2022.02.26
【YOAKEMAE芸人】~file. 32 めろろんPOP~ 夢は、漫才師兼ピン芸人「ずっと舞台でネタをやりたい」
『さらば青春の光 東ブクロの学生芸人YOAKEMAE』(ラジオ関西)、2月20日放送のゲストは「めろろんPOP」。帝京大学お笑いサークル「ア☆テンション」に所属するピン芸人です。ポップなキャラクターに見えますが、収録を通じて意外な一面を見せてくれました。「将来はプロ志望」というめろろんPOPさんに、お話を聞きました。
台本とは違う企画だった
———収録の感想を教えてください。
言われていた企画と違う企画が始まったので、びっくりしました(笑)。もともとは「東ブクロさん、部費ください!」というコーナーをやるはずで、準備もしてたんです。でも実際には「サークルの仲間からのタレコミを読み上げられる」という企画で……今も「失敗したかな?」と少し不安に思ってます(笑)。でも、全体としては楽しかったですし、やっぱりプロに近い現場でこういったお仕事をさせてもらえるっていうのは良い経験になりました。
———話したかったことは話せましたか?
収録中に、全身緑で髪も緑だった一年生のとき、「大きな飲み会で全員に乾杯をしに行って、その場にいた他大学の同期全員を怖がらせてしまった」という話をしたんですけど……。そのときの同期に謝りたい、ということを言いたかったですね。
———謝罪を電波に乗せたかったんですね。
その話自体は出来たんですけど、「ごめんなさい」が言えてなかったので、ここであらためて(笑)。
———出演依頼が来たときの心境はいかがでしたか?
嬉しい反面怖かったですね。(指名で依頼されたわけではなく、サークルにオファーがあったため)自分自身に依頼があったというわけではないので。もうちょっと結果を出せていたら、自分自身にオファーが来ていたのかなと。
———なるほど。「めろろんPOPに直接指名がもらえるようになりたい」ということですね。
そうですね。
「サツマカワRPG」との出会い
———大学進学前から、お笑いサークルに入ることは意識していましたか?
そうですね。お笑いをとにかくやりたくて、高校二年生のときにNSC(吉本興業の芸人養成所)の説明会に行きました。そこで住所を書いたら、後日家に資料が送られてきたんですよ。それで親にバレて「芸人になるの?大学は行ってくれ」と言われて。それで、「大学に行きつつお笑いができるってなんだろう」と考えていたときに大学お笑いを知ったんです。そのときに帝京大学のお笑いサークル「ア☆テンション」が「NOROSHI」という大会で決勝に進んでいたので、自分もそうなれたらいいなって思って帝京大学に入りました。で、入学してすぐ、各サークルの新入生向けのブースがあったので、お笑いサークルの席に座ったんですよ。そこで先輩に「名前を書いてください」と言われたんですけど、「(先に)名前を名乗らない人に名前を書かなきゃいけないんですか?」という尖りをしてしまったのが、最初の後悔でしたね……。
———そんなに尖っていたんですね(笑)。その先輩は、どんな返事をくれましたか?
「あー、ごめんね!」って言って、ちゃんと名前を教えてくれました。本当に申し訳なかったです……。
———それはボケのつもりとかではなかったんですよね?
本当に、ボケのつもりとかじゃなくて、「なんで?」と疑問に思ってしまって。
———当初の尖りは、4年間で変わりましたか?
変わりましたね(笑)。いやー、変わらないとこういうネタもできないですよね。本当に丸くなりましたね。自分でも思います。
———今のような、ポップなネタを始めたのはいつ頃からですか?
三年生の後半くらいからなので、本当に最近ですね。
———それまではどんなネタをしていたんですか?
ピンでコントをしたり、フリップネタをやってみたり。楽器を吹いてみたりしたこともありました。でもうまいこといかなくて、いろんなことをやっていく中で「こんな形いいんじゃないかな?」と徐々に(ポップなネタが)生まれていった感じですかね。
———大学二年生のとき、サツマカワRPGさんにLINEで相談したことがあるそうですね。
夏の「大学芸会」という大学お笑いの大会で、サツマカワさんが敗者復活戦のネタゲストで来ていて。僕はそれを客席から観ていたんですが、ライブ中のMCでサツマカワさんが「もしネタとか分かんない人がいたら、LINEをフリーにしているので連絡してきてね!」みたいなことを言っていて。多分ボケとして言っていたと思うんですけど、僕はもう「ここだ!!!」と思って、勇気を絞ってLINEしたんですよ。そうしたら、しっかり教えてくれて……悩んでいたことにアドバイスをもらいました。そこから良くなっていったのかなと思います。
———勇気を出して良かったですね!
