「この1時間だけは不仲とか忘れて楽しめました」【竹内ズ×カナメストーンツーマンライブ『STONES』終演直後インタビュー】

2022年3月20日(日)、西新宿ナルゲキにて『竹内ズ×カナメストーン two man Live ~STONES』(第1部)、『ジャンク×パンプキンポテトフライ two man Live ~電子レンジで、ち〜ん』(第2部)が開催された。これは、人力舎の若手担当マネージャーが “2022年が勝負の年” と推す竹内ズジャンクが、先輩の力を借りて行うツーマンライブ。

左からカナメストーン・山口、竹内ズ・がまの助、竹内ズ・竹内、カナメストーン零士

第1部に開催された『竹内ズ×カナメストーン two man Live ~STONES』は、『水曜日のダウンタウン』でも話題となった若手芸人界随一の不仲コンビ・竹内ズ×コンビでひとつ屋根の下に暮らすほどの仲良し・カナメストーンの化学反応が楽しめる。

竹内ズ・カナメストーンへのインタビューとともに、ライブを振り返りたい。

★配信チケットはコチラから(アーカイブ視聴期限:~2022年3月27日(日)23時59分)
★『ジャンク×パンプキンポテトフライ two man Live ~電子レンジで、ち〜ん』終演後インタビューはコチラ

がまの助「この舞台で死ねたら本望」

———これから配信でもご覧になる方に向けて、このツーマンライブのハイライトをお一人ずつ教えていただけますか?

がまの助: カナメさんとライブをやると決まってからどうしてもやりたかったのが、ライブの最後にやった目隠しをして相手の紙風船を割り合う企画だったんです。

目隠しをして相手の風船を割り合う竹内と零士

がまの助: 僕は竹内くんに指示を出す側だったんですけど、笑いすぎて途中から呼吸ができなっちゃって。本当に死んじゃうと思いました。

コーナーはヒートアップ。両者譲らず息つく暇もないほど

零士: コーナーの途中で音がなくなったと思ったらその時間だったんだ(笑)。

がまの助: 芸人って「舞台上で死ねたら本望」みたいな話あるじゃないですか。本当に今日この舞台で死んでもいいと思いました。

零士: え、そんなに?(笑)

がまの助: あのまま死んで、最後にビートルズの「Yesterday」が流れてライブが終わればもうそれでいいかなって(笑)。この1年で一番笑いましたね。めちゃくちゃ最高でした。

コーナーの秩序が転覆する瞬間。勝負の結末は配信で

山口: この1年ってまだ3カ月しか経ってないよね?

零士: やめて? え、なんでそんなピリつかせるようなこと言うの?

がまの助: 去年の3月からです、今年度一番笑いました!

———本当に台本があるんじゃないの? ってくらい綺麗な流れでしたよね。

零士: 台本とかは本当に全然なくて、ライブ前も結構バタバタだったよね。ただそれが逆に良かったのかもしれないです。なにも決めてない分、お互いの素の関係性だったり人間性だったり、そういうのがライブ全体でいい具合に出せたと思います。……って言うのが俺はハイライトですかね。 

山口: え、ずるくない? それはダメだよ?

零士: そうでしょ、さぼってると思ってるでしょ。でも思われてもいいと思って言ってんの。

山口: 一人ひとつずつハイライトをお願いしますって言われてんだから。

零士: でも本当そうだったんだもん。ずっとおもしろかったじゃん。

竹内ズとカナメストーンはそれぞれ2本ずつ持ちネタを披露。拍手笑いが続いた

カナメストーンのハイライト


———零士さんのハイライトも教えていただけますか?

零士: あれ? やっぱりダメでした?(笑) 俺なんだったかなー全部楽しかったからな……。俺らのハイライトは、えーとね。えーーーー。

がまの助: え、なさそう! あんなに楽しかったって言ってたのに(笑)。つまんなかったですか? 

山口: 最後にやった即興漫才とかね。

零士: そこだ! それだ! 即興漫才ですよ! 配信を観てほしいから全部は言わないですけど、最後に3人が俺の機嫌を直しに来て、俺がツッコんだ瞬間になにかが変わった音がしましたね。光が射して天使が現れるような……そうです、即興漫才が最高でした!

即興漫才の一幕。零士の機嫌を直そうとする竹内ズ

竹内: たしかに全員の中で何かが変わる瞬間がありましたよね。

がまの助: ゾーン入ったというか、全員ちょっと浮いてましたよ。

山口: 観ないと損だな、あれは。

零士: マジで見ないと損ですよ!

ゾーンに入っているため、本当は全員がちょっとずつ浮いている

———山口さんはいかがでした?

山口: 零士と俺の歌唱パートですね。結構長いこと歌ってたけど、あれ配信は大丈夫なのかな?

カナメストーンが仲良くなるきっかけ、19を熱唱するふたり

零士: いやたぶん全然ダメだよ? ダメだと思うけどあんなのはグループ感じゃんね? 怒られたら怒られたで。

がまの助: いつか19のご本人にもゲストでライブに出てきていただいて。

零士: 最高じゃん!  

仲良いコンビ・仲悪いコンビの両極端

———このライブは竹内ズさんからカナメストーンさんをオファーされたとのことですが、それは仲良いコンビ・仲悪いコンビっていう括りを意識されて?

がまの助: 一番最初に誰呼びたいですかってなったときに、本当に最初に頭に浮かんだのがカナメさんだったんです。

零士: そんなの最高じゃない?

