狙うは悲願のキングオブコント優勝。セットは総額100万円超え!?【マッハスピード豪速球 単独ライブ 『BACK TO THE CONTE』 終演直後インタビュー】

2022年5月29日(日)、東京・北沢タウンホールにてマッハスピード豪速球の単独ライブ 『BACK TO THE CONTE』 が開催された。

3年ぶりの単独ライブは、タイトル通りの”原点回帰”なストイックコントライブ。洗練された8本のコントが披露された。ラストには、オフィス北野時代をともに過ごした、戦友・ランジャタイが登場。ひと時も目の離せない満足感たっぷりの単独ライブだった。

現在、単独ライブの配信チケットが発売中。アーカイブは7月2日(土)23時59分まで視聴できる

単独ライブ終了直後、マッハスピード豪速球にインタビューを決行。3年ぶりの単独ライブに込めた想いや、見どころとは?

完成度が高すぎる! 豪華セットのプレッシャー

———単独ライブお疲れ様でした! 今の率直な感想をお聞かせください。

さかまき。: 最後、ランジャタイが出てからのインパクトが強すぎて……(笑)。それより前の記憶が薄めなんですけど、お客さんが盛り上がってくれているような気がして、嬉しかったですね。

ガン太さん(以下、ガン太): そうね。

さかまき。: あったかかったです。

ガン太: セットがね、これまでに無いくらい凝ってたと思うんですよ。

さかまき。: 大根、ご覧になりました? あれがね、(金額が)やばいらしいですね。

制作費が「やばい」という、大根のセット

ガン太: セットだけすごくても、実力が伴わないと逆にかっこ悪い。だからセットに食われないように……って気合が入りましたね。

さかまき。: 確かに怖かったです、セット負け……。

ガン太: どんどんセットの写真が送られてくるんですよ。大根見たとき震えましたもん(笑)。これに負けないくらいのネタを書かなければ! ってなりました。セットと良い感じの相乗効果で高めあっていけたかな。

———ちなみに、セットの費用って総額いくらくらいだったんですか?

さかまき。: 怖くて聞けてない……本当に知らないんですよ。

ガン太: テレビでセットを作っているようなチームが動いたらしいです。本当にコント番組のセットみたいだったじゃないですか。あと、美術スタッフさんもめちゃくちゃ集まっちゃって。ものすごい力を入れてやっていただいた結果……総額聞けてないんですよ。黒字になってなかったらやだな……。

制作費総額は「300人キャパ×チケット7000円で元取れるくらい」だったそう

戦友の活躍から痛感した、自分たちの”場所”

———単独ライブを準備するうえで、大切にした想いやこだわった部分などあればお聞かせください。

さかまき。: 多分、いつもより練習したよね。

ガン太: 総じて、無理なくしっかりオチに向かう。ちゃんと、どこを切り取っても無駄のないような1本のコントというのを見せられるようにしましたね。特に今回は、ランジャタイが出てくれることが早めに決まっていて。あそこがめちゃくちゃになることは決まっていないようで決まっているみたいなもんだったので、その前にひっちゃかめっちゃかなことをやっても全体的なバランスが悪くなると思ったんですよ。だから、締めで必ず「あ、いいの観たな」って満足感があるような構成にしました。

セットだけでなく、二人の表情や演技にも注目を!

———単独ライブの名前が『BACK TO THE CONTE』ということで、”原点回帰”をテーマにされていたそうですね。これはどういった想いから決めたのでしょうか?

ガン太: 去年の『M-1』で、今まで一緒に頑張ってきた地下芸人の仲間……ランジャタイ、モグライダー、錦鯉さんとかが急に決勝に行って、「やばいな」と思ったんです。僕らって、『M-1』に出れば準々決勝くらいまでは進むことができるんですよ。でも、あの人たちに漫才では勝てる気がしない。マッハスピード豪速球があの人たちに勝つことができるとしたら、コントなんです。そのためには『キングオブコント』の決勝に行って、追いつかないとなっていうことで「原点回帰」。コントだけで見せつけようっていうライブでした。

注目ポイントはラブソングと、デストロイヤー・ランジャタイ

———単独ライブ全体を通して、「ここを注目してほしい」というポイントはありますか?

さかまき。: ……僕のラブソングですかね(笑)。

舞台転換中は、事前収録のラジオが流れた。ラブソングはその中で披露されたもの(写真は開演前の様子。満席)

———ラブソング制作には、どれくらいかかったんですか?

さかまき。: 2~3日ですかね。作詞作曲ですからね。……もちろん、(見どころは)ネタですよ。本当に観てほしいのはコントですけど、そういう楽しみ方もあります(笑)。

ガン太: まあ、コントですね。セットに負けない構成と、演技力。全体通して観たときに、最後にめちゃくちゃになるのも含めてどれだけバランスが良いかと、ね。

さかまき。: デストロイヤーを呼んだのでね。

ガン太: ランジャタイを呼ぶことになった時から、こうなることは決まっていたんですよ。

デストロイヤー

さかまき。: (ランジャタイとのコラボネタ)当初は最後のコントの手前で出す予定つもりだったんで、そうなってたらやーばかったね(笑)。

ガン太: やばかったね! うーわ良かったー!! あぶねー!! 最後、しっちゃかめっちゃかになるところまで、バランスの取れたライブを楽しんでいただけたらなと思います。

———最後に、配信を観るか迷っている方に向けてメッセージをお願いします!

さかまき。: ランジャタイとの最後のコントは、途中までちゃんとしたコントで台本もあったんですけど……ランジャタイ登場からは白紙でした。設定だけしかランジャタイに渡していなかったので。もともと一緒の事務所でやっていたランジャタイと久々に遊べたなって思います。大人が楽しく遊んでいるところを、見てください!

ガン太: コント好きも、ランジャタイ好きも、全員楽しめる良いライブになっていますんで、よろしくお願いいたします。

舞台上で、戦友・ランジャタイと存分に遊んだマッハスピード豪速球

さかまき。: 見どころは……大根っすね、というかセットですね。とにかく他の単独ライブと全然違うと思いますので、舐めないでください。その辺のコントライブと一緒にすんなよ、とは思います。まったく違います。

ガン太: なんで急にキレんだよ(笑)。

さかまき。: おらーー!!(机をひっくり返す)

文:渡辺 陽
写真・編集:堀越 愛


<マッハスピード豪速球|PROFILE>

左:さかまき。
右:ガン太さん

★公式プロフィール:https://www.rising-up.jp/machspeedgousokkyu

PERFORMERS

  • さかまき。/マッハスピード豪速球

    Twitter:@houbonecom

  • ガン太さん/マッハスピード豪速球

    Twitter:@mahhasupeed

WLUCK CREATORS