はい。2021年の夏に「大学お笑いMONSTERS」(テレビ東京)という番組が放送されたんですけど、そのときに嬉しいことがあったんですよ。番組の最終選考まで僕が進んでいたんですけど、ピンネタの評価をしていたのがサツマカワさんだったんです。しかも、僕のネタ動画を観ながらサツマカワさんが審査している様子がYouTubeに上がってたんですよ! 僕からしたら“恩師”なので、すごく嬉しかったんです。サツマカワさんに相談して、ピンネタをしていたらうまくいき始めて、サツマカワさんの目に届くところまで行ったというのがすごく嬉しくて。それで、久しぶりにLINEをしました。「あのときアドバイスしていただいた者です。ありがとうございます。将来はプロを目指します」ということを送ったら、「頑張ってね!」とかではなくて、「じゃあ君が売れるまで、俺も頑張らなきゃなぁ」みたいな返信をくれました。もう……「かっこいい!!!」と思って。その思い出が、かなり自分の中で大きいですね。
———それはかなり嬉しいですね……! 励みにもなりそうですね。
そうなんですよ。本当にありがたいですね。最初は本当に本人のLINEかな? と疑っていたので「サツマカワRPG」という芸名の由来である「スーパーマリオRPG」というゲームについて、本当にゲームをやっていないとわからないような質問をしたりしていました。そうしたらちゃんと返してくれたので、ご本人だなと思いました(笑)。凄く失礼なことをしたなと思いながら(笑)。
———これからもサツマカワさんとご一緒できることがあると良いですね。
学生のうちは難しいかもしれないですけど……今後どうにか、一緒の舞台に立てたら感謝を伝えたいですね。
めろろんPOPの自己プロデュース
———衣装はもちろん、私服も緑で統一しているんですよね。こだわりを感じます。
はい、緑のものにしています。ライブやネタ見せとか、こういった収録の日には完全に全身緑にするようにしています。普段は、緑とオレンジとか、緑が目立つようなおしゃれを気にしています。全部緑だとやっぱりダサいので(笑)。普段は、うまく緑をちりばめることでおしゃれを楽しんでいます。
———普段は少し抑えた緑なんですね。
抑えめですね。“緑色かぶり”はしないようにしていますね。例えば……中の色を濃くするときはアウターの色は薄めとか……。「あ、いい緑だな」と思えるようなファッションをしています。
———自己プロデュースで、普段から気を付けていることは他にありますか?
「笑顔」を大事にしていますね。「笑う門には福来る」じゃないですけど、笑っていないと面白いことって出てこないなと思うので。あとは「人と触れ合うこと」を大事にしていますね。やっぱり人とお話をしないと……。自分を知ってもらいたいし、相手のことも知りたいっていうのがあるんだと思います。
———お笑いやネタ作りにも影響していますか?
そうですね、自分の中では「こういう人いるよね~」という考えから始まって、「この人ならこういうことしたら面白いだろうな」という発想になります。人を多く知ることは、お笑いにも繋がると思っています。
———今はピンですが、ゆくゆくは漫才をやりたいそうですね。
将来の夢は漫才師ですね。一応、今も漫才はやっています。今のコンビ(タコピエロ)で「レジスタリーグ」というK-PROさんのライブに出させていただいたりもしています。でも、このコンビで将来もやっていくというわけではないんです。自分をプロデュースする一つの手段というか……。結局、ピンだけやっていても周りに自分のやりたいことって伝わらないので。漫才もやって、周りに少しでも「こういうのもできるよ」というのを伝えていけたらいいなという感じです。
———漫才師として活動するための相方は見つかりそうですか?
それが、まだ見つかっていなくて。とりあえずやってみないと始まらないと思っているので、随時募集中です。いろんな方とやってみたいなと思います。
理想は「漫才師」×「めろろんPOP」
———4月からの活動はどうなる予定ですか?
卒業が半年伸びた(2022年秋に卒業予定)ので……大学で残りの単位を取りつつフリーのライブにピンで出たり、できれば漫才の相方を探して一緒にやったりしたいですね。将来的に「ずっと舞台に立ちたい」という気持ちがあるので、吉本に行きたいという気持ちがあります。タレントとして早く売れたいという決意があったら吉本じゃなくて良いと思うんですけど、舞台への気持ちが根底にあるので。なので、来年の4月から養成所に通えたら良いなという感じですかね。ちゃんと学んで、プロの芸人になれたらなと思います。
———プロになった後は、どんな活躍をするのが理想ですか?
やっぱり「M-1」の決勝に出たいです。完全に“テレビタレント”になるのも楽しいのかもしれないですけど、ずっとネタをやりたい気持ちがありますね。舞台に立っているときの高揚感が気持ち良いので。あと、漫才もやりつつ、ピン芸人「めろろんPOP」という別のキャラクターでもやっていけたらと思っています。イメージは、ハンバーグ師匠ですね。漫才はしっかりやるけれど、ハンバーグ師匠になったら「ハンバーグ!」と叫ぶキャラクターの人という。僕も将来は、漫才は漫才でしっかりやりながら、ピンで「めろろんPOP」というキャラクターを持っている状態になりたいです。そしたらきっと、楽しいだろうなと思います。
PROFILE
<めろろんPOP>
帝京大学お笑いサークルア☆テンション 所属
『YOAKEMAE』めろろんPOP 出演回
帝京大学お笑いサークルア☆テンション 情報
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