2021.09.20

【YOAKEMAE芸人】～file.16 清水駿平～早く卒業して、プロに行きたい！最終目標は「お笑いになること」

『さらば青春の光東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』（ラジオ関西）、9月19日放送のゲストは、明治大学「お笑いサークル木曜会Z」所属のピン芸人・清水駿平さん。卒業後はプロの道に進むことを決めており、サークル活動のほか、エントリーライブなど積極的に外部のライブに出演しています。『YOAKEMAE』収録を終えた清水さんに、憧れる芸人や今後の目標についてお話を聞きました。

ネタを見てもらったのが嬉しかった

――『YOAKEMAE』収録は楽しめましたか？

楽しかったし、第一線で活躍している東ブクロさんが目の前で自分のネタを見てくれたのが嬉しかったです。笑ってくれてましたし、自分もめちゃくちゃ楽しかったし。ほんとに嬉しかったです。

――東ブクロさん、けっこう褒めてくれていましたね。言われて心に残っていることはありますか？

「そのままでいてください」と言ってくださったんで、それですかね。

――なにか、収録で話しそびれたことはありますか？

HOS（法政大学）にいる、「忍耐力山田」っていうピン芸人の話をしたかったです。そいつは今“プロにならないために”めちゃくちゃ頑張ってるんです。「学生R-1の決勝に行けなかったらプロになる」って宣言してて。

――決勝に行けなかったらプロになる……なんだか矛盾してますね。

そうです（笑）。プロは目指してないけどめちゃくちゃ面白くなりたいと言って、今すごい頑張ってます（笑）。（プロに行かせたいので）なんとかして決勝に行かせないように、みんなで応援してます（笑）。収録でなにか聞かれたら、これを言おうと思ってました。

――清水さんは、サークルのライブ以外にもアマチュアライブにけっこう出ていますよね。最近はどんな活動が多いんですか？

サークルより、個人でライブに出る方が多いですね。けっこうエントリーライブに出てるので、そこで一緒になった仲間と切磋琢磨して……みたいな感じですね。コロナ禍で、サークルはほぼストップしちゃって。定期ライブは開催してるんですけど、大学からの要請でできなくなったりもしてるんです。なので、個人で外のライブに出ない人は、ほぼ活動できてないですね。

――なるほど。清水さんのように自分から外のライブに出る人じゃないと、芸人活動ができていない方も多いんですね。

そうですね。場数はだいぶ差が開いてしまってると思います。

お笑いは自分に「1番向いてる」こと

――清水さんは現在4年生でプロ志望ですが、残念ながら留年が決まってしまったそうですね。

そうなんですよ。早く社会に出たいです、ほんとに（笑）。

――そもそも、なぜ芸人になろうと思ったんですか？

「1番向いてる」と思ったからですかね。自分の取り柄はそこしかないと思ってて。なんて言うんだろう……笑ってもらえる=認めてもらえる、みたいな感じです。明治大学は指定校推薦で入れたんですけど、それは勉強ができたからではなくて、高校のいろんな活動を精力的にやってたからで……。

――成績というより、内申点が良かった、と。

そうですね。結局、（いろいろな活動に取り組んだのは）全部「お笑い」に収束するからというか……それだけが自分を引っ張ってくれたんで。ただ、高校のときから芸人を目指してはいたんですけど、親の反対もあって1度諦めたんです。大学では真面目に勉強しようと思ってロボットサークルに入ったんですけど、お笑いが無くなったことで「やっぱりお笑いが1番向いてる」と気付いて……だからめちゃくちゃ好きっすね、お笑い。

――親御さんは、今は賛成してくれてるんですか？

1度めちゃくちゃウケたライブがあって、その動画を観せて「プロになります」って言って許してもらいました。

――じゃあ、卒業さえできれば心おきなくプロになれるんですね。

卒業はマジでしてくれって言われてます。でもしたくないっていうか、できないというか……水掛け論です。自分が1年で卒業できるかも分からないし、時間がどんどん経ってしまう不安がありますね。

――大学を出たら、養成所に入ってプロを目指すんですか？

そうですね。でも理想を言えば、大会で結果を出してスカウトされたいです。入りたい事務所もあるんですけど、事務所によってはネタをYouTubeに上げるじゃないですか。今の自分のネタはYouTubeに上げにくいスタイルなんで、そういうところはなんとかしたいなと思います。

――プロになったら、どんな活動をしたいですか？

新宿、中野、下北沢とかでライブをやってるお笑いの人たちがめちゃくちゃ好きなんで、そこに混ざって切磋琢磨して、最終的には賞レースで結果を残して売れたいです。

――では、一番手前の目標は「今自分が観ているライブに出る」ということですね。普段はどういうライブを観ることが多いんですか？

村民代表南川さんや徳原旅行さんがよく出ている、『発端』っていうピン芸人だけのライブとか。あと、最近は『お笑いインファイト』、『始まりの町』、『グレイモヤ』とか……その辺ですね。めちゃくちゃ出たいし、観にも行きたいです。

「お笑い」になりたい

――プロになることを意識して今からやっていることはありますか？

去年くらいからネット大喜利を始めて、最近はサツマカワRPGさんのYouTube ラジオで大喜利のお題が出されるので、それに毎回投稿するようにしてます。あと、大喜利界隈の方たちのネタ見せ会に参加させてもらって一緒に大喜利したり。まだ1回しか行けてないんですけど（2021年8月31日時点）、これから参加していきたいなと思ってます。

――大喜利で鍛えているのは、笑いの瞬発力ですか？

それはけっこうあると思います。自分はけっこう長考してしまう癖があって、会話するのが下手なんです。友達と1対1だと、マジでなにも喋れなくなったりして……お笑いの会話しか普段してないので、それ以外はなにを話せば良いのか分かんない。

――なるほど。大喜利をやることで、会話の瞬発力を鍛えているんですね。

そういう部分もあると思います。仲良い先輩とだけはちゃんと喋れるんですけど……頭突きとか。

――どういうことですか（笑）。

（先輩は）突進とかしても喜んでくれるんで……。普通はそういうコミュニケーションとらないじゃないですか。

――とらないですね。だいぶ特殊なコミュニケーションです（笑）。ちなみに、憧れている芸人さんはいますか？

サツマカワRPGさんが一番ですね。自分は、最終的には「お笑いになりたい」んです。お笑いに近付き過ぎて、お笑いになるみたいな……分かりますか？

――松ちゃん（松本人志）みたいな存在ということですか？

あ、近いかもしれないです。「こいつが面白いって言ったものは面白い」みたいな。清水駿平が軸になって、面白さが決まるみたいなところまでいけたら良いなと思ってます。カリスマに惹かれます。

――「お笑いになりたい」。

そうですね、お笑いになりたいですね。

――「お笑い」を思い浮かべたとき、隣に「清水駿平」が浮かんでくるみたいな？

そうです！「お笑いと言えば……」みたいな。自分の中では、サツマカワさんはけっこうそこに近い存在なんです。自分がそうなれるというビジョンは正直浮かんでないんですけど、目指しているところはそこです。どこまで近付いても「お笑いの果て」は無いと思うんですよ。（お笑いになるまでは）ずっと「間」があると思うんで、ずっと目指していきたいと思います。

――熱いですね。

それはけっこう言われます（笑）。