【YOAKEMAE芸人】〜file.17 リバイアサン〜 駆け抜けた夏!『大学芸会』優勝コンビのこれから

『さらば青春の光 東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』(ラジオ関西)、9月26日放送のゲストは「リバイアサン」。法政大学お笑いサークルHOSに所属し、『大学芸会2021』で優勝したコンビです。メンバーの佐伯さんは「海老車」、久保寺さんは「現代仏具」としても決勝進出した、正真正銘の実力派。収録直後の二人に、お話を聞きました。

リバイアサン(左:佐伯 暸、右:久保寺 竜誠)

社会に出る前に「演者」をやってみたい

――収録はどうでしたか?

佐伯 暸(以下、佐伯): 楽しかったです。

久保寺 竜誠(以下、久保寺): 半分卑猥でしたけどね(笑)。

――東ブクロさんは話しやすかったですか?

佐伯: 本当に話しやすかったです。(久保寺が)前回どうだったか言ってくれなかったけど、前回もそういう感じだった?

※7月11日放送の『YOAKEMAE』に「現代仏具」として出演(参照:#15「東ブクロさん、就活する同期を見てどう思ってましたか?」)

久保寺: そうですね。前はどちらかというと(「現代仏具」相方の)室田の方がいろいろと話してくれていたので、それに自分も乗っかっちゃうような感じでした(笑)。

――2回目ということもあって、リラックスした感じで話せましたか?

久保寺: (前回よりは)少しだけ落ち着きながら話せたのかなと思います。

佐伯: 最初にネタをやるので、そこで緊張が全部無くなっちゃった感じでしたね。

収録中の様子

――お二人がお笑いを好きになったきっかけはなんですか?

久保寺: 幼いときから、『エンタの神様』(日本テレビ)とか『レッドカーペット』(フジテレビ)とか、テレビでお笑いをけっこう観てました。ライブに行ったことは無かったんですけど、大学でお笑いサークルに入ってからいろんな人のネタとかを観始めたって感じです。

佐伯: 自分は、ニュージーランドに留学したときにすごい時間ができて、コントとか漫才とかを観てたんです。社会人になったら(芸人は)できないので、大学でなにやろうかなって考えたときに演者をやってみたいと思って、今やってる感じです。

――どんな芸人さんのネタを観てたんですか?

佐伯: 1番好きなのはGAGさんですね。「GAG少年楽団」の頃からすごい好きで、大宮ラクーン(よしもと劇場)にも高校時代から行ってました。

久保寺: 自分は、マセキ芸能社のYouTubeをけっこう観ます。

コントから漫才へ

――二人がリバイアサンを組んだきっかけはなんだったんですか?

久保寺: 1年生のとき、芸会(大学芸会)に「出てみないか」と佐伯から電話をもらってエントリーしたのが始まりです。そのときお互い別々のコンビを組んでたんですけど、相方があんまり外に出るタイプじゃなくて。二人(佐伯と久保寺)とも芸会に興味があったんで、それがきっかけで組みました。

佐伯: よく覚えてるなあって思います(笑)。

――そのときから今のような漫才をしていたんですか?

佐伯: コントでしたね。元々は、コントをやるために始めたって感じだったよね。

久保寺: そうですね。佐伯が「ともだちー」って叫びながら、俺がトイレしているときに迫ってくるっていうネタでした(笑)。

佐伯: 今考えれば面白い(笑)。そんなに悪くなかったんだよな。1年生にしては、そこそこウケて。

東ブクロの前でネタを披露するリバイアサン

――頻繁に活動していたんですか?

佐伯: ちょこちょこ続けてて、2ヶ月に1回ぐらい(ライブに)出てました。本当にそんな感じだよね?

久保寺: そうですね。エントリー制のライブとかに出てました。

――ライブでは、手応えみたいなものはありましたか?

佐伯: え、普通にすべってたよね(笑)。

久保寺: めちゃめちゃすべってました。

佐伯: コントのときは普通にすべってましたね。全然ウケてなかったですね(笑)。

――今やっているリズムネタになるまではどういう経緯があったんですか?

佐伯: ネタ見せ兼オーディションに行ったときに、作家さんに意見をもらったのがきっかけで変わっていきました。そのときは後半がリズムネタみたいになるコントをやってたんですけど、作家さんに「見にくいから分けた方がいいよ」って言われて。それで、「コントでやるより漫才の方がいいかな」と思って漫才にしてみたら結構上手くいった、みたいな感じです。(収録で披露した)「ファミレス」が、このコントから派生してできたネタです。

――ネタはお二人で一緒に作っているんですか?

佐伯: 自分が言いたいワードを出して、シチュエーションに繋げて作ってます。

久保寺: 一緒にワード出したり、「どういうリズムに変えよう」とか、「順番どうしよう」とかいろいろ話し合って作ってます。

佐伯: ここ1回で良いのか、2回で良いのかとか。「しつこくないかな」みたいなのは話したりしますね。

走り切った『大学芸会』

――『大学芸会』で優勝したときの心境はいかがでしたか?

佐伯: 本当に嬉しかったです。今回の芸会が2年ぶりの開催だったこともあって、みんな「勝ちたい」と思ってたしとても熱かったと思うので。もちろん自分も相当熱かったし、その中で勝てたというのがマジで嬉しいですね。周りも知っている人たちで、みんな面白いことが分かっている中で優勝できたので、嬉しかったですね。切磋琢磨している感もあって。

久保寺: 5、6、7月はライブがたくさんあって、「現代仏具」としても出て、さらに8月から夏芸会が始まって、大変だったのが過ぎ去ったので……なんか走り切ったみたいな感じでした(笑)。

佐伯: ちょっと分かる。週に2~3回のライブ全部で新ネタをやったりしてて、ネタを作るときは(ライブ)前日が全部潰れたりしてました。「海老車」も新ネタのライブ前は1日前に集まったりするので、1週間に6日相方と会うみたいなのが8月中ずっとでした。会う日がすごい増えて、メンタルやられそうになりました(笑)。まあ、乗り切ったから今があるので(笑)。頑張って良かったと思いますね。

収録中のリバイアサン

――学生芸人で気になっている方はどなたですか?

