【カナメストーン 編】真摯に大喜利に取り組むことを決めた二人「我々も、AUNにとって大事なピースの一つだ」

1月22日(土)に開催が決まった『AUN~コンビ大喜利王決定戦~』。「一番大喜利が面白いコンビを決める」という名目のもと繰り広げられるカオスな異種格闘技戦も今回で第4回目。本大会、真空ジェシカとともに第1回から出場しているのがカナメストーン。中学からの幼馴染、さらに結成以来同居しており、“コンビの絆”は『AUN』出場者……いや、芸人界でも随一。が、こと大喜利となるとその絆は活かされないようで、真空ジェシカが三連覇している一方、負けが続いている。次回大会、カナメストーンは“4”度目の正直を叶えるのか? 真空ジェシカの連覇を止めるのは、『AUN』を知り尽くした彼らかもしれない。

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めげない姿勢。一つのライブを作り上げるという姿勢

———前回の『AUN』で、印象に残っていることはありますか?

山口 誠(以下、山口): 真空と戦ったんだっけ?

※前回大会、カナメストーンは初戦で真空ジェシカと対戦した。(参照:第3回『AUN』ライブレポート

東峰 零士(以下、零士): 俺、確か1つ目の回答は合格もらったんですよ。で、「あ、なんだ。今日は採点甘いんだ」みたいな。「審査員すぐ笑う人だ!」と思って調子良くやってたら、2つ目以降はいつも通り(ポイントが入らない)になっちゃって。

山口: コンビ大喜利……の大会でもあるけど、普通にそれぞれの大喜利力が……

零士: やめて! 遠回しに運営批判するのやめて! お客さんも「なんだあいつら」ってなるから!

山口: そうか!

零士: そうだよ。お客さん、いつも平場は笑ってるのに、大喜利のときだけ「カナメストーンは大喜利に真摯に向き合ってない」みたいな顔してるんだから。

山口: そうだ! 忘れてた!

零士: これが良くない! 今回は、そういうのは良くないということを踏まえ、本番に挑みます。

山口: 前回、俺らは手抜かれてたから。

零士: え? 真空に? なんかやられてたっけか?

山口: 「どうぞ、出してください」の時間あった。

零士: あっ!「僕らは次戦に向けて休んでます」の時間があった!

山口: そう! そうそう!

零士: 思い出して悔しくなってきた。真空は次戦に目を向けていて、休む時間を与えていたんだ。

山口: うーん。与えてたよ。

零士: クーーーッ。

山口「でも、俺らにしかできないものは見せられてたと思う」
零士「あー、それって大事なことじゃなぁーい?」

零士: こんなことで満足してるから、何回出てもポイント取れないんだよ。「俺ららしさを見せられた」みたいなこと言ってるから(笑)。

山口: めげない姿勢。一つのライブを作り上げるという姿勢。

零士: ね。我々みたいなものもね? 必要になってきてると思いたいですね(笑)。「お前は、AUNにとって必要なピースだ」なんて言われたことは無いですけども! 自分らではね? 勝手にそう思ってるよね?

山口: 見てる人も、そう思っててほしい。

零士: うん。

山口: 「カナメストーンは大事なピースの一つだ」。思っててほしい。

零士: 思わせることが大事。

運営は俺らに大喜利を求めていない

———次回『AUN』で4度目の出場となりますね。出場が決まったときはどう思いましたか?

零士: 「あっ、なるほど」と。「AUN運営側は、俺らに大喜利を求めていないんだ」。これは感じましたね。あんなにポイント取れないのにまた呼ぶんだ。

山口: そう。普通だったら外していいところを。

零士: そう。

山口: これどういう意図なんだ?

零士: えっとー、俺らに大喜利を求めていない。

山口: なるほど。

零士「だから、最悪なんかこう、踊ってたりしてもいいみたいな」
山口「あーうん。なるほどっ。うんうんうん」

零士: 嫌われるよ? そりゃ。大喜利好きな人からは(笑)。なにやってんの? ってなる。

山口: でも!

零士: うん。

山口: やるだろ?

零士: うん。逃げない。

山口: 俺たちは逃げない。ただ、真空ジェシカにオファーが来ていたタイミングで、俺たちにまだオファーが来ていなかった。「カナメさんまだオファー来てないんですか?」って。

零士: そうだ! とうとう外されたと(笑)。で、『クイック・ジャパン』の取材で、山口が「インタビュー受けてこそいるけど、次回は呼ばれてない」って言った2日後くらいにオファーが来た! だから気遣われオファーの可能性あんだよ。

クイック・ジャパン158』(2021年12月24日発売号)に、真空ジェシカ×カナメストーンの「大喜利」に関する対談が掲載されている

山口: 「カナメ怒ってる! やべえ!」って。

零士: そう。「あいつらなんかめんどくせぇな!」って! はっはっは(笑)。

———いやいや、カナメストーンさんに出ていただきたくて……。

零士: ほんとですか? それも気遣ってる可能性あるけどね? でも、次回で4度目。逆に言えば、『AUN』というライブではずっと“大喜利はそんなに……”という姿を見せてるんで、「ほんとは出来んだよ?」「あっ、やりゃ出来んじゃん!」って思わせたいですね。

山口: 「零士は出来んだよ」って。

零士: そうそうそう。

山口: うーん。まぁ見せれてるけどな、俺からしたら。

零士: あっ、ありがと。

山口: いえいえ。

零士: ありがとうございます。

山口「俺たちのさ、生きる道はだれにも邪魔させない」
零士「聞かれたくなかったな、みんなに(泣)。お前のそのセリフ」

初戦散らせにはさせない

———次に、対戦相手についてですが……

零士: えっ! もう対戦相手決まってるんですか!?

