【流れ星☆単独ライブツアー『RED ZONE』初日レポート】「最高のロケットスタート」を切り、全国ツアーが始動！

2024年7月27日（土）、流れ星☆単独ライブツアー『RED ZONE supported by ナガセスッポン養殖場』東京公演が開催された。本ライブは、大阪・岐阜・群馬・埼玉・北海道をめぐるツアーの第一弾。

今年の単独ライブツアー『RED ZONE』には、「昔尖ってたころの流れ星☆」というテーマがある。流れ星☆は、2023年『THE SECOND』で三四郎に敗退。それをきっかけに「初心に戻る」ことを意識し、今年はかもめんたる・う大を構成作家に迎えて一念発起。老若男女に届く最高のエンターテインメントであることはもちろん、来年の『THE SECOND』も見据えたネタをそろえて挑んだ。

★参照：【流れ星☆単独ライブツアー『RED ZONE』インタビュー】流れ星☆の初期衝動を反映した、もっと強くなるためのツアー。「何パターンもある流れ星☆を、ギュッと凝縮」

流れ星☆の単独ライブといえば、オープニングの「ギャグギャグディスコ」が恒例行事。これはギャグのコール＆レスポンスをする映像で、サイケデリックな音楽や光が会場を包み込む。まるで観客たちを異世界に誘っているかのような演出で、ライブスタート早々、観客たちの期待感がふくらんでいく。

単独ライブの内容は、ネタバレ厳禁。そのため多くは語れないが、漫才はもちろん、幕間VTRまでよそ見をする暇のない密度である。幕間VTRには、なんと“あの”手越祐也も登場。また流れ星☆ファンの女性との感動的なエピソードも紹介され、ただ「面白い」だけではない、感情を揺さぶられるライブであった。ライブ終盤には、観客を巻き込んだ演出も。最初は恐る恐る参加していた観客たちが徐々に巻き込まれ、会場が一体になっていく様子は圧巻。この巻き込み力こそ、流れ星☆の真髄なのかもしれない。

今年の単独ライブツアーには、前述のとおり、かもめんたる・う大が構成作家として参加している。実は流れ星☆が活動をはじめた初期にも、う大は作家として単独ライブに関わっていたことがある。そのころから十数年を経て、今回のライブにう大がどう携わっているのか……そんなことを想像しながら観るのも楽しいかもしれない。

流れ星☆の単独ライブには、不思議な魅力がある。「お笑いライブ」の枠にとどまらないエンターテインメントであり、見終えたあとには大きな満足感が残る。また今回の山野ホールは1000人近いキャパシティの会場にも関わらず、会場にはアットホームな雰囲気が漂っていた。子どもから大人まで、男女の偏りもなく、老若男女が楽しめるのが流れ星☆の単独ライブ。古参が偉いとかニワカがどうとかはまったく関係のないこのアットホーム感は、流れ星☆の懐の広さを表しているのかもしれない。

今後、流れ星☆は大阪・岐阜・群馬・埼玉・北海道をめぐり、さらに9月29日（日）には大千秋楽として『RED ZONE 超（スーパー）』を開催する。チケットは各種プレイガイドで発売中なので、ぜひ確認を。

★単独ライブツアー詳細はこちらから：https://www.bsfuji.tv/nagareboshi/

ちなみに、流れ星☆単独ライブの楽しみはライブの本編だけではない。現地に着くと、まるでお祭りかと思うような大活況。浅井企画の若手芸人などスタッフ陣が声を張り上げ物販の列をまわし、ライブがはじまる前から非日常を感じさせてくれる。

本レポートの最後に、流れ星☆から届いたライブ直後のコメントを紹介する。

ちゅうえい：　最高のロケットスタートきったんじゃねぇかなぁと思ってる。

たきうえ：　そうですね。ほんとにウケましたね。

ちゅうえい：　正直、「こんなにウケるんだ」っていう……良い予想外がありました。

たきうえ：　あんまり言うとネタバレになってしまうんですけど、途中ウケすぎて、お客さんも俺らも疲れちゃうっていうね。そんなハプニングもありましたけども。

ちゅうえい：　「もう1回観に行こうかな」って思う人が増えるんじゃないかってくらい、会心の出来。こんな自画自賛をボケなしでするくらい、出来が良かったなぁ。

たきうえ：　そうですね。「なんでこいつボケねぇんだろう」と思ってます。

ちゅうえい：　だって、ほんとにおもしろかったもん。

たきうえ：　ですね、カッコいいな（笑）。……ってことでね、またこれからツアーで全国まわりますんで、どっか来てください。来ないとホント損すると思いますよ。

ちゅうえい：　なんで、あんなに面白かったんだろうな……

たきうえ：　……今はアレですけど、ちゅうえいさん、また舞台の上で面白くなるんで。

ちゅうえい：　面白い俺を見たかったら、観に来いよ！

文・編集：堀越 愛
写真：オフィシャル提供