佐伯: これ、本当に名前挙げられると嬉しいよね(笑)。いっぱいいすぎて……いっぱい挙げることとかできますか(笑)?4年生の同期は全員面白いと思いますね。絞らないといけないの大変ですね……「気になってる人全部挙げます」って言って、抜けてたコンビがあった場合、スゴイ嫌ですよね(笑)。

久保寺: いなかった場合ね(笑)。

佐伯: 本当に泣く泣くですけど、漫・ピン・コンで1組ずつ挙げます。漫才は「びんかんマチムスメ」(早稲田大学お笑い工房LUDO)です。本当に面白過ぎます(笑)。ピンは「清水駿平」(明治大学木曜会Z)です。あいつはちょっと面白すぎて、あれはもうやばいです(笑)。コントだと、「破壊ありがとう」(早稲田大学お笑い工房LUDO)です。2年生なんですけど、今年の芸会で見て、ちょっと衝撃を受けました。勝てないかもと思いました。……「もっとたくさん挙げたい」って書いておいてください(笑)。いっぱいいます。面白い人。本当に全員面白いです。

久保寺: 自分は、コントだと青山学院大学(ナショグルお笑い愛好会)の「ぐーちょきぱー」っていう3人組ですね。ネタを見るたびにハマるので、すごいなって思います。

佐伯: (ナショグルだと)「もぐら大戦争」も面白いよね。

――プロの芸人さんで「こういうネタやってみたい」と思う方はいますか?

佐伯: いや、プロは「マネできない」と思っちゃいますね(笑)。「ロバート」さん、「ジャングルポケット」さん、「ジェラードン」さんみたいなネタやってみたいとは思うんですけど、無理だと思っちゃいます。あんなネタ作れたら超楽しいだろうなと思いますね。

久保寺: 尊敬というかマイブームなのは、「ひつじねいり」さん。すごく面白いと思ってます。

佐伯: マジで面白いな。松村さんの関西弁ツッコミも、超絶面白い。

目標は『NOROSHI』優勝で三冠

――残りの大学生活で達成したい、「学生芸人として」の目標を教えていただきたいです。

佐伯: 『NOROSHI』で優勝して三冠取れれば、本当に有終の美ですね。さすがに(三冠)獲れるわけないと思うこともありますけど、芸会も獲れるわけないと思っていたので。頑張りたいなと思います。残りの時間は、もうそれに向けて頑張るだけかなって思ってます。

※佐伯は、「玉彦のサンバ」として2019年「学生R-1」で優勝している

久保寺: 三冠は欲張りだな(笑)。

佐伯: (久保寺も「学生R-1」)決勝まで行ってるんですよ。今年、「学生R-1」優勝して三冠ね。

久保寺: 自信はあまりないですけど……。

――卒業後はプロになるんですか?それとも就職ですか?

佐伯: 今は、就職を考えてますね。芸会で優勝して自分の中で考えたんですけど、今は就職の予定です。また大きな機会があったらもう一度考えます。『NOROSHI』とかもありますし、それまでに『ガチプロ』っていう事務所の方が多く観に来られる大会もあるので。そういうのを経ても(気持ちが)変わらなければ、ちゃんと就職するって感じですかね。多分、就職だと思います。

久保寺: 自分は、今のところ社会人になるのが割合としては大きいんですけど、佐伯が言ったように『NOROSHI』とかの結果にもよりますかね。

佐伯: 自分たちは、でかい大会が3回無くなっちゃってることもあって(プロを目指す)チャンスが少なかったんです。もしかしたら、芸会優勝はまぐれかもしれないじゃないですか。……まぐれなんて言ったらダメですけど、結果を出せたのは今回だけなのかもって考えたら心配になっちゃうというか。今の1~2年生に比べれば、まだチャンスがあったほうなんですけどね。

収録後、東ブクロと

ライブに来てほしい

――番組のリスナーや記事を読んでくださる方へのメッセージをお願いします。

佐伯: (学生お笑い)全体を見るためには直接ライブに来ていただくのがやっぱり1番良いかなと思うので、本当に少しでも興味があれば、観に来てほしいですね。学生お笑いのライブはいっぱい行われてますし、YOAKEMAEに出てる人たちは氷山の一角なので。

久保寺: 学生お笑いをやっている人に対して伝えたいのは、「学生お笑いにどっぷり浸かり過ぎないように」ということです。別でなにかやりたいことがあれば、それをしっかりとやりつつ、学生お笑いをやるっていうのが1番ちょうど良いと思います。

佐伯: 俺はそうは思わないけどね(笑)。

――あまり浸かり過ぎると、社会に出るのが辛くなる?

佐伯: 確かに、社会に出るのは辛くなってますね(笑)。

久保寺: 学生お笑いにハマればハマるほど、キツくなっちゃうと思うので(笑)。

佐伯: 社会には社会の楽しさがあると思います。

久保寺: 多分あるよね。

佐伯: 多分じゃなくてある(笑)!

取材・文 前田昌輝
写真・編集 堀越 愛

PROFILE

<リバイアサン>

法政大学「お笑いサークルHOS」所属

左:佐伯 暸
右:久保寺 竜誠

『YOAKEMAE』リバイアサン 出演回

法政大学「お笑いサークルHOS」情報

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