山口: えっ!

零士: なにっ!

———対戦相手は、サツマカワRPGさんとYes!アキトさんです。

山口: ちょっ!

零士: もうやだよーまじで!

山口: あれ? どんぐりたけし外されてない?

零士: あっほんとだ! いない! えっ! 待って! たけしがあの三人の中で、一番大喜利弱いと見なされたってこと!?

山口: そうかー。まぁサツマじゃん、大喜利といえば。

零士: そうだよ。サツマは大喜利強いの知ってんだ。アキトはギャグの方がイメージ強いんだよ。

山口: そうだね。

零士: ただ、やだよ。えっ! ちょっと待って、しかも!

山口: 初戦だよ。

零士: 初戦!?

———はい、初戦です。

零士: もうなんかさぁ、なんか分かったよぉ。もう。

山口: 初戦散らせってこと? 初戦で散らされる相手ってこと? 俺たちは。

零士: あるよ、それは。

山口「そうはさせないよ!絶対に」

零士: うん。

山口: それはさせない。

零士: そうだな。いやでも、サツマとアキトだ。たけしも来んだろ、どうせ!

山口: まじで?

零士: 来ないわけ無いじゃん!

零士「クーーーッ」

山口: はっはっはっは(笑)。でも下手したら、コンビってなったときは弱いかもしんない。

零士: あっ、たけしがいないことでバランスが崩されて!

山口: そう。

零士: いいね。じゃあたけしが来たら……たけし茨城出身で、僕らも茨城なんすよ。

山口: うん。

零士: こっちにつくかどうか、選ばせよう。茨城の先輩につくのか。

山口: そうだね。うん。

零士「ねぇ~~~~~~~」
山口「落ち着け零士」

零士: あぁごめんなさい。

山口: 大丈夫だから。大丈夫。

零士: かわいい後輩だから。

山口: そうそう、そうそう。

零士: 俺たちを選んでくれると信じて。

山口: 大丈夫、大丈夫。(小声)俺たちの生きる道は。

零士: それやめてくれマジで! 恥ずいから!

山口: (笑)。

零士: 裏で言ってくれりゃいいよ。

今回の作戦は「めちゃ褒め」

———次回で4度目の出演となりますので、運営への意見などあれば是非。

零士: ちょっ、ちょっ、やめてくださいその質問。文句出ますよ、彼から。

山口: システムが、とにかくすごい。普通のライブじゃない。普通のライブ以上のことを成し遂げてる。毎回毎回。

零士「良いよ、すっげぇ良い調子だよ。まじで良い」
山口「うん。ただ正直……」

零士: ダメ!!!良くないこと言いそぉーーー!!!

零士「さっき立てたじゃん、作戦」
山口「(小声)作戦?」
零士「(小声)いや、めっちゃ褒めて。めっちゃ褒めんだよ、とにかく」
山口「(小声)めちゃ褒めだっけ?」

零士: うん。それで今回は……。

山口: 分かった。だから、“正直”には言わない方がいいんだ。ごめんごめんごめん。

零士: 今までは、批判して負けてきた。だから今回は試してみよう。めちゃ褒めるっていう作戦。

★カナメストーンによる運営批判

山口: (小声)Aマッソ・ランジャタイもいたら良かったんだけどなぁ。

零士: あっ、メンバーに? それはどういう意図なの?

山口: 「運営なにやってんの」っていう。「なぜ外したのかな」っていうのは気になった。

零士: 出てるよちょっと。遠まわしに批判。きっと忙しいんだよ。

山口: そうか。

零士: 俺ら、弱ぇくせにスケジュールガラ空きだから(笑)。

山口: 「入れとけ入れとけ、初戦に」(笑)。

零士: あぁ。なんだったら、ランジャ・AマッソのオファーNG、の、俺ら繰り上げ(笑)。

零士「オファー……(怒)」
零士「バレましたよ、みなさん。運営のみなさん」

山口: やめて!零士を怒らせないで。

零士: フンー。たけしだけだ、俺の味方は。

山口「零士って心の優しい人間。みんなが思うほど強い人間じゃない。みんなを照らす存在なんだよ? みんなが……」

零士: んー長い長い。嫌な時間が長い。嫌な時間が。

山口: ごめんねっ!

零士: ハッ、アーーーッ!

山口: えっなにそれ?(笑)。

零士: いやいや、テノールポケモンでしょ。

零士「アーーーーッ!」

ライター:藤田うな、撮影:武山、編集:堀越 愛


〈カナメストーン|プロフィール〉
マセキ芸能社 所属

左:山口 誠
右:東峰 零士

PERFORMERS

  • 山口 誠(やまぐち まこと)/カナメストーン

    マセキ芸能社所属

    Twitter:@ks_yamaguchi
    Instagram:@ks_yamaguchi/

  • 東峰 零士(とうみね れいじ)/カナメストーン

    マセキ芸能社所属

    Twitter:@REIJITTY
    Instagram:@ks_reiji

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