【YOAKEMAE芸人】〜file.27 伝書鳩〜 3人でNOROSHI優勝を目指す!高校からの仲良しトリオ

『さらば青春の光 東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』(ラジオ関西)、12月26日放送のゲストは「伝書鳩」。駒澤大学「お笑い集団ナイフとフォーク」に所属する、トリオの学生芸人です。ラジオ収録の直後、3人にお話を聞きました。

伝書鳩(左:原薗岳斗、中:山田陸斗、右:ダダこだま)

心臓の音が拾われているかも

——先程の収録はいかがでしたか?

山田陸斗(以下、山田): 僕はめちゃくちゃ楽しかったです。

ダダこだま: ミスった……。ミスりまくった……。いや、楽しかったですけどね。

山田: 言いたいことがうまく言えてなかったですね、ダダこだまは。

ダダこだま: 詰まってるところは東ブクロさんがだいぶ笑いに変えてくれたんで、ありがたかったです。

収録中の様子

——原薗さんはいかがでしたか?

原薗岳斗(以下、原薗): 僕はもう、緊張しかなかったです。

山田・ダダこだま: (笑)。

ダダこだま: 前半喋ってた?

原薗: 後半の5~6分だね、俺が喋ったのは。

ダダこだま: ドゥッドゥッ(心臓の音)だけ音拾われてる可能性ある。

原薗: 拾われてないかな?大丈夫かな。

——東ブクロさんとお話ししてみて、いかがでしたか?

山田: めちゃくちゃ緊張してたんで、「喋れるかなあ」と思ってたんですけど、答えやすいように質問してくれたので、いっぱい喋れました。安心して、もうなに言っても大丈夫そうだなって感じで。

原薗: すっごいなと思いました。

——東ブクロさんもこの記事を読んでいるらしいので、なにか言っておきたいことなどあれば。

原薗: 東ブクロさんが、僕は大好きです。

山田: 一番好きです。

——収録で話したかったのに話せなかったエピソードはありますか?

原薗: 山田が童貞の頃に、初めての彼女とラブホテルに行ったときの話ですね。車で入ったら、でっかいパチンコ屋だったっていう話を……。

山田: 田舎のラブホってでかいじゃないですか。高速沿いのやつとか。パチンコ屋がデカくて要塞みたいだったんですよ。ラブホだと思い込んで完璧なムードで車入れて、受付入ったらジャラジャラってパチンコ屋の音が……。

——パチンコって表に書いてなかったんですか?

山田: あ、それはもう、目に入らなかったです。

原薗: 耳も聞こえてないでしょ?

山田: なにも聞こえてなかったです。後から見たら、めちゃくちゃパチンコって書いてあったけど気付かなかったですね。

東ブクロに見守られながらネタ披露

ナイフとフォークは「エースになれる」サークル

——サークルについてお伺いします。駒澤大学「お笑い集団ナイフとフォーク」は、どれくらいの人数、頻度で活動されてますか?

ダダこだま: 週一で木曜日に部会があります。スタッフと演者、両方合わせて来てくれるのが大体30人くらいですね。

——その30人のほとんどが、1~2年生ですか?

ダダこだま: そうですね、4年生はいなくて、3年生が2人くらい。あとは1~2年生です。

——新入生を来年勧誘するとして、一番推したいサークルのポイントはなんですか?

山田: すごく小規模なので、「エースになれる可能性が高い」っていうところです。僕らの一個下(1年生)だと今は3組くらいが稼働してて、僕らの代(2年生)も4組くらいなんで、割とすぐに対決ライブとか出れます。サークル内の競争で心折れるってことはないです。他の大学の話を聞くと、「最初は1年生が100人いたのに、もう20人も残ってない」みたいなのありますけど、うちは最初にいたメンバーはだいたい残ってるかな。

ダダこだま: 他の大所帯の有名サークルは、ちゃんとお笑いしてるっていうか……ネタ見せでは良いことも言われるけど、ちゃんと嫌なことも言われるみたいです。「ナイフとフォーク」は、内輪内輪したノリが好きな人は是非、っていう感じですかね。