がまの助: それももう一組、ファイヤーサンダーさんだったんですよ。

零士: そうか、自分達と同類か真逆のコンビってことね。

山口: でも最近はファイヤーサンダーが竹内ズのことライバル視してるらしいよ?

竹内: 仲の悪さに関しては僕らの圧勝なんですよ正直。だったら仲良い人たちとやりたいよねって。

企画コーナーではそれぞれのコンビ愛を確かめ合う企画も

がまの助: ファイヤーサンダーさんだったら全員がなんか変な空気になって終わってたかもしれないです(笑)

山口: 零士って太陽だからね。

がまの助: 結果本当に楽しかったです!

竹内: この1時間は仲悪いとか忘れて楽しめました。

零士: そんなうれしいことある?

がまの助: たしかに、不仲かとかそういうのまったく頭になかったです。

———『水曜日のダウンタウン』の放送以降、竹内ズのおふたりの関係性も変わりましたか?

竹内: そうですね。水ダウ以降は解散しようみたいなのはなくなってきたかもしれないです。

がまの助: これって面白いんだ!ってなってたので、良かったなというか。

零士: 面白いよマジで! 手叩いて笑ってたもんテレビの前で。

がまの助: でも実は昨日めちゃくちゃ喧嘩しちゃって。

山口: え、なんで喧嘩したの?

零士: (笑)いいよ掘んなくてさー!

竹内: 僕ががまの助に対してめちゃくちゃ許せないことが1個あって……ちょっとまだ詳しくは言えないやつなんですけど。

山口: で、それでどうなったの?

零士: 言えないって言ってんじゃん! なんでこんなときばっかり回すのよ!

がまの助: だから昨日はマジで解散がちらつきました。

竹内: こっちこそ解散したかったですよ。なんかずっとヘラヘラしてて。

がまの助: ヘラヘラしてないよ!

山口: ヘラヘラしてたんじゃないの?

零士: (笑)いいじゃんもう! 焚き付けなくて!

がまの助: でも本当に今日は楽しかったです。

零士: ずっとその気持ちでいいんだよ。お笑いって。もちろん苦しむ時間あっていいけど、別にわざわざ自分からそんな苦しみに行く必要ないというか、楽しい方がいいじゃん!

竹内: でも第三者がやっぱりないと成立しないんですよね僕ら。

山口: そのときは呼んでよ俺たちを。

零士: 喧嘩一切しなくなりました、も逆に気持ち悪いじゃんね。 

山口: 人間じゃねーよな。それは。

零士: そうだよ、そんなやつ人間じゃねーよ。

山口: まあそれでも喧嘩も繰り返しすぎたらコンビはもうおしまいってことだけどね。

がまの助: 山口さんだけ僕ら解散させようとしてます?

「舞台上で楽しめたらそれでいい」狩野英考の教え

———カナメストーンさんの漫才もウケ方がすごかったですね。 

零士: 2本目なんて本当に何も決めてなくて。 

がまの助: あれこそ即興漫才ですよね。

「零士の機嫌直し」だけで爆笑をとり続けるカナメストーンの2本目

零士: 俺たちああいうのが好きなのよ。それこそグルーヴ感がある漫才。賞レースとかではとかじゃ評価され辛いんだけど。

がまの助: 羨ましくなったんですよ。ライブが始まる前にカナメさんが「今日はホント楽しもうな」みたいに言ってくれて。バトルライブを毎月やってると、とにかくウケないとっていう気持ちばっかりになっちゃうので。「そうだ、楽しむためにお笑いやってたんだな」って思い出しました。

———カナメさんの安心感すごくないですか?

がまの助: すごいです! ほんとにお母さん感があるというか。

山口: 狩野(英考)さんがいつも言ってくれてんのよ。「舞台上では楽しめばいい。みんなで生きてみんなで死のうよ」って。

零士: 「スベるときはみんなでスベればいいし、俺も一緒にスベるから」ってね。そう言ってくださってから俺らも考え方がガラッと変わったから。狩野さんには到底及ばないけど、少しでもそういう気持ちになってくれたのはなんかこう、嬉しいよね。

がまの助: これまではずっと失敗しないようにしていました。

山口: 失敗していいんだよ。

がまの助: 本当にめちゃくちゃ楽しかったです。もう1回同じ内容でやっても同じようにお客さんに笑ってもらえそうなくらい最高なライブでした。本当に配信見てほしいですよね。それだけです。

零士: これ見て損は絶対ないと思うんだよなー

取材・編集 福田 駿
写真 堀越 愛


<竹内ズ>
中央右:竹内 大規
中央左:がまの助


公式プロフィール:http://www.p-jinriki.com/talent/takeuchizu/
YouTube:
竹内ズ公式チャンネル

<カナメストーン>
左:山口 誠
右:東峰 零士


公式プロフィール:https://www.maseki.co.jp/talent/kanamestone
YouTube:しゃれこめカナメストーン

PERFORMERS

  • 山口 誠(やまぐち まこと)/カナメストーン

    マセキ芸能社所属

    Twitter:@ks_yamaguchi
    Instagram:@ks_yamaguchi/

  • がまの助(がまのすけ)/竹内ズ

    プロダクション人力舎所属

    Twitter:@Gama7727、Instagram:@gama.nosuke

  • 竹内 大規(たけうち だいき)/竹内ズ

    プロダクション人力舎所属

    Twitter:@shinjyotsuyoshi、Instagram:@oretakeuchinote

     

  • 東峰 零士(とうみね れいじ)/カナメストーン

    マセキ芸能社所属

    Twitter:@REIJITTY
    Instagram:@ks_reiji

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