2022.01.25

ネタとトークとビンゴ！？　にぼしいわし主催ライブ『にぼしいわしの何卒何卒…！最終回～Aマッソ編～』をレポート！

2022年1月19日（水）、大阪・道頓堀にあるZAZA HOUSEにて、『WESTANTS企画「にぼしいわしの何卒何卒…！最終回～Aマッソ編～」』が開催された。

本ライブは、にぼしいわしが毎月東京からゲストを呼んで行う、ネタとトークのツーマンライブ。前回までのBAR舞台袖から場所を変え、増席して迎えた7回目。最終回に相応しい豪華ゲストはなんと、テレビで大忙しのAマッソだ。

〈出演者〉
・にぼしいわし
・東京ゲスト：Aマッソ

入場時にはビンゴカードが配布され、開演を待つお客さんも何が始まるのかとワクワクしている様子だった。

会場満席！ネタ披露

18時、公演がスタート。最初に登場したのは、主催のにぼしいわし。

にぼしいわしは、漫才「竹中直人餃子」を披露。本当にあり得てしまうのではないかと思わされるような自然なやり取りで会場を引き込んだ。餃子に振り回され続ける二人の姿が面白く、客席は笑いに包まれた。

続いて、登場したのはゲストのAマッソ。

登場と同時に勢いよく転ぶ村上に、会場全体が心配した所でスタート。「フラミンゴに戸籍を売った」という突飛なテーマにAマッソらしさが伺える漫才は、軽快に伏線を拾いながらどんどん展開されていく。何度も爆発的な笑いを起こして前半のネタコーナーを終えた。

マジメなお笑いトークも盛りだくさん！

続いてフリートークのコーナーへ。

事前にTwitterでお客さんから集めた「にぼしいわし、Aマッソに聞きたいこと」をもとに質問に答えていく。仲良くなったきっかけ、『THE W』の話、オダウエダの話、お互いの好きなところ、お客さんとの距離感、ライブの話など、普段は聞けないような貴重な話が盛りだくさんだった。

加納は、にぼしいわしに「主催ライブをたくさん打つ意欲的な姿勢が素晴らしい」、「（女性芸人縛りのライブ『雨に打たれたら口紅』について）“良いな”って思えるライブを主催してて、グッてなった。後輩が“出たい”と思えるライブを作れてるのは功績だと思う」とべた褒め。

先輩から褒められて嬉しそうにするにぼしいわしの顔を見ることができた。今までにぼしいわしの活動を見てきた大阪のお客さんにとっても、グッとくるシーンだったに違いない。

最後に、村上がにぼしいわしに“言えない言葉”があるかどうか質問。村上は「“チッチキチー”と“ガダルカナル・タカ”が言えない」と言って挑戦するも、語感勝負のハチャメチャな文字列になってしまう。にぼしいわしも挑戦したものの上手く言えず、言える加納が少数派になってしまった。

まさかのシャッフル漫才！

再び漫才マイクが登場し、スクリーンに表示されたのは「にぼし×加納」の文字。

「にぼしカタクチいわし」と名乗り、にぼしいわしが『THE Ｗ 2020』決勝で披露した漫才「うんていを発明した人」を披露した。いわし役を加納が務め、このネタの代名詞的なシーンであろう“追われながらうんていをする場面”を加納バージョンでたっぷり魅せた。くるりと回転して後ろを向く箇所も華麗に決め、会場を沸かせた。

続いて登場したのは「ウチと私」（村上×いわし）。

村上がレナに体を乗っ取られる漫才「レナ」を披露。こちらはいわしが加納役を務める。加納節たっぷりの「ごめんくださいー！」を見事に決め、客席からもドッと笑いが起こった。

両者共に、見せ所がウケるとどこか満足気な様子であり、何より楽しそうであった。見ているこちらも幸せな気分になれるシャッフル漫才は、演者にとってもファンにとっても嬉しい時間だったのではないだろうか。

摩訶不思議なビンゴ大会

突然始まった「おもしろビンゴ大会」。

ビンゴカードには、ガク・イルカボケ・大喜利など不思議なマスがあり、ルール説明が淡々となされていく。1位にはペアの温泉旅行券という豪華賞品が用意され、会場のお客さんも巻き込んだ大ビンゴ大会がスタートした。

さっそくにぼしがガラポンを回すと、一向に玉が出てこない。「にぼしのがんばれガラポン回ッソ！」とでも言うべきか。カラカラという音と共にガラポンを回すにぼしを横に、待ちくたびれて松本人志の『遺書』を読み始めるいわし、記者に突撃取材されるAマッソなどが舞台上に現れては消えていく。時空が歪んだような不思議な空間と化していた。

なお、このコーナーにはWEST ANTS（大阪ライブシーンで生まれた芸人ユニット）の絶対的7%・森田GM、ふわり春（クボ・まいち）も登場している。