——厳しさより、「緩くお笑いをやってます」っていうのがおすすめポイントですね。

山田: そうそう。昼休みの教室みたいな感じの雰囲気ですね。

——「ナイフとフォーク」にある伝統とか、変わった特色みたいなのがあれば教えていただきたいです。

山田: 特色、無いなあ……。

ダダこだま: 「部長は童貞」っていう伝統は一応あったんですけど、もうそれも無いしな。

——ダダこだまさんが次期部長になるんですよね。

ダダこだま: そうですね。じゃあ、僕がここから何かを始めることもできますね。

山田: 「部長は童貞」という縛りはもう絶えてしまってるので、次からはダダこだまがどういう伝統を作っていくかということですね。

——サークル内で「すごいな」と思う学生芸人さんがいたら教えていただきたいです。

山田: 同級生だと、2年生の「主旋律」っていうコンビを一番推してます。今日は手伝いに来てもらってて、(ネタ中の)道具持ちに甘んじてますけど、本当にここ(YOAKEMAE収録)に呼ばれるのも時間の問題かなっていう感じなんで。是非、いつか呼んでいただきたいです。

主旋律・山崎: ご期待ください。

山田: 漫才師です。

ネタ中の伝書鳩。ダダこだまの頭部を支えているのが主旋律・山崎

目標は「お散歩番組」

——皆さんは高校の同級生なんですよね。

山田: そうですね。山田と笹崎は野球部でも一緒だったな。

——じゃあ、仲が良くてそのまんまコンビを組んだ、という感じでしょうか?

山田: もう完全に、仲が良くてそのまんま、って感じです。

——3人ともお笑いが好きなんですか?それとも、3人の中の誰かの影響ですか?

山田: こいつ(原薗)は多分、観る方はあんまり興味ないタイプですね。

原薗: 昔のとんねるずさんとか好きです。

山田: ネタ番組とかあんまり観ない?

原薗: 最近、大学お笑いを始めてから観るようになりました。

——じゃあ、山田さんかダダさんのどちらかが誘ったんですか?

山田: あ、でも、誘ったのはこいつ(原薗)なんです。こいつおかしくて。まず「目立ちたい」っていうか、「ビッグになりたい」って気持ちがあって。それだったらお笑いをやろうという思考ですね。

ダダこだま: ミュージシャンみたいな思考だけどね。

山田: 元々、原薗と2人でやろうって言ってたんですよ。冬の教習所帰り、2人で二子玉川の河川敷でおでんを食べてたんです。そのとき、容器に入ってた汁をシャッと切って「お笑いやんない?」って言ってきて。「俺ら大きくなろうぜ」って。で、いろいろあって「やろうか」ってことになった後にこの3人でご飯行って……

ダダこだま: 「俺も入れてくれ」って。

山田: それが大学1年生の12月ですね。サークルに入ったのは3月なんですよ。

——事前にいただいたアンケートで、山田さんは「将来の夢は芸能人」と書いていましたね。

山田: 僕はお笑いがめっちゃくちゃ好きなんですけど、「お散歩番組」をやりたいんですよ。

原薗: 珍しいって(笑)。

山田: お散歩番組を週一でやりたいんですよ。土曜の昼オンエアの。美味しいもの食べたりして。それがやりたいからお笑いをめちゃくちゃ頑張るっていう……。

原薗: 芸能人だったらなんでもいいってこと?芸人じゃなくても。

山田: いやぁ、そりゃ芸人……すみません、嘘つきました。芸能人になりたいです。最終目標は「お散歩番組」です。

ダダこだま: じゃあ、尊敬する人が「あばれるくん」なのおかしいだろ。

山田: お笑いでは、「あばれるくん」さんが大好きです。

収録中の様子

3人でNOROSHI優勝!

——伝書鳩さんはコントが中心とのことですが、『M-1グランプリ』にも出ていましたね。賞レースには、今後も積極的に出ていく予定ですか?

山田: 『M-1』は右も左もわからずエントリーしたって感じですね。(漫才とコント)どっちで頑張ろうとかをまだ明確に決めてなくて、「M-1あるってよ」みたいな。今年はそんな感じでした。

——では、ここからコントに絞っていくんでしょうか?

