないように過ごしたい。

奥林: 学生芸人の間にやりきりたいことは、大西さんと一緒です。プロになったら、美術館巡りとか、芸術家ゆかりの地を巡るロケ番組を持ちたいです。

大西: お笑いの目標じゃないの?

奥林: もし決勝とダブルブッキングしたら、そっち(美術番組)に行きます。

大西: わー、やだな(笑)。お笑いの目標立ててください。

奥林: お笑いだと、賞レースの決勝には進みたいですよね。一人でも多くの人に名を知ってもらうのが、でっかい目標です。

――奥林さんはプロを目指すそうですが、養成所に入る予定はありますか?

奥林: お金がかかるので、大学に通ってる間はサークルで学ぼうと思ってました。僕は自分に対して自信があるんで、卒業後の養成所はお金を払わずに……特待生で採用してほしい!……って、記事に書いてください(笑)!

大西: いける?それで。記事見たんで、って。

奥林: 爆発的にいきなり売れてしぼむ、というよりは、少しでも長い間地道にお笑いを続けたいので、手堅くタレントとして売ってくれるところにいけたらと思ってます。あと、僕のタイプ的に営業とかに強いのかなと自己分析しています!

大西: ちゃんと考えてるんだな。

奥林: 事務所の方、お願いします。これが僕の就活です!!!

――大西さんは奥林さんから「一緒に芸人の道へ行きたい」と、収録中もラブコールを受けていましたが、就職する気持ちは揺るがないんですか?

大西: 少なくとも奥林が卒業するまでの間は、お金を稼ぎたい。あとは働いてから考えたいです。今のところ、学生芸人を残り1年やりきって就職しよう、という気持ちは揺るがないです。

奥林: 大西さんなので、なにかしら考えがあって就職するんだと思いますし、結局お笑いの道に戻ってくる気もしています。期待しつつ覚悟しつつ、どっしり構えて待ってます。

――最後に、『YOAKEMAE』リスナーや読者の皆さんに、メッセージをどうぞ!

奥林: 大西さんは“ド”が付くほどの恥ずかしがり屋です。大西さんはあと半年しかいないので、学生芸人の方は是非仲良くしてあげて下さい!

大西: 学生お笑いの皆さんと仲良くしたいです。良ければライブに呼んでください!それと、皆さんに「P-RITTS」を知っていただけたらなと思います。「千葉大学お笑いサークルP-RITTS」を、今後ともよろしくお願いいたします!

文 鈴木茉帆
写真・編集 堀越 愛

PROFILE

<すみだ水族館>
千葉大学お笑いサークルP-RITTS 所属

左:大西 隆介、右:奥林 遼丞

すみだ水族館 ネタ

『YOAKEMAE』すみだ水族館 出演回

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