山田: そうですね、コントで頑張りたいです。

ダダこだま: 『M-1』後にみんな悔しがってたから、「こっからは漫才もやってこうね」みたいな感じじゃなかったっけ。

原薗: そうだったけど、ダダこだまが「漫才はいいや」みたいな感じだったんで。今、漫才は「イチハチ」っていうコンビ名で山田と2人でやってます。

山田: 『NOROSHI』(日本で一番面白いお笑いサークルを決める団体戦)って、漫才・コント・ピンじゃないですか。僕ら、この3人で出ようとしてて。漫才はこの2人(山田・原薗)で学生芸人の間はやろう、でもコントは「伝書鳩」でがっつりやって、ピンはダダこだまに頑張ってもらおうという形です。

——伝書鳩として、学生のうちにやっておきたいこととか、成し遂げておきたいことがあればお伺いしたいです。

ダダこだま: 優勝ですね、もちろん。『NOROSHI』と『芸会(大学芸会)』で。

白熱する「小道具じゃんけん」

——収録では、大きな小道具を使うコントを披露されていました。小道具は、じゃんけんをして負けた人が持って帰るそうですね。

原薗: そうです。

山田: 小道具で言いたいことあるんですけど、以前作ったコントで「ロケットランチャー」が必要になったんですよ。でもドンキでロケットランチャーのおもちゃを買うと3,000円くらいするかなということで、僕がペットボトルとガムテープだけで7時間かけて完璧なロケットランチャーを作ったんですよ。でも、そのコントをやったのが一回きりで、それ以降はやってないんすよ。ちょっとこれ、良くないですよね。

原薗・ダダこだま: (笑)。

山田: 7時間かけたのに、労力に見合ってないんですよ。

原薗: あれ良かったよ、本当に。ありがとね。

山田: ありがとね、じゃない!

——使わない小道具も、持って帰って保管しているんですか?

山田: はい。だから今、ロケットランチャーはダダこだまの家に眠っています。

ダダこだま: ずっとあります。僕の部屋に。

——今日やっていたコントの小道具(ベルト付きの大きなボードと1mほどに畳んだリーゼント)は、まだ誰が持ち帰るか決めてないですか?もしよければ、ここでじゃんけんを……。

山田: あ、いいんですか?

原薗: ガチで大暴れしますよ。

山田: 声が大きいとかは大丈夫ですか?

ダダこだま: 一応ごめんなさい、声出しちゃってたら。

——めちゃめちゃ大きな声じゃなければ多分大丈夫です。

原薗: でもめちゃめちゃ大きな声出しますよ。

山田: いや、もうこれ、本当に持って帰るの大変で。今回のネタの小道具は、特別に(じゃんけんの結果が)大事なんですよ。

ダダこだま: すいません、これ、立たないとやってられないですね。

(一同立ち上がる)

一同: 最初はグー!!!じゃんけんぽい!!!!!!

(山田さん勝ち抜け)

原薗・ダダこだま: グアアアアアアアアアアアアア!!!!!!

山田: YES!!!!!!

原薗・ダダこだま: 最初はグー!!!じゃんけんぽい!!!!!!

(あいこ)

原薗・ダダこだま: おおお………。

原薗: 男なら……これでいくぜ!

原薗・ダダこだま: 最初はグー!!!じゃんけんぽい!!!!!!

原薗: (悲鳴)

ダダこだま: (高笑い)

※一番持って帰るのが大変なボードを原薗さん、リーゼントをダダこだまさんが持って帰る結果になりました。

収録後、東ブクロと

まずはライブに呼んでほしい!

——最後に、番組リスナーさんや記事の読者さんにメッセージがあれば、是非お願いします。

山田: 「ナイフとフォーク」の知名度がまだまだ低いんで、是非ライブに誘ってもらえたら嬉しいです。

原薗: 『YOAKEMAE』いつも聞いてくれて本当にありがとうね。

山田: 嘘だろこいつ。そのスタンス?

原薗: これがね、みんなの人生にこれから先生きてくればいいかなあとは思ってるんだけど。まあなんかほんとにね、ありがとうね。

ダダこだま: ほんまにね。ほんまそやで。

取材 ふじもと
編集 堀越愛

PROFILE

<伝書鳩>

駒澤大学「お笑い集団ナイフとフォーク」 所属

左:山田陸斗
中:原薗岳斗
右:ダダこだま

『YOAKEMAE』伝書鳩 出演回

駒澤大学「お笑い集団ナイフとフォーク」